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2018-01-15 クイック&ビジュアル

propateer2018-01-15

[] ゆうきとも「オープニング・セレクション」


monthly Magic LessonのDVDには、毎回メインメニューに入る前に30秒くらいの手元のみ無言での演技映像があり、これがまたクイックかつビジュアルな現象が多くて好きだったのですが、基本的には本編で解説はありません。古今の他の人の作品だから解説できないとかそういう感じなのかなと思っていたのですが、必ずしもそうではなかったようで。半年に一度変えているとのことなので、150号を数えるいまや25種類ものクイック&ビジュアルな手順があったということになります。重ね重ね解説がないのは惜しいなと思っていたところ、出ましたね、「オープニング・セレクション」が。


DVDが届いた日、「演技だけ見たら寝よう。あの長さ6作品だし、まあ5分もあれば終わるでしょう」と思って見始めたところ、結局ついつい解説まで全部、50分ちょい見てしまう面白さ。どれも面白いのですが、個人的には"オイル&ウォーター8.5"と"ファイブ・キングズ・ロイヤル"、"フラップ・ジャックス"が特に好きでしたね、と書いて、6個のうち3個を「特に」といっても、「特に」感がゼロなことに気付きました、いま。ああ、"EZ ハイパーツイスト"も捨てがたい。

まずあれです、ゆうきさんはカウントがうますぎます。当然そうあるべき、というのはともかく、リバースカウント、エルムズレイカウント、ツーフォーカウントあたりが区別つきません。あと久々に見ましたが、フェンテスチェンジもクソうまいの。ふわっと変わる感じ。ゆうきともほど、『キャラ色はないので「あ、これはできそう」と思わせつつ、実際やってみるとああはならない(できない)』という演技を見せるマジシャンも珍しかろうという気もします。アクロバティックなことをしているわけではないのに、かつ自分もその技法はできるはずなのに、まとめてやってみると「なんか自分、全体的に雑」のような。ガビとかキコとかは見た瞬間「ハイ無理ー。ていうかこいつ本当に同じ人類なのか?」とか思うのですが、ゆうきともは『一見ラクにトレースできそうなのに、やってみると自分の"コレジャナイ感"が見える』というのが曲者です。大変けしからんです。あ、いや、全部が全部ゆうきともみたいなクオリティでできなきゃいけないわけでもないですし、トリックとして成立するレベルくらいには自分でもできるように作られているのですけれど。ともあれ、なんだかんだ短時間でインパクトある作品が揃っている印象でございました。

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■限りなく赤に近いブルー(ノースイッチバージョン)
「瞬発力」マックスのカラーチェンジングデックの手順。以前にDVD 「ワイズワークス」 で発表された手順をアレンジして、よりセルフ‐コンテインドな形にしました。シャレの利いた台詞回しによって、色が変わる「理由」を作り出している点も注目です。(mML Vol.13-18のオープニングで使用)

■EZ ハイパーツイスト
パケットトリックのクラシックである「ハイパーツイスト」をよりライトなカード構成にして演じやすくした作品。Aから4までの4枚でツイスト現象が起こり、4枚とも同一カードに変化して、さらにクライマックスの現象がある意外性抜群のトリック。(mML Vol.43-48のオープニングで使用)

■オイル&ウォーター8.5
複数段構成のオイル&ウォーターから、最後は瞬間的な入れ替わり現象となる
ボリューム感満点の手順。大変巧妙な手順構成となっていて、おそらく感心されることでしょう。一般的なあるギミックカード(ただしO&Wに使うのはさほど一般的ではない)をを使用することで、レギュラーではできないクリーンさを実現しています。(mML Vol.55-60のオープニングで使用)

■バックグラウンド・オープナー
オープナーとして4枚のエースを鮮やかに取り出し、見るとその4枚だけ裏の色が違っています。解説をご覧になるとわかりますが、応用が利く、使い勝手の良いきわめて実践的な手順です。(mML Vol.67-71のオープニングで使用)

■ファイブ・キングズ・ロイヤル
5枚の同一カードが、あっという間にロイヤルフラッシュに変化。 ちょっとテクニカルですが、秀逸なメカニズムを持つ佳作。ブラザー・ジョン・ハーマンの作品です。(mML Vol.73-78のオープニングで使用)

■フラップ・ジャックス
ポール・ハリスが有名にしたフォーカードのレべレーション。パタパタっと、瞬間的にフォアエースが開示される見事なカラクリ。発表当時大流行しただけあって、この楽しさは別格です。セルフワーキング・フラリッシュとでもいうべき唯一無二の怪作。(mML Vol.109-114のオープニングで使用)

2017-12-31 備忘年記

[] おおきく振りかえって2017


今年は色々なレクチャーに参加はしたので、いつもなら色々備忘録を書くところなのですが、大半において時宜を逸しました。来年はもう少しちゃんと書きたいと思います。自分のために。

◆1月
・家でゆるゆると手品を見ていました。T君は年明け早々のスタバでドイツの某氏の本の粗訳を始めていたとか。ガッツあふれる感じ。
・入稿から4か月の時を経て『Losing Control』の組版が上がってくる。
・サイクルトレーナーを買う(もほぼ使ってない有様)。
・悪ふざけ本『ASIS』の下準備をもうこの頃から始めていた模様。あほである。

→わかります。

→ミリタリー陶芸すごい。

・ボリス・ワイルド『Transparency』の日本語版が出る。マークト・デックの本とか東京堂エッジ攻めすぎだろと思いましたが、T君が満足そうなのでそれでいいとします。「その著者用の書影を上げた結果、UKのマジシャンから『俺のも訳そうぜ』とかきて、その人の本を見てみたら『62個の新作』……えっ?『275ページ!』とかあるんですよ。『死ぬから無理です』って返しましたよ」とか言ってて笑いました。

.

→最近この考え方になっていてやばい。

 ・アイカツを見てもいないのに、『詳説アイカツ史』を買うリトル愚かなわし。そしてこれを呟いた直後、知り合い数人からメッセージを受け、うちのひとりから全176話が入ったDVD(たぶん30枚以上あった気がします)が後日自宅に送られてくるが、それはまた別のアイカツだね。

→とてもよく分かります。

 
→辞書ナイト3 毎回このイベント面白すぎてすごい。

→イカ、上位存在の情報収集末端説、好き。

・スマホを新しくした。
・眼鏡を新しく買ったあとで、塗装ハゲについては有償で塗りなおせる、ということを知り、結局全く同じモデルの色違い眼鏡を持っているというアレな状況になる。



https://twitter.com/propateer/status/823314508235948033
https://twitter.com/propateer/status/823491756398284800
https://twitter.com/propateer/status/824282452466118658
https://twitter.com/propateer/status/824816137779044353
https://twitter.com/propateer/status/826235838279200768


◆2月

→どこでも流行っていないポーカーという有名ゲームw

けもフレ浄土真宗説

→ハラール。まさかこの10か月後に、自分がハラール対応とかウドゥ対応とかで胃が痛くなる日がこようとは。もうみんな日本に来たらラーメンとハンバーガーでも食べててほしい。




→最近結構多いです。「おい何ですかこの請求。不正使用か……!?」からの「わ、私だったァァァァ!」の流れw

→電子版の準備もしております。

→こざわまさゆきが大体当てはまります。
 
・『52 Lovers』の確認のために、文章チェックに加えて色々ギミックを作ったりしていましたが、この時期プロマネで死んでいた気がするので、手抜きしてたのかな、私。

→霊能力者説

→真の校正マンはこうでないとw

→ガブちゃんちと一緒w

→気をつけたい。

→私含めて多そうw

・Shearlockのバリエーションを作ってもらった。大変便利。
・カーニーのレクチャーに行く。
・ヨーキムのレクチャーに行く。ヨーキムに手品見せるのは緊張しました。
・ゆうきとものレクチャーに行く
・ダローが亡くなる。大変ショック。

→コインマジシャンは反省すべきですね。

→こざわまさゆきクソコラグランプリ

→私も人なのでしょうがないです。

https://twitter.com/propateer/status/829870128476991488
https://twitter.com/propateer/status/830307416189267971
https://twitter.com/propateer/status/830314523445727232
https://twitter.com/propateer/status/831877954212765696
https://twitter.com/propateer/status/831878062664933377



◆3月

→これはとてもいい人ですね。理想。

PDCAは大事です。

→確実に理解と説明能力が高まる勉強法ですね、これは。

→ホントに迷惑。

→露伴先生いいひとだw

・堀木智也レクチャーに参加。ほんとコインは変態しかいません(含・二川滋夫)。あと、はじめてねすもあさんにお会いした。のちにRewindとして発売されるアレを生で見せて&教えて頂きましたが、現象もさることながら生で出来るということに一番驚きました。映像限定トリックかと思っていました。すみませんでした。
・東京堂のバーンスタイン本で、「何言ってるか、どうやるのかわからないやつがある」というツイートを見て、「おいおい最近の人は読解力が低いのか?」と勇んで読んだら自分も全く理解できず、結論として「訳文が間違っている」となりましたが、日本語文章を読んだのに意味が取れないと、自分の日本語力にまず不安を覚えることがわかりました。
・TAKAHIRO&三品優太郎レクチャー。
・ゆうきともレクチャー
・ポール・ガートナーレクチャー。同日にけもフレ最終回を見る。いい日だった。

https://twitter.com/hideroP/status/840214572984295424 けもフレ最終回


◆4月

→rule of thumb

→小林さんちの子になりたい。

・『鉄血のオルフェンズ』が「じ、時間泥棒…!」的な終わりで震える。

→決して真似しないでください は名作でした。

→ベルヌーイの一族

→エリカさんいい人だ。

・上田に遊びに行き、シナクラ先生に遊んでいただく。プロによる歯医者さんごっこ。また、朝のちょっとしたツイートから居場所が発覚した結果、園内さんにも初めてお会いする。「あの、これ…」とディスクをいただき、「あれ、お土産かな」と思ったらお仕事の依頼であり白目w なお、「メガネのブランド」と「(カーニーレクチャーの際)横にこざわまさゆきがいた」という2点で身バレするんだなということを知りました。

https://twitter.com/propateer/status/851455618296696832 悲しい。
https://twitter.com/propateer/status/853261376319442947 デルレイ不思議。
https://twitter.com/propateer/status/854542749252468737 メンタルマジックっぽいw
https://twitter.com/propateer/status/855278487984234499 イングブルムさんキュート。
https://twitter.com/propateer/status/855426309488492544 植田まさし女性キャラコスプレ用
https://twitter.com/propateer/status/856737790108749824 半分くらいの人は気づいているのだぞ。
https://twitter.com/propateer/status/858300533618073600 旅に限らずなんでもやってみるのがいいです。
https://twitter.com/propateer/status/858505581014929408 澤浩の"Pushman"を見て、これが最高のコインマジックだという思いを強くしました。
https://twitter.com/propateer/status/848838579417522177
https://twitter.com/propateer/status/849312067828027392
https://twitter.com/propateer/status/849312381679357952
https://twitter.com/propateer/status/856525226267496448



◆5月
・この頃から野崎まど作品をいっぱい読んでおりました。
・アイカツを見始めました。
・ねすもあレクチャーに参加。角度厳しいとはいえねすもあさんの技法はどれも斬新な気がします。素敵。
・John Guastaferro『en route』日本語版出た。いい作品揃っております。

https://twitter.com/propateer/status/864871914874875904 ヨーロッパやばい。
https://twitter.com/propateer/status/865234773341425669 発想www
https://twitter.com/propateer/status/865900494627024896 バビロン、最高に面白いです。

・ターナーレクチャー。うますぎて手品なんだかテクニックなんだかすらわからない。Geoさんのオクトーバー伝説が始まる。
・サブウーファーを買ったがその威力に震える。付けられる人は迷うことなく買うべき。そしてガルパン劇場版を見よう。

https://twitter.com/propateer/status/868837595014348800 秋山殿と同じく、良いところを見つける方向がいいですよ。うまい批評できる人なんか少ないのですし。
https://twitter.com/propateer/status/870254731641339905
https://twitter.com/propateer/status/870661843970174977 つくりたい
https://twitter.com/propateer/status/870870703599255552 便利
https://twitter.com/propateer/status/872107303779971072 売られていますよ。


https://twitter.com/propateer/status/875584875268526081 みんないっぱい作品作ろう。

・A Study In Secrets解散の報に触れ震撼する。
・ゆうきともライブレクチャーに行く。

https://twitter.com/propateer/status/879890857452634112
https://twitter.com/propateer/status/880290269312073732 ホント周りは自発的に手品をやりだす人ばかりです。


◆6月





◆7月
・パズル作家の山本先生のトークショーに行く。なぜかこざわまさゆきもいましたw

https://twitter.com/propateer/status/881535520462979073 とても良くわかります。
https://twitter.com/propateer/status/882042235331551232 ファローシャッフルの語源がファラオとは。
https://twitter.com/propateer/status/882219682488504320
https://twitter.com/propateer/status/882771607860596736
https://twitter.com/propateer/status/884413128246648832 客が喜ぶから。納得。
https://twitter.com/propateer/status/885432662168485888 正解するカドの徭さんTシャツを作る暴挙。
https://twitter.com/propateer/status/886394055491334148

・園内・こざわ両氏と飲み食いしたり手品見せてもらったりしました。

https://twitter.com/propateer/status/887308930501681152
https://twitter.com/propateer/status/887319471194423301

・ASIS本とか頑張って作っていました。1人締め切りをブッチした人を終生忘れません。

https://twitter.com/propateer/status/888995876785373186
https://twitter.com/propateer/status/890579141921169408
https://twitter.com/propateer/status/890804666367225858
https://twitter.com/propateer/status/891566010838335488 アイカツ画面チェッカー
https://twitter.com/nedikes/status/882649468637663234/photo/1
https://twitter.com/Phoalbatrus/status/890771634251890689


◆8月
・ユージン・バーガーが亡くなる。

→完全に勘違いしていました。恥ずかしい。

コミケに行き、そのまま立川のガルパンTV全話&アンツィオ一挙上映にいく。流石に後半睡魔に倒れるガルパンおじさんを散見。
・大阪に行ってスイーツとフレンチドロップ、A-omoroをはしご、アルスさんが相変わらずうますぎて吐きそう。最高です。翌日京都でgear見て観光してのべみずさんに遊んでもらって帰る。
・野島さんにのせられてあいまいみーミュージカルに行く。

→ホント、作品として、本やDVDとして出した人に対しては尊敬の念をいだきますね。

→何ーずアンドパンツァーだろうか。さておき2017は行けなかったので、2018年はまた行きたいです。

・マジックマーケット2017。悪ふざけ同人誌『ASIS』を出す。委託とはいえ、前日までに荷物を送れなかったので、結局当日自分でBeeさんのところまで運ぶ羽目に。現場ですけうゆさんとかGuyさんなど、ネットでしか知らない方にお会いしたりして、それはそれで楽しかったです。

https://twitter.com/Rei_magic_rei/status/901448714148921344 これやりたいんですけど!
https://twitter.com/propateer/status/894953307214458882


◆9月

→ポン太&アルスレクチャー in OSMAND。アルスさんがメイドインアビスネタを振ってきてビビる。彼も探窟家だったw

・こざわさんと上田に行き、シナクラ先生と園内さんに歓待していただく。初心者集団ビギナーズ・フォーを結成。
・FISM予選出る5人衆のショーを見に行く。面白かったなーって思った人が本戦出場してて、まあ妥当かなと思ったりしました。

https://twitter.com/propateer/status/903970870321864704 マクロスかよw
https://twitter.com/propateer/status/906485078976454661 桂馬
https://twitter.com/propateer/status/911565973802557445 https://twitter.com/propateer/status/911567044595802112 ステッカー作りたい
https://twitter.com/propateer/status/911567044595802112 ホント感想って来ないですからね。特に良かった話なんか。
https://twitter.com/propateer/status/912695373700800512 MMR大好き。
https://twitter.com/propateer/status/913550152098447361 サイコパス。割と当てはまって草。



