東洋vs西洋

          
先日(8/24)のこと、息子が見ていたTV番組(世界まる見え)に、フト興味をそそられ、見入ってしまいました。
東洋人と西洋人の脳の働き方の違いは、とても興味深いジャンルです。
音響屋の私が知ってるのは、秋の虫の音を、東洋人は音楽的(風流?)に捉えるのに対し、西洋人はノイズ(雑音)にしか感じないというものです。


番組の中では、音ではなく、いくつかの画像を見せることで、東洋人と西洋人の違いを説明していました。
例えば、中央に1人、その左右に仲間が2人ずつ描かれたイラストがあります。1枚目は全員が笑顔です。質問は、真中の人物が「幸せそうに見えるか」というものです。これには洋の東西を問わず、皆Yesと答えていました。
2枚目は(中央の人物は笑顔のまま)周囲の4人が怒った表情をしています。すると、東洋人は回答をNoに変えるのに対し、西洋人はYesのままなのです。


別のQは、左の花をA、Bどちらのグループに入れるか、というものです。
      


概ね東洋人はA、西洋人はBを選択するそうです。
確かに、私もAを選びました。
でも、何故西洋人がBを選ぶのかがピンときません。
中には「当然Bよね」と答えた人もいて〜 なんで? どうして?
理由は「茎の形が同じ」というものでした。
そう言われれば、確かに理解できるのですが… そうだったのか。


私なりに解釈すると、東洋人は主題と周囲の関係に意味を見いだそうとするのに対し、西洋人はあくまで主題自体を分析することに拘る、ということのようです。


ウ〜ン、これってもしかすると…プリマヴェーラの解釈と同じ話なのでは。
それで、西洋の美術史家たちは登場人物を分析することに拘るのか〜
常々、西洋人の解けない謎を、何故「東洋人の私が?」という疑問があったのですが、ようやく理解できたよ〜な気がします。


さて、今後はプリマヴェーラの解説を書いてみたいと考えています。この絵を初めて見る人に、分かり易く説明するつもりで。
少し先の話になるかもしれませんが、ご期待下さい。
(snow)