「キタイギタイ」ひびのこづえ展

午前10時30分からのワークショップに家族で参加しました。伊丹駅に着いたとたんに急に横殴りの雨が降り始め、美術館に辿り付いた時には家族全員びしょ濡れでした。かなりテンション下がったところに、美術館内のエアコンの温度設定がこれまた低くて、ややへこみました。アーチャンの靴や靴下、上着を脱がせ、応急処置を施して何とか体制を整え参加しました。午後1時頃まで作業して終了、楽しい時間感謝です。

ワークショップの前に展覧会会場を作家の、ひびのこずえさんの案内で一緒にざっと見て周り、今日のワークショップのテーマである虫のブローチのイメージを感じ取りました。それから作業室に戻って、紙にイメージを描き、布を選んで土台になるハニカム構造の布に糸で縫いつけていきました。
アーチャンは虫を作るというのを僕から事前に聞いて、アーチャンの好きなダンゴ虫を作るとずっと言っていました。イメージ図もやはりダンゴ虫。

ブローチ的なもの作ると思っていなくて、立体的なダンゴ虫どうやって作ればいいかなと思っていたのですが、ブローチ作るとの事で、それと事前説明で、子供が自分で作ることが大事と考えておられるらしく、付き添いの家族等のサポート受けずに作らせたいとの事で、付き添いの人はワークショップ始る前に作業室から出てくださいと説明があり、少なくない方が退場されていました。我家は申込み時に、それに近い説明を受けましたが、少しハンディがありサポート必要と申し伝え了解を得ていましたが、サポートだけでなく、作業室での同室もアカンというのには、かなり違和感ありますね。
見回りに来られた、ひびのこずえさんから、サポートしては駄目です的な駄目出しがあり、事情説明して了解を得ましたが、そんなやりとりを聞いてアーチャン自分でやらねばと思い込んだか、刺繍針持って必死でやろうとするのですが、とても見てられない状態で、対応難しかったですね。なんやかんやで何とか形になりました。小学校低学年くらいであれば、糸と針よりも接着剤等で簡易にした方が良かったのではと感じますね。投げ出さないで何とか形にできたのは、それなりに収穫。
出来上がった作品は展覧会会場に展示していただけるとの事でしたが、アーチャン持ち帰ってババチャンに見せたいと言うので、持ち帰りました。

ワークショップは完成した参加者から自由解散となり、我家も1時くらいに完成して、記念撮影していただいて、それから展覧会会場を巡りました。
ワークショップでの、付添い人退場や、サポート駄目などの教育的指導に、やや疲れましたが、でも展覧会の展示内容は、作者が全力で取り組んだ様が感じられ、とても良い印象の物でした。またパブリックの美術館としては僕は初めて見ましたが、展示物全てに販売価格も含めて表示のあるタグが付けられていて、購入可能になっていました。通常、美術館ではいろいろ制限があるのか、物販は物販エリアでしている場合がほとんどですが、これはどのような評価となるのか、専門家の意見も聞きたいところですね。
地階のskinの展示見ていると、印象として、バウハウスの時代のオスカーシュレンマーのトリアディック・バレエのようなイメージを連想しました。既に情報技術などのレベルにおいて、当時思い描かれた未来像から、超越していると感じる現代において、当時のその未来を思い描く幻想のようなものへの指向が強いベクトルとして、表れているような。

(展覧会の本質とは関係ないが、この美術館の空調の温度設定はどうなっているんだろうと思う。とても耐えられないような寒さ、会場内の管理人は寒さ故か、誰も居なくて、寒さ対策の毛布が椅子に残っている。理解不能だ)

「キタイギタイ」ひびのこづえ展ー生きもののかたち 服のかたち
http://www.artmuseum-itami.jp/2009_h21/09hibino.html
会場:伊丹市立美術館+伊丹市立工芸センター+伊丹市立伊丹郷町館(重要文化財 旧岡田家住宅・酒蔵)
会期:2009年7月25日(土)〜9月23日(水・祝)