黙然日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

ひとりごと、よしなしごと、黙っているにも等しきこと。

2007-07-31(Tue) 0731 まだちょっと曇。

[][][]慰安婦謝罪決議への産経報道

 決議成立そのものの記事がなぜかiza!に配信されていないので、Sankei WEBの記事を貼っておきます。これだけでも、iza!がいろんな意味で信用できないメディアだということがわかるわけですが。

慰安婦決議案採択 米下院米国|国際|Sankei WEB

http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070731/usa070731001.htm

首相「残念」 慰安婦決議採択でコメント-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/72414

 採択の記事では、有元隆志記者がぐだぐだ言っています。せっかく安倍ちゃん謝ったのに、みたいなことを。最後に、非難決議に続いて、ラントス外交委員長マイク・ホンダ議員が共同提案者になって、日米同盟関連で日本に謝意を示す決議案の採択があることも述べられているのは、米国の立場をフォローしたものでしょうかね。少なくとも、ネトウヨ古森義久記者が言う「慰安婦決議は反日目的」というのは間違いなのは確実です。

 首相コメントの記事ですが、「申し訳ない気持ちでいっぱい」と述べた(ただし二枚舌)ことを取り上げています。しかしこの日本語コメントではちっとも謝罪になっていないわけですから、産経の引用もおかしなものです。

2007-07-30(Mon) 0730 雷で梅雨は終わる。

[][][][]産経安倍、一致する。

自民歴史的大敗 安倍首相責任果たす」と続投表明」‐イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/71943

 我が国の最高権力者馬鹿なのは知っていましたが、ここまで馬鹿とは思いませんでした。内閣総理大臣の地位は日本国憲法に由来するものであり、「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し」と明言されているのに、国民の判定が下ってからもその地位にしがみつこうとするのは、いったいなんの権利があってのことでしょうか。だいたい安倍は、本当に国民の代表者なのか。いくらなんでもここまで負ければ、並の知能がある人間なら「責任」を感じると思うのですが。


 で、この安倍の態度が、昨日のエントリ http://d.hatena.ne.jp/pr3/20070729/1185695212 で取り上げた産経新聞の主張とほとんど同じなんですね。普通に考えれば、安倍の意向を直通で産経が報じたのだろうと思うところですが*1、どうも安倍が産経の言いなりになっていると思えてしまうのは、なぜでしょうか。

*1:いや、ちっとも「普通」じゃなくて、かなり異常なことなんですけどね。ちょっとマヒしてるかも。

2007-07-29(Sun) 0729 夕立一過。

[][][]産経「主張」、視線を逸らす。

 いつものように各紙社説を比較してもいいのですが、このあと投票所へ行くついでに人と会ったりする予定があるので、簡単にオチの部分だけ。

【主張】混乱と停滞に戻すのか 将来見据えた投票行動を‐イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/71784/

 産経は、参院与党過半数割れになると強行採決ができなくなって安倍改革が進まなくなる、それは日本の将来のためによくないから与党に勝たせよう、と主張しているようです。

 日本の将来のためを本気で考えたら、安倍改革を食い止めなくては、とわたしなんかは判断しているんですが、そういう視点の対立があること――選挙とはその視点の対立なのだということを、産経新聞は最後まで気付かないふりをして逃げ続けましたね。ちなみに読売新聞の社説もほとんど同じ主旨でした。安倍政権を支持するメディアがこのように視線を逸らせた社説を掲げたことをしっかり記憶にとどめてから、投票所へ向かうことにします。

 まだ間に合います。まだ投票されていない有権者の方は、諦めずに意思表示を。(今回、かなり多くの投票所で投票時間が18時までに繰り上げられているようなので、ご注意ください)。

2007-07-28(Sat) 0728 なんという暑さ。

[][][]古森義久氏、原爆肯定論を肯定する。

 見出しは演出です。というかレトリックを使っていますが、事実でもあります。

【緯度経度】米国での原爆投下論議-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/71738

 13年前にCNNテレビの討論番組に出演したときの経験を例に引き、日本人がいくら言っても米国人は原爆投下を正当化し続ける、しかしあちらの主張としては理解できるという、レポートとも解説ともつかないようなコラムです。

 ふむ。どうしたもんでしょうかね。まず、「一般の米国人の多くは原爆投下肯定で、その根拠は戦争を終結させたからだと考えているためだ」という解説については、(周知のとおり)客観的に事実でしょう。そういう視点があることを紹介するのも、報道としては悪くありません。

 ここでとりあえずわたしの立場を述べておくと、「原爆投下は許されるものではなく、戦争終結論も口実に過ぎない」というものです。古森氏も、番組ではそのように主張したことになっています*1。日本人の大半はそう思っていると断言していいでしょうし、日米両国以外でも、過半数かどうかはわかりませんが、決して少なからぬ人がこの立場にあると言ってもいいと思います。

 両論がある場合、その双方の妥当性を考えてみるのはとても大切なことです。ふだんの古森さんは対立する論の妥当性をまったく考えられない人なのですが、まあ今回に限ってはできているようなので、それはいいでしょう。しかしこの問題については、「あっちも正しいのかも、正しさは立場によって違うのかも」で済ませられる性質のものなのでしょうか。問われているのは、原爆投下は人道上の罪かという点です。ホロコースト南京大虐殺と少なくとも並ぶ、おそらくはそれ以上、第二次世界大戦史上最悪の、ひいては人類史上最悪の罪悪だと指摘されている行為だということを、古森氏はもっと強く主張できないのでしょうか。彼の文章を素直に読むと、「原爆投下は許されない」という一方の主張さえ、相対化されてしまいそうなのですが。

 あるいはもしかして、古森氏は本音では米国の立場に協調していて、原爆反対という日本人の声は型どおりに紹介しただけなのでしょうか。いくらなんでも、まさかそんな、とは思うのですが。

*1:彼が米国のテレビに出たときになにをどう喋ったかについては、本人の記述はあまり信用できないのですが、13年前の討論番組をネット上で見つけるのはさすがに無理でしょうねえ。

2007-07-27(Fri) 0727 夏になったねえ。

[][][]産経報道から見える平和日本

「まさか…」パンフレットに万景峰号 豊かな海づくり大会-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/71273

 クレームが付いてパンフレットが回収されたそうです。問題の写真

 なんかねえ。問題にする方が問題あるんじゃないかと。つーかこの写真から船を特定できる奴の方が問題(ry 記事へのトラックバックでは「新潟県庁がわざとやったに違いない」と主張する人が複数いて、どう考えてもその思考法の方が問題(ry

2007-07-26(Thu) 0726 どんより蒸した。

[][][]産経つくる会教科書の採用を無視する。

 まず、昨日のニュースから。見落としていて、Stiffmuscleさんのエントリ*1で気付きました。

出版社支援へ教科書改善の会 有識者114人」-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/70617

昨年12月に改正された教育基本法にそった教科書づくりを行おうと、保守系の大学教授ジャーナリストら114人が賛同して24日、「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」(教科書改善の会)が発足した。