◆10月
・国語辞典ナイトが相変わらず楽しい。
・二川会強化合宿。あとたっぷりとクロースアップ。
・カズカタヤマレクチャー。
・ふーさんとうぇるさんレクチャー。うぇるさんは息をするようにナチュラルにボトムパームするマンでした。もう少し詳しく教わりたい。DVDとか出してほしい。あのくらいの自然さでいけるボトムパームは本当に有用だと思いました。

https://twitter.com/propateer/status/917340404617428992 やらなきゃ…。
https://twitter.com/propateer/status/918507946715234304 この身も蓋もない感、嫌いじゃないですw
https://twitter.com/propateer/status/919184613213224962 破れ奉行シリーズ。「ナカ(村錦之助)ちゃんだよー!」に噴く。
https://twitter.com/propateer/status/920497269073436672 おさらいしておこう。
https://twitter.com/propateer/status/922724236124401664 すごい
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2385&v=m_BsMTCLR6k Sam Angelicoの演技がいま見ても面白すぎてつらい。イヤァァァァァァ!最高です。


◆11月
・ついに『52 Lovers』の日本語版が出た。校正の記憶が遥か彼方w
・マシンを新調するがサブウーファーが使えなくなり悲しみに暮れる。ついでにHDDが2基死ぬ。より悲しみが深まる。
サンライズ(茘枝/サンタ)の公演を見てくる。
・ベベルレクチャー&ワークショップ。
ゼルダクリアしていたりしました。

https://twitter.com/propateer/status/932595722603544576 面白いです。
https://twitter.com/propateer/status/933197033338372096 踊り食いとか、まんま進撃の巨人だからなあw



◆12月
・最近オリジナルデックがいっぱい出てきていいなーって思うんですが、軒並み1,500円とか1,800円とかしてて、「おいおい、ギャフデックより高い」とか思ってしまう。もっとも、値付けというのは「それが適切であると思うような人向けである」という先に引用した言説には納得するので問題はないんですが。個人的には(使うものなら)1,000円くらいが上限ですねえ。コレクションしたいものという意味では2,000円でも5,000円でもいいんですけど。
・とある本の版権を取りました。訳もほぼ終わっています。2018年3月を目処に出したいと思います。また、同じ時期に別の方が出版許可取れなかった本も別ルートで出せることになったらしいので良かったです(ちょっとだけ校正のお手伝いをさせて頂きました)。楽しみです。
・羽生善治永世七冠。えらいこっちゃ。
・『おへんろ。』香川編が出るらしい。早く予約させてほしい。
・FF30周年コンサート。

→昨今のマニアは、若い方が「youtubeで手品勉強しました」って言うと複雑な気分になるらしいのですが、私まったく気にならないんですけどねえ。

→危険な「ながら」シリーズ、これはたしかにすごく危険w

→ガルパン最終章1話、聖グロの新キャラ。間違いなく戦闘力が高い。
 
https://twitter.com/propateer/status/937322636689915905 半分くらいしかわからない…。
https://twitter.com/propateer/status/937952557422469122 ガルパンおじさんいい加減にしてほしいw 私は上野に行きました。
https://twitter.com/propateer/status/938984669315346434 私もすっごく疑問。エルムズレイカウントとかダブルリフトとかも文献にあたるの必要なのかな、的な。
https://twitter.com/propateer/status/940914852263890944 もう次元が違うんですが、これを参考にすることでなんとか私も剣の試練極位をクリアしました。ありがたい動画でした。

・Secretsシリーズを見ておりましたが、Majionは早くThe Complete Works of Dr. Sawa(6枚組)を作るべきです。まじで。はやく。
・結城友奈がとてもつらくなってきました。ゆゆゆはこうでなくっちゃ(涙目)。
・ガールズアンドパンツァー博覧会にいってきました。
・年の瀬に買ったkisser『empty tone』が大変良かった。
・コミケに行って散財してきました。

→相変わらず良い記事を書かれる。真面目に挑戦してる人がちゃんと評価されるイベントだといいんですが、大きくなればなるほど柵と無関係ではいられなくなるのは世の常でございますね。


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そんなこんなでツイッターで済ませてブログに書くまでに及ばずって感じで。2018年はもう少しまともに書こうかと思いました。みなさま良いお年を。

2017-08-27 頒布開始しました。

[] 『strawberry』&『ASIS』


先日のマジックマーケット2017にて頒布されました、悪ふざけ同人誌『ASIS』の通販を開始しました。悪ふざけを見たい方、軽い気持ちのおふざけによる印刷費&ダンボールの塔を見て暗澹たる顔をしているきょうじゅに憐憫の情を抱いた方、字ばっかりの手品地獄を見たい方、表紙の南の海の綺麗さを綺麗な印刷で見たい方などはぜひ。

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教授の戯言『ASIS』
http://magic.theshop.jp/items/7957867



また、園内五果さんの『strawberry』も数冊だけお預かりいたしましたので、瞬殺とは思いますがこちらに委託販売をお受けしていますショップにアップして、寝て起きたら完売しておりました(2017.0828)
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園内五果『strawberry』
http://magic.theshop.jp/items/8047607

2017-08-14 悪ふざけとはこういうことだ!

propateer2017-08-14

[] カードマジック作品集『ASIS』


ツイッター上でもたびたび出る、新商品の説明文章を見ては「こうやるんじゃないかな」「いやこうだろう」のような議論。「いっそ、商品説明文だけを所与条件として、みんなで作品集作ったらいいんじゃないですかね」というような阿呆な発言をしたのが確か2016年末だか2017初頭。阿呆な真面目な人たちがバカ正直に寄稿して逃げられなくなったのが4月。以降、締切をブッチしてひとりで6作品寄せた人までいるのが本書『A Study In Summer』通称『ASIS』です。訳すとなつやすみの自由研究ってやつです。あ、いっこだけカード使わずブレスミントを使うやつがあったことに気づきましたが、もう入稿したので直せません。やっちまったZE!



作成条件は「ネットで商品紹介文章を読んだ」「演技映像は見たことがない」「商品そのものを買ってない(実際のやり方を知らない)」ことが前提です。なお、取り上げた作品の数々を、偶然にも大体購入済みであるこっぺさんという方に判定を依頼。商品と完全一致してしまった場合は掲載を見送る、というルールとしました(さすがに偶然とはいえ、完全に一致してしまったものを出すのは、……別に何も悪くはないと思わなくもなくもなくもなくもないですが、なんか寝覚めが悪いですし)。「まあ、いうても完全一致はないでしょ」と思っていたらありました。しかも複数。凄いですね。マジックマーケット、Beeさんの「日本奇術文化研究所」にて委託頒布予定。Tくんはあそびに行くそうです。

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全作者入場!


特に理由はないッ シゲオがうまいのは当たりまえ!!
協会にはないしょだ!!! マジックハウス店主!
二川滋夫がきてくれた―――!!!(※)
(※)マジである。しかも複数作品。


パリの女子高生は生きていた!! 更なる研鑚を積み理系手品解読師が甦った!!!
長身痩躯に熊のお面!! ゆうゆうだァ――――!!!


ASISの本場は今や北の大地にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!!
izumiだ!!!


ファンの前でなら私はいつでも全盛期だ!!(※)
燃える訳書(焚書) とみやまたつや だいたい本名で登場だ!!!
(※)中学2年頃


手品したいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
千葉の大豆(国産)ファイター トウフだ!!!


総字数320万文字超(※)のブロガーが今ベールを脱ぐ!! 
東京から きょうじゅだ!!!
(※)本当


テジナ暗黒地域こと「ながのちほー」で磨いた実戦テジナ!!
シナクラ会のデンジャラス・ライオンのフレンズ 園内五果だ!!!


ギミックでの殴り合いなら我々の歴史がものを言う!!
封筒とマジックワゴンLOVE! 元祖ギミック厨房 Bee男爵!!!(※)
(※)爵位本当


ルールの無いテジナがしたいからバーマジシャン(バーで手品をする人)になったのだ!!
プロのテジナを見せてやる!!ヤマギシ・ルイ




若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ ASISチャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ こっぺの登場だ――――――――ッ



加えて負傷者発生に備え超豪華なリザーバー(イタコ芸)を4名御用意致しました!
もやもや皇帝 こざわまさゆき!!
伝統派テジナ エド・マーロー!!
東洋の巨人!高木重朗!

……ッッ  どーやらもう一名は到着が遅れている様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ!




『ASIS -A Study In Summer-』
収録内容
 「Counter Punch」っぽい 二川滋夫
 「OMEN」っぽい 二川滋夫
 「Vivaldi」っぽい ゆうゆう
 「Daydream」っぽい ゆうゆう
 「Gemini Fates」っぽい ゆうゆう
 「Palette」っぽい izumi
 Catalog izumi
 「Masterpiece」っぽい 富山達也
 「Pairs」っぽい 園内五果
 「Love Bites」っぽい izumi
 「Dual」っぽい トウフ
 「T2」っぽい きょうじゅ
 「Lazy Prediction」っぽい Bee男爵
 MMMMMM ヤマギシルイ
 Diffused Numero ヤマギシルイ
 Self-Counterpunch ヤマギシルイ
 Imagination Double Cross ヤマギシルイ
 Silent Daydream ヤマギシルイ
 Daydream Everytime ヤマギシルイ

B5サイズ表紙カラー本文モノクロ80ページ。挿絵図表殆ど無し(手抜き)。マジケ後、多分物販ページでも売ると思います。値段はちょいと上げますが。

2017-08-11 手品のとくいなフレンズ

propateer2017-08-11

[] 園内五果『strawberry』



先日、春に一度お会いしたアマチュアマジシャンの園内さんが近くにこられたので、けもふれがーでんに行って「すごーい!」「おさけー!」などとやっておりまして(阿呆2名)。その場でデザートとして出されたのが本書、『strawberry』だったのです(流れでインチキストーン的な話にいきそうですがいきません)。

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同日その後、厚さで、もとい、暑さで溶けかけているこざわさんを新宿に呼び出し、こっちでもビールにドイツ料理で「すごーい!」「おーいしー!」とかやっていたわけですが(阿呆3名)、その場で園内さんにやっていただいたのが本書のBonus、"The Old-maid Trick"でした。こざわさんも私も「ふっしぎー」となりまして。原理ものは本当にいいなあと思った次第です。

後日これを私より伝授された訳担当のTくんは、サークルでこれをやって、マニアを引っ掛けてニヤニヤしていたそうです。「え?なんであたるの?」「えへへへ」「ちょっと待って、もう一回やってもらっていい?今度は枚数を変えてやるから」「どーぞどーぞ、やらせていただきましょう。あ、ご自由に混ぜちゃってくださっても結構ですよ(ニヤニヤ)」 ……最低だなw

で。

本書はA5で50ページくらいのコンセプト作品集です。マッチング・カードというジャンルがありまして、ってそれを伺ったとき、私の頭の中にはメイトカードがバンバン揃っていくニック・トロスト的なあれしか浮かばなかったのですが、そっちじゃなくて、こんな感じのです。
1. 最初にカードが裏向きで1 枚選ばれます。このカードはそのまま伏せて置かれ、カードが何であるかは誰も知らない状態です。
2. 演者は「このカードと同じ数字のカードをあと3 枚見つけてフォー・オブ・ア・カインドを揃える」と言ってデックをカットし、3 枚の8を取り出してみせます。
3. ここで観客がテーブルに伏せられているカードをひっくり返してみるとK で、失敗したかのように見えます。
4. 演者は「こちらのカードを全部変えてしまいましょう」と言い、先ほどの3 枚をもう1度見せるとそれらはK に変化しており、フォー・オブ・ア・カインドが揃います。(本ノートより引用抜粋)
というやつです。常識ですよね。……すいません、私ここ数年、そのジャンル名すら忘れていました。


先述のとおり、基本的にはマッチング・ザ・カード作品集であり、現象の流れとしては似たようなかたちですが、舞台だてや手法が全て違っております。私は"Fault and Faint"と"Snowcap"が好みです。



で、"The Old-maid Trick"なんですが、名前のとおりババ抜きのようなテイストの流れで、様々なやり取りを経た状態で、一体誰の山にババがあったのかを演者がずばり当てるという、あまり見たことがないたぐいのトリックです。
観客にシャッフルしてもらったデックをテーブルに置いて、適当な枚数を取り上げてもらい、そこにジョーカーを1枚入れてまたシャッフルし、それを適当な人数分の山に配り分けてもらいます。ババ抜きのルールを説明し(ここでは1枚ずつでなくてもいいこと、組が揃っても別に捨てなくてもいいこと)、一通り終わったら最後にジョーカーを抜き出してもらってから演者が向き直り(驚くべきことに、観客の操作の間演者はずっと後ろを向いている)、最後にどの山にジョーカーがあったのかをずばり言い当てる、という現象です。

いい点は不思議なところ。最初見せて頂いたとき、どうやって当てているのかまったく検討もつきませんでした。悪いところはババ抜きと分かってはいても操作が長いところ、それから山がせいぜい7つとかなので、山が大体4つとかですと当てずっぽうでも4分の1くらいで当たってしまうと思われること。場所とること。悪いところ多いじゃねーかという向きもございましょうが、でも不思議なんですよ。ひとり相手にガチクロースアップを見せるぜ、という御仁には向かないと思いますが、パーティーなどの一画で、ワイワイしながらやるには絶対いいトリックなんですよ。シナノクラフトの鹿化人さんや、訳担当のTくんはハンドリングやステージングを色々いじっているとのことで、そういういじりがいがあるのも良い手品の特徴ですね。



もうひとつのボーナストリック"Strawberry on the Shortcake"、こちらは原理というより"Homing Card"や"Ambitious card"のパーツを上手く組み合わせた趣のトリックです。3枚のカードをイチゴになぞらえ、ショートケーキを食べるときのイチゴの扱いをベースに作られたもの。お話マジックが苦手な私でもできそうな、そこまでストーリーストーリしていない感じです。手法自体はある程度マジックをやってきた人ならすぐに演じられるものかと思います。


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『strawberry』

  • Contents-

Matching the Cards
 Shingleback Skinks
 Collecting the Cards
 Fixed Match
 Last Match
 Flash Match
 Fault and Faint
 Snowcap

Bonus
 a The Old-maid Trick
 b Strawberry on the Shortcake


サークル『果無園』マジケ参加&頒布予定とのことでした。私もちょっと数冊買わせてもらって、友人に布教したいと思います。

2017-06-30 こざわ本2

propateer2017-06-30

[] こざわまさゆき『ten little tricks』


こざわ「『Incomplete Works 2』出すのは当分先になりそうなので……」ということで、コミケでいう準備号のような感じで、こざわまさゆき氏の新刊が出ました。夏コミとマジックマーケットで紙ものを頒布のご予定だそうですが、電子版のかたちでの販売は開始されています。tenと称して13トリック解説されていますがtenとは何なのか。tenには10点満点ということで「最高の」という意味がありますので、珠玉トリック集、という意味かもしれません。また、Tentative(「仮」「暫定」)の略かもしれません。賢人の深謀遠慮は、私のような小人には推し量れません。

指が攣る変態テクや構成的な無理はほぼないという印象でした。安心のこざわクオリティ。ナックルブレイカーやフラリッシャーの方には物足りないかもしれませんが、それはもう好みというか、読む本を替えるべきです。通常、トリックのみに偏りがちな手品本(同人誌)ではありますが、本書は著者の好みや性格からでしょう、来歴や周辺情報など、読み物としての面白さもあり、これは個人的にですが、「Incomplete Works」より好きというか、実用に資する感があります。

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1. Counterfeit
古典的な論理パズルである贋金あて(天秤で最低何回計れば贋金を当てられるか)に、ウェイト・ゲスや赤黒の重さの違いという要素を練り込んだカード当て。

マジックとしてそんなに不思議ではないと思うのですが、演出が面白いです。最後に「こっちが重いようですね」と、お客さんの手を押し下げるフェイズが凄く好きです。
なお、これは面白いなと思って某所で演じたのですが、次にお会いしたときに二川さんにラッピングだかパスまで駆使された改案を見せられました。「だってお客さんにシャッフルさせたかったんです」というコメントでw それはそれで不思議さは増しているのですが、正直この手品で「そこまでせんでも」感はあります。
作中でももう少し複雑なかたちで触れてはいらっしゃいましたが、観客にフリーチョイスさえさせなければ話は簡単です。裏面の右上左下にペンシルドットを打ったカードを1枚だけ用意してそれを贋物とすれば、観客がどう混ぜようが関係ありませんから。自分で演じるならそのくらいにしてしまってもいいかなと思いました。古典パズルを、どう見ても嘘な理屈で煙に巻きながら、それっぽく演じるというところに本作の面白さはあるものだと思います。


