産経、ネット調査する。
橋下氏「好ましい」45％ 大阪府知事選ネット調査-イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/111527
■調査方法 調査はインターネット調査会社「ヤフーバリューインサイト」の協力を得て実施。今月19、20日、インターネットを通じて大阪府内の有権者500人（男女250人ずつ）に10項目のアンケートへの回答を呼びかける形で行った。20代から60代以上までの6世代100人（男女50人ずつ）でまとめた。
橋下氏、知名度91％ 大阪府知事選ネット調査-イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/111546
上はアンケートの概要、下は分析記事です。
こうしたネットアンケートというのは、酒のつまみレベルでは面白いものです。あるいはマーケティングレベルではたいへん役に立つ調査とされていて*1、本来はそういう目的で使われる調査システムなのでしょう。
しかし、政治的な行動をアンケートで問い、その結果を報道として伝えることに、どういう意味があるのか。無意味という以上に、悪く取れば世論誘導という意味を感じてしまいます。そもそもサンプリングの手法がおかしくて、各世代100人ずつを調査していますが、世代ごとの人口の違いを補正しなければ有権者全体への調査になりません。マーケティングでは世代別の分析を優先して、ターゲットを絞るためにこういう手法が普通に使われますが、産経新聞は調査というものをなにか勘違いしているのではないでしょうか。
こうした問題点に比べれば、6世代100人の合計が500人という誤植なんかは、あまりにささいな問題ですね。