 内容的にはこのblogで報告済みのもので*2、24日に正式発表されたということなのでしょうか。しかしこの記事には、新たに教科書を出版する扶桑社子会社の名前が出ていませんね。

教科書問題:「教科書改善の会」が発足、「育鵬社」の発行支援へ−話題:MSN毎日インタラクティブ

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2007/07/20070725ddm012040090000c.html

 またえらく大仰な名前を付けたものですが、扶桑社の名前の由来も(現在イメージとはかなり違って)漢籍に由来する日本の別称ですから、事大主義に変わりはないのか。

 なお、産経の報道によれば、教科書改善の会はつくる会のようには前面に立たず、編集口を出すアドバイスをするだけのようです。実質的には同じでしょうけどね。


 実は、今朝流れたこちらのニュースを産経がどう報じるか、という反応を待っていたのですが、今のところ無視のようです。

教科書問題:「つくる会」教科書、都立5校の使用採択−話題:MSN毎日インタラクティブ

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2007/07/20070726dde041040043000c.html

 以前なら大手町から西新宿まで提灯行列でも出そうかという勢いで喜んで報じたでしょうが、「つくる会の扶桑社教科書」が今採用されても、産経新聞としては複雑なところでしょうからねえ。まあ、ノーコメントと見ていいのかな。

2007-07-25(Wed) 0725 また曇。

[][][]産経正論」、ネタバレをする。

 まず警告。これからミステリーのいろいろな名作を読もうと思っている人は、この「正論」を読まないでください。超有名作品に関する、重大なネタバレがあります。

 まあ、わたしも未読ながら他のところのネタバレで知ってしまった口だし、なにかと引き合いに出されることもあるトリックなんですが、それにしても新聞コラムで、絶対にこの作品を引用しなければならないとも思えないのにつらっと書いてしまうのは、あまりにひどすぎます。

【正論】木村治美 「教育再生」こそ参院選の争点-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/70614/

 本題の方も、別に読まなくていいようなものですね。教育再生をプッシュして“ジェンダーフリー”と日教組をひたすら叩く、「正論」としてはおなじみの内容です。いろいろツッコミどころはあるんですけどね、「教育に詳しい」として講演活動をしている人なのに、男女混合名簿が実際に行われているのをそれまで知らなかったとか言っているし。そもそも、このエピソードがいつの話なのか、文面ではわかりません。

 見出しの「参院選の争点」というのも、産経としてはいくつあるんでしょうか。いくつあってもいいのですが、「正論」筆者のそれぞれが、わが分野こそ最重要争点なり、と吼える様は、それこそ“最大の争点”といった趣ですね。それもこれも、年金問題から争点を逸らしたいがゆえということがあからさまなのは、どうしたもんでしょうか。

2007-07-24(Tue) 0724 ひさしぶりの快晴。

[][]図書館言葉

 新居のすぐ近くに図書館があるので楽しみにしていました、というか、この部屋に決めた理由の何割かはこのロケーションのためです。週刊誌の今週号を見るためなら、コンビニより図書館へ行く方が近いというぐらい。ただ、実際に行ってみたら開架書庫の1/3ぐらいが子供の本コーナーで、一般書のスペースは高校の図書室ぐらいしかなく、ちょっとがっかりしています。閉架書庫は広いらしく検索するといろいろ蔵書はあるようだし、二十館近い市内の図書館から取り寄せもできるので、せいぜい利用していこうと思っています。

 というわけでさっそく、コメント欄で滴水さんからご推薦いただいた呉智英『言葉の常備薬』ISBN:4575297364 を借りてきて読んでいるところです。まえがきでいきなり、当時の産経新聞校閲部長*1である塩原経央氏がいかにひどい日本語を操っているかを指摘していて、かなり痛快な本です。*2

 その塩原氏、文語使用を主張しながら本人の書く文語が出鱈目であることを呉氏に指摘されているのに、なおもこんな団体で幹事を務めているようです。

文語の苑

http://www008.upp.so-net.ne.jp/bungsono/index.html

http://www008.upp.so-net.ne.jp/bungsono/etc/etc.html#HokkininKanji

 このetcのページにある会則の文章が、そもそも怪しげに見えます。指摘するほどの知識はないのが残念なところです。発起人・幹事も錚々たる面子ですなあ。

[][][]安倍首相拉致問題

韓国人拉致「早期解決願う」 首相メッセージイザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/70569

 アフガニスタンの韓国人ボランティア拉致事件についての発言です。ふむ。紛争地域に出かけていったボランティアが武装組織人質にされ、軍が撤退しないと殺すと脅されても、今回は自己責任とは言わないんですね。国家が自国民を最大限守るというのは当たり前なのですが、あのときの一部ネトウヨやその尻馬に乗った産経は、この安倍発言をどう思っているのでしょうか。


 ついでに安倍と拉致つながりで、毎日の記事にあった興味深い指摘を紹介しておきます。

安倍首相:拉致問題は付け足し 参院選応援で−MSN毎日インタラクティブ

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070725k0000m010057000c.html?in=rssw

政府与党内には「安倍路線を止めたいのは北朝鮮」(塩崎恭久官房長官)など、選挙の劣勢を北朝鮮と結びつけて危機感をあおるような訴えも出始めた。

 なお、この毎日記事によると、壷三の街頭演説では拉致問題を最後に付け足しのように言うだけだそうです。しかしコメント欄エクレア長介さんがレポートしてくださったのですが*3、聴衆(支持者)の反応がいちばん大きいのもその部分だそうで、あえて最後に持ってきているとも考えられます。いろんな意味で、拉致問題は安倍自民党にとって便利な道具なのでしょうね。

*12007年現在は論説委員を務めていらっしゃるようで、さすがに校閲現場からは離れていると思われます。しかし産経新聞の校閲レベルが向上したとも見えないので、もしかしたら校閲部が廃止になったのかも(笑)。

*2:あんまり関係ないけど、中野豪氏のイラストというか一コマ漫画もいいなあ。この人は漫画家としてもうちょっと評価されてもいいと思う。

*3http://d.hatena.ne.jp/pr3/20070722/1185104605#c1185111132

2007-07-23(Mon) 0723 帰宅したら降ってきた。

[][][][]産経「主張」と安倍首相被災者対策。

【主張】中越沖地震 多くの課題を突きつけた‐イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/70271/

 産経的には当たり前のことなのでしょうが、安倍首相の対応を絶賛しています。いままで大災害のたびに、官邸首相の対応が遅れてきたことは反省されていいと思いますが、ではなんでも早ければいいのでしょうか。対策本部を作ることなどはいくら早くても早すぎるということはありませんが、首相の現地視察が早すぎるということはあります

 実際、壷三が視察に行った時点で柏崎原発事故の全容を把握していなかったのですから、現地まで聞きにいっても有効な情報は得られていないはずです。そもそも技術素人が見に行ったってなにがわかるってもんではないし、状況をまとめて電話で報告を受ければ十分だったのではないでしょうか。もちろん、東京にいても長崎にいても電話を受けることはできます*1。災害発生当日や翌日の時点では、混乱しがちな情報を一ヵ所に集めてから全員が共有することが最優先です。情報を集中させるべき場所を東京の対策本部と視察中の首相の二ヵ所に分けることが、どれだけのロスを生んだのかと考えると、それだけでも当日現地視察の無意味さは非難されるべきです。