2. Ambitious Royals
指定してもらった絵札2枚を真ん中に差し入れるが、いつの間にか2枚ともトップへと上がってくる。もう一度行うがやはりトップへと上がってきてしまう。

みんな一度は見たことがあるであろう古典の小品。私はサークルで教わって以降忘れていたのですが、その昔テレビ番組でルセロが「皆さんにも手品をひとつお教えしましょう」というような流れでやっていた記憶があります。なお無事引っかかった模様。



3. Magician vs. Gambler vs. Mathematician
マジシャンとギャンブラーに数学者が加わり、それぞれがモンテをするとどう違うのかを順に演じていく。

これは実にうまい具合の構成になっていると思いました。1人目の"数学者"の段で、かなり強いミスディレクションの元でお仕事がほぼ完了するため、2段目の"ギャンブラー"、3段目の"マジシャン"のところでは、ほぼ演出というか演技に集中できます。私がその昔憧れたJamie Badmanの『Underground Change』のアンダーグラウンド・チェンジや、それを使った”misdirection monte”(Jamie Badman and Colin Miller, 『Welcome to the Firm』)なんかがこういう、最初と最後で、「はずれカードが消え、あたりカードだけになっている/あたりカードとはずれカードの枚数が逆転している」系の現象であり、これはこれでそれはもう大変美しいのですが、特殊なチェンジ技法が綺麗にできるように結構練習が必要です。こざわさんのこれは、先述の通り無理なく、ミスディレクションの利用のお手本みたいな感じで組まれているので、きっと最後には観客の予想だにしていなかった状況になって、拍手が頂けること請け合い。平面的なトリックなので、大人数に見せるには少し工夫したほうがいいかもしれませんが些末なことです。
そして最後まで読んだら本作の演技の流れの着想は桂川新平さんから得たこと、桂川さんご自身は上記のジェイミーの手順から着想ということで、思い至ったのが桂川さんと同じものだったことにちょっと嬉しさを憶えましたw



4. Hide a Leaf
カードを隠すという話をして選ばれたカードを隠して見せます。続いて「葉っぱを隠すなら森の中」のたとえ通り、選ばれたカードを4枚のクイーンの中に入れますがまたもや見えなくなります。では森がないときはどうすればいいかご存知ですか、と言うや否や、先ほどまで1枚しかなかったカードが大量のカードになる。

最後の、わらわらとカードが出てくるところが綺麗にできるかどうかが成否を握るなと思いました。作中で触れている通り、若干マジックの(隠すべき)考え方の根幹を晒している気もするので、台詞回しや進め方には少し注意が要るように感じました。でもまあ、最後にばさばさ出てくれば解決ですよねw



5. Process of Elimination
いわゆるビドルトリックです。(原文ママ)

いいですよね、ビドルトリック。基本はコントロールと当て方の部分に作者の色が出るわけですが、わたくしは出身奇術部で受け継がれている方法に慣れ親しんでいることと、数百回やって演出も受けるタイミングも体得した(ように思う)ものがありますので、これはビドルトリックをこざわタッチでやるとこうなるのね、くらいにとどめておこうかと思いました。綺麗にまとまっていると思いますが、自分の手順を変えるには至らず、という感じですね。あと消去法で当てるなら、残り4枚のほうが消えて観客のカードだけが残るべきではないでしょうか(インネン)。
そういえば大学の奇術部で習ったあとで、元となった"Devilish Miracle"を知りましたが、「カードを2枚選ばせるまではさておき、Bのカードとして出してきたと思ったらさっき置いといたはずのAのカードになってて、置いたはずのカードAのほうがBになってる、というのを見て(そして練習して、演じ)『とっちらかったマニア向けの手品だな』」と思ってしまいました。シンプルなのが好きです。



6. Six Card Brainwave
ニック・トロストの“Eight Card Brainwave” から2枚減らし、見えないサイコロと絡めた作品。

直近で、トム・ストーンが似たようなのやってたなあ、と思いましたが、似ているのは単に6枚使うのと見えないダイスを使うあたりで、基本はヴァーノンの手順にもあった気がする、どっちから数えるかというあれはストーンのでも変わっていなかったのですよね。本作では別の手法を使って、選ばれたもの以外が違う裏の色、という見せ方をしています。どっちから数えるとかはありませんので、まあ違うよねと(あとでこざわさんに聞いたら、あの数え方はやめたかったのです、とのことでした)。本作で使われている手法、最近あまり使っていなかったのですが、やはり物凄く説得力のあるディスプレイだなあとあらためて感心した次第です。




7. Subliminal Effect
サブリミナル効果により、演者の選ばせたいカードを観客が選んでしまいます。

これはどちらかというと演出のみな感じですね。ご本人言及の通り、怪しいことを奇術を使って再現という試みですが、手品人としては「不思議さは物足りない」けど「実演はしやすそう」という。ストップ・トリックの演出法のひとつとしてありそうです。



8. Following
フォロー・ザ・リーダー。

手順として無理なくまとまっていると思いました。こざわさんの実演を拝見したわけではないので実際に拝見したら違うかもしれませんが、ただ、FtLはごく一部の例外を除いて、正直なところ「一番上しか置いてない」「一番下しか見ていなかったしなあ」と思ってしまうことが多く、あまり幻惑された記憶がありません。もちろん、観客側からの見た目の理想として、「置く/交換される直前に、本当にそのパケットが全部赤なのか見せてよ」と言いたいけれど、手品の都合上そういうわけにもいかない、というのは重々分かってはおります。途中途中ではそういう限定的なディスプレイしかしていなくても、そこに至る準備段階まででは色々な手法を駆使、「こっち側は全部赤で、あっち側は黒」を頑張ってフェアにディスプレイしている、というところにマジシャンが知恵を絞っているのもわかるのですが。こればかりは好みの問題でしょうか。FtLはOWと似たような手法が使われることが多いとは思うのですが、OWほどには完全に引っかけてもらった記憶がなく。難しい演目な気がします。



9. Red Ocean & Blue Ocean
こじらせてしまった人向けのCard Across。

こじらせている感がひしひしと伝わってきますw 私はこざわさんの書く「みなさん」には入らないのですが、カードアクロスはとてもいい手品ですし好きです。余録部にもありますが、結局色々な要素(「テーブルなしで立って演じられる」「パームを使わない」「観客が選んだカードを飛ばす」「できれば心の中で自由に選ばせたい」「色違いのパケットからパケットへカードを飛ばしたい」など)はマジシャンの自己満足含めてありまして、それはそれで興味深いのですが、どこまでが不思議さがリニアに上がり、どこ以降は大して効果が変わらないのかは、手品をされない方に一度聞いてみたいものです。"Red Sea Passover"は私も好きとはいえ、あれはあれでめんどくさい感があるんですよね。David Solomonの"Thoughts Across"なんかも面白いのですが、最近はパームに抵抗がないからなあ。こざわさんのこのトリックは、赤と青のデックを使うことで移動が視覚的かつ不可能感が出ていいのですが、移動が一回なのがちょっと寂しいところです。ヨーキムさんのやっていた作品などは2回カードが移ることもあり(あと、彼が演じることもあり)ゴージャスな感じがして好きです。



10. A Tale of Ten Travelers
10人の旅人を9部屋に入れる、例のパラドックス(?)の手品化。

これは実演を先に見せて頂くのでした。理屈では答えを知っているものも、こういった素材で見せられると納得感と錯誤感がいや増す感じです。あと、フォールスカウントによる調整時でも十分な気もしますが、絵札をアップジョグするときにはフェイスを見せながら口に出しつつ1枚ずつつまんでは最終的に確かに10枚あるように数えてからのほうが、あの技法を行う事前準備として説得力があるのではないかと思いました。Notes部にもあるように、確かにこれは物体でやると「10枚あったのがいつの間にか9枚しかない」というちょいと違う現象にとらえられかねないというのは確かに。原案(?)は言葉によるものなので、脳内での整理がしきれなくて納得してしまう、という側面もあると思うので、そこは確かに諸刃の剣かもしれません。
なお読み物としても本作のパートは極めてよくできています。石田隆信さんのコラムのようです。いや、好きな人にはたまりませんし、興味ない人にとっては早く次のトリックにいってよ、かもではありますがw



A. Ideal & Reality Deck
結婚式余興におけるインビジブル・デックの演出。

とてもよく構成されており、ヤマギシルイさんのアイディアも面白い。アディショナルに会った、式の前に引いてもらうのはさすがにどうかなと思いましたが(忙しいし)、その場でのスイッチのほうがスマートだと思いました。まあスイッチ云々やるくらいなら、元の手順のほうが綺麗で完成している感じがしますけれども。そしてやはりインビジブル・デックは最高です。



B. Two-person Zero-sum Game
5枚のカードの順序を乱し、それを2人の観客(先手・後手)が2枚ずつ位置を交換していき、元の順序にしたほうが勝ち、というゲームをさせるが、その結果が正確に予言されている。2回目は第三者がその勝敗を予想するがそれでも当たる。

2カ所の入れ替えを何度やれば(最短で)戻せるのか、というのは凄くいいですね。ゲームというかパズル感あふれる。あとこれ、大体の場合はうまくいく(経済学用語でいう合理的な人間で、かつ思考が明晰な人なら)と思うんですが、片方のプレイヤーが最善手を選ばなかった場合には失敗してしまったりしないのかしら。あ、その偶奇性を解消するのにもう1手加わるだけなので、必勝側でない限りは絶対に勝利できない、という感じなのかな。Paul Curryの"シークエンスの謎"(正式タイトル知らない)と結びつけても面白そうです。



C. The Gift of the Magician
こざわまさゆきが伴侶を得た手品。

「告白やプロポーズの場で奇術をするのは人としてどうかと思います。」 いやいや、Effect is everythingですよ。勝てばよかろうなのだ!ってジョジョでも読みました。

2017-05-20 ブラックプール2017ノート

propateer2017-05-20

[] John Guastaferro 『en route』


みんな大好き、ていうかわたしが大好き、ジョン・ガスタフェロー。彼の2017年2月のブラックプール大会でのレクチャーノート『en route』がもう日本語完訳版で読めるとか。Tくん暇なんでしょうか。「本気出せばもう1ヶ月早く出せましたね」 ……なんだと。ちなみに、アン・ルートと読みます。
90ページくらいで、10トリック2エッセイの構成。これの読後、訳者くんも校正マンも揃って「イイ……」とか言ってたのですが、かなりいい冊子でした(私調べ3人中3人が絶賛。母数が少ないため有意な統計とはいえない)。ガスタフェローなので、そんなに極端に難しいことは無く、ちょっとした原理も使い、あと準備もそんなにつらくない。物によっては事前に工作しておくものもあるのですが、それも一回工作したらもうそれで終わりです。現象も多岐にわたって、正直私もかなりお気に入りです。彼の著作では『Discoveries & Deceptions』が特に好きなのですが、記録更新した気がします。

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教授の戯言の物販:John Guastaferro『en route』

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Chapter 1 Ready For Take Off
1 Virus
“デック・サポート”に連絡しなくては。ウイルスのせいで、デックは全部裏面になってしまい、さらには全部真っ白に。そして最後には表が印刷された状態になります。

初期ガスタフェロー作品の"Troubleshooter"のセルフバリエーション。エキストラのカードが、お話の中で理由付けがされているので、隠す必要がなくなっているのが強み。オールバック→オールブランク→ノーマルデック という変化は、導入として極めてキャッチーです。


2 Upper Hand Triumph
選ばれたカードがデックに戻され、さらに表向き裏向きに混ぜられます。しかしマジシャンは選ばれたカードが何かを言い当て、それが表向きなのか裏向きなのかも当て、まさにその位置でカットもしてしまいます。そしてさらには、ごちゃ混ぜ状態の並びも戻してしまうのです―――デックは観客が持っているにもかかわらず。

ガスタフェローがトライアンフ大好きなのはよくわかりました。これはカードを当てるところも面白いのですが、混ざっているディスプレイのあと、観客にデックを持たせ、その手の中で揃うというのがパンチ力あります。もちろん渡す前に揃ってはいますが(盛大なネタバレ)、その直前に混ざっている状態で見せられるのは説得力高いです。あ、レギュラーで出来ます。



3 Mini-Mental
4 枚のカードが選ばれたあと、マジシャンはカードを選んだ4 人の観客の心を読み、そしてそれぞれのカードを見つけ出します。

『Discoveries & Deceptions』の“Multi-Mental”のストリームライン版、というか要するに簡略版に近いです。元のが7人のカードを当てるもので、彼もよくショーでやっていて大盛り上がりではありますが、こっちは4人な上に、手順自体もかなりスッキリしている という。いうなれば普通に演じやすくなった感じですね。元々コロンビーニなどが始まりなのかもしれませんが、ガスタフェローもよく使う、「1人目のカードを示すときに2人目のカードを見ている」みたいなワンアヘッドが実に美しいです。憶えることが少ない、それは正義。


✿ Essay: Your Brand Voice
自分を表す言葉やイメージは何か、それをもってお客様をどう認識していただくか、というお話。


Chapter 2 Unpacked
4 Boxing Day
カードが1 枚選ばれたあとデックに返されます。マジシャンは、これからそのカードを、デックの中から自分のポケットに入っているカードの箱の中へと飛行させてみせると宣言します。デックが宙に放り投げられますが、それは一瞬でカードの箱へと変わってしまうのです。演者のポケットには全部のカードが入っています―――選ばれたカードを除いて。選ばれたカードは演者が持っている箱から出てくるのです。

Gは箱が大好きらしいのですが、奇遇です、私も箱が大好き。これは実に視覚的というか、いままでバラけたカードもあったはずなのに、空中に放り投げた途端に箱になってますからね。2014年のSAMで、マニア相手にやってどよめかれたのも頷けます。これはちょっとだけ事前工作が必要です。ただ、一回作ってしまえばあとはそのまま普段の演技でも使い続けられます。



5 The BoxWhisperer
カードが1 枚選ばれたあと、デックの中のどこに行ったか分からなくなります。観客が自分の選んだカードの名前を空の箱の中に囁き、フタを閉めて囁きを閉じこめてしまいます。マジシャンはその箱を取り上げて耳に当て、選ばれたカードが何だったかを言い当てます。そして思わぬ展開として、選ばれたカードが先ほど空だったカードの箱の中から出てくるのです!

