- 作者: 折原一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/04/16
- メディア: 単行本
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相変わらず、滑稽で、怖いぞ。作者特有のいかがわしさが、B級ニュースから醸し出される現実のチープさからくるのか、人間の狂いっぷりの脱力さからくるのか、とにかくアリエナイと思いつつ読み進めて、それでもいつのまにかサスペンスの虜になっている……とここまでなら、いつもの折原劇場だけれども、本作のクライマックスは、いよいよカフカの領域に足を踏み入れているのではないか、とガチで思うのだ。