 産経「主張」は警備の無駄のことだけを言っていますが、VIP受け入れのための人的・物的リソースの無駄(警備はその一部にすぎません)も考慮しなくてはなりません。端的に言って、首相を運んだヘリで救援物資の一つも運び、案内役の県庁担当者が仕分けするだけで、当日の現地ではどれほど役に立ったことでしょう。こういう批判のしかたは視点を低くしすぎるのであまりよろしくないのですが、「首相の現地視察」が無駄どころか有害でさえあったことを考えると、嫌味のひとつも言いたくなるというものです。

 もっと視点を落とすと、悲惨な災害と自分の不手際な引っ越しを比較するのもあんまりだとは思いますが、人間はどんな状況でもトイレに入ってご飯を食べて夜になれば寝なくてはならないので、そのために必要な道具がないとか、あるはずなのに見あたらなくて探す体力気力もないとか、そうした状況をなんとかすることが当日の最優先課題です。引っ越しといえば最近は「生活用品の荷造り・荷ほどきまでお任せで当日夜から普通の生活を再開できる」というサービス流行っていますが、これは基本料金に比べて莫大な追加費用がかかります*2。つまり、最低限の生活を当日中に再開させるというのは、それだけのリソースを必要とする作業であり、かつ、絶対に必要な作業であるわけです。そういうことを理解した上での、首相の現地入りだったのでしょうか。

 なぜ安倍首相がそんな馬鹿げた行動を取ったかといえば、「災害対策にこれだけ熱心ですよ」という選挙期間中のパフォーマンスだったとしか思えないわけですが、熱心であることと状況判断できないこととはまったく違います。彼は内閣総理大臣という職務の責任(1文字)を、なんだと思っているんでしょうね。


 安倍の馬鹿さを指摘するのが長くなってしまいましたが、一歩譲って当日の判断を誤ったのはしかたないとしても、1週間も経ってから振り返ってみて、まだその「迅速な対応」を持ち上げられる産経「主張」の能天気さにも呆れます。選挙向けのパフォーマンスだったことを踏まえれば、特定陣営にあからさまに肩入れをしている産経としては、持ち上げ続けるしかないのでしょうが。

*1:念のため、長崎から即時帰京したことは評価しています。問題はその先です。

*2:実際の例で言うと、荷造りだけお任せにしたら基本料金の5倍ほどの見積もりが出ました。まあ、うちのばあいは家具が少なく書籍やらが異常に多い、かなり特殊な例だったのですが。

2007-07-22(Sun) 0722 ひさびさに洗濯。

[][][]不可解で異様な産経新聞

 iza!は記事の保存期間が半年間なので、10日分のRSS配信を溜め込んでしまってもゆっくり読めばいいというあたりはありがたいですね。というわけで、いまごろ17日付の「主張」を読んでいるわけですが。

【主張】07参院選 拉致 国民世論を盛り上げたい-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/66562/

拉致は、国の主権とそのありようにもかかわる重要な問題である。もっと強い関心を持つべきだ。

 冒頭でこのようにいきなり無根拠に決めつけてから、各党の拉致問題対策に触れています。この部分の表現が面白いので、該当段落から文末だけ抜粋してみますね。

  • 自民党総裁には)強い意志がうかがえる。
  • 民主党は)姿勢が少し弱いように思われる。
  • (民主党は問題解決を)訴えるべきである。

 最終段落も引用しておきます。

候補者は拉致問題でどんな主張をしているのか、あるいは何も主張していないのか。有権者はこの点にも、耳をとぎすませてほしい。

 見出しも含め、主観と願望と決めつけのオンパレードです。冒頭の決めつけを丸飲みしてしまえば、「民主党はダメだな。自民党に任せるしかない」と思ってしまうところです。しかし、自民党総裁が就任前から拉致問題を主導してきて支持率向上の最大の武器にしてきたことを思い出してみると、この文章は単に自民党の選挙ビラです。あるいはもっと言うと、対立政党を貶めるための怪文書といった性格すらうかがえます。

 拉致問題にどう取り組むか、という話は、ここではしません。自民党にとっては、ほとんど唯一の有利な争点が拉致問題であり、選挙戦略としてはこれを前面に押し出したいところだ、という点が重要なのです。ある問題が選挙の争点になるのかどうかは、最終的には有権者の判断です。しかしその有権者に対し、国政選挙公示後に、特定の政党の立場をこれほど露骨にプッシュされると、呆れてしまいます。

 「朝日新聞安倍政権叩きは異常」と産経新聞(の古森義久記者や外部筆者のジェームズ・アワー氏*1)や週刊新潮は非難しています。メディアが時の政権を批判すること自体は当たり前なので、そのレベルが異常、という意味なのでしょう(好意的に解釈すれば)。しかし、朝日が異常なら産経も同じぐらい異常な政権擁護をしています。絶対値は同じで方向は「当たり前」とは正反対に向かっている産経の「主張」は、異常な上にさらに異常ということになりませんかね。

2007-07-21(Sat) 0721 そろそろ天気崩れそう。

[][][]産経日本語頭痛が痛い。

世界一最小のロボットギネスに認定-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/69246

 日本語でおk。ちなみに日本語では「世界最小」か「世界一小さい」となります。

[][][]産経新聞の「やばいぞ自虐」。

 いろいろな面で(タイトル言葉遣いを筆頭に)やばいぞと思わされる産経の連載特集「やばいぞ日本」ですが、企画の意図そのものは評価しています。わたしも一人の愛国者なので(故・宮本顕治氏も同じように愛国者でしたね)、日本の現状と問題点を冷静に見つめて解決策を探る試みには大いに賛同したいところです。具体的な方向性が間違ってちゃどうしようもない、ってのは別にして。

 さて、この特集の取材班キャップ兼産経新聞論説副委員長の中静敬一郎氏のblogです。

祖国現実をまず見極めたいのです:イザ!

http://nakashizuk.iza.ne.jp/blog/entry/240529/

 「この特集は自虐的だ」という批判が集中しているのがよほど気になっているらしく、連載開始以来のエントリでは続けて「これは自虐じゃなくて必要なことなんだ」と必死に訴えています。これを自虐と受け止めるバカウヨ歴史認識(に対する認識)もたかがしれるというものですが、こいつらの相手をしなきゃいけない中静氏も気の毒だなあ、とも思うし、「自虐」と言われることにそこまで神経質にならなくても、とも思います。産経内部では、「自虐」というレッテルは(戦時中の)「非国民」にでも匹敵するような屈辱的単語なのでしょうか。

 我と我が身を振り返ることこそ真に国を憂うことなのですが、そういえばここで甘やかしてしまうのが、産経的には(少なくとも某有名記者的には)憂国ということなのでしたかね。こう考えると、あのblogのタイトルもなかなか深いですね。