カラであることを確認したはずの箱、そこに閉じ込めたことになっている"観客の囁き"を聞き取って当て、そして最後にそのカードが箱の中に実体化する、という、私の好きそうなプロット。余談ですが本書の中で私の一番好きな写真は、このトリックに出てくる、箱の中の囁きを聞くガスタフェローの図(写真6)ですw



6 Think Tank
参加者の1 人が、4 枚のエースのうちの1 枚を心に思います。2 枚のジョーカーが、彼らの“シンクタンク”で議論するために箱の中に入れられます。マジシャンはそこから聴き取りを行うことにより、選ばれたエースが何かを明らかにするのです。最後に、箱の中にあった2 枚のジョーカーはいつのまにか外に出てきており、4 枚のエースが箱の中から出てきます。さらに、選ばれたエースだけは他の3 枚とは逆向きにひっくり返った状態なのです。

これ大好き。元々ホテルミステリーのような、1枚ずつの変化よりも枚数ごと変わってしまう現象が好きな者なのですが、これは箱も使っていて難度もそこまで高くないですし。現象盛り沢山なのですが、混乱要素はあまりなく、個人的には本書の中でこれがいちばん好きです。



✿ Essay: Sharing Your S.E.C.R.E.T.
最も効果的なパフォーマンスを導く6項目を、それぞれSECRETSの頭文字をもとに紹介。



Chapter 3 Entourage
7 All In Your Hands
2 人の観客が、デックを徹底的にカットしてシャッフルしますが、その2 人が一緒に4 枚のエースを見つけ出してきます。

Ultimate Selfworlking Card Trickだったかにも寄稿していましたが、これは極めて簡単。いわゆるおしごとが、これから何やるんだろう、と観客に思われている中で完結しているので、最後にエースが出てきたときの、特に手品をされない方の驚きようは凄かったです。あ、マニア相手にも好評でした。簡単だからでしょうかw



8 Chip Off The Old Daley
赤いポーカー・チップと黒いポーカー・チップの位置が入れ替わります。これを繰り返すにあたってマジシャンは、赤いチップを赤いエースで、黒いチップを黒いエースでカバーした、より困難な状態でやってみようと言います。ですが今回チップの位置は替わりませんでした。そうではなく、エースのほうの位置が替わってしまったのです。

若干サカートリック風味。ラスト・トリックの演出は様々ありますが、これはちょっとトリッキーな感じです。カードが入れ替わると思いきや、チップが入れ替わってしまうという。若干演技力というか、そのへんが要求されるイメージです。技術的にはそんなに難しくないですが、コインマジックうまい人はより自然にできそう。



9 Double Agent
トップ・シークレット・カードが1 枚選ばれてデックに戻されます。シークレット・エージェントとして知られる4 枚のエースがその英知を結集してデックに潜入、それぞれ危険なやり方で脱出します。そしてマジシャンが4枚のエースに向かってデックをリフルすると、選ばれたカードはその中から出てきます。そう、彼はずっと、ダブル・エージェント<2重スパイ>だったのです。

これは通せると大変カッコイイんですよ。主題通り、推奨BGMは"Mission Impossible"(¢99)でした。ここでも結構いいコントロールや面白いピークを使います。トリ前くらいに適していると思います。



10 Flash Pocket
マジシャンは4 枚のジャックを別々のポケットに入れ、観客には4 枚のエースを持っていてもらいます。しかしそのエースは瞬間的にジャックに変わってしまい、エースはそれぞれ別のポケットから出てくるのです。

2枚にちょいとした加工が必要ですが、そのおかげで変化の瞬間がものすごくフェアになります。技術的な難度としては本書の中で一番高いように思いますが、そこまで困難、というものではありません。なお当方、二川滋夫のポケットインターチェンジに慣れてしまったせいか、交換が1回だと物足りない体になってしまいましたw(『カードマジック 10』, "Pocket Interchange")

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教授の戯言の物販:John Guastaferro『en route』

2017-03-30 憧れのマジシャン

propateer2017-03-30

[] ポール・ガートナー レクチャー


T「P・G!P・G!P・G!ガートナーを称えよ!」(例のポーズ)
き「ど、どうしたの…?」
T「今日はなんてラブリーな日だ!うおおおお!」
いつもぽやーっとしている訳のT君がハイテンションすぎて引く。誰だきみは。

ということで3月29日、掲題ポール・ガートナーのレクチャーに参加してまいりました。ガートナーは、アメリカはピッツバーグ出身のマジシャンで、FISMでもIBMでも優勝、世界マジック大会78年 in TOKYOでは惜しくも2位ですが、まあ諸々折り紙付きにうまいです。主戦場はトレードショーで、企業ブースでマジックを行うと聞いたことがあります。IBM(マジック関係ない、会社のほう)でのトレードショーでは、代表作"Unshuffled"の最後がその企業名とスローガンになる、みたいなものもやっていたそうで。まあとにかく腕があるうえに、個人的な印象ですが、品もあるんですよね。アレなギャグを言ったりするわけでもなく、騒いだりもしない、でも盛り上がる、みたいな感じで。テンションとかで偽装しない、真の強キャラ感。あ、でも気さくでホント、とっつきやすい方です。故郷ピッツバーグの鉄鋼業にも絡む、鉄球でやるカップ&ボールがトレード・マークとして有名ですね。昨年は、Penn and Teller の番組『Fool Us』に、自身の古典トリック"Unshuffled"、それにひと工夫加えたもので挑み、見事2人をひっかけたという熱い展開もございました。これは必読です。ともあれ、終わったあとの「任務を終えてほっとしているガートナー」と「ひっかけられたのにめっちゃ嬉しそうなペンアンドテラー」というのが、実にハートウォーミングでした。凄くいい関係だなあと。

ポール・ガートナーがペン&テラーを騙すまで 第1回
ポール・ガートナーがペン&テラーを騙すまで 第2回
ポール・ガートナーがペン&テラーを騙すまで 第3回


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1.Photocopy
演者は、「見えないパーム」を見せる、と言う。自分の手のひらがコピーされた紙を見せ、折り畳んで財布の中に入れてテーブルに置く。観客にデックから1枚のカードを選んでもらい、そのカードを演者は「"見えないパーム"を使って財布の中に移動させてみせます」と言って"パーム"すると観客のカードがデックの中から消失。財布を開き、手形の紙を広げると中から観客のカードが出てくる。さらに、さっきは手のひらしか写っていなかったところにも観客のカードがコピーされている。

ゼロックス社のトレードショーのために作った手順だそうです。「見えないパーム」というキャッチーなイントロから、追加の落ちもカッコイイ。「なんで白黒なんですか!」「ボーイ、私がこれを作ったときは、カラーコピーなんかなかったからね」 



2.クラシックフォース
クラシックフォースの方法を、リカバリ方法も含めて解説。

彼のクラシックフォースのDVD持っていますが、ほんと生で見ても破綻なくうまい。「理屈は同じです」とか言いながら表向きのデックでもやるんですが、まあうまい具合に引かせちゃうんですよね。DVD見ててもうへえってなりましたが、生で見ると笑うしかないんですよね、これw 挑戦的な観客には引かせてあげないいじわるも交えたりと。



3.Bluff Aces
マジシャンは4枚のエースを取り出して裏向きにテーブル上に置くが、以降何度もあからさまに怪しい動作をし、観客が「何かしたのではないか」と思うたびに、ちゃんとエースであることを見せて何もしていないことを確認させる。最後は公明正大に4枚を裏向きにして片手で卓上に配り、その上に観客の手を置いてもらう。デックからエースではないカードを取り出すが、このカードがエースに変化。残り3枚のエースもデックの中から次々と出てくる。最後に観客の手の下の4枚を表向きにすると、エースではないカードになっている。

ややこしそうな感じですが、実際は流れるようなやり取りです。うまい具合に構成がなされていて、スイッチや確認のタイミングが非常にうまい。あとすっとぼけたキャラの人にはとてもフィットしている演技な気がします。



4.Snapping the Halves
マジシャンは1枚の銅貨を取出して弾くと、分裂するように銀貨が出現。その銀貨を弾くともう1枚の銀貨が出現。同様にして、いま出現した銀貨をこすりあわせてもう1枚の銀貨を出現させる。銅貨を片手に握ると、残りの3枚の銀貨が1枚ずつ銅貨のほうへ移動する。「実は余分なコインを使っていたのです」と言ってコインをはじいていくと、コインは次々に分裂してゆき、最終的には8枚になってしまう。

二川さんが昔の来日時の準備で笑っていたシリーズ。このひとのこういう手品は本当に好きです。問答無用感が漂う。若いときに作ったせいもあるんでしょうけど、いっちゃえ感がたまりません。



5.コインバニッシュ
複数枚のコインのラッピングについてさらっと解説。落とした時の「音」の問題をうまいこと解決する手法。



6.That's Ridiculous
テーブルに伏せたカードの下にコインが1枚ずつ移動するよくあるマジック…と思いきや、クライマックスには怒濤のようにコインが出てきて、最後には…!

もうタイトルまんま、「あほだ!このひとあほなんだ!www」と素直に思える作品。やはりコインマジックは澤さんのプッシュマンしかり、数が重要な気がします。手順構成自体はそんなに難しくはない気がするのですが、最初が一番きつい気がします。なお「いちどきにパーム出来る最高枚数は何枚なんでしょうか」という質問が挙がり結局「10枚は行けますね」という結論になっておりました。そんなにパームが必要になる手品は普通ないですけどw


7.Cups and Steel Balls
故郷ピッツバーグの特徴から、金属のボールを使ったカップ&ボール。

重みが違います!(物理) あー、幸せです。映像で見ていても良かったですが、生で見るともっと良いです。カップは強めの磁石入りで(別にチョップカップ的な使い方はしない)、鉄球が上で転がるけど落ちないくらいになっていて、ちょっとした気遣いを感じました。



8.パームについて
ワンハンドトップパームと、複数枚のパームの方法について解説。



9.Unshuffled(Fool Usバージョン)
カードを一枚選ばせる。デックの側面にUnshuffledの文字があるが、シャッフルを重ねていくと観客の選んだカードの名前になる。そして最後には…!

通常販売しているUnshuffledは観客のカードの名前になって終わりですが、上述のペンアンドテラーをFool Usで引っ掛けたときにはもう一段のクライマックスが加わっていました。それを。最前列で目を皿のようにして見ていたTくんは「わかったかもしれないです…!」とか言っていましたが、ガートナーもなんか今年商品として?売るとかなんとか仰っていたので、販売時の答え合わせを楽しみにしておきます。しかし、パーフェクトファローを連発しなきゃいけないとか、過酷な手品です。緊張等で手が震えるのはガートナーといえどあるそうなのですが、震えを強制的に止める手法なども説明されていました。割と無意識にやっている方も多そうですけれど、参考になりました。

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T君は最前列かぶりつきで見ており、私は彼の右後方にいたのですが、うしろからでも分かる頬の緩みっぷりで、ホントに会いたかったんだなあと。イベント前の彼曰く、「我が手品神は三柱おられる。Johnny Thompson、Tommy Wonder、そしてPaul Gertnerである(*Kapsは殿堂入りなのでさらに上にあるらしい)。Wonderは不幸にも病魔に斃れ、Thompsonも健康状態が思わしくなく、臣でありその祝福の子たる我は極めて心を痛めておる。そしてその最後の希望こそGertner様なのだ。分かったら入信しろコノヤロー!」とのことで、まあ「俺ベストスリーマジシャンの最後の1人にやっと会えたのでとても嬉しい」と訳しておきました。心の中で。マイ・ベストのトム・マリカは還らぬ人になってしまいましたよ……。

2017-03-19 うまいお兄さんズ

propateer2017-03-19

[] TAKAHIRO&三品優太朗レクチャー



3月19日に東京は中板橋ちほーで行われました、TAKAHIRO&三品優太朗レクチャーに参加してまいりました。訳の人が。以下寄稿。

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Twitterで見た頭おかしいコインマジックする人がレクチャーをするらしいということで、そんなに遠くもないし、ちょっと遊びに行ってみようということで掲題イベントに参加。事前に二川さんに「これこれこういうレクチャーがあるそうで、行こうと思います。二川さんはその日は空いてらっしゃいますか?」とお伝えしたところ、「いやあ、千葉で用事がありましてね……」「そうですか。じゃあ後日どんなだったかお知らせしますね」「いや、誰も行かないとは言ってませんよ?」「え?」みたいな感じのやりとりが。なお本当に当日、千葉の用事のあと(開会には間に合っている)で参加されてて笑いました。



会が始まる前に、場所を提供されていた小野さんという方からさらっとくそ不思議なブックテストを見せられるという洗礼を受けまして。不思議なのに「発表予定?ないよ?」とか言われました。パフォーマンスオンリー、ダメ、絶対。会場は若い方が多く、中学生からとかいらっしゃって。あと数名程度は歳が近そうな方はいましたが、基本みんな若者ばかりでビビりました。で、みんなコイン持ったまま立ってるの。しかも不思議な手品とかしてるの。やだ怖い。



レクチャーはdaisuke yoshidaさんのファシリテート、小野さんのまぜっかえしのもと、TAKAHIROさんが演技して、三品さんが演技して、TAKAHIROさんが解説して、三品さんが解説して、あと2部屋にわかれてワークショップ等、のような感じで、半日手品地獄の様相を呈しておりました。私はそんなに手品のイベントに行くわけでもなく、実はTAKAHIROさんも三品さんも初めて生で見るという「ザ・にわかファン」筆頭みたいな感じでしたが、おふたりとも方向性が全く違う感じでとても良かったです。TAKAHIROさんは感覚派というか色々な質問や指摘に対して「おお!そこはあんま考えてなかったです」とは仰っていたものの、そこを抜群の嗅覚でかぎ分けて正解の選択肢を選ばれている感じがして、オープンな感じのマジックをされるという印象。一方の三品さんは極めて王道…というよりストイックなザ・カーディシャンといった風情で、とても緻密で繊細な印象でした。仕事量が多い感じ(なのでそのままなぞるのはちょっと難しいかも)。まじめな人がまじめにカードマジックを研鑽されている感じがしました。



TAKAHIROさんコーナー:
1.コインボックス手順
2.チンカチンク(諸行無常)
3.influence
4.カーテントライアンフ
のっけから例のコインアセンブリ、"諸行無常"や"カーテントライアンフ"について「今日実演やります」というだけでなく「あ、全部ちゃんと解説しますよ」とか言い出してざわざわする。主に私が。え、なんかそういうのって明かしそうで明かさない、みたいな感じじゃないんですか、マジックの人って。とここまで思いましたが、周りであんまりトリック隠す知り合いもいないな、ということに気づく。しかしなんですね、諸行無常、ナマで見るとよりかっこいいです。目の前でばんばんコインが移動するのを見てワクワクしました。第一印象「な、生でも出来るんだ……」 カーテントライアンフは「もしこうじゃなかったら私まるで分からないんですけど」の「こう」ではあったのですが、まあいい具合に動きのにおいが消されていて、それはそれで大変良くできた構成の手品だなあと思いました。

諸行無常
D
いやあ、なんど見てもかっこいいですねえ。。。

カーテントライアンフ
D



三品さんコーナー:
1.オープナー
2.エレベーターカード
3.パームオフ的なあれ
4.ハンギングカード
5.カッティングジエーセス
6.コレクターズ
7.オイルアンドウォーター
8.カードスタブ

三品さんはさっきも書きましたが、仕事量がすごく多い。緻密に組まれている上に、それぞれ前もって準備をされていくので、ご本人の演技を見ているときは気にならないのですが、解説受けてメモを取ろうとすると地獄が見えます(笑)。「おいおい。そんなことしてたんですか」みたいな。帰り道二川さんと「三品さんの手品、手順メモは追いつきませんでしたよ」「ま、ぼくもそちらもレクチャーノート買ったので復習バッチリです」みたいな会話になりましたw あと全然関係ないですが、このノート、去年のマジケで売っていたのかな?

