2016-09-22 我孫子武丸『裁く眼』(文藝春秋)レビュー 作者名ア行 裁く眼作者: 我孫子武丸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/08/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る 異色の法廷ミステリーで、裁判進行の描写が必要最小限に留められているのがいい。裁判もののコクを求める読者には物足りないかもしれないが、物語の展開は予断を許さず、2時間ドラマを視聴するノリで一気読みするのが吉。物語の中心を占める、魔性の女みたいなキャラが、それっぽく伝わらないのは、むしろ物語の本質を表していてマル。