2007-07-20(Fri) 0720 天気保つかなあ。

[][][][]サイバラ始動サンスポの虚報。

サイバラ漫画復活!夫の死乗り越え西原理恵子さんが仕事再開

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/movie/68648

西原理恵子さん(42)がライターゲッツ板谷氏(43)原作映画「ワルボロ」(隅田靖監督9月8日公開)のためにイラストを書き下ろし、仕事を再開していたことが19日、分かった。

 まあ、しょせんサンスポの記事ではありますが。映画のパブリシティ記事として、“この映画のためにサイバラが動き出した”というシナリオを提示したいのはわかりますが、事実を歪めていいということはありませんね。

Riezo Official Site/Riezo's works in this month

http://www.toriatama.net/kongetu.htm

毎日かあさん

6/17より連載復帰します。

 毎日新聞ては1ヶ月前からサイバラ復活していたわけですが、サンスポ記者昨日まで誰も知らなかったということにしたいようです姑息にも「6月初旬に宣伝用イラストの製作をオファー(中略)この仕事を機に、『毎日かあさん』などの連載も再開した」として映画の方が先なのかと思わせていますが、毎日編集部blogによると5月20日には再開を予告していたようです。

毎日かあさんち:MSN毎日インタラクティブ

http://www.mainichi-msn.co.jp/bbs/00000012/00000148/

 明日発売の4巻には20ページの描きおろしもあるようで、一読者としては純粋に楽しみです。サイバラと板っちの友情を否定する気はないし映画の宣伝に力を入れているのもたしかなのでしょうが、マンガ家・西原理恵子の今の中心はやはり「毎日かあさん」なのですから。

2007-07-19(Thu) 0719 降りそうだったのになあ。

[][][][]産経抄の人でなし。

 日本現代史における立役者の一人であり、統制国家現実についての貴重な証人であった宮本顕治氏の死去に、心から哀悼の意を申し述べます。

 さて、産経です。

【産経抄】7月19日

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/67546/

日本共産党の暗い歴史を刻んできた元議長、宮本顕治もとうとう98歳で力尽きた。

 いきなり呼び捨てで、「やっとくたばったか」と言わんばかりの口調です。数え百歳の大往生事実上は歴史的人物だったとはいえ、“美しい新聞”として、故人に最低限の敬意ぐらいは払えないのでしょうか。産経新聞政財界の要請により資本主義擁護のために創刊された、言い換えると共産党を批判するために存在している新聞だという事情は理解しているつもりですが、それにしてもこれはあんまりだ。

【評伝】マニュアル革命家の偽善 宮本顕治元共産党議長、死去

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/67597

 こちらはまだしも最低限の礼儀は心得ているようですが、訃報の翌朝に(タイミング的に見て予定稿でしょうけど)こんな「評伝」を出す神経もわかりません。上記の事情を踏まえれば理解できる範囲の記事だとはいえ、共産党憎しのあまり、人間として大切なものを産経新聞は置き忘れてしまっているのではないでしょうか。これでどの口で「慰霊のために靖国参拝を」などと言えるのだか、いっぺん頭かち割って中身を見てみたいぐらいです。


 文中の「意見広告の扱いをめぐる言論裁判*1というのは、サンケイ新聞事件のことでしょう*2政党報道機関が争って編集権が優先されるという判決が下ったことそのものは、わたしは評価しているのですが、サンケイ新聞事件の場合は自民党の提灯持ち意見広告がきっかけだったというのが情けない。というのはさておくとしても、反論権を認めないこの判決のことを聞くと、わたしなどは自動的に、昨年8月ワシントンポスト紙に掲載されたスティーブン・クレモンス氏による古森義久氏への批判に対して、「反論を載せないのは不公平だ」と紙面を挙げてキャンペーンを張ったどこかの新聞の醜態を思い出します。都合がいいときだけは、サンケイ新聞事件のことを思い出せるんですね。あるいは、勝ち負けにしか興味がないのかもしれません。

*1:このへんの文章もおかしいんだけど、もう突っ込む気もしない。

*2:「サンケイ新聞」は産経新聞の当時の名前。サンケイ新聞事件 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A4%E6%96%B0%E8%81%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6

2007-07-18(Wed) 0718 終日曇。

[][][]産経iza!コラム報道記事扱いする。

「MANGA」に熱狂 仏で「ジャポンエクスポ

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/gaishin/66890

 無署名の、一見報道記事のような見出しですが、見出しと内容に違和感があったので確認してみました。

パリ屋根の下で】山口昌子 「MANGA」に熱狂|欧州|国際|Sankei WEB

http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070718/erp070718000.htm

 やはり、山口昌子パリ支局長によるコラムでした。産経新聞が複数のルートで記事を配信しているのは、ウォッチャーにとってはなかなかありがたいことです。なんでわざわざ突っ込まれる隙を作るのか、という疑問もありますが、そもそもこんなミスをしなければ、突っ込まれることもないわけでね。署名コラムを無署名で報道記事のように配信するというのは、山口記者の感情はさておくとしても、報道機関としての信頼性を疑わせるのに十二分なミスです。

 内容もなかなか興味深くて、「漫画なんかの宣伝をするのは心底嫌なんだけど、わがニッポンの国策としてMANGA輸出を推進することになっているからなあ、なんであんなのが外務大臣なっちゃったかなあ、まあ彼のことは触れなくていいや。知り合いが聞いたこともないMANGAを売っていたけど、売れてるって言うんだから日本でも人気があるんだろう。そういえば、私が大嫌いなロワイヤルもMANGAを批判していたなぁ、そこだけつまんで紹介すればいいか、うまくすればロワイヤル批判にも繋げられるし。そうそう、ロワイヤルのフルネームは書かないようにしなきゃ、また間違えるといけないから」という山口記者の思考が見えるようなのですが、これは考えすぎでしょうか。ま、署名コラムならこのぐらいは主観的なことを書いてもいいんですよね。署名コラムなら。

2007-07-17(Tue) 0717 夜から雨。

[][][]不可解で異様な古森義久氏とジェームス・アワー氏。

 もうねー、ひとがちょっとネット環境から離れたとたんにこんな面白いエントリを出してくれちゃって、恨みますよ古森さん。

朝日新聞の倒閣キャンペーンの異様さ

http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/224522

朝日新聞の倒閣キャンペーン社説ーー「前のめり」症候を診る

http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/227973

 落ち着いたらちゃんと取り上げよう、と思っていたのですが、すでに他の方がたくさんツッコミを入れていらっしゃるので、どうしようかなあ。とにかく、1行ごとになにかしらツッコミどころがあるようなすごいテキストなので、読んでおいて損はないと思います。

 まあとにかくここでは、「朝日安倍政権への攻撃は異様だ、安倍はちっとも悪くない」と古森氏が主張していることをメモしておきます。ついでに、コメント欄で朝日批判はともかく、安倍擁護をしている人はほとんどいないことも。

 さて、今日産経正論」欄です。

【正論】ジェームス・アワー 不可解な日本メディア安倍批判

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/66580/

 http://d.hatena.ne.jp/pr3/20070522/1179808856 でもわかるように、アワー氏は古森氏とたいへん仲がよく、家族ぐるみの付き合いがある方です。