なお反省会のときに、「カードマジックは何から入られたんですか?」と伺ったところ「べベルです」ということで、「やったぜベベラーがいた!」とかちょっとうれしくなりました。大学時代にTVで見て以来、そして彼のリセットが大好きになって以来、べベルには私もかなり強い思い入れがございまして。べベルから"沼に入った"のであれば、あのカードの扱いもちょっと納得できる、と思いました。……なぜ同じところから入ったのに私はこんなに雑なんでしょうか。
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物販はTAKAHIROさんがレクチャーノート『influence』とカードスイッチギミック、三品さんがレクチャーノート『Paranoia』を扱われておりました。そりゃあ買います。ていうかこのイベント、こんなに盛り沢山なのに参加費2000円で、レクチャラーに少しでも金を落とさないとイカンだろう感がすごくします(笑)。



ワークショップはまあちょっと要考慮というか。あれはああいう形式にするのではなく、普通に若い人たちがお二人に見せたり、見せてもらったりする、ポストレクチャー会くらいの緩さにしておいたほうがみんな楽しめたんじゃないでしょうか。別に演技を批評してもらいたい人ばかりじゃないでしょうし。わたしとかね。yoshidaさんもまじめな熱弁振るっておりましたが、みんなまじめに手品考えてるんだなあと思いました(yoshidaさんは刃牙ネタに詳しい方なので、「使用<つか>ったらいい……カネでも、サクラでも…好きなだけ…」とか「君の手品には愛がある、悲しみもある…しかし、凌辱がないでしょッッッ」とか言ってくれると思っていたのに、「動作の一貫性が」みたいな話をされてて残念です。あ、うしろは『餓狼伝』だ)。
私は「色々考えることは無駄ではないし、考えてもおくべきだが、手品というのはつまるところ現象が不思議であるか、見ていて楽しいか、これに尽きる」という思想ですので、衆人環視の中でパスをやるとか、滑らかにカウントをするとかっていうのは正直どうでもいいのですよねえ。機械のような正確性が要求される場所もありますし、大事だとは思いますが、私みたいに「喋りのやりとりのほうが楽しくない?(自分的に)」っていう人間は、そっちにあんまり行かないのですよね。スミマセン。。。

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ワークショップというかダベリ的なところで教えて頂いた、白菜さんという方の「水と油と油と油」、OWというか、マッチングカード的な趣の手品で(通常は水と油という2種4枚ずつ、みたいな感じですが、これは4種2枚ずつ、みたいなものを混ぜたのにそれぞれのペアに分かれてしまうというもの)、ご本人は「成り立ちからしてもバカ手品でして」と仰ってたのですが、あの解決法とか、私はあれかなりネオクラシックの趣があると思うんですよね。そんなに色々いじれるものでもないとは思うのですが、ものの理屈を習うのにもいい、講習にもとても向いたトリックだと思います。

あと東北大の奇術部の方に見せて頂いたラブアダブダブバニッシュは本当に大変きれいでした。二川さんとキャッキャしながら見入ってしまいまして。あの技法、正直それなりの綺麗さがあればまあそういうもんだよねと納得するたぐいの技法だと思っていましたが、彼がやるともうホントに消えたようにしか見えなくて、目からうろこでした。あれとうなぎがあればご飯3杯いけますね。上手い人はいるもので。。。

2017-03-05 Fool me baby, please.

propateer2017-03-05

[] 堀木智也レクチャー


ということで3月5日、堀木智也さんのレクチャー@東京に参加です。わたくし、数ある手品科目のうち、コインマジックというのは本当に関わってこなかったうえ、なんでそんな中でもよりによって「技法の極北」みたいな方のレクチャーにいったんだというお話ですが、……知るか!こっちが知りたい!なぜか参加していたのです。堀木さんとの接点というと、こっちもキルミーベイベーがそこそこ好き、くらいしかないのですが。あ、現場で「くそう!くそう!」っていうのを忘れました。どうする、折部やすな。

しかしまあ二川さんというコインマスターが近くにありながら、あまり真面目にナマのコインマジックを見たことがほとんどなかったのですが、なんですね、やっぱクソうまいですね。あと堀木さん、すごく感じの良い方ですよね。キルミーベイベー好きとか、ちょっと頭のネジが飛んでる人しかいないと思っていました。いや、そんな顔しても2期は来ませんよ!
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Air Coin
コインを扱っているようなパントマイム。いやこれが実に自然な両手の弄び動作から、いつの間にかコインが無くなってるんですよ。……ほらそこ、『お前何言ってんだよ』みたいな顔で見ない。これ最初だったんですが、いろんなことに応用がきく感じです。まあ書いたようにパントマイムなので、うまくなればなるほど、何もしてなくても勝手に観客が勘違いしてくれますので、そりゃユーティリティムーブだわ、と。



Air Coin Cut
カード当てですが、そこに至るまでに"見えない"コインが活躍します。最後に一瞬だけコインが見えるようになります。
うん、書いておいてなんですが、「なに言ってんだオメー」って感じですね。カードが当たる前後の、あると言い張っているコインが見えず、見えなくして終わったはずのコインは見えるという、なんかモヤモヤ感を残す……はっ、こざわ氏の仕業!?確かレクチャー内での名言シリーズの「だいたいこざわさんのせい」のひとつだった気がします。まったくもう。



Auto Vanish
両手の指先で摘んでいたコインが瞬間的に消えます。
最初「なにやってるんだろうこのひと」と思ったのですが、ほんとに空中に消えたように見えてびっくりしました。技法なのですがそれ単体で手品みたいです。会場の全員がコインを落としまくりです。



Finger Palm Position Pass
フィンガーパームあたりにあるコインを、親指で跳ね上げてというか滑らせるというかして飛ばす技法。
これがレクチャーで一番好きでした。私は以前ポン太・ザ・スミスさんが『SICK』でやられていた、"Winged Silver"の後段、あの音を活用した消失というか移動が大好きでして、堀木さんもこれと"False Sound Move"という技法を組み合わせておられて、またこれが自然な音がするのですよ。この技法、私はまあ片手くらいしか成功しなかったのですが、その10回か20回に一度だけ、すっと無音で飛ぶことがあり、「ああ、これは練習をすればマスターできるのだな」という気になれるのもまた良かったです。……うん、気がしただけで久々にやったらまるで見当違いの方向にしか飛びません。いやしかしこれは実に面白い技法です。



Vertical Thumb Palm Muscle Pass
サムパーム的な位置から、マッスルパスっぽい感じでコインを飛ばす技法。
ご本人が「ちと痛いですよ」というだけあって、普通に痛かったです。飛ばなくはないです。痛いのですぐに「もう、限界みてえだ……!」ってなりましたが。余談ですが、これの2週間後に別のレクチャーでお会いした二川さんが「あれは指の側面が痛いですよねえ」とか言いながらハーフダラー飛ばしていて大笑いしてしまいました。なに練習してるんでしょうか、あの人は。



Underload
4枚のカードを並べたあとでマジカルジェスチャー、下にコインが出現している。
この辺はもうヴァラリノとか昔からある感じですが、よくもまあ、音もさせないで複数枚のコインを扱えるものです。



Floating Production
カードを斜めに引っ張ってくると、その下に次々と、4枚のコインが出現している。
変な角度から見せて頂いても不思議なもので。微妙な力加減が求められますが、この出現はなにもしていない感じで凄くきれいでした。置かれてくる感じというか。



Before Matrix
コインを1枚ずつカードを使って消していき、最後消そうと思うとまた四隅にコインが出てくる。
バックファイヤー的な。コインよく知らないので表現がしづらいのですがw あとあのカードでコインをすくい上げてまた置くけど、実際はパームしていたやつとすり替えている、というのはよく見ますね。あの動作の動機がいまひとつよくわかっていないのですが。手でつまめばいいじゃないですか。かっこいいからかな。



Unexpected Assembly
コインを2箇所に分けて、それぞれカードで覆うが、理屈に合わない移動をしてしまう。
ルセロのマジックでこの現象があり、ホントになにやってるのか未だにわかっていないやつで大好きなのですが、それの堀木さんのバリエーション。個人的に他のに比べるとちょっと怪しさが出てるような気がします。ここまで綺麗にディスプレイしていたのに、諸々の都合で一部重ねた状態で置くシーンが気になったのかも。



その他、音をうまく活用する技法を数種紹介されておりましたが、"Fake Beat Move"や"4 to 1 Transpo"、特に後者が、複数枚のカシャっという音がしてとても良かったです。これとさっきのコイン飛ばすやーつを組み合わせると、解説聞いたあとでも脳が錯誤する感じ。「いや、いま技法行ったはずだけど、音がちゃんとしたし」みたいな。やはりコインマジックは小さくて見づらいので、こういう音が、それも私のやるクリックパスのような、明らかに違う音がしてしまわない音の技法は実にディセプティブでいて、それでいてあまりかっこよく使いこなしている人を見ないエリアかなと思います(※コインよく知らない個人の感想です)。



Standing Coin
コインが手のひらに垂直に立ちます。
できる、できるぞ!しかしこれは不思議ではない気がするw(不思議目的ではないのですが)



まあそんなこんなで、日本屈指のコインテクニシャンに、コインマジック新兵の私がレクチャーを受けるという豚に真珠もいいところなイベントでしたが、懇切丁寧に教えてくださり、とても楽しめました。コインもいいものですね。受けた内容としては、大体先日出たDVDと、その少しあとに出たレクチャーノートにかなり詳細に書いてくださっているので、そのへんの網羅性はかなりしっかりしていると思います。来年またレクチャーしようかなーということなので、なにかひとつくらいマスターして再チャレンジの所存です。コインを武器にスペインに殴り込んでこられるらしいのでそのへんのお土産話も楽しみです。


DVD『Sprout』


レクチャーノート Coinlang.1

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初版自慢。


さておき、ブラウザの広告がもやしだらけのまま戻らないのですが、なんとかしてくださいグーグルさん。

2017-02-24 手品楽しいおじさん

[] ヨーキム・ソルバーグ・レクチャー

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ということで2月24日、ヨーキムさんのレクチャー@東京に参加です。あまり新作を作りまくる人ではないのですが、ひとつひとつのマジックが、見ていてとても心地いいのが個人的な印象。演技にも嫌味がない以上に、なんかいい歳のひげのおっさんなのに、物言いとか所作がいたずらっこみたいなんですよね、ヨーキムさん。「ああ!また引っかかっちゃったよ!うー、もう一個!」みたいな流れがホント多くて。見る側の緊張を緩和させる謎の成分とかが放出されているのでしょうかw

物販は2004年の来日時の日本語レクチャーノート(大好き)や、その頃に撮った映像の3枚組DVD、95年頃に作ったビデオをDVD化したもの(ジェネラル系のとロープの)、2007年の来日時に作った技法DVD『My Favorite Controls』あたりでしたかね。基本コンプしております。イエイ。
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1. ロープの穴通し
針と糸のお話から、ロープで作った小さな輪っかにロープを入れたり入れられなかったりと。

2. 2枚のカード当て
シンプルで実用的だなあと思った次第。

3. カードアクロス
3段(2段かなあ)からなるカードアクロスなのですが、これが見事で。エスティメーションのトリックかと思いきや次々と起こる素敵な作品でした。「このあといつ加えるんだろう」「いやまさか5枚は無理だって」と思っていたものが次々覆される様は壮観でした。ていうかこのあとどころかもうすでに付け加えられたあとだったりとw こういうことをきれいにキメられると実に楽しいですね。

4. ロープ
おっと、人の注意誘導についてだけがメモってあって、何をやったのかまったく覚えていませんw あっれ。

5. スポンジボール
スポンジボール手順。ヨーキムさんのは割と短めのコンパクトな手順なのですが、ともすると手順を長く・複雑化しがちなものとして、こういったコンパクトさは見習いたいですね。というか多分このくらいが一番いいんだというのは分かっているのです。ですがw

6.コインとカードのチェンジ
だんだんこの辺からヨーキムさんの"実はマニアだよな"というのが出てくるw 

7.コインズアクロス
シェルを用いたオーソドックスなもの。いや、オーソドックスとは何かという話はありますが。

8.オイルアンドウォーター
水と油がほら、分かれるやつですよ(2ヶ月近く前なので記憶が飛んでいる)。

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2次会で、借りたデックで、適当にシャッフルさせ、適当に5つの山に分けさせ、好きな山ひとつ持ち上げさせて表向きに1枚ずつ配らせ、その中の好きな枚数目のものを憶えてもらい、山を全部好き勝手に並べ替えたものを返させて当てる、というのをやってくださったのですが不思議すぎて吐きそうでした。詠み人知らずの古典のようなものらしいのですが。後日、サークルメンバーが「あれはこうだったはず」というのを作ってきてくれてそこでも引っかかり、いやはやわっかんないもんだなあと思った次第。あとヨーキムさんは本当に気さくというか、喋ってるとみんな笑顔になってくる感じがとてもいいなあと思いました。

とがった変態的なことはしていないのですが、それもまたいい具合にわざととどめている感があります(事実、パケットを弾いて枚数を数えてるのかと思ったら、手の陰で、指でカタカタ音を立てているだけで、実際は1枚しか持っていない、とかそれはもう変態なこともレクチャー外ではやってらしたのでw)。なんというか通常のレクチャーよりも、気軽に色々聞いたり見せて頂いたりするほうが良さそうなマジシャンですね。普通にだべると面白そう、的な。

2017-02-21 手品超うまいおじさん

propateer2017-02-21

[] John Carneyレクチャー



John Carneyのレクチャー@水道橋。「世界一うまいマジシャン呼びました」とはフレンチドロップさんの言ですが、確かにうまい。うまいマジシャン、という概念を具現化して服を着ている感じ。ちなみに綴り的にJohn Carey(英)とややこしいともっぱらの噂ですが、わたくしは毎回カーディニを思い浮かべて、それを消してから思い浮かべないと彼に辿り着けない病にかかっております。カーディニも名前からしてカード物凄くうまいですが、それはさておき。

「なにやっても超うまい」というイメージと、「あらゆる壁をテクニックだけでぶち壊す」という2つのイメージをカーニーには抱いていて、前者はもうその通りだったのですが、まったく見せびらかす感じもなく、後者のイメージは覆りました。ともすれば地味ともいえるマジックがほとんどです。もちろん意図的にそうなっていて、「若い頃はスピード重視で行っていたが、ヴァーノン他から、『もっとゆっくりと』『観客は今の現象を理解できないまま次の現象に行かれちゃったら困るでしょう』『君の手順は素晴らしいけど、もっともっと考えられるはずだ』というようなことを言われて、それ以来、『技術は研鑽するが、その技術の気配を消すために、技術研鑽にかけたよりも多くの時間を費やす』んだよ」というお話をされていて、「ああ、いいなあ」と思いました。

私もフラリッシュ感あふれるものも別に嫌いではないのですが、昔からよく思っていた、アクロバティックだったりダンサブル(?)な、カーニーいうところの「マジシャンしかしないムーブ」というのに対して抱いていた嫌悪感(というほどでもないけど、違和感とでもいうべきか)を言葉と実際にしてもらえた感ですかね。左手の親指人差し指でコイン1枚つまんで示しつつ、その左手の中にもう1枚コイン握る(リテンションバニッシュ)みたいな流れとかホント笑っちゃっていけません。野島伸幸さんが、「若い子にはこういう王道の上手い人を目指してほしいなあ」的なことを仰っていて「うんうん」と(思いつつ、「え、野島さんは!?」とか思いました)。

さておき、全体的に悠々・堂々たるクラシックマジックの体現だなあと思いまして、素敵なレクチャーでした。以下備忘。

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1. CAFFEINATED CUPS AND BALLS
コーヒーカップとブドウで行うカップ&ボール。

プラスチックの取っ手付きコーヒーカップと、イミテーションのブドウを用いており、カーニーの演技全般にある「理由づけ」に取っ手がうまいこと組み込まれていました。ちょっとしたくるっと回す動作や取っ手を持つことで自然なかたちでパームを秘匿していて「すげえ!」というより「怪しさが感じられない」という印象。なおクライマックスのレモンのロードをすべて見逃している始末でした。注意力が3万しかありません。あとなんかブドウを美味しそうに食べる。



2. five coins and a champagne glass
どこからともなく、1枚ずつコインが現れてはシャンパングラスに入っていき、最後にはファイブスターでキメたりする。

カーニーって基本はフィンガーパーム派(「イエー、私も」)だそうなのですが、ここではちょくちょくクラシックパームもダウンズパーム的なものも使いつつ、どこも結構オープンに手の中を見せながらも「何も持っていない」印象を与えていました。というか1枚2枚はともかく、最終的に5枚出てくるあたり、なんか別途ロードでもしてるのかなと思ってしまいましたが完全に引っかかっております。


3. Cylinder and Coins
シリンダーアンドコイン。

略して尻コイン。コインマジックはそんなに詳しくもないのですが、シリンダーアンドコインは好きです。「クラシックマジックの薫りがするからだろうか、ふふん」などと思っていたのですが、カーニーが「元はラムゼイがやっていたわけだが、彼は革のシリンダーじゃなくて、トイレットペーパーの芯を銀色に塗って使っていたようだ」とかで草不可避。しかしあのコルクをシリンダーに通して落としたようにしか見えないところとか、コルクがいきなり複数枚のコインに変わってしまうところとか、カーニーの技術を以って見せられるシリンダーアンドコインはなんかこう、じんわり来る感じで良かったです。不思議なうえに綺麗。そういえば岡野さんもうまかった。わたしもやってみたいけど、まず道具揃えるのが大変よね、これ。トイレットペーパーの芯はさておき、Sコインのほうが。



4. cigars from the purse
ハーフダラーサイズくらいのとても小さながま口から、指くらいの太さのシガーがにょきにょき出てくる。2本。

がま口取り出して「いつもは『これはジャパンで買ってきたんだけど〜』って台詞で、エキゾチック的な面白さを醸し出しつつがま口を取り出してくるんだが、本当に日本で演じるときには微妙な台詞になっちゃうな」とか仰っててワロタ。観客の胸ポケットから出してくるのが素敵です。



