[]2014年3月10アルバム

10.The Mistys『Redemption Forest』〈Other Ideas/preco records〉2013・2014

Redemption Forest

Redemption Forest

インダストリアル化したエレクトロニカユニットThe booksのAndrew Hargreavesと、女性ヴォーカルBeth Robertsによるユニット。昨年〈Other Ideas〉からアルバムリリースされていたがpreco recordsからシングル曲などを加えて待望の国内盤化。00年代80年代が混合して生まれたミュータント・ポップ。いわばインダス・ノイズ・フィメール・ボーカル2月リリースとのことだが3月になって聴いた。


09.Hauschka『Abandoned City』〈City Slang / Temporary Residence〉2014

Hauschkaの新作。7作目のアルバムでもはやベテランの域か。しかし本作ではこれまでの可憐な感覚は奥に潜め、ダークな感覚横溢している点に、今を感じる。ある種のインダストリアル感があるのだが、コンセプトが世界廃墟になった都市のための音楽ということで納得。プリペアド・ピアノで鳴られる旋律律動音響。初回盤は未発表曲を纏めたCDと2枚組。


08.Thug Entrancer『Death After Life』〈Software〉2014

Death After Life [レーベル・サンプラー付き]

Death After Life [レーベル・サンプラー付き]

●OPN主宰レーベル〈Software〉からリリースされたアルバムシンセティックでミニマル電子音による、まるで骨組みだけのダーク・ディスコティック・ミュージックシリアスアルバムタイトルに相反するような軽薄な感覚もあって面白い。それにしてもOPNのキュレーション力はいつも素晴らしい。どのリリース作品も現代ポストモダンアートのようだ。


07.Real Estate 『Atlas』〈domino〉2014

Atlas

Atlas

ブルックリンギター・ポップ・バンドのサード・アルバム何の変哲もないギタポ?何故ここにこのバンドが?と思う人も多いだろうが、私はフォークロック音楽は嫌いになれない。良い曲を、良い録音で録るという当たり前のことで、新しいことなどなくとも、耐用年度の高い音楽を生み出すことができるという見本か。シンプルな音の積み重ね。そしてギターの音が良い。


06.Ava luna『Electric Balloon』〈Western Vinyl/Tugboat Records〉2014

●同じくニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するバンドのセカンアルバム。前のRealstateと同じくなんでこのバンドがこのリストに?と思われる方も多いだろうが、インディロックR&Bを融合させ、エクスペリメンタルとポップを同時に立ち上げるサウンドはとても素晴らしい。そのソリッドな音はまさにNW現在形!素晴らしい。


05.Marc Behrens『Irregular Characters』〈Museu Serralves、Soopa〉2013

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●長いキャリアを誇るMarc Behrensがポルトガルの美術館からリリースしたミニCD。同美術館での電子音ライブトラックを収録しているのだがそれが刀根康尚氏のサウンド・マテリアルを用いたパフォーマンスなのだ。スチールの表面のように美しい持続からバキバキ電子音までもが圧縮・解凍されていく圧巻の19分。2013年作品だが本年購入。


04.LAND USE/MAURIZIO BIANCHI/PHARMAKUSTIK『SPULFELD』〈Menstrual Recordings〉2011

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2011年作品とのことだが某DUで今年購入したのでここに入れた。しかも2月に購入したのだが3月に入ってから良く聴いていたので3月期にランクインさせた次第。Maurizio Bianchiらによる荒涼とした真冬の光景を思わせるダーク・アンビエント。次第に変化していく音響の構成力にも唸る。ジャケットアートワークのごとき光景音響。私の考える真冬の音響


03.Ø (Mika Vainio) 『Konstellaatio』〈Sahko Recordings〉2014

Konstellaatio

Konstellaatio

●元Pan Sonicという肩書きもそろそろ不要だ。Mika VainioのØ名義の新作アルバム。星空を見上げるような煌きと垂直性。そこにMikaならではの非連続リズムが打たれていく。その音楽音響は彼の過去記憶へと向けられている。フィンランドという土地の記憶マシンへの執着。インダストリアル時代ゆえMika Vainioの音楽がさらに固有性を纏い始めた。


02.Kyoka『Is (Is Superpowered)』〈raster-noton〉2014

IS (Is Superpowered) [ボーナストラック1曲DLコードつき]

IS (Is Superpowered) [ボーナストラック1曲DLコードつき]

●才能が横溢している。リズムベースノイズ。声。伸縮。反復。そしてポップ。電子音楽音響2014年に至った新しいカタチの電子音楽。それが〈raster-notonからリリースされたこと。インダストリアルテクノの潮流を遥か向こうに置き去りにして、コニー・プランクの霊を蘇生させ、この2014年セッションしたかのよう!これぞ最新型のテクノ/ポップ!


01.Kangding Ray『Solens Arc』〈raster-noton〉2014

Solens Arc

Solens Arc

●待望の新作。緻密な作風からどこか初期衝動を重視したトラックメイクへと変貌を遂げた曲だが、Vatican Shadowなどのインダストリアルテクノの潮流へとリンクさせていくような作風にも思えた。このマシニックでいて、その奥底に感情を(マシンノイズの奥底に)潜ませたような音楽音響は非常に現代的である。リリースは当然〈raster-notonから。日本に入ってきたのが3月なので今月になって聴いた。詳細はele-kingレビューに書いたので是非。http://www.ele-king.net/review/album/003717/

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