 この「正論」でアワー氏は、「安倍はちっとも悪くない、批判する方がおかしい」と、ただひたすらに言い続けています。一部を要約すると「閣僚が辞任や自殺をした、それがどうした、安倍に問題はない」だそうで、こんな感じの主張が延々と続きます。こんな文章でも外国人米国の白人)という肩書きがあるだけで有り難がる日本人がいるんでしょうなあ。主に産経社内と読者層に。

 で、お二人の文章を並べてみたわけですが、単に「同じ時期によく似た文章が出てきたものだなあ」というだけで、深い意図はありません。古森氏がアワー氏になにかサジェスチョンしているのではないかとか、さらには代筆でもしているんじゃないだろうかとか、そんなのはただの邪推ですから。

2007-07-16(Mon) 0716 午後から曇天。

[][][]古森義久氏とカードゲーム

 さて、5日分のネタが溜まってしまったわけですが、さしあたってはやはりこのへんからいきましょうか。

米国内の反日集団の実態ーー『中国「反日」の虚妄』(文春文庫)古森義久著から

http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/231045

 自著の宣伝記事ですね。文庫化にあたって書き下ろされた「文庫あとがき」がまるごと転載されているので、親本を持っている人は文庫版を買う必要がないという、とてもお得なエントリです。もっともわたしは親本を持っているわけではないんですが、ここ1年ぐらいの古森氏の中国関連記事は一通り読んでいるので、特にこの本を買う必要はなさそうだなあ。あいかわらず抗日戦争史実維護連合抗日連合会と略して平然としているところを見ても、なんの進歩も変化もなさそうだし。

 とりあえず「あとがき」を読んだだけでも、古森氏のものの考え方はやはりユニークだなあ、ということがよくわかります。「中国側は日中首脳会談では必ず『歴史』を声高に語ってきた。『歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう』という教示は、いつも中国側から日本側に対してのみ伝えられた」と非難めいた文章に続けて、昨年11月以後の日中首脳会談で歴史問題が取り上げられていないことを、いかにも重大問題であるかのように述べています。古森氏は、日中首脳会談で歴史問題を取り上げてほしいんでしょうか、それとも取り上げてほしくないんでしょうか。そして、日中関係では中国が一枚上手だという単純な事実を、さも相手が悪質だと言わんばかりにすり替えてしまうテクニックは、見習いたいものです。

 古森氏は国際政治専門家でわたしはド素人ですから、釈迦に説法をするような真似もおこがましいのですが、外交というゲームでは“使えるカードを有効に使い、使わない方がいい局面では使わない”というのがセオリーですよね。「手持ちのカードを出さないのは卑怯だ」という非難は、小学生七並べあたりまでは通用しますが、大人の勝負で10円でも賭けるようになったら、言う方が間抜けです。ましてこの勝負のチップは、13億人対1億3000万人の生活と安全なのですから、非難されるべきはカードの扱いも理解せずにゲームに挑んだプレイヤーの方ではないでしょうか。どういうわけか古森氏は、この小学生なみのプレイヤーに異様に肩入れして、どう見ても負けそうなことはわかっているのに「勝てるはずだ、負けそうなのは相手が卑怯だからだ」と言い張ることに熱中しているようですが、このお話はまた今度。

[][][]古森義久氏、参院選投票する。

【外信コラムポトマック通信 在外投票に思う

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/gaishin/66464

 海外駐在が長い古森記者ならではの、味のあるコラムです(これは真面目に褒めています)。

 今まで(といっても3回)の国政選挙在外投票では比例代表でしか投票ができなかったのに、今回から選挙区でも投票ができるようになったことを、「(在外選挙としては)初めて具体的な候補者イメージして一票を入れられる選挙だった」と喜んでいらっしゃいます。

 ……あれ? 参議院選挙は2001年から非拘束名簿式比例代表制を採用していて、比例代表でも個人名を書けるようになっているのですが。古森氏が過去3回投票した在外選挙には、2004年参院選も含まれているはずですよねえ(他は2003年2005年衆院選)。

 コラムの要点は「選挙区でも投票できるようになって嬉しい」ということで、言いたいことはよくわかるのですが。

2007-07-15(Sun) 0715 嵐の日々。

[]ようやく完了。

 ようやく、パソコンからインターネット接続できるようになりました。昨日の段階ではルータモデム認識せずに接続できなかったのですが、この問題は実はまだ解決していません。今はadhocにモデムと直結でやっています。フレッツ接続ツールのアーカイブHDDの中に残っていて、本当に助かった。なんでも一ヶ所にまとめておくものですね。


 さてこれから、メールチェックとニュースチェック……。一晩で足りるだろうか。

2007-07-14(Sat)

[]あとちょっと。

 またか、とゆー話ですが(笑)。パソコン自体はちゃんと動くようになり、ADSL物理的には接続が終わったのですが、なぜかインターネットにはつながらず。たぶんプロバイダ関係だけだと思うので、たぶん明日には元どおりでしょう。……たぶんきっと。

2007-07-13(Fri)

[]もうちょっと。

 パーツ類は見つけたのですが(でも絶対ケーブルとかで足りないものがある)、他のことで取り紛れているので、もうちょっと。

 インスタントラーメンを作るだけで、あんなにいろいろ道具がいるものだとは思わなかった。(ネギのしっぽを捨てる生ゴミ用のゴミ箱を作るとか……)。

2007-07-12(Thu)

[]引っ越し終了。

 引っ越しそのものは無事に終わったのですが、パソコンのセットアップはめども立たないありさまですorz

 引っ越しノウハウその1:パソコンを梱包するときは、キーボードマウス電源ケーブルディスプレイケーブルやモデム関連などを、ひとつの箱に入れておきましょう。隣りの箱に入れると、あとで必ずたいへんなことになります。

2007-07-11(Wed) 0711 かなり降りそうだなああああ。

[]転居通知。

 引っ越し作業のため、数日更新できなくなるかもしれません。いやわからないけどね。万事うまくいけば今日の夜には復活できるはずなんだけど、万事うまくいくはずがないので。というかまだ荷物まとめ終わってない状態で、もうじき引っ越し業者が来るというのに、どうなるんだ。

2007-07-10(Tue) 0710 あいかわらず。

[][][]言い訳はやばいぞ産経

【やばいぞ日本】序章 没落が始まった(5)「研究者の炎が消える」

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/63077

【やばいぞ日本】序章 没落が始まった(6)米中のはざまに埋没

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/63192

 特集記事「やばいぞ日本」は、iza!でもやっとふつうに配信されるようになったみたいです。(6)の末尾に、取材班キャップ・論説副委員長の中静敬一郎記者から、タイトルに関する説明があります。要約すると「新聞記事の見出しとして品がないと批判されているが、インパクトがあって最適だと思った。これから日本の処方箋も書くので勘弁してくれ」だそうで、ぜんぜん回答になっていませんね。どう見ても開き直りです本当にあり(ry


