TOKYO FM「シンクロノシティ」


MiO:TOKYO FM「シンクロノシティ」PARCO TOKYO BEATS、今日のゲストはシンガーソングライターのperidotsこと高橋孝樹さんです。
堀内:よろしくお願いします。
高橋:よろしくお願いします。
MiO:とても優しい声が響いてるんですが、もう早速メールを一杯いただいていて、ちょっとひとつ紹介させていただきます。ラジオネーム○○さん、女性、新米妊婦さんです。
「今日はperidotsがゲストということで、先週からスペイン坂に行く気満々で、午後半休をとっていたのですが、一昨日お腹にBABYちゃんができたことが発覚し(高橋:おっ!)、道路が凍って転んだらいけないので、行くのを泣く泣く諦めました。でもさっき新しいアルバムを手に入れましたよ。タイトル曲を初めて聴いたのが6年前。ようやく手元に届いたか〜、と嬉しい気持ちでいっぱいです。ライブツアー行きますよ」
高橋:素晴らしい…。おめでとうございます!
堀内:おめでとうございますですよね。BABYちゃんできました! 「タイトル曲初めて聴いたのが6年前」って書いてありましたね。
高橋:あー、そうかもしれないですね。古い曲ですね。そういわれれば、はい。
MiO:この○○さんも今赤ちゃんと一緒に聞いてるんじゃないですかね。えっと、高橋さんはソロユニットとして活躍している時が「peridots」、普段からどちらでお読みしたらよろしいんでしょうか?
高橋:えっと、「高橋」で大丈夫です。あの、僕が「peridots」ではないので、peridotsをやっている「高橋孝樹」で大丈夫です。
MiO:なるほど。そもそもperidotsっていうのはどういう形態なんですか?
高橋:なんかちょっと変わっているのは、僕「peridots」っていうバンドを組もうとしていたんですね、そもそも。で、メンバーを集めて、普通に4人とかのバンドを組もうと思っていたら、その途中、一人の段階でいろんなことが進んでいって、なんかこうなっちゃった、っていう感じの。
堀内:じゃあperidotsは高橋さんおひとりのバンドというか…?
高橋:そうなんですけど、そんなつもりじゃ全然なかった。なので複数系なんですね。
MiO:本当だ。そもそもperidotsの名前の由来は何なんでしょう?
高橋:ジョニ・ミッチェルという人の曲で「peridots」という単語があって、なんか気になって調べてみたら、たまたま自分の誕生石だったんですね。
MiO:緑色の石…。
高橋:そうですね。それでなんかちょっと運命めいたものを感じて、つけたんですけどね。
MiO:じゃあそこからずっとperidotsとして活動されてきたということなんですね。でもすごいですね。そのままバンドにしようと思っていたのが、ずっとここまできちゃったっていう。
高橋:うーん。なんかそうですね。僕としてみたらやっぱりバントへの憧れが今でもすごくあって。なんですけど、今急にバンドになっても、多分誰も幸せにならない…笑。
MiO:な、なんで?笑、多分幸せです、多分。(フォロー)
高橋:なので、バンドに憧れながら、こう一人でいるっていう覚悟を決めましたけど。
MiO:なるほどー。そういうことなんですね。で、高橋さんは山形県ご出身なんですが、どのくらいの頃から音楽でやっていこうという風に…?
高橋:でもこんな風にすごい遅咲きですけど、ミュージシャンになろうと思ったのは結構早くて、もう18、19ぐらいにはやろうと思いましたね。そっから僕カヴァーとかコピーをまったくせずに、闇雲にオリジナルを作り始めちゃったので、そこからすごい時間がかかっちゃったんですけど。
MiO:資料では「地下に潜って創作活動をしていた」って。こもって。え、地下…?
高橋:え、地下には潜ってないんですけど…笑。
MiO:笑。
高橋:その、世間的には「地下に潜っていた」っていうぐらいの、何も起きなかったという笑。
MiO:そういうことですね笑。黙々と作っていらっしゃったんですね。結構影響を受けたり、ルーツだったりする音楽はどんなものでしょう?
高橋:えっと、80年代に洋楽を聴き始めたので、その頃は、一番最初はジャネット・ジャクソンとかすごい好きで。小学校中学校の頃に好きで聴いてて。そっからブラックミュージックが最初にあって、そこからだんだんいろんな音楽を聴いていったんですけども。
MiO:なるほど。で、高橋さんは作詞作曲も全部ご自身でされているんですが(高橋:はい)、結構今回のはもう、しっかり盛り沢山の1枚が出来上がっているんですけども。これって作詞作曲するのにお時間とかってかかりますか? すぐできるタイプですか?
高橋:曲によって本当まちまちで。ぱっとできるものもあれば、もういまだに曲はあるけどまったく歌詞が思い浮かばないっていうものもいっぱいありますし、もうなんか行き当たりばったりですね。いつまでたっても初心者みたいな気持ちでやってますけども。
MiO:なんか空気感がずっとぽわぁっと、ずっと飄々とされているんですけども笑。今日もスペイン坂スタジオが初めてで、この後生演奏していただくんですけども、お話したら「緊張してます」っていって、(そうは)みえないですよね、皆さん、ね?(スペイン坂スタジオにて観覧中のお客さんに同意を求める)
高橋:すっっごいしてます! ギター持ったらもう途端に緊張する…。
MiO:これから是非一曲演奏していただきたいんですけども、その曲の方はどうですか? どの曲になりますか?
高橋:えっと、「Smile」という曲で。これはアルバムの中では打ち込みの曲で、全然弾き語りにすると違った感じに聞こえる曲なので、両方聴き比べて楽しんでもらったらな、と思います。
MiO:是非お願いします。
堀内:「Smile」って曲ね。ちょっと歌詞を追いながらね(聴きましょうか)。
高橋:よいしょ。(ごそごそ)
堀内:すぐいけちゃいそうな感じですか? ポロローンと。
高橋:えっと……はい、頑張ります。
一同:笑。