5. Inscrutable
デックのカードが次々とジョーカーになってしまい、都度テーブルに置いていくが、あとでそれを開けると全てAになっている。

実にいい感じに王道な手品な感じがします。



6. Bullet Train
Cards up the Sleeve。

前段で出した4Aがジャンジャカ袖に通う感じで。手順自体は直線的で大変面白いのですが(私がカードアップザスリーブが好きなのはあります)、たまにギャグも込みでやるという、ふにょんふにょんする針金の先に飛ばすべきカードをつけておいて、ジャケットの前部の開いたところを通過するところをふにょんふにょんさせながら見せる、というやつ、あれが個人的にヒットでした。


7. Knife Trick
ナイフに濡らした紙片を貼り付けて行うクラシカルなパドル・エフェクト。

いかにも即席で(実際即席ですが)、その場にあるもので戦える、古典過ぎて詠み人知らずっぽい作品。しかしまあこういうのが様になるってのが羨ましい。

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訳の人はカーニーの演技や解説を見ながら「ほーう、うわすごい……」とニヤニヤしながらメモを取っておりましたが、終了後、「しかし、あれほどの名人が手品を見せてくれている最中もなお、手元のカードやコインいじるのをやめられないマンがちょいちょいいたんですが、あれ何なんでしょうか。カーニー相手にテクを見せつけているのですか?それとも勝負でも挑むつもりでしょうか」とか言っててワロタ。手癖だろうけど、挑んで、そして勝てたらすごすぎです。あのカーニーが相手じゃぜ?マジシャンの説明を受けながらその通りにやってみている、というのは私は別に気にならないのですが、確かに特に脈絡なく、中でも音立ててる人はよくわからないですね。アンチ・ファロやってるとか、ドリブルしてるとか、コイン落とすとか。

2017-02-10 「ソル、素敵な魔法を見せて頂戴」

[] ヨーキム・ソルバーグ 日本レクチャー


デンマーク王室御用達、ヨーキム・ソルバーグ来日決定でヒャッホウしていたのですが、二川さんから告知してよい旨を頂いたので以下に転載します。前回の来日後、思わずノートだけではなくDVD他全部揃えちゃうくらい本当に素敵で楽しかったので、いまから楽しみです。"Aces Intermezzo"は名作でした。ポン太さんの改案もとても好きです。だがしかし動画が保存できない。しくしく。

【2017.0130追記】
追加の1ショットが決定したそうなので追加のご紹介。
f:id:propateer:20170130210609j:image
f:id:propateer:20170130210610j:image
2月22日水曜 18時15分開場 18時30分開演(20時45分終演予定)京橋プラザ3Fにて。
「おっ、その日ならいける」という関東の方は、上記ファイルにあります、二川滋夫さんのアドレスまでご連絡を。

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ヨーキム・ソルバーグ 横浜レクチャー(関内)

ヨーキム・ソルバーグ(Joachim Solberg)が来日してレクチャーを行います!すでにご存知の方も多いかと思いますが、彼はデンマークを中心に活躍しているプロのクロースアップ・マジシャンです。テレビのマジック番組はもちろんのこと、ヨーロッパのテレビ・コマーシャルにも出演したり、毎年、デンマークの女王に招待されてマジックを披露したりするなど、海外では非常に知名度が高く人気があります。

彼の得意なマジックは、カード、コイン、ロープ、スポンジ・ボール、指輪、スプーン、カップ・アンド・ボール...と広範囲に亘っています。特にカップ・アンド・ボールの腕前は折紙付きで、彼の演技に感動したマイク・スキナーがフランシス・カーライルの銅製のカップを譲った話が有名です。

今回は好評だった2004年、2007年に続いて、三度目のレクチャーになりますが、トップ・クラスの技術、オリジナリティー溢れるアイディア、観客を楽しませる演技など、私たちが知りたい貴重な情報がまだまだ多く存在します。中でも、彼が演技をするときに心掛けている“オフビート”という考え方は、我々に浸透しているミスディレクションと同等か、それ以上に役に立つでしょう。

レクチャーの内容は、彼の来日を心待ちにしていたリピーターの方にも楽しんで頂けるように、なるべく新しいトリックをレクチャーしてもらう予定です。初めて参加して頂ける方も、きっと楽しんで頂けると思います。素晴らしいマジックを見る数少ない機会です。見逃さないようにしてください!

主催: マジックハウス
出演: ヨーキム・ソルバーグ (Joachim Solberg)
日時: 2017年02月19日(日)開場 18:15 / 開演 18:30 (20:30 終演を予定)
会場: レンタルスタジオ3355 〒231-0015 横浜市中区尾上町2丁目18−1 YSビル地下1階
交通: JR関内駅 徒歩3分 地下鉄ブルーライン関内駅 徒歩1分
料金: 5,000円 (予約制)
お問い合わせ: マジックハウス 二川滋夫まで
045-324-0662
futagawa@magichouse.biz

地図(これ二川さんの手書きですかw):
f:id:propateer:20170129084616p:image

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2017-02-06 トップ・コントロールの世界

propateer2017-02-06

[] Lee Asher 「Losing Control」


昨年9月下旬にご紹介はしていますが、リー・アッシャーの「ルージング・コントロール」をひっそりと売り始めていました。私にも言わずにそっと追加するのやめてくださいw リアルにすごく薄い本でした。『ガルパンで学ぶ英語』の2割程度じゃないでしょうか(あれが厚すぎという話はさておき)。

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教授の戯言の物販:Lee Asher「Losing Control」

要するに、「理屈で考えれば全然違うのだと分かるけど、見せられるとそのまま納得してしまう」というトップ・コントロール技法の冊子です。ノーマル、アッカーマンのアイディア(私はこれをよく使っています)、立ててやるパターン、テーブルに置きながらやるパターンなどが解説されています。なお、冊子内にアッシャー本人が実演する演技動画のリンクも入っていますので、冊子で理屈を読みつつ、本人の完成形はこうなる、というのがちゃんと動画でも理解できる素敵設計(リンク先でも、動画での"解説"はありません。あくまで実演のみです)。

技法とは関係ないですけど、アッシャーの紹介しているフルニエデック、嫌いじゃないんですが、そもそも手に入りにくすぎじゃないですかね。日本で売っているんでしょうか。あと私が持っているやつ、本気で投擲するとティッシュ箱に刺さるくらい固いんですけど。キュウリくらい楽勝です。武器として大変優れていると思います。手品用としても、なじんでくると堅牢だし使いやすいとは聞くんですが。主に二川滋夫さんあたりから。他にそもそも使っている人を見たことがありません。

あと訳者あとがきが去年の8末日付になっていて、「なつやすみの宿題を片付けた感」というのは、原稿自体はもうその時点で終わっていたからとのことで、 組版お兄さん「やはり訳者から締め切りが切られず、己の気力が満ちるのを待ってから組んだのは間違いでした。すみませんでした」だそうですw 

2016-12-31 備忘年記

[] おおきく振りかえって2016


1年を思い出す。

◆1月
・割と正月早々ガルパンの映画ばかり見ていました。自室でウイングカンテレかき鳴らしながら笛を吹くマンに。
・A-10の地表攻撃映像を見て、戦車が紙屑のように粉砕されていく様を見て震える。
・なぜかこのタイミングで『鉄のラインバレル』を見ていました。すごく面白いと思うのですが、当時流行ったんでしょうか?「あなた……最低です!」
https://twitter.com/propateer/status/684753167892922368 シュトゥルムティーガーの砲弾はマジででかいです。写真はムンスター戦車博物館。
・『僕だけがいない街』がとても面白い。イケメンの賢也くんがペパロニちゃんと同じ人とはw 
・翻訳のひとが「部数の問題なのですが、こういうのって30年前に出してれば印税3倍でしたよ……」とか言ってて「小学校にも上がってないやつがどう訳すんだ」と思いましたが黙っている。
・国語辞典ナイト(昼)に参加。辞書マニアの人たち面白いw 私は部屋のスペースの都合上電子辞書しか基本使いませんが、紙の辞書も(特に昔の辞書)味があって面白いですよねえ。
・TENYO-ISMという、4万円ほどする7kgダンベルが届く。
・勝手に「ヤマギシルイのカードマジック」のレクチャーノートを書く。10万字を超えて無事死亡。
・『バトルシップ』が面白い。「戦艦が簡単に沈むか!」「痛いのをぶっくらわせてやれ!」「チキンブリトー」
・一年生チームメンバーの好きな戦車が大体アメリカ戦車なのは、USA-GIさんチームだからなのでありますか!? →GIはなんだ。Government Issueか。



◆2月
・人類にとって意味のある手品とは何か。
https://twitter.com/mega_mari/status/697721447096066048
https://twitter.com/propateer/status/698537822127464448
ソラノオトを見ました。
・サイトーさんのお勧めで『このすば』を見始めました。大変楽しいです。
・米原万理本をいっぱい読んでいました。
http://happyeveryday.biz/post-7333
https://twitter.com/propateer/status/700664789110906880 卯月ちゃん頑張りすぎ。
・『SAO2』を見始めました。最初ミステリなのかなと思いましたが、後段は終末医療というか。VRというかARの近い将来の使われ方を見るようでした。
https://twitter.com/propateer/status/702133549839745025
ツバサクロニクルを読んだりしていた。



◆3月
・それは私のおいなりさんだ にThis is my dick.ってサブがあったんだけど、おいなりさんは竿のほうじゃないだろと思って調べたら、weblioにtesticle sackとあり、しかも和訳が「金玉袋」に並んで「お稲荷さん」とあり、分かってる人が書いたな、とニヤリとする夜。
・ガルパンで4DX初体験。
・ヤマギシルイ東京レクチャー。
・ガルパン新聞をI〜V、全部揃えました。勝ち組な気がします。
https://twitter.com/propateer/status/706436337130311680 私もそういうことを言いながらBOX買ってしまった大勢のうちの一人でしたw 名作です。
・『監獄学園』で腹筋が攣るほど笑うw 
・ツバサクロニクル、私の大好きな北斗ちゃんとかもっと出せよと思いつつ終わってしまい悲しい(注:連載はもっと前に終わっている)。
・ボリス・ワイルドのレクチャーに行く。大変楽しかった。商売っ気があまり感じられなかったというか、物はもちろん売ってるんですが、大体のことはその場で解説しちゃう感じで。ボリス「世の中、少部数しか作らないとか、限定版商法みたいなのも最近多いけど、私は、色んな人が私の手順を演じてくれるとかのほうが嬉しいし、そのほうが自分の今後にも繋がると思ってるんだ」と仰ってて、わたし天邪鬼なんでつい買ってしまいましたよ、お布施の意味を込めてw 雰囲気的に「私は限定版商法に憧れている者です」とは言えなかったw あとT君がこざわさんの奸計にはまる。
山浦章さんが亡くなっていた。
・アルファ碁が超強かった。
・幕張のウルティラでガルパン観ていたら、機材トラブルで突然映画が止まるというレアなイベントが起こりました。
・シウェイ・リーが来る!→来なかったけどジョー・デンが来てとてもうまかったし面白かった。



◆4月
https://twitter.com/propateer/status/715774217422245893
https://twitter.com/propateer/status/715774266835398656 「皆さん初めまして!20回目とかの方はそろそろいい加減にしてください!大洗女子学園戦車道隊長の西住みほです!」 このころはまだ15回程度だったのでセーフ。
・『ラブライブ』のあとに『サイコパス』を見返し、落差に震える夜。
・夜毎、BW・マークト・デックの読み方を練習する。
機動戦艦ナデシコが20年前……!……かはっ!(呼吸が乱れる)
・音門さんのオススメにより『あいまいみー』を見始めてとても好きになりました。じょばー。ところでなんでギターがマーティン・フリードマンなのですか?家族を人質に取られたりしているのですか?生あいまいみーも面白かった。天津向さんが不憫でw
https://twitter.com/propateer/status/717007495974113280 きらりちゃんはあの変な話し方さえなければ良かったのに。杏ちゃんとのペアは良かった。
・フェニックスデック最高!ということでお友達を募って買うも、当初@370円くらいのはずが、関税等で420円くらいになり、そんなにお得感はない感じに。とはいえ、バイシクルより断然噛みやすくはある。
・『NARUTO』を読む。ああ、これは流行る、と思いました。少年漫画はこうでなきゃ、的な。そして御多分に漏れず血統の勝利w
https://twitter.com/propateer/status/717316171976941568 アンチョビが可愛すぎて辛い。
・え、エレン先生が盛り上がってすぐ消えたのって今年だったの…?
・辞書について https://twitter.com/propateer/status/717588255777001473
https://twitter.com/propateer/status/717610466550284288
・一日で立川シネマシティにてガルパンとマッドマックスの極爆を観る。気持ち良かった。
・TAKAHIROさんの。くっそ不思議でした。https://twitter.com/propateer/status/718270044472504322
・「ガルパン同人誌の赤字がついに3万円を切りましたよ!」とか嬉しそうに語ってくるT君。
・『櫻子さんの足元には死体が埋まっている』『坂本ですが?』『甲鉄城のカバネリ』『くまみこ』『ふらいんぐういっち』『マヨイガ』『ばくおん!』『神撃のバハムート』『ジョーカーゲーム』『ジョーカーゲーム』など見始める。
・ダローのレクチャーに参加。マイヒーローがそこにいました。素敵過ぎる。
・五箇山白川郷に初めて行きました。雪の大谷も初めて見ました。そこで買った限定日本酒が大変美味しかったです。黒部ダムは閑散としていました。
https://twitter.com/tarareba722/status/690366168415260672
絵を描いたり小説を書いたけど自分で宣伝したり誰かに「見てみて」と頼むのは恥ずかしい、という人は多いと思いますが(プロでもそういう方は多いですが)、そんな皆様には私がいつも思い出す、宣伝セクションの偉い人から聞いた文言をご紹介いたします。
「作品は、作って半分、届けて半分」
いいこと言うなあ。
https://twitter.com/propateer/status/723300262425726976
ほしかったが買ってない。
https://twitter.com/propateer/status/723338944914432000



◆5月
・『ちはやふる』が面白い。熱い。私の高校時代とかMADテープ作ってゲラゲラ笑って、ネオジオとかやってた思い出しかありません。
・『アバンチュリエ』が震えるほど好きなので、フランス行ったら絶対聖地巡礼しようと誓う。
・ハンソン・チェンレクチャー。大変楽しい。会の前にこざわさんに習ったサイコロ手品も楽しい。酒も入っているのであらゆるものへの肯定感がすごい。
・成田→(モスクワ→)プラハ、プラハ(→ザグレブ)→ドゥブロヴニク、ドゥブロヴニク(→イスタンブール)→ヴェネツィア、ヴェネツィア→パリ、パリ(→モスクワ)→成田 という感じでヨーロッパを周遊。ソーミュール戦車博物館でガルパン聖地巡礼を、エトルタ奇岩城でルパン聖地巡礼を果たしてまいりました。旅行中に『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』を見て面白すぎました。
・あとあまり「ここに行きたい」というのが無い割に旅行は好きなので、アニメや漫画の聖地巡礼が実にいいきっかけになることに最近気づきました。たまにマジシャンに会いに行ったりもしますが。
水谷優子さんの訃報。マリーが。アセンブラが。
・『鉄のラインバレル』コミックス版読了。
洲崎西イベント。
https://twitter.com/propateer/status/734589426039422977 ふしぎ。
https://twitter.com/propateer/status/735917195469815808
 https://twitter.com/propateer/status/735918164962213888
持ってて良かった『ガルパンで学ぶ英語』



◆6月
・「ガルパンBDを買うと、場版が毎日タダで観られる」とかいう最高にロックな発言を見る。「3000円払うとガチャが無料で10回も回せる」に通じるw
・友達に「明日暇?大洗いかねえ?」というお誘いを受け、車中でドラマCDを流しながら大洗に遊びに行く始末。
https://twitter.com/propateer/status/740028191171969024 名言です。
https://twitter.com/propateer/status/746121212741378048
https://twitter.com/propateer/status/746121313635360768
https://twitter.com/propateer/status/746231548060413952
・ぱんっあふぉーに初めて行ってみました。すごい散財してきました。
https://twitter.com/propateer/status/747047375789690880
https://twitter.com/propateer/status/747082070229323776
https://twitter.com/propateer/status/747570216368902144
https://twitter.com/propateer/status/748475485345046528



