イクラが好き

今日はバーチャンの誕生日だし、アーチャンがこの一年がんばってきたので、夜はバーチャンの好きなお刺身と、その後で小さなケーキいただいた。
アーチャンは好き嫌いなく、何でも食べてくれるが、最近何故か、イクラが好きになったらしい。手巻き寿司か何かに入っていたようだ。カロリー高いし、あまりたくさんは駄目だし、値段も高いからいつも食べる訳にはいかないけれど、今日はミニ丼にしてあげた。
食事は栄養のバランスが大事だし、特定の食材に片寄って、これが脳に良いからとか、そういう事はやっていませんでしたが、アーチャンが何故イクラだけ特別に興味を持つのか不思議で少し調べてみましたが、DHAやEPA、アスタキサンチンなど、いろいろ脳や体に良い栄養が含まれているようですね。これがアーチャンの本能が求める物ならばとも思うし、イクラだけでなく、お魚系を少し多めにして、効果があるか少しみてみたいなとも思う。
関連して読んでみた資料に興味深い記述がありました。

脳に磨きをかける必須脂肪酸

脳に磨きをかける必須脂肪酸

特に、本の導入部で、難病の副腎白質ジストロフィーの息子さんを独学で治療法見つけ出し回復させていったドキュメントの「ロレンツォのオイル」の物語をきちんと、専門家の立場から解説し、それと共に、両親のその行動に、とても深い感銘を感じておられるところ拝読して、僕も良かったと思いました。
詳しい説明は、とても難しく、上記の著作を読んでいただきたいですが、現在ではこの難病の副腎白質ジストロフィーについてはほぼ原因が究明されているらしく、体内でのDHA産生の異常にあるらしく、幼児期からのDHA投与によって完治はしなくとも、かなり良い状態まで回復するらしい。そしてロレンツォの父が行った治療法は、末梢神経までの回復であったらしいけれど、現在ではパソコンを使って父と対話まで出来る状態らしい。
著者の中川先生は、「神経疾患の治療に対するロレンツォのオイルが投じた一石の波紋は極めて大きなものであったことは、その後の脂質研究の急速な進歩が物語っている」(p14)と高い評価を与えておられます。
僕が娘のPWSの諸症状は治療可能なものと考えて、いろいろとアクションしている事に対しては、臨床の専門家の方から、以前メールで忠告を受けたことがあり、そのような事に時間を費やすよりも子供との触れ合いを増やしたり、自分の仕事の専門領域の探求に時間を費やすべきだと。(要するにPWSの治療法開発は現在の医療レベルでは困難であり、その事に期待して、子供との関わりを失って、PWS児のメンタルな部分に悪い影響を与えている場合があると仰っていると思われる)
そのメールの中に、「ロレンツォのオイル」のことも引用されていて、その臨床の専門家の方の解釈では、あれは結局、効果は無く、子供さんの傍に居てあげた方がよほど良かったのではないか?とあって、僕としてはその点について、具体的な情報はありませんから、反論は出来ませんでしたが、いつも気に掛かっていて、上記の本の記述を見て、やはり意味があったんだと、我が事のように嬉しかったですね。
さまざまなアクションによってPWSの諸症状の治療法が開発されることを願うばかりだし、もし我娘にそれが間に合わないとしても、新しく生まれてくるPWS児の為にも、謎の多いPWSの実情をきちんと記録し、医療、福祉と協働していくことは、必要なことだと改めて思います。