キャンペーン<撤退前夜>呼びかけ

去る7月29日の参議院選挙において、自民党は大敗し民主党が躍進した。参院での与野党比率は逆転し、数の力にものを言わせて、えげつない法案を議論もせずに強行採決で成立させていく政府与党の手法にようやくストップがかけられるようになったのだ。

今秋の臨時国会で、政府与党は、なんとしてもアフガニスタンへの自衛隊出兵を継続するため、その法的根拠にあたる時限立法=テロ対策特措法の一年延長法案を提出するであろう。それにたいして民主党は現在のところ反対を表明している。衆議院で可決されたが参院で否決された法案は、もう一度衆院に戻し三分の二以上の再可決で成立に持ち込むことか、または、参議院で議決されず、時間切れ廃案になるということもありえる。
とはいえ、民主党がこのまま反対を続けると期待してはならない。私たちが撤退への社会的な意思をつくりだすことではじめて、民主党はそれを与野党対立の争点にするのである。

9.11の報復として開始されたアメリカの「テロとの戦い」は、アフガニスタンの人々のうえに大量の爆弾を落とし続けているが、結局のところ何一つ問題を解決できておらず、これからもできないだろう。それにもかかわらず、海上自衛隊は今もインド洋で米軍のための「無料のガソリンスタンド」として戦争に参加しつづけているのである。このような米政府がおしすすめる「テロとの戦い」を、あくまでも支持/参戦していくという
日本の戦争政策を、改めさせるチャンスである。海外へと進撃していった自衛隊を、世論の力で撤退させることが本当にできそうな、はじめての機会ではないだろうか?――――風が少しずつ吹きはじめている。戦争からの自由!

私たちは日本の戦争政策をとめるために、さらに追い討ちをかけなければならない。世界中の戦争被害者たちのうめき声が、当然の帰結としてそれを求めており、私たちを突き動かしてやまない。私たちは運動を盛り上げ、反戦世論の高揚を目指し、キャンペーンをはることにした。まずみなさんに呼びかけたいのが二回のデモンストレーションへの参加である。9月11日、そして10月8日は米英軍によるアフガン空爆開始の日からそれ
ぞれ六ヶ年という日である。他にも11月1日までのあいだ、さまざまなアクションをおこすことを提起したい。一人一人の工夫と行動を持ち寄って、自衛隊撤退を実現しよう!

共に声をあげ戦争を終わらせよう!撤退前夜!みんな集まれ〜!!