 (5)(6)と、内容としてはまともな感じです。どちらも、中国が実力を伸ばしてきたことと日本が停滞していることを冷静に比較していて、危機感は伝わってきます。特に(6)ですが、現在ホワイトハウスネオコンが力を失い、対北朝鮮問題で現実主義を取るようになった経緯などがわかりやすく解説され、ネオコンの影響力に頼り切って米議会とのコミュニケーションもまともにとれていない日本外交の無策も指摘されています。これが産経新聞に載っているとは思えないぐらい、読み応えのある記事でした。

 さてこの(6)は、日本経済新聞定年退職後、昨年12月に特別記者・編集委員として産経新聞に来た田村秀男記者の記事でした。((5)は宇宙開発関連の、長辻象平記者による記事です)。米中関係は編集特別委員兼論説委員の古森義久記者が得意なテーマではないかと思うのですが(田村記者の得意テーマでもありますが)、古森記者が書いたらまったく違う記事になったのは確実だろうと思います。いろんな意味で。

2007-07-09(Mon) 0709 じとあつ。

[][][]産経「主張」の時代錯誤

【主張】ソチ冬季五輪 金権招致の台頭が心配だ

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/62841/

ロシア国家主導型資本主義は、皮肉なことに発展途上国並みの貧富の差を一層拡大させている。

 いや、資本主義ってそういうもんでしょ? その是非はともかく。「皮肉なことに」ってのは、どこにかかる表現なんだろう。

 それから見出しの「金権招致」って、1984年ロス五輪の成功を見て「五輪は儲かる」という認識が広まり招致合戦が激しくなった結果であって、以来20年ほど続いてから、2004年五輪の招致合戦のあたりで反省されるようになった考え方ですよね。2016年東京五輪もその流れを受けて、「カネをかけないオリンピック」として招致計画を立てているわけです。ロシアが時代錯誤なのを批判するのはともかく、「主張」自身がこうした流れをまったく読めていないと思うのですが。

 全体的にこの「主張」は、ロシアでの五輪開催が、というかロシアそのものが気に入らないみたいですが、気に入らないのは今のロシアが資本主義国家だからなのかなあ。社会主義に戻ってほしいとでも思っているんだろうか。

2007-07-08(Sun) 0708 天気保つかな。

[][]疑問だらけでやばいぞ産経

【やばいぞ日本】序章 没落が始まった(1)「ダイナミズム失う」(07/03 08:19)

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070703/wdi070703000.htm

【やばいぞ日本】序章 没落が始まった(2)「鈍さが工作員を取り逃がした」(07/04 08:05)

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070704/wdi070704000.htm

【やばいぞ日本】序章 没落が始まった(3)「収まらないな慰安婦問題は」(07/05 07:44)

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070705/wdi070705000.htm

【やばいぞ日本】序章 没落が始まった(4)「誤ったイメージ払拭したい」(07/06 08:46)

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070706/wdi070706000.htm

 産経新聞紙面で連載されたもののようですが、なぜかSankei WEBだけの配信でiza!では配信されていません。*1

 とりあえずメモとして4回分を羅列しておきます。(1)は id:pr3:20070703:1183457746 で取り上げたので、今回は(3)に注目してみます。

 ムラツチ州司法副長官の発言に関して id:pr3:20070419:1176937225 で予想したとおり、米国では日系や中国系という垣根がなくなり「アジア系」という認識が広まっているようで、この記事でも事実として紹介されています。ところが産経の松尾理也記者は、こうした傾向がよほど気に入らないのか、この傾向は(日系以外の)アジア系が日本を攻撃するための陰謀なのだ、と主張しています。だったらなぜ、そのコミュニティ日系人が合流しているのでしょうか。陰謀説が事実だと仮定すると、日系人にもそれ以外のアジア系人にも、なんの得にもならないはずです。単純に、民族の垣根が失われ人種単位で一体化していると考えた方が、辻褄が合うのではないでしょうか。

 そして最大の謎は、文中に登場する「丸顔の男」です。東アジアからの移民一世で経済的に成功し政治的な影響力も持っている人物としか紹介されていませんが、はたしてそもそも実在する人物なのか。そして実在するとして、松尾記者がそう思わせたがっているような中国政府の影響を受けた人物なのか。文中で、在米中国大使と面識があることは述べられていますが、それ以外に北京政府との接点があるとは書かれていません。大使館はしょっちゅうパーティーを開いて現地の有力者を招くのが仕事の一部なので、面識ぐらいはあるでしょう。だいたいふつうに考えて、1949年以後に中華人民共和国からアメリカ合州国に移民できるとは思えないし、華人だとしても台湾香港の出身者ではないのでしょうか。そしていずれにしても、なぜ出身地や移民した年をはっきり書かないのか。ミスリードのための記事であると考えると、これも辻褄が合うのですが。

*1TBが送れないと無意味なので別冊に転載もしません。しかしこの扱い、もしかしてMSN産経ニュースへのリニューアルを控えて、iza!は切り捨てる方向へ向かうのか、それとも批判の集中が予想されるのでTBを受け付けないようにしているのか、これも興味深いところです。

2007-07-07(Sat) 0707 じっとり。

[][][][]フジサンケイグループマッチポンプ

「【書評】『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』ひろゆき西村博之)著」本・アート‐書評ニュース:イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/breview/62154

 産経iza!は以前から【書評】と称して自社出版物の宣伝記事を載せていたのですが、最近はさすがに【新刊】というタグを付けるようになったなあ、と思いつつ読みはじめ、2ちゃんねる批判っぽい内容から始まっているのでやはりこれはちゃんとした【書評】なのか、と思っていたら、途中から本の内容を褒めちぎるものに変わっていって終了。評者が「週刊SPA! 金泉俊輔」……よく考えたらこの本は扶桑社新書で、たぶん編集担当者かなんかでしょう。これは【書評】じゃないだろ

 前半の2ちゃんねる批判も「閉鎖やドメイン差し押さえに関する噂(うわさ)や報道が幾度となくあり、18年ごろからは書き込みに関する裁判問題で、報道されることが増えている」って、そりゃ夕刊フジ(zakzak)の飛ばし記事が大半じゃねーか。いつまでこんなことを続けるんでしょうかフジサンケイグループは。

[][][]産経反日団体を尊敬する。

「反日色弱め…「盧溝橋事件」70周年式典 」世界から‐中国台湾ニュース:イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/62218

しかし、盧溝橋では民間団体などが旧日本軍の残虐行為とされる写真を数多展示され、「反日」感情を高める効果を果たした。

 ああ、海外駐在の記者日本語を忘れてしまいがちになるんですね。たいへんですねえ。……で済むレベルではないわな。それとも「展示され」は尊敬語なのかな。「数多」は「あまた」なのか「数多く」の誤植なのか「多数」の誤植なのか、これもなかなか興味深いところです。

 内容としてはさほどおかしなところはないようです。さすがにあるていど中国語あるいは中国の事情に通じている記者らしく、「中国人抗日戦争記念館」を「抗日記念館」と略すような故意の捏造はしていませんね。