(拍手)
堀内:いやぁ〜、素敵な歌を歌いますねぇ(感嘆)。
MiO:ちょっと泣きそうになっちゃいました。
堀内:やっぱりこれだけ人が集まるのも(うなづける)…。僕ね、正直peridotsの高橋さん、初めて聴きましたけど、すごいいい歌歌いますね。
高橋:ありがとうございます。
MiO:なんかあったかくなりましたね、うん。
堀内:もう1曲聴きたい!って思っちゃうもんね。
MiO:ね。もう1曲できますか?
堀内:おねだり上手なんだから! もう笑。じゃあもう1曲だけお願いします☆ …笑って、あのスルーされましたけどね笑。
高橋:ははは笑。時間的にアレかなって。
MiO:今日のPARCO Tokyo Beatsはシンガーソングライターのperidotsこと高橋孝樹さんをお迎えしてお送りしてるんですが、もう1曲の方はちょっとだめみたい…笑。
高橋:あ、全然僕は大丈夫ですけど。
堀内:あ、大丈夫ですか? じゃあちょっといきます?
高橋:本当に??
MiO:どうぞ、聴きたいですよね、皆?(観覧中のお客さんに向けて)。外で皆が跳ねてます。やったあ☆(拍手)
堀内:外の皆がお願い上手でね、本当に。
高橋:え、ラジオでそんなことがあるんですね。
MiO:あるんです。
堀内:気持ちよかったんだよね、今聴いてて。
MiO:ずっと聴いてたい。
高橋:打ち合わせ…(通り?)でしかやったことない笑。すごい…それは(チューニングを開始)。
堀内:じゃあその間に僕が明日1/25に発売されるアルバムの話をちょっとしておきますので、高橋さんはちょっとチューニングなどを進めてもらって。
MiO:「Follow the Stars」がリリースされるんですよ。3/17に渋谷クラブクアトロでライブもありますし、2/4にもインストアイベントがあるんですよね。これはどちらででしょう?
高橋:新宿のタワーレコードです(チューニングしながら)。
MiO:さあ、今どの曲をイメージして?(いるんでしょう)
高橋:また全然違った曲なんですけど、「I Want to Be Toby」という、ちょっと明るめ…? 詩は暗いですけど、明るめの曲です。
堀内&MiO:お願いします。

