住吉大社の住吉祭夏越祓、みこしを担いで大和川を渡る神輿渡御祭

住吉さんの愛称で敬愛される、住吉大社の夏祭りを見学してきた。
7月31日は住吉祭夏越祓神事。神官や時代衣装を着飾った夏越女・稚児、一般市民たちが茅の輪をくぐって厄払いを行う儀式である。小学生くらいの少女たちの住吉踊りが、微笑ましく可憐である。


▼「住吉祭 夏越祓神事」ビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=NoQdMHNUTs0


8月1日は神輿渡御祭。住吉大社から堺市宿院頓宮にむけて、祭礼の行列が巡行する。船形の山車や祭礼の行列は橋の上を渡るが、みこしは大和川の水の中に入り、大阪市から堺市へ渡御する。住吉大社HPによれば、みこしが川を渡る儀式は長く中断していたが、平成17年に45年ぶりに復活したようだ。

住吉大社を出発した神輿を確認した後、川渡りの場所となる大和川阪堺線チンチン電車に乗って移動。大和川の南岸で、神輿の到着を待つ。
堺市側の祭り世話役の会話をたまたま耳にすることができた。
川の水かさをはかったところ、梅雨が長引いたために増水して、階段ふたつぶんくらい深いという話。本年は川渡り中止、という声が聞こえる。
楽しみにしていたのに残念と思っていたら、結局は実施されることになった。年に一度の祭礼ということもあり、みこしを担ぐ若衆たちの間で反対の声が上がり、やろうという結論になったと思われる。
実際の川渡りを見たところ、大和川大阪市側は浅瀬であるが、堺市側は胸の上ぐらいまで水かさがあった。みこしの川渡りを見事に遂行したお祭り男たちの心意気と奮闘に、拍手を贈りたい。


▼「神輿渡御祭」ビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=FsNzJU1ilMg