2007-07-06(Fri) 0706 扇風機から熱風。

[][][]古森義久氏、産経新聞を読んでない疑惑

有害中国産品をアメリカが拒む!!!:イザ!

http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/215888

 えらく肩に力の入った見出しですが、内容そのものは当たり前ですね。有害なものだから拒んだ、と。古森氏がいろいろなネタで中国を攻撃したいのはわかりますが、米国の視点から述べているとすると、「雨の降る日は天気が悪い」レベルの表現です。

 ジエチレングリコールに関しては、歯磨き粉の中に入っていたとして米国で回収騒ぎになっていますが、少なくとも日本では規制対象ではないようです。というのは、誤って飲み込まなければ危険はないためです(もちろん幼児の場合には誤飲の可能性が高く致死量も少なくなるので危険なのですが)。また中国だけでなく、つい20年前にはオーストリア産のワインにジエチレングリコールが含まれているものがあるとわかって(当時のメディアでは「不凍液入りワイン」と表現されていました)、けっこうなパニックになったと記憶しています。だいたい、青く着色したフレンチフライポテトに緑色に着色したケチャップをぶちまけて食べる米国人が(ハインツをはじめとする各社がそういう食品を出して一時期ブームになっていたそうです。さすがにブームが去ってからはあまり見かけなくなったようですが)、いまさらなんの心配をしているんだか、という気がします。

 ていうかそもそも、日本でも偽装食品が次々発覚して軽いパニックが起きているのですが、ワシントンにはこういうニュースは伝わらないのでしょうか。英語メディアは伝えていないとしても、古森さんは産経新聞を読んでいないのかな。ちゃんと産経を読んで日本の現状を把握した上で、あえて目をつむっているのだとすると、それも不誠実な話ですね。


 ところで古森さん、「グローバルゼーション」とお書きになっているけど、なんすかそれ? アイがないっすね。

 あと、「玩具製造企業の『トイザラス』」って……。「トイザらス」と表記しろとは言わないし独自製品を製造しているのも間違いではないでしょうが、小売業者として急成長を遂げた企業であることぐらい、調べなくても聞いたことぐらいないのかなあ。

2007-07-05(Thu) 0705 晴れて助かった。

[][][]産経正論担当者国語知識。

「【正論】渡部昇一 中国政府の対日傲慢化の起源」コラむ‐オピニオンニュース:イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/60581/

 いや、渡部“統一協会広告塔”昇一はとりあえずどーでもいいのですが(別によくはないのですが。しかしこの文章、徹頭徹尾決めつけと差別意識と歪んだ国粋主義に彩られ、「正論」欄のサンプルとして提出したいぐらいです。さすが渡部大先生)、この文章に註釈をつけた、産経の記者校閲係か産経デジタル担当者か知りませんが、その人の国語知識がひどいなという話です。

日本66州にちなんで66◆(けつ)ある。

◆=門がまえに揆のつくり

 はいみなさんご一緒に、こう入力してから変換してみましょう。「みずのと」。

 「一揆」と「癸」で単語としての知名度は前者の方が上でしょうが(なにしろ“自虐史観教科書”には必須の単語なので)、口頭ではなく画面で、意味ではなく字形を説明するときに、なんでわざわざこんな手間をかけるんでしょうか。普通なら「門がまえに癸」と表現しますよね。「癸」という文字を知らない場合を除いて。

 いや「癸」という文字自体を知らないのはともかく、漢和辞典を引くなりIMEソフト漢字検索を使うなりすれば、そういう文字(キャラクター)がJISに定義されていることぐらい、ふつう気づくと思うんですがね。

[]日本語が不自由なネトウヨのサンプル。

 ついでに、つまらないものを見つけたので晒しておきます。よくおとなり日記になるので彼の存在は知っていたのですが、1回開いてみて「別に読む必要はないな」と判断してずっとスルーしていました。しかし今日たまたま開いてみたら、なかなか面白い人のようです。

luna東亜日記 - 民主主義を完全否定する「従軍慰安婦問題を論じる」掲示板スレッド一覧

http://d.hatena.ne.jp/lunakko/20070704/1183075977

 まず、このエントリタイトルにご注目ください。こういう表現で相手を評価する行為を、日本語で普通なんと呼ぶでしょう。

 さて、このエントリの中にこのような部分があります。

(lunakkoの掲示板参加請求が不承認となったことに関して)

ni0615 「罵倒してるところのメンバーになりたいわけ?

なんんでぇ?」

あらあら?罵倒している事を認めちゃったw

民主主義を完全否定?これが、「従軍慰安婦問題を論じる」掲示板の実態なのでしょうね。

 掲示板ではこのあとlunakkoが同じように揶揄して、ni0615さんから「主語が違う」と指摘されているのですが、その指摘の意味すら理解できず1週間後に自blogで、また同じ揶揄を繰り返しているわけです。罵倒しているのは自分の方でそれを指摘されただけなのに、自分のやることは罵倒だと思わず、自分がちょっと批判されると罵倒だと認識してしまうんですね。これもすでに指摘されていることですが、戦後民主主義の悪い面として挙げられるような特質を備えた人物ってのが、ちゃんと実在するんですねえ。

2007-07-04(Wed) 0704 雨だなあ。

[][][]産経抄、従米を批判する。

「【産経抄】7月4日」コラむ‐イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/60366/

 あいかわらず論旨不明確な産経抄です。かつて、失言で辞任した大臣の例を挙げてその経緯を批判したかと思うと、久間防衛大臣の辞任についてはそれこそ「しょうがない」との判断のようで、米国への態度も「占領後遺症」とまで言っています。<strogn>おまえが言うな。戦後レジームを変えろ、押しつけ憲法改正、と言う一方で日米同盟ひいては米国の核の傘を肯定しようとする産経の自縄自縛は、いつまで経ってもそのまんまですね。

2007-07-03(Tue) 0703 晴れるんだか降るんだか。

[][]やばいぞ産経

【やばいぞ日本】序章 没落が始まった(1)「ダイナミズム失う」|話題|社会Sankei WEB

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070703/wdi070703000.htm

 いきなり今日から始まった連載ですが、仰々しく章立てしているところをみると、けっこう大型連載になるのかな。iza!に配信されたら取り上げようと思っていたのですが、昨日のリニューアル関係あるのかサーバが不調のようで、またサーバ不調とこの記事が配信されないことに関係があるのかもわかりませんが、まあとりあえず余命わずかなSankei WEBの方で。

 で、もうタイトルからしてやばい。品格のかけらもない文章が載るのは産経抄で馴れてしまいましたが、連載のタイトルにまでしてしまうのはやばすぎる。「ヤバい」というのはもともと犯罪者が使う隠語で、インパクト重視にしてももうちょっとなんとかならなかったんですかね。

 全体的な内容のやばさについては実際にごらんいただくとして、また改行がおかしくなっていることぐらいはご愛敬として、ざっと読んだだけで細かい問題点をいくらでも指摘できるあたりが、もうね。いつもの産経の記事、といえばそうなのですが。

