黙然日記(廃墟)

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産経、お化け屋敷を開く。

【主張】3分の2勢力 憲法改正案の作成に動け 首相は歴史的使命果たす時だ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160712/clm1607120001-c.html
【正論】まずは「緊急事態条項」が焦点 速やかに憲法改正の国会発議を 日本大学教授・百地章 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160712/clm1607120011-c.html

 3分の2が確定するなり「主張」「正論」とこの勢いなわけですが、それにしても百地氏は便利なライターですね。まあこのへんは予想どおりなので、隅っこの小さなコラムに注目してみます。

【編集日誌】“刷り込み”回避へ大切な主権者教育 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160712/clm1607120005-c.html

 有元隆志編集局次長兼政治部長。だいたい、国民から主権と人権を奪って憲法の主語を「国」に書き換えようとしている産経一味が行う主権者教育とは、いったいどんなものでしょうか。産経の連載に協力する教諭が公立高校で主権者教育を行っていたというのも、恐ろしい話です。《特定の主張の“刷り込み”が進まないためにも主権者教育問題を継続して取材します》という、怖がっていいんだか笑っていいんだか、お化け屋敷のような文章で締めくくられていますが、神話入り教科書を教育現場に押しつけている出版社グループのセリフでしょうか。そもそも、教育問題の連載を生活部でなく政治部が担当していること自体、産経の「刷り込み」願望を示しています。夏の怪談はフィクションだけにしてほしいものです。