常夏島日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-05-01

[][]情報力がない貧乏な投機家が一発当てる方法

昨日のエントリ(マンション投資を始める前に考えないといけないこと - 常夏島日記)に引き続き、不動産投資の話です。


昨日のエントリでは、高利回りの物件なんてそう落ちてないんだから、マンション投資で利回り6%とかという甘い話に乗る人たちは、他人の下心が分からない頭が悪い人たちである、というようなことを書きました。


でも、高利回りの物件は、ときに、まるで落し物のように落ちているのです。


どこにか。


このタイミングであえて言う。一例を挙げるなら、先月までなら3月に液状化現象が騒がれた湾岸埋立地とかです。


今回の地震で、駅まで被災したところもありました。あそこに大規模市場を移転させて大丈夫かと政治的に煽る人が出たところもありました。マリナーゼとか(揶揄気味に)称された奥様方が長蛇の列を成して臨時設置の公衆トイレに並んだところもありました。そういうところでは、実際、いくつか投売り物件が出てました。このサイトでもときどき不動産会社の広告がグーグル先生から配信されますが、そういうときに検索すれば効果を発揮するわけですよ。ほとんど新築なのに、売値より1000万円以上安いんじゃないか、と思わせる物件が出てました。


すぐ消えたけどね。蒸発。


きっかけは地震だったり、アメリカ金融機関の破綻だったり、ネット企業の経営者の逮捕だったり、携帯電話販売会社の決算下方修正だったりしますが、経済的な大ショックというものが発生し、そのつど、自分の持っている財産を投売りしないといけない人が出てきます。そんなに稀な話ではなく、上記の4つのイベントは、干支一回り(つまり12年)のうちに全て起きたことです。そのたびに、ありえないような株価暴落が起き、不動産で言えば、普段では絶対出てこないような物件がマーケットに出てきます。


そこを買うのです。これなら、情報力がない一般投資家でも、誰でも分かる状況です。


売った人はたぶん涙目です。そこを買い叩くわけです。買ったほうも、おいこれ買っていいのかよと半信半疑です。

実際、そんな投機がうまくいくことのほうが少ないでしょう。たいてい、そのまま底値で眠ります。

まあ、普通の優しい心を持った人間にはできないことです。


でもごく一部は、持ち主のやむをえない事情で本当によいものが出てくる場合があります。もし人を出し抜くような情報力がないのであれば、そういうものに投機をできる人でなければ、市場で勝つことはできないのだと思います。不動産でも、株でも。


実は会社経営でも、市場の激変に対してヤラれた奴を駆逐する形で爆発的な成長は起こります。

オイルショックで、アメリカのGM、フォード、クライスラーが苦慮するのを尻目に燃費効率がいい車を売りまくったトヨタホンダは、会社としては、他人の苦境につけこんで大成長をしたわけです。しかしそういうえげつない判断は、経営者だけが負うことであり、一般サラリーマンは目の前の仕事をこつこつ真面目にこなしているだけだからそういうえげつなさに対して罪の意識を感じずにすんだだけなのです。日々、自分のそばで起きている修羅の世界に加担しているのに、気づかずに済むこの幸せ。



しかし、個人という経済単位が、マーケットという荒々しい海に独りで漕ぎ出す時、そのようなえげつなさに耐えられなければ、生きていくことはできません。


地震が起きて、東北のほうでは地震で、津波で人生そのものを喪った人が数万人。そして、ここ関東でも、人生で積み重ねた貯金をはたいて買ったなけなしのマンションが、地震でダメで、泣きの涙の涙目で売りに出る。それを値切って買う。次の地震が起きたら自分も同じ目に会うのはわかってても。

そのときトーキョーディズニーリゾートの花火が、ぽんっ、と鳴る。


そういう修羅の世界がいやならば、会社に保護され、自分たちが実際にやっていることの意味を目隠しされながら、こつこつ働くしかないのでしょう。今日はメーデー。日本では、そのように会社に保護されて、目隠しされた人が、世界の涙目の人を踏みにじりながら権利を主張する日です。




※なお、本稿は、特定の不動産の売買を勧誘するものではありません。また、本稿を読んだ者が行ったいかなる売買行為に対しても、本稿及び本稿の作者は責任を負うものではありません。