◆7月
・よく観客ABCをそれぞれアレックス、ボブ、クラリスみたいに頭文字で分かりやすくする例を見ますが、もしかしてバノン先生の解説に出てくるラケルとリズは、ラケルがR側でリズがL側にいるということなのかと「謎は全て解けた!」感に満たされたのですが、こいつらいつも単独登場でした。しくしく。
https://twitter.com/propateer/status/748708925692784641
・大学の手品講習会。頑張りました。
・チョコのルーツで、「マヤ人の間では、カカオの断片10個でうさぎ1羽、カカオ4粒でかぼちゃ1個、8〜10粒で女を一晩、100粒で奴隷が買えた」というのがあり、かぼちゃが高級品なのか、娼婦が安いのかがよく分からなくなってまいりました。
・オスィーのフォールスカットって、確かにフォールスよりも本当にカットする(いまカットし終えたところから左へ戻っていく)ほうが断然嘘くさくなるのねwww 不思議だwww
https://twitter.com/propateer/status/749593131184599040
・寝て起きたらバノン先生が大量の回答を送ってきてくれてる幸せ。中に登場するLizに関して思い当たるフシがあって、モデルこの人?って送ったら「よくぞ気づいた。元ネタを当てたのは君が初めてだ」とか来てちょっと嬉しいw
・数年ぶりにハーフムーンに。やはりうまいショーだと思いました。
・魚心くんの中の人ってアンチョビ姐さんだったのか。
https://twitter.com/propateer/status/751076376069836800
・シゲオ「そういえばヤマギシルイさんは、レクチャー以外ではノートとか出されてるんですかね」 きょうじゅ「んー私が勝手に作りかけのはありますが、出ませんね、永久に」 シゲオ「そうなんですか……」 まあ出ないですねw
・『ラブライブサンシャイン』を見始めました。
・トルコで軍事クーデターがあった。
https://twitter.com/propateer/status/754323381386752004
https://twitter.com/propateer/status/754667273365753856
・ナディア一挙放送を見る(BDもDVDBOXも持ってるのに)。やっぱり最高です。
・齋藤修三郎ショーこと、齋藤Show三郎に撮影班として参加。しかし、そのう、このタイトルはないんじゃないですかね、Beeさんw
https://twitter.com/propateer/status/757472956767350785
https://twitter.com/propateer/status/757722649158152192
https://twitter.com/propateer/status/758106713799036930
・もしかすると二川さんは、訳すときA spectator(参加してお手伝いしてくれるひと)を「客」、それ以外の皆さん(AudienceとかSpectators)を「観客」と区別しているのか…?英語の冠詞は大抵うざいけど、冠詞のおかげで分かったりする内容もあるからな。難しい。
・自作のヤマギシノートを送りつけたあとの二川さんの感想「あまりの分量に眩暈がしました」
・ダー様ほか、聖グロの皆さんは紅茶を持ってて優雅、と何も考えずにそう認識しておりましたが、ふと、ティーカップをソーサーごとでもカップ単体でも、中身入れたまま持って歩き回ったり飲んだりするのは、実は優雅とは全く関係がないというか、むしろマナー的にはアレなのではないかと思い始めました。
・北米版ピンドラは苹果がガルパンのおケイさんなのよね。能登が蝶野教官だったりもする。ファビュラスマックス。私のダメ絶対音感によれば子供の頃の苹果の声はアリサの声のひとな気がするのだけど、そっちはキャスト一覧に出てないのよねえ。



◆8月
https://twitter.com/propateer/status/760426299978416128
・『シン・ゴジラ』見ました。 https://twitter.com/propateer/status/761912452317454336 うちの職場の倒壊は確認できませんでしたが、近いので多分壊せたはず。
https://twitter.com/propateer/status/762182940071604226
https://twitter.com/propateer/status/762675244230283265
https://twitter.com/propateer/status/762988721071280128
・Boris Wild『Transparency』の原書を買いました。レンチキュラーかっこいい!
https://twitter.com/propateer/status/763002471560073216
・デスクリムゾン発売から20年と聞き震える。
コードギアスから10年と聞き震える。
・小川勝繁レクチャー。久々にカードが1作も出ないレクチャーであり新鮮。
コミケでガルパン本を売ったりLosing Controlを練習していたりしました。
・CAMERON JOVEの「方言キャラクターを書きたい人向けの参考書」シリーズ、持っていたかあやふやで買わなかったのですけど、やはり四国編を持っていなかった模様。くそう。冬には買いたい。ここのシリーズすごく好きなのよね。そういうキャラを作る予定は全く無いのですがw→冬、ちゃんと買いました。
http://www.gimpysmagic.com/mimilied.html ほしい
https://twitter.com/propateer/status/765334029629427713
https://twitter.com/propateer/status/767150374864113664
https://twitter.com/propateer/status/767336654306549760
https://twitter.com/propateer/status/767374848490287104
https://twitter.com/propateer/statu
s/767733413721743361
総合火力演習初参加。せんしゃしゅごい。戦闘ヘリ怖い。終了間際に土砂降りになり、バスを90分ほど待ちましたが敗残兵感がすごい。あとクラーラの中の人を初めて生で見ました。
・「己の芸術論が己の作品をしのぐような芸術家は不幸である」(マチス) あーあるある、感。
https://twitter.com/propateer/status/770805858049548288



◆9月
https://twitter.com/propateer/status/771939367900315649
これ重要。
・ようやく齋藤Show三郎のDVDをつくる。ジャケットは作らなかったけど、メニュー画面とかEDとか作って疲れました。
https://twitter.com/propateer/status/771973456069918720
・世間が「君の名は。」で盛り上がっていたので、向こうを張って「言の葉の庭」を見ました。あえて今。新宿御苑に金麦を持っていくしかない、と思いました。
・洲崎西サマーパーリー2016 ?バボでバブリー泡祭りに。いつもながらあの人たちはあたまおかしい。最高です。
https://twitter.com/propateer/status/773789884720910336
・昔は野島さんのクリレクには手順の概要を書いた紙が付いていたことを思い出して遠い目になる。まあ、前日に3つ出来ました!とかだと書いてる暇がないのかもですが。
・『デイグラシアの羅針盤』クリア。ホントすごい。いまこんなレベルのものが同人ゲームで出る時代なのね。。。
・「テジナ道というのは、世界中でマニアのおっさんの嗜みとして受け継がれている伝統的な文化で、突然敬語になるという礼節があって、ダーティーワークは慎ましく、決めポーズだけは凛々しいマジシャンを育成することを目指した武道なんです」「いまではマイナーな趣味とされていますが、昔は、落語、辻歌、手妻と、並び称されるくらいで、公の仕事が充実してないひとも心身ともに健やかに、美しくなれるそうですよ(ステージ上で)」 「素晴らしいです。普段ファッションに気を使わない人と、麗しい燕尾服やラメの舞台衣装の組み合わせ!」 「(客観的に見たネタとして)最高のカップリングです!」(CV:秋山殿)
・『君の名は。』立川で見ました。いいラブコメSFだと思いました。
・おへんろ!DVD愛媛編も楽しい。ナンバーワン空海&行基アニメ。おへんろ早く最終巻も作ってください。
https://twitter.com/propateer/status/775285579336396800
https://twitter.com/propateer/status/776757385293500416
https://twitter.com/propateer/status/778180925570113536
https://twitter.com/propateer/status/778270613496434688
https://twitter.com/propateer/status/778270697785139201
・『ジパング』読み始めました。
テンヨーフェスティバル。楽しい。そしてついついセットで全部買ってしまう。佐藤総、佐藤喜義、まではツモれたのですが、まさか1Fに佐藤大輔牌があったとは(佐藤大三元)
・上田に遊びに行きました。真田丸全プッシュモードでした。
https://twitter.com/propateer/status/779556479057571840
https://twitter.com/propateer/status/780185864383008768
https://twitter.com/propateer/status/780392934390714368
・二川滋夫レクチャー。しかしin Canada。行きたかったけれども。



◆10月
・二川会強化合宿 in 大山(神奈川)。強化されました。テンヨー力(ぢから)あたりが。
https://twitter.com/propateer/status/782504568596811781
・#ガルパンLO表紙パロ という恐ろしいタグを見つけるw
・氣賀さん、二川さん、大学の大先輩、というビッグ3にお呼ばれしてしまい、怖くなってしまいついこざわさんを誘ってしまう。
https://twitter.com/propateer/status/783318442505940992
・「デイグラシアの羅針盤」のチーム、カタリストの監督というか原案者に対してこざわさんがテンヨー新製品を実演する会に参加。手品はともかく、デイグラシアについて色々聞けてとても楽しかった。
https://twitter.com/propateer/status/784968647831789568
・『君の名は。』立川で見ました。やはりいいラブコメSFだと思いました。
・国際航空宇宙展。モックとはいえF-35を見られてよかった。しかしコミケ以外で来るビッグサイトって違和感しかないw
https://twitter.com/propateer/status/786738718325571584
・『キングダム』を延々と読んでいました。
・小川心平さんが亡くなる。
・Fool Usでわが心のヒーロー、ポール・ガートナーがペン&テラーを、しかも"Unshuffled"で倒すという胸アツ展開。スクリプト・マヌーヴァのページに舞台裏の詳細(ガートナーのブログから)があるので読みましたが、いやアツい。 http://www.script-m.jp/blog/?p=208 ポール・ガートナーがペン&テラーを騙すまで 
https://twitter.com/propateer/status/792978290927480832
https://twitter.com/propateer/status/792979515966300160
・野島伸幸氏が1日に手品を94個作るとかいう、「どうかしてる」行為をしていて震える。http://magicmore.net/nojima-twitter-magic-create-94/
https://twitter.com/propateer/status/794832797735075840



◆11月
・ガルパン最終章の発表がある。朗報。
高井研一郎先生がお亡くなりになる。そして高井先生が描いた二川さんの出版記念会のうちわを見て、10年前のことだったことに震えを禁じ得ない。
https://twitter.com/propateer/status/798119106603937792
・『この世界の片隅に』を観てなぜだか涙が止まらないマン。クラウドファウンディングに参加していなかったことを後悔するという感覚に襲われて自分でも意味が分からない。
https://t.co/mpbvWDUNaZ
・高尾山で酔う。(マス酒が売っていた)
・ガルパン劇場版見納め(11月20日)。
・ゆうきともライブレクチャー。とても楽しい。あと教え方に無駄がない。すごい。
・ガルパン劇場版リバイバル上映
https://twitter.com/propateer/status/802809489598529536
 ずるいwww 1週間じゃねーかwww
https://twitter.com/propateer/status/802852797796392960
https://twitter.com/propateer/status/804172414502322176



◆12月
・『ガルパンで学ぶ英語』第2版が出る。修正内容はマウスに乗っかられているときの桃ちゃんの台詞を、絵コンテ集の記載を見て修正しただけという。ていうかなぜ100冊以上売ってからそんなことを…。
・科学博物館に来た。https://twitter.com/propateer/status/805284442482700288
・ジョジョ、バイツァダスト、どう倒すんだこれ、と不安になる。
・競女がすごい。アツい。あと自分の知らない日本語がバンバン出てくる。「尻ガトリング」「尻数の多さ」「K(kuikomi)-Acceleration」「金剛尻」「軟尻体質」「乳催眠」ときて、締めに「尻が追ってくる!」ですよ。何だこの言語感覚。
https://twitter.com/propateer/status/812082477556563968
・久々に東日本大震災のときの、あすぱらさんところのチャリティー手品をいくつか見直す。みんなうまいよねえ。
・フォース集
https://twitter.com/propateer/status/806730166588182532
https://twitter.com/propateer/status/806730861563416580
https://twitter.com/propateer/status/806731643914326017
・長谷和幸さんのレクチャー。
・ゲームマーケット初体験。色々ばかすか買ってしまう。
・ジョジョ4部。控えめに言っても最高だった。
・競女。最終回のアツさときたら震えた。これ実際ストーリーラインは王道少年漫画だと思いました。
・『この世界の片隅に』を再度。2回目だし大丈夫だろうと思いきや、前回と違った個所でもボロボロ泣く。なんでだ。
・ボードゲーム会。BASARIとAcquire。どちらも名作でした。
・T君が仕事と私生活に加えて手品本の締切に追われてげっそりしていた。「僕は趣味の本なので無理のない感じで好きなときに出せばいいと思ってたのですが、出版というのはそうではないそうです……『12月に出ると言ったな、あれは嘘だ』(CV:玄田哲章)」 ホントに嘘だったですねw 2017年1月12日発売。
・コミケ。Beeさんのお店の売り子での参加でしたが、壁サークルに並んで、買い物済ませて戻ってきたら完売しており、何も役に立ってずに終わる。競女の「尻の限りを尽くす」Tシャツが買えなくて涙する。

2016-10-16 テンヨーマジックフェスティバル2016

[] テンヨー手品


先日、粋なお友達の計らいで、テンヨーフェスティバルに参加してまいりました。いや、もちろん演者としてではなく見る側で、ですが。で、場の空気に呑まれまして、いつもは知り合いに見せてもらってから「これやってみたい」と思うものだけ買ったりしていたのですが、気付いたら新商品4つセット(「必勝アミダくじ」「サイコグラビティ」「伝説のパズル」「魔法の鏡」)と、メンタルマジックシリーズの「ドリームサイコメトラー」「奇跡の魔方陣」を購入していました。なにを言ってるかわからねーと思うが俺にもわからねー。

テンフェス参加は初めてだったのですが、何故かは分からないけれど、三越の中で「あ、このひとテンヨーフェスティバル参加者だな」「このひとはデパートに来たお客様だな」が分かるあの不思議。スタンド使いは引かれあう、みたいな感じでしょうか(多分違う)。

2階席から双眼鏡を使って観ていたのですが、双眼鏡は手品師の敵だなと思いました。シェルの段差やジャリすら視認出来るのね。ヘクター・マンチャはやはり凄かったです。保持方法まではさておき、どのタイミングでロードしているのかまったく分かりません。まわりからもため息ばかりあがっていました。DVDではなく、生で見ていて「まじですか。。。」ってなることも昨今少ないと思うのですが、それが何度も起きますからね。FISMでのアクトももちろん、幕間のピックポケットショーは大変楽しかったです。素晴らしい演技でした。あと、四つ玉の方と和妻の方も印象的でしたね。あとフィンガー・パフォーマンスというのを初めて拝見したのですが、かっこ良かったです。指をピシッと見せる、とかでもかっこいいですが、ああやって複数人で一糸乱れぬ動きをすると美しいのだなあと。マスゲーム大好き。来年も参加出来たらしてみたいですね。
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10月に入り、二川滋夫さん主催の「二川会強化合宿」(最近手品力なのか飲酒力なのか観光力なのか分からなくなってきております)に行きまして、そこで誘ってくださった人とともにテンヨーグッズを広げ(彼はESPカードも買っていたのでこれでほぼコンプみたいな感じです)、みんなに実演してもらったり色々見たりしました。以下雑感を記します。
もっと早くにご紹介できていればよかったのですが、ことテンヨー製品については、「ていうかホントはテンヨーの中の人なんじゃあないのか」といつも思っているHey PrestoのAmanoさんとかいらっしゃるし(大体検索かけると毎年テンヨー関連のサイトじゃなくてAmanoさんのページがヒットするしw)、写真や詳細な説明をいち早く見ようという方はそちらをご覧になっていると思うので、こちらはテキトーに(悪い意味で)。

f:id:propateer:20161016111350j:image


▼必勝アミダくじ:みんな大好き、佐藤総さんの新作。5 to 5のあみだくじっぽいシートに賞金をセット、5項目のうち4項目を観客が選び、残りの1つを演者のものとする。シートを開くと中には何もない。別途出してくるカード(色々複雑に絡まった線が描いてある)4枚を観客に渡してシャッフルさせ、好きな順、好きな向きで並べてもらう。このフェアな条件で賞金はマジシャンのものになる。
ホント佐藤さんって頭いい上にセンスもいいのな、と思う(としか思えない)逸品。敢えていうなら、テンヨーの手品道具というより、頭とセンスのいいマジシャンが出す一品トリック、という感じがしますが、まあなんにせよ凄いです。よく出来ています。佐藤さんのツイートで「名前がダサいとか、あみだくじじゃないよねコレ、というのは分かった上です。というかこういうよく分からないゲーム、しかも海外にも出すにはそういう判断も求められるのです」的なことを書かれていて、「そういやこれ、言われてみればいわゆるアミダくじではないんですね」ということに初めて気付く位のぽんこつ具合なわたくし。さておきその昔見た赤松さんのあみだくじもそうなのですが、リアルあみだくじで必勝を期せる方法っていうのはないんでしょうか。私、気になります!
あとTLの限定的な情報だけから、本作の原理をほぼ看破したゆうゆうさん(「心の中で」「偽算木」などを作られた方)は凄いと思いました。「こういうのは原理現象を考える方が凄いのであって、仕組みを突き止めるのは別に何も偉くないです」とは仰るものの、見る人が見ると、こんな追いようのない作品でも(限られた情報だけから)たどり着けるのだなあと感慨。そういえば某"Vivaldiを"私ならこう作ります"というのを教えて頂きましたが、原作で考慮せねばならないところもさっぱり解決されてて笑った想い出。


