4GとLTEは別規格です


今回障害で騒ぎになっているauLTEですが、サービス名称は“4G LTE”です。
ふと思ったのですがそういえばLTEって4Gではなく3.9Gだったような気がするのですが・・・気になったので整理しておきます


よくわからなくなった原因は【規格としての4G】と、【名称としての4G】の二つがあることが十分にユーザー認知されていないことにあるんじゃないでしょうか。


わかりやすい例がありました。
SoftBank
ソフトバンクの“SoftBank 4G”に関するページを見てみると、

SoftBank 4G LTEは、第3.5世代移動通信システム以上の技術に対しても4Gの呼称を認めるという国際電気通信連合(ITU)の声明に基づきサービス名称として使用しています。

とあります。コレですな・・・!
『3.5G以上なら4Gって呼んでいいよ!』と国際的に認められているワケです。あぁややこしい。
ドコモのXiだって“4G Xi”なんてサービス名称を付けても構わないということです。


auの“4G LTE”も同じですな。ただしこちらはWebサイトにソフトバンクみたいな4Gと呼ぶことに関する記述は無さそうです。
多くのユーザーは“4G”が呼称なのか規格なのかなんて気にせずに契約していくのでしょうが、まぁ今はKDDIはWebサイトの記述が消費者に分かりやすいものになっているか配慮した方が印象良いでしょうな・・・


一つ気になるのは、これだけ3.9G規格に基づいたサービスに4Gの名を冠していると、本当に4G規格の通信サービスが始まる時にサービス名称をまた工夫しないとさらにわかりにくくなるというコトです。
例えば独自に“SoftBank 5G”なんて名称にしてしまうとワケがわからなくなります。なんかまぁ名称は付くんでしょうけど。


【関連リンク】
(総務省)第4世代移動通信システムの標準化の状況について