ほかした話ですよ

 
 2冊目。むかし話は理不尽(な設定)だ。オトナの世界は理不尽(な決着)だ。ふたつの理不尽が重なるとき、マイマイはプラスになるように、チョー常識的な物語になる、かも。得がたいアヒルの子のお話と、みっつの願いのお話と、アリキリイモ虫のお話がお気に。
 

 

すかした話ですよ

 
 うはは、こういう五味太郎って、もう本領だよね。各話ごとにレイアウトやフォントまで違うのは、唸っちゃう。こういうことしてくれる人って、居そうで、ぜんぜんいないんだよなあ。童話をひねってオトナ向けのブラックユーモアに仕立て上げられようとするのをすり抜け、シュールでシニックに着地させるのは、達意の芸域。

空はこんなに青いのか。。。

 
 もう四半世紀前の本なんだけれども、原田宗典の詩集ということでひもといたのだけれども、出だしの何編かは快調だったのに、途中から単なる中年オトコのぼやきになっていって。。。これが、大正・昭和初期の文士だったら、詩になるのにな。
 

斜めから覗く

 
 いやあ、不思議で、奇妙で、素晴らしい本だなあ。スコープオブジェって、はじめて知ったよ。このミクロで世界が広がる玄妙な美術に、長野まゆみのナラティブがなんと似合うことよ。

笑うぼっちには、福来る

 
 エビスさんの生き方っていうのは、近代的な世俗人ということができるけれども、エビスさんのいう「ひとりぼっち」というのは、現代的頽落を拒否した態度であるのだろう。エビスさんの対極にいるのは、前近代的な頽落的人格ということになりはしまいか。頽落を笑うな、なんて本が出るかも。

 

注念男まつり

 
 某コンビニで、エガ氏のポテチが発売されて。買ってるの、みんなオヤジばっかっていう話。いったい、どんなキャンペーンなんだよ、という。なんか、さえない光景だなあ。今年は、こんなんばっかじゃないの。

 

ゆめゆめ男子は現実主義者とおもうなかれ

 
 このアニメって、イマイチぴんとこなくてつまらんかったけれども、でもなんかミョーに気になるところがあって、小説にあたってみようかと思ったけれども、、、まあ、所詮なろう系、読み通せるレベルであれば。