“iPAQ”かつてのPDA、そしてスマートフォンへ


今からもう10年前の2001年、当時のコンパックから『iPAQ Pocket PC H3630/3660』なんてものが日本で発売されました。StrongARM(206MHz)というCPUを搭載しており、その当時で『史上最速のPDA』としてギネスブック認定されていたものです。
アップルから今のMacに通じるMac OS X v10.0がリリースされた頃の話です。


で、自分は2001年にさっそくH3630を買って、ケイ・オプティコムのCF型PHSモデムを差して遊んでました。今でいうところの『スマートフォン』気分です。
ちなみに当時からすでにスマートフォンという言葉は存在しており『PDAはいずれスマートフォンに市場を食われる』なんて言われていたものです。その通りになりましたね。


今ではコンパックはHPへ統合され、PHSに至ってはウィルコム以外はほぼ死滅状態です。10年も経過すれば随分と世の中変わるものです。


ちなみに当時は・・・

  • 64kbpsダイヤルアップ通信でウェブ閲覧
  • メール
  • Windows機のoutlookとスケジュールの同期
  • 同じく連絡先データの同期
  • エクセルファイルを持ち歩く
  • 画像データで地図を持ち歩く(PHSでは遅いので)

・・・仕事ではこんな活用をしていたものです。ビジネス用途としては今とあまり変わっていないかも知れません。



久しぶりに電源を入れてみたらもちろん動きませんでした。リチウムイオン電池が消耗しきっています。ACアダプタを繋いで電源ボタンを押すと初期セットアップ画面が表示されました・・・感動の再会です!OSはAndroidでもiOSでもなく、WindowsCE4.0!



ディスプレイの解像度はQVGAです。非常に強烈なバックライトを備えており、横から見ると眩しくて画面が見えないのはご愛嬌で。



2009年製のiPhone3GSと並べたところです。さすがにスマートフォンの方がスマートです。


世間はどんどんAndroidに染まっていってますが、自分はWindowsPhone7にも期待しています。マイクロソフトがこのまま黙っているハズがないでしょう。懐かしのPDAを触りながらそんな事を思いました。