三角関数フーリエ変換など日本の文系には縁遠い計算式

 フーリエ変換はともかく、三角関数ってわたしの世代では高校1年で習ったんだけど、今どうなってるの? 微積分に至る基礎でもあって、これを学ばないと数学を学んだことにならないぐらいの基本だと認識しているんだけど、これが大学国立大やいわゆる一流大)入試の範囲にならないぐらいにゆとり教育って進んでいるのだろうか。今ぐぐった範囲では、いちおう高校で学習する範囲のようなんだけどなあ。この記者は、単に自分が理解できない数学という基準で三角関数とフーリエ変換を並べたんじゃないだろうな。

論理学は古代ギリシャ哲学など基礎を学ばないから論理的に崩れのない文章が書けない。

 おまえもな。直すとしたら「古代ギリシャ哲学において進展した論理学の基礎を学んでいないから、文章を書くときも崩れのない論理的な文章を書けない」かなあ。ここまで変えてしまうと元の文章が意図していたことを再現できているのか不安だけど、そもそも元の文章が意味の通じないものだからしかたない。

 ここに挙げた以外にも同レベルの文章が続々と出てくるような記事で、他人の学力や論理性の欠陥を訴えているのだから、もう産経やばすぎ。とにかく貴様ら、産経のヤバさをもっと知るべきだと思います。*1

*1:念のため註釈。「貴様ら〜」以下の部分は、「keyword:宇宙ヤバイ」というよく知られたテキストからの引用です。

2007-07-02(Mon) 0702 夜中から雨。

[][][]産経「主張」、米国の意向を無視する。

【主張】4カ国会合 「6者」の枠組みを崩すな-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/60074/

恒久和平体制は、北朝鮮の核廃棄と朝鮮半島非核化の先に位置づけるべきもので、6カ国協議もそのために行われている。

 そのとおりですね。その六者協議に、核問題と関係ない拉致問題を持ち込んで膠着状態に陥らせたのが日本(の安倍政権)で、これを無条件に支持し続けているのが産経新聞です。

 提案されている四者会合は「北朝鮮が狙う日本外し」で、それに米国が乗せられてしまったのは遺憾だとも言っていますが、これはそういう安倍政権の姿勢が招いた必然の結果であり、日本外しは業を煮やした米国の意向でもあるということを、気づいていないのか無視しているのか、おそらく意識的に無視しているのでしょう。あるいは、北朝鮮が自らの意図通りに米国を動かしたという産経の主張が正しいなら、北朝鮮は信じられないほど外交上手であるということになり、また七十年以上変わらぬ日本外交の稚拙さを恥じるべきところです。*1

 日本国がここまで国際政治から見放される結果を招いたことについて、安倍にしろ産経にしろ、少しでも責任を感じているのでしょうか。

[][][]産経正論」、日本教育再生機構広報する。

【正論】八木秀次 教育三法成立の本当の意義-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/60059/

 日本教育再生機構理事長教科書改善の会設立メンバーで“つくる会を追い出されたのになぜか偉そうな”八木秀次氏が、またなんか言っています。要約すると、教育基本法改悪も教育三法改悪も日教組の影響をなくすことが目的だったと明言するものです。そしてこれが、八木氏独自の意見ではなく、文部科学省教育再生会議に提出した文書にも書かれているようです。

 教育再生会議のページにある文書*2を見ると、さすがにここには日教組排除とは明記されていませんが、趣旨としては八木氏の解説のとおりです。これが教育再生会議から文科省に出された文書ならわかるのですが、逆に文科省が八木氏や日本教育再生機構の意図通りの文書を出しているというのは、かなり気になるところです。

 で、こんな文章を「正論」と題して載せている産経新聞も情けないなあ、と。昨日のエントリで取り上げたマニフェスト評価でも「安倍内閣教育再生の方向性は地方分権に逆行する」と指摘されていましたが、八木氏の文章はこの点を得々と述べています。八木氏は根本的に「地方分権」という言葉の意味がわかっていないようだし、それが安倍内閣官邸にも文科省にも(ついでに産経新聞にも)共通しているとなると、これは相当憂うべき状況ですねえ……。

*1:これは陰謀論者がよく陥る罠で、敵対者の陰謀を強調すればするほど、またこじつけゆえに根拠に乏しくそれだけ陰謀の巧みさを強調せざるをえなくなるほど、彼らが嫌っているはずの自虐も強調してしまう結果になるのです。

*2PDFファイル http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/dai7/siryou10.pdf

2007-07-01(Sun) 0701 降らなかったのが不思議。

[][][]産経朝日、評価が分かれる。

マニフェスト自民に軍配 安倍内閣への評価分かれる-イザ!

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/59998

asahi.com:安倍内閣の指導力に辛口評価 マニフェスト検証大会

http://www.asahi.com/politics/update/0701/TKY200707010219.html

 同じニュースのはずなのに、なぜここまで極端に違う見出しになるのか(笑)。

 本文については、(非常に珍しく)産経の方がより客観的な書き方をしています。というか朝日がちょっとひどすぎて、挙げられた辛口評価を引用しているだけです。評価そのものはどれも正しい指摘なんですが

 じゃあ産経の記事内容がまともかというと、もちろんそんなはずはありません。連合民主党支持であることを明記して民主党に軍配を上げたことは書いているのに、自民党に最も高い評価を与えた(それでも65点だそうですが)青年会議所自民党支持であることも、そしてもちろん靖国万歳東京裁判否定の皇国史観アニメを全国の中学生に見せようと働きかけたカルト団体であることなども、一言も触れていません。また、安倍内閣の政権運営に合格点(60点以上)をつけたのが9団体中4団体、政策実績では3団体という状態なのですが、政策実績について、60点以上が3団体、50点以下が3団体であることを示して「評価が分かれた」としています。これは60点未満の不合格点をつけたのが6団体、合格点をつけた団体の倍もあるってことですよね? 


 両方の記事から、新しい日本を作る国民会議21世紀臨調主催のこのイベントに参加した民間シンクタンク9団体の記述を抜き出しておきます。順不同。

  1. 日本青年会議所
  2. 連合
  3. チーム・ポリシーウォッチ
  4. 構想日本
  5. 経済同友会
  6. 全国知事会
  7. 日本総研
  8. PHP総研

 一個足らんな。ところで青年会議所や同友会や連合はまだいいとして、全国知事会って民間シンクタンクなのか。


 余談。「朝日の報道には問題があるから産経が正しい」と主張する人をたくさん見かけます。朝日が問題を起こしたときに、それを批判する産経は相対的に正しい、ということは言えます。しかし直接の批判ではない場合、朝日に問題があるかどうかにかかわらず、産経が問題のある報道をしていることが、この例でもよくわかりますね。もちろん上記の文章は、朝日と産経を入れ替えても成立します。

追記。

 マニフェスト評価の詳しいデータは、すでに「ガ島通信」さんがまとめていらっしゃいました。

ガ島通信

http://d.hatena.ne.jp/gatonews/20070701

 9番目の団体は言論NPOでしたか。そもそも9団体の集め方が偏っているような気もするのですが。