常夏島日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2013-06-20

[]非モテをこじらすと治らない

自分の性的価値が低いことの苦しみを読みました。

非モテの書き込みでは「非モテの苦しみをわかって欲しい」的なものが見られるが、本質はそこではないんじゃないだろうか。

身長が低く、華奢で、巨乳で、色白美肌で目のパッチリした可愛い子…自分の「女性としての価値」を疑ったことが一度も無いような、

何もこじらせていない純度の高い女子と結婚することが、非モテ男にとって一番の救いになるんじゃないだろうか。

自分の性的価値が低いことの苦しみ

残念ながら救いにはなりません。


私は中学生から高校生くらいの時に非モテクラスタにどっぷり所属していました。チビで、デブで、眼鏡かなんかかけてて、運動が苦手で、自分にしか興味がなくプライドだけはむやみに高い、ブサ面。自分の「男性としての価値」などかけらも感じたことがないクラスタです。受験少年院と呼ばれる高校を卒業した我々は、多くが、いわゆる一流と言われている大学に行きました。私自身は残念ながら一流の少し下でしたが。やっぱり学生時代を通じて非モテで、みんな童貞で、クリスマスには世間のうわついた雰囲気に呪詛を垂れ流しながら男同士で集まって焼き鳥か何かを食べる数年間を過ごしました。


バイト先で好きだったロリ系黒髪の女の子がチャラいイケメンにやられているとか、同級生の大人びた賢い女の子がバイト先の中年のおっさん*1の慰みものになってるとか、クラスでトップクラスの美人が合コンで知り合った商社マンにヤラれた、とかという話を持ち寄っては、イケメン死ね、おっさんくたばれ、商社不良債権で潰れちまえと呪うのが日課でありました。高校生のころは、東京に行っていい大学に合格すれば彼女の一人二人くらいできると信じて勉強してきたのに俺はいまだに童貞で、要は勉強は自分を裏切ったと、そういう世間が間違っていると、そんなつまらないことを、時にみんなで集まり、時に電話で、真顔で夜を徹して語り合うことで心の底のヘドロを開陳しあっては心の安息を得る毎日でした。電話代がかさむかさむ。



そんな非モテをこじらす日々を過ごし、何かが違ってきたのは、この連中が20代後半に差し掛かった時でした。この友人たちの中で、モテる連中が出てきたのです。良い会社に勤め、給料をたくさんもらって、会社のマナー研修か何かで正しい振る舞い方を学び、社内の一般職の女の子と交友する中で女性とのコミュニケーション技術を磨いた連中は、最終的に30代の半ばまでに、彼らの努力と資質にふさわしい彼女数人と交際し、そして結婚していきました。その彼らの奥さんの多くは、背がすらっと高くてスタイル良好、色白美肌で目がぱっちりした美人です。おまけに慶應とか立教とか青学とかを卒業した才色兼備です。いまだに独身な私から見ると、目がくらむほどうらやましい話です。



まさに冒頭の「純度の高い女子」と結婚した彼らは、きっと救われているんだろう、と思ったら、必ずしもそうではありません。「結婚なんて、どこまで行っても打算は排除できない」と口を揃えて言います。「殆どの結婚に愛があるのはたぶんまちがいないが『愛だけがあれば結婚できる』というのは信じない。」と言います。「若いころはイケメンになびいて、30に近づくとお金になびく、それが女」とかというステレオタイプを真顔で言っています。一番非モテをこじらせていた友人は、凄い美人の奥さんと結婚したにもかかわらず、社内の若い女の子とかと不倫をしてます。その言い草がひどくって「中年ブサ面の俺に抱かれているところを見ると、こいつもしょせん俺の社内でのポジションとかおごってくれるメシとかになびく人なんだと思う。そのことを確かめたくって次々に口説くんだよ。」と言います。どう考えても、なにか心がこじれてます。お前らそこの辺に関しては10代のころからちっとも成長してない。



自分の性的価値が低いことの苦しみは、そのような苦しみを持たなさそうな人と結婚しても、必ずしも癒えるものではありません。人によってはむしろ歪んだ形で吹き出るもので、その苦しみは、生かさぬように殺さぬように、おなかの中で飼いならして過ごさないといけないものなのだと思います。


(そのモテないクラスタの今の生きざまを読みたい方はこちら)

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*1と言っても今の私よりよほど若い人でしたが、当時。