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印刷業界コンサルタント 奥 敦雄(おく あつお)のブログ

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2012-01-27

改めて感じる印刷会社に必要な人材とそのスキル

08:58 | 改めて感じる印刷会社に必要な人材とそのスキルを含むブックマーク

おはようございます。印刷会社のコンサルタント、奥です。


昨日はある印刷会社様を訪問させていただき、社長と色々な情報交換をしてきました。情報交換と言っても僕はほとんど質問して聞いてばっかりでしたが。

そこで改めて感じたことは、印刷会社がただの単発受注ではなく継続的な注文をもらうためには2つの異なるスキルを持った人材が必要だということです。ここで言う「継続的」という言葉は、随意契約のように一度決まったら後は流れてくるというようなものではなく、より強固な、何らかの理由がありそこの印刷会社に発注せざるをえないような、そういう意味での「継続的」を指します。

例えば、印刷会社が地域情報ポータルサイトを立ち上げ、そこに出展しているお店や企業を対象とした物産展を開催するとします。当然、サイト名がイベントの冠になるわけですから、サイトに出展している企業としてはイベント用のPOPやチラシなどはこの会社に頼まざるを得ないでしょう(分かりやすく言うと、それを条件にイベント出展を許可するということです)。

極端な例ですが、今まではこういう話は技術的な面でしか出てきませんでした。「ここしかできないのだからここにお願いするしかない」という具合です。

ですが、最近はビジネスモデルとして「大きなメリットを得るためにはこの印刷会社に発注しておいた方がよさそうだ」という仕組みを作り上げる印刷会社が増えてきています。こうした形のビジネスモデルを作り上げるには、2つのスキルが必要となります。



それは「ビジネスの枠組み(ビジネスモデル)を考えるスキル」そして「プログラミングスキル」です。

従来の印刷会社のように、1つの案件に対してどのように提案するかということではなく、その会社のビジネスを大きく変えたり、大きく貢献できるような提案を作り出すスキルが必要となります。

そしてそれを実現するためには、ほぼ確実にプログラマーシステムエンジニアの人たちが持つスキルが必要です。ただし、現在の印刷会社でこのようなスキルを持っている人たちはかなり大きな規模の印刷会社にしかいないでしょう。

プログラミングやSEの持つスキルが必要なら外注すればいいじゃないか、という意見もあるかと思いますが、今まで見てきていると非常に難しい気がします。それは、システム面の話を社内に対して翻訳することができていないことが多いから、また、100発100中のような提案スキルが無い限り、やはり最初は失敗を積み重ねる必要があるからです。

外注とはいえ幾度も失敗していると声がかけづらくなったり、相手から重要視されなくなったりもします。テストを作るだけで費用が発生することもあります。


ビジネスモデルを考えるスキルはもっと大変かもしれません。資格があるわけでもなく、既存の取引先の状況を詳しく理解し、そこにどのような提案を持っていくのか、どうすれば自社に安定的に仕事が来るのかということを考える必要があるからです。こればかりは積み重ね・センスというものに依存せざるを得ないかもしれません。

というのも、僕がこうした「ビジネスモデルを作ってシステムから入る必要がある」ということを感じさせてもらった数多くの企業において、その中心となっている人が経営者及びそういう経営者クラスの方が多かったからです。

営業の方が一人でこうした枠組みを考えるのは非常に難しいのです。

※もちろん、一人でこなしてしまうスーパーマンみたいな人もいますが、そんな人は5%もいないでしょう。


結論として、システムエンジニアプログラマの採用は今後、大きな枠組みで仕事をしていくためには必要不可欠であり、理想は彼らがビジネスモデルまで考えることができるようになることでしょう。もしくは経営者層の人たちがそうした大きな枠組みで仕事をしていくためにはどうすればいいのかを常に意識し、考えて続けていくしかありません。