黙然日記(廃墟)

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産経阿比留氏の崇拝するもの。

 7/17分です。アイヌウタリの英雄叙事詩とコアラの好きな樹ってよく間違えますよね。そういえば8ビットPC〜16ビットPC初期にそういう名前の日本語ワープロソフトがありましたが、あれが正常進化していたらアイヌ語を打てるようになっていたのかしら。

【阿比留瑠比の極言御免】鏡に映る自身をたたく菅元首相 それを使おうとする中国+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140717/plc14071713540015-n1.htm

 菅直人元首相を批判できるときは、本当に阿比留氏は嬉しそうですね。《。安倍晋三政権を攻めあぐねる中国》と、独自の視点も披露しています。阿比留氏の視点からは、安倍政権は完全無謬で非の打ち所がない盤石にして崇高な存在に見えているのでしょう。夢心地ですね。いいですねえ、うらやましい。菅氏の安倍氏に対する態度が感情的だという指摘は当たっている面もあると思うのですが、しかしデマ飛ばされて首相の地位を追い落とされた(と主観的には思っていた)ら、誰だって感情的になると思いますよ。そういえば訴訟はどうなったのでしょうか。そして感情的な面があるとしても、安倍首相が自分の野望の実現しか考えず、真に国民のためを思っていない唯我独尊の思考の持ち主だという指摘は当たっているでしょう。集団的自衛権解釈改憲、あるいは本番の憲法改定に向けて、また教育や言論その他の戦後レジームの変更を実現するためにとにかく政権維持を目標とし、そのためにアベノミクスというアメをばらまいているわけです。真に国民生活を考えて経済政策を行っているのだったら、ホワイトカラーエグゼンプションや国家戦略特区なんて政策は出てこないでしょう。「菅氏が感情的になっているからその指摘は全面的に正しくない」というのも、一種の詭弁です。阿比留氏はまた、菅氏も政権維持に汲々とし唯我独尊だった、鏡を批判しているのだ、と断じて悦に入っていますが、仮にそうだとしても菅氏と安倍氏には大きな違いがあります。少なくとも菅氏は、戦後最大の国難にあたって、政権の安定が国民のためだという信念を持っていました。安倍氏が目標としているのは「国柄」とか言う抽象概念であって、国民一人ひとりではありません。
 菅首相時代に産経新聞が取材拒否に近い扱いを受けていたというのは痛快な話ですね。