MiO:最高!
堀内:おねだりしてよかったねー。いい歌だた、今のもすごくかっこよかったわー。
高橋:あーびっくりしたー。
堀内:今のなんて歌でしたっけ?
高橋:今のは「I Want to Be Toby」という曲です。
堀内:変わった歌詞でしたよね、何か。
MiO:「Toby(トビー・マグアイア)になりたい」という曲ですか?
高橋:そうです。
MiO:高橋さんは曲先行で大体作られるということですが、これもやっぱり曲が先だったんでしょうか?
高橋:そうです。
MiO:はぁ〜。何か元気になっちゃった。
堀内:かっこよかった。「テロリストになってヒヤシンスを世界中に植えてみたい」とか、何かすごい変わった歌詞だなって。
MiO:ヒヤシンスのテロ、最高。
堀内:そうだね。全然いいね、それもね。
MiO:本当にね。高橋さん、このアルバム明日発売なんですが、どんな1枚になっていますか?
高橋:これは、1stフルアルバムの前作がいろんなものをそぎ落として、ソリッドな感じでシンプルにしたのに対して、今回はもっといろんな要素を込めて、豊かなものを作ろうという気持ちでやって、そういうものができたと思っています。まあ、本当にいろんな曲が入っているので、楽しんでもらえたらなと思います。
堀内:さっきね、高橋さんと裏でお話している時に「出会いはどういう風に?」みたいな話をしていたのね(注:この日のテーマが「(カップル・夫婦)出会いはいつどこで?」でした)。高橋さんのいうことどれもポエティックでね。その場の切り取り方というか、みてる視線がすごい詩的でね。やさしいよね。
MiO:詩的でした。皆知りたいですよね? どんな出会いがいいのかって。じゃあちょっとうかがいましょうか笑。理想の出会い方とかっていうのはありますか?
高橋:理想の出会い方というよりか、今まで僕はすごい多かったのは、大抵一目惚れというのはなくて、出会って第一印象は本当にまったくいいも悪いもない、印象がないぐらいの人が、ふと、たとえば遠くからその人を眺めてて、上から明かりが当たってて髪の毛がきらっと光ったとか、まじまじと手をみてみたらすごいぐっとくる手だったとか、なんかそっから始まって、どわーってこう、ばーーってなるっていう。そういうのが今まで多かったっていう。なのでまぁ、出会いはドラマティックではないけど、心の中でドラマチックなことがある日突然起こるみたいなのが今まで多かったですね。
堀内:見方が変わるんですかね、何か。
高橋:そうですね。
MiO:なんか粒子みたいにあった細かい点が何かの瞬間にレイヤーみたいにばっと急に線になって、恋が始まるみたいな感じに聞こえました。
高橋:そうですね、そんなイメージですね。
MiO:素敵ですね〜。
堀内:でもそういうものかもしれないですね。人を好きになるの、ね。
MiO:で、先ほどもお伝えした通り、2/4には新宿のタワーレコードでインストアイベント、3/17には渋谷クアトロでのライブ、こちらも今日のようにおねだりができるんでしょうかね笑? あんまり無茶させないでくれって? すみません笑。
高橋:いえいえ笑。
MiO:すごい素敵な演奏をありがとうございました。
高橋:いえいえ、こちらこそありがとうございました。
MiO:それでは、その最新アルバム「Follow the Stars」からもう1曲聴きながらお別れしたいと思います。
堀内:こっちは演奏じゃなくて(音源でお送りします)。
MiO:もう1曲やったら本当に疲れちゃう(一同笑い)。では曲紹介お願いします。
高橋:ではタイトル曲「Follow the Stars」聴いてください。
MiO:今日のゲストはperidotsから、高橋孝樹さんでした。ありがとうございました。
高橋:ありがとうございました。

  • Follow the Stars(In Your Heart)/ peridots


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