▼伝説のパズル:枠にぴったり入ったパズルを取り出してくる。枠から取り出して、そこに小さなピースを1つ加えて組みなおすが、なぜか同じ形になり、枠にもはまる。さらに先ほどの倍はあろうかというピースも加えて組み直すがやはり同じ形になり、枠にもぴたりとはまって終わる。
マーリーンズスーパーブロックとかそんな名前であった気がしますが、この間部屋を片付けていたら確か3000円くらいで買った厚手のやつも発見しました。エクストラを加えているのになぜか同じものが出来る、バナッハ・タルスキのアレみたいな(多分違う)。テンヨーの本品はそれに一工夫加えてあって、「同じ形・同じ大きさ」であることをより強く確信させる仕組みになっています。
なおテキトーな思い付きでしたが、「計上を忘れていた費用を加えても、なぜか予算枠に収まる」みたいな流れを、こざわさんとの会話で思いつきました。やってみようかと思います。食費・水道光熱費・通信料 みたいなのを書いて。"伝説"のパズルがいきなり俗っぽいな感じにw






▼サイコグラビティ:選択肢を4つ書いたアクリルの薄い板、このうち1つを観客に選んでもらって、その上に印を描いてもらいますが、誰からも見えないように黒い覆いをかけてしまいます。振り返ったマジシャンは妙な黒い円柱を取り出し、傾斜をつけたアクリル板の上に置きますが円柱はそのまま転がっていかずに変な動きをし、観客の選んだ選択肢のところでぴたりと止まる。
や、コレはwww 仕掛け自体はなんとなく動きを見れば想像はつく感じなのですが、「止まるのか……?おお、まだいく!」みたいな感じで、見ている側が無駄に盛り上がります。やっている側もどきどきしながら見ていますw 実演を見るまではそんなにピンときてなかったのですが、やっても見てもコレは面白い。どうやって覆いがあるのに観客が付けた印の箇所を知るのかとか、手品的な面白さももちろんあるのですが、遊んでて楽しいグッズです。扱い自体は少し注意がいるというか、今年の4つの中では実は一番難しそうな気がしますが、あの止まりそうでいて、また思い出したようにふっと動くのがたまりません。



▼魔法の鏡:観客が選んだカードが、容器の底に浮かび上がり、そしてまた消えていく。
見る前より見たあとのほうが良かったですね。「うわ、じわじわ出てきた!」「また消えていく!」のような。これ、真正面というか直上から見ている人には完璧に消えたように見えていても、横の人にはまだ残ってるように見えちゃったりする気がするんですが、角度というか見せるポジションに結構工夫が要るのかなと思いました。



▼ドリームサイコメトラー:14種の品物から1つを憶えてもらい、4枚のカードを1枚ずつ見せていって、そこにあるのかないのかだけ教えてもらうが、観客が心に思っただけの品物が何か当てられる。
古典的な仕組みですが、いい具合に演じやすくまとまったなという感じです。いままで、正直なところ「あるかないかを教えてください」って言うのは不思議なんだろうか、と思っていたのですが、やってみるとあまり気にならなかったです。マスターの"憶えてもらうための全部印刷されているカード"は、正直面積4倍くらいの大きなシートだったらベターかなと思いました。あの大きさに細々描いてあると、ご老体には厳しそうでした。



▼奇跡の魔方陣:ばらばらの2桁の数字がたくさんかかれたカードがあり、思った数字のところに丸をつけてもらう。演者は見ない。書いて、観客のみんながどの数字か分かったらティッシュで拭き取り消してしまう。演者は別のボードにたくさんの数字を書いていくが、その縦横斜めほか、各4つのポーションの合計がすべて、観客が思った数になっている。
実は魔方陣モノ大好きだったのですが、魔方陣って手品というか速算術スキルのショーなんじゃないのかなと思っていたのです。齋藤修三郎さんの演技を見るまでは。いや凄く受けるんですよねえ。齋藤さんの演技の組み方や演じ方が上手いせいもあるんでしょうけれど。私は見ていないので存じ上げないのですが、最近テレビでもマジシャンの方が魔方陣演じて大盛り上がりがあったとか。それについては、「観客が心に思っただけの数」になっているというものらしく、それはめちゃくちゃ不思議なのですが、本作はその「観客の思った数」を知るところが面白い、というのが感想でした。魔方陣はぶっちゃけていえば原理は大体どの商品も同じようなものなのでそこには感銘は受けなかったのですが(それ以外に作りようがないという噂)、これはそれを憶える必要すらなくしており、演じやすくなっています(これまたぶっちゃけ、クロースアップでじっくり見せない限り、演者が書き込むボードには薄くないし小さく書き込むべき数字をメモっておけばそれでいいんですけれども)。手順書読んで5分で間違いなく演じられたので、サロンレベルでも出来そうないいアイテムだなと思いました。

2016-09-25 ありのまま今起こったことを話すぜ!

propateer2016-09-25

[] Lee Asher 『Losing Control』


「リー・アッシャーっていったらそらお前さん、"アッシャー・ツイスト"でやんしょう」と思っていたのですが、訳担当の彼はちょっとナナメっていました。「いえ、それもいいですが、やはり"ルージング・コントロール"ですよ。さりげなく本人からも販売許可取ったので宣伝させやがれです」ということだったので、あとはヨロシク。また日本語版作るのか。業者か彼は。「なおマジケには間に合いませんでした……」ですと。しょうがないね。でも来年のマジケにだったら間に合うんじゃないかな!(焼け石に水 感) ちなみに今日の明日とかでは出ないそうなので、念を送るといいと思います。組版お兄様に。

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「リー・アッシャーの『Losing Control』冊子を和訳する権利をやろう」(AA略)ということで、日本語版を作らせて頂きました。正確には訳自体は終わっていまして、いま頑張って作っております。組版の人が。「ていうか技法って文章で読むのが一番分かりづらくない?」という皆様、ご安心を。ベーシックな手法からバリエーションまで、本書で解説されているものは、すべて本人(無論、私じゃなくアッシャー)が演じている映像リンクも入っていますので、日本語で理屈やコツを理解しつつ、映像でちゃんと理解できるナイス設計になっております。

「ルージング・コントロールってそもそも何ですか、墜落前の航空機ですか」という話ですが、要するにトップ・コントロール技法と、そのバリエーションの解説本です(「ああ、またそういうの系か」とか思わずに。。。)。この技法の何がいいかといいますと、『理屈で分かっていても脳が誤認する』感じなところです。本書冒頭の献辞に「獣の中の獣――クラシック・パスをマスターすべく、長き年月を費やしてきたすべての人々へ本書を捧げます」とあるのですが、クラパと比べて程度の差はあれど、ルージング・コントロールって、「何も不自然なことは起こってない」感が強いのですよね。いま見たはずのカードはすでにトップにある、という。なにこれキモい。やだもー、ってなもんです。さおりんかわいい。ていうか、「直接見ても気付かぬクラシック・パスなど存在しねえ!」(CV:天才の人)

2016年に中国のジョー・デンさんが来日して、その中でもアッシャーのパルプ・フリクションほか、リバース・スプレッドを活用した、大変ディセプティブで不思議な手品を見せてくださいました。それをきっかけに、「リバース・スプレッドといえばアッシャーがとても巧かったよな」というのを思い出したのです(そもそもアッシャーは左利きということもあり、リバース・スプレッドがとても自然)。直後、過去2度アッシャーが来日した際のレクチャー・ノートを読み直し、そのダイレクトにして『脳が視覚を裏切る』技法の数々を再訪し、心地よい感覚を味わいました。あまり冊子やDVD、グッズを出しまくるレクチャラー・タイプではないので忘れていましたが、本当に手品センスの塊みたいな人でした(いまでも、ですが)。初めて生で見たご本人の”Asher Twist”の鮮やかさはいまでも記憶に残っています。

アッシャーが来日した2000年当時、彼はメジャー路線をひた走り始めた若き新星であり、私自身無駄に時間はある時分でしたので、彼のビデオ(当時はビデオ・テープが主流でした)を何度も何度も見て練習したものです。”Asher Twist”と”Thunderbird”(Four Aces Production)は、当時私の所属していた奇術部では必修テクニックでした。むろん私も例に漏れず頑張りました。また、これをきっかけで思い出したのですが、私がいまでもよく使うフォースは”May the Force be With you”(フォースとともにあらんことを)ですし、唯一やる(出来る)フラリッシュは”Sibling”、フォールス・カットは”Fabrication”と、どれも当時のアッシャーの作品集からばかりでした。おお、なんてこった。

ルージング・コントロールは2009年の来日時に初めて目の前で見ましたが、私の短い手品歴の中でもっとも、『解説時にも何が起こっているのかしばらく理解出来なかった』技法です。私が盆暗だというのをさておいても、会場の皆さんも似たような感じでしたので、30人総盆暗というよりかは、この技法の持つディセプティブさと凄さの証左、と考えるのが自然でしょう。「これほど図々しいことをされてなお、気付けないものなのか」と、己の注意力のなさにがっくりきた思い出。当時は中々うまくできずそのままになっていたのですが、このたび訳しがてら練習しなおしまして、「あ、書いてある通りにやれば割といけるかも」くらいにはなりました(※自分甘々調べ)。見返すと2000年頃のレクチャーノートに1ページだけですが書いてあったりしたのですね。

なおルージング・コントロールは2004年頃、動画ファイル入りのCDROMが売っていたのですが、いまや手に入れるのが困難な模様です。ちなみにアッシャーの映像作品にありがちな、くっだらないストーリーで進んでいく、"レクチャー半分コメディ半分"みたいなものでした。すみません嘘です、やっぱ要素的にはレクチャー3分にコメディ7分くらいです。
自宅ポスト前で、目出し帽の2人組に車で拉致されるアッシャー。郊外の倉庫の椅子に縛られた状態で聞かされるところによれば、アッシャーを拉致したこの2人はカード・コントロール・テロリストとやらであり、アッシャーが知っているという"ルージング・コントロール"を聞き出すために凶行に及んだとのこと。
テロリスト「さあ、言え!"ルージング・コントロール"というのはどういう技法なんだ」
アッシャー「お前らのようなやつには教えられないな!」(ぶん殴られて鼻血を出すアッシャー)
アッシャー「わ、分かった、教える……(普通のテンションになって)『ルージング・コントロールはトップ・コントロールの一種だ。まず両手の間にデックを広げる』」 みたいな感じで進んでいきますw 

まあそんなこんなで、「別にトップ・コントロールなんかダブル・カットどころか、リアルにシングル・カットくらいで十分だろ」派なのですけど、宗旨替えをしそうな勢いであります。



また余談の中の余談ですが、ルージング・コントロールではなく、その派生のテクニック、パルプ・フリクションの話なんですけれど、”Continental Divide”という、これまたモニターの前で変な声の出てしまった手品もあります。思わずこれが載っていた雑誌の該当部だけ訳してしまいました(が、これはそもそも権利者がアッシャーではないので出版は無理っぽいですね、ごめんなさいぐへへ)。これはもう単に「これ超不思議だったんですけど、見てくださいよ!」って言いたいだけです。訳したのにもかかわらず、その解説の内容が行われているようにまったく見えません。なんなんだもう!という感覚を共有して頂きたかった(私は注意力が3万しかないのでダメですが、読者の皆さんはもっとあると思うので「いやすぐ追えるよ」かもしれませんが。……いや、なんか私がぽんこつなのを晒すだけなのは悔しいので、みなさんも追えませんように)。


D
凄くないですか?

2016-08-29 繋がったり外れたり伸びたり

propateer2016-08-29

[] Link Board


ディーンズ・ボックスを始め、世の中にはありえない状況で紐が繋がるとか、わっかが通ってしまうとかの商品があります。それ系の道具として私はディーンズ・ボックス2.0がずっとほしかったのですけど、結局手に入らず、ダンボールで自作しました。中に磁石とか色々入っておりますので、オリジナルよりギミック感満載。でも使ったことがない。見た目があまりにもAmazonの箱のまんまなので。見るたびに残念な気持ちになる代物です。

で、先日金沢のCULLさん(山崎真孝さん)が、Pop Magic2で載せていた、そういう手品に使う道具「Link Board」が単品で解説付きで発売になりまして、早速買ってみた所存。なお、「こういうのが出たんだよ。きょうじゅこういうの好きだろ?買ったらどうだい」と唆してきた悪の枢軸は、今回はトヒデルアルデヒドさんでした。珍しい。でも絶許。

ディルのボックスはなんだかんだ嵩張るのですが、金沢のCULLさんのやつは分解組み立て式のでがあるらしいよと聞き、それならそれがいいなと思っていたのですが、Pop Magic2の解説を見ますと、ちゃちの真逆をいく分厚い板とかスタンドを使っており、「ボックスより重いじゃん!www」と思った次第。想像していたよりは薄かったですが、スタンドが畳めないうえにでかいので、まあかさばるのは間違いないです。以前紹介したトライアングルホールなぞ、パウチッコしたA4用紙サイズですよ。

この作品のいいところはやはり3段目。この手の手順にありがちな、「なんか落ちがつきづらい」ところを解決しています。他のでもある、わっかが通っちゃう、でも十分だとは思うのですが、わっかが通るのみならず、ひもが演者のボタンホールを中継していて、かつ引っ張り出すとものすごく長くなっている、という見た目のわかりやすさ。"演者がおたおたする"という私の好きな演技スタイルにもとても相性がいい内容でした。

褒めてばっかりなので難点を2つ挙げておきます。1つは難点というか嵩張るので、もう少し分解収納できるようになっていればベターだったなと。特に台座部。あれが想像以上に大きい。しまうの大変。しっかりしているのはありがたいのですけれどね。
もう1つは解説のつくり。CULLさんが黒のタキシード着てて、ボードがこげ茶で、使っているロープが黒と深緋。そして撮影場が薄暗い。はい、もうお分かりですね。解説時の、特に手元のロープがまるでみえませんw 明度を上げまくらねば。添付の紙ものやPop Magic2を読めば分かるっちゃあ分かるのですが、もう少し解説時は白いロープを使うとか、どこをどう絡めての部分は固定カメラでアップにするとか、工夫の余地はあったろうに、ちょいともったいない、と思いました。

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絡んだり外れたりする、いわゆるロープ系トリック大好きでございまして(出来るとは言ってない)。ちょいと振り返ってみるとします。直近ではこのあたりで書きましたけど、この「トライアングルホール」も、上記のLink Boardとほぼ同じことは出来ます。というか2段目まで同じです。ドアノブみたいなのを使うか、CULLさんがバーで使われているような、ハリポタウォンドを挿して使うかの差しかありません。トライアングルホールのところでも書きましたが、箱なり板なりにスーパー・ギミックがあるわけではないので(壮大なネタバレ)、ある程度は似通って当然と思いますが。

そちらでもさらっとリンクだけ貼っていましたけど、ENCLAVOR and LIBERRATOR、これですね。これがいわゆる、「箱?ボード?使わぬわ。使うはこの、己が拳のみよ!」っていう漢らしいDVDでして。ここで使われているもので、この手のひも手品の原理は大体入っているので、あとは道具立てだけ考えて、大きな舞台でやるときは様々な道具を使い、10人くらいまで相手ならこういった細い紐と手だけで行う、のような感じで構成が組めます。凝った方法も他に色々あるにはあるのですが、ぶっちゃけあんまり懲りすぎるとまず動き自体が怪しくなり、分かりやすさが犠牲になることが多いように思います。観客の知性を侮ってはならない、ですが、手品師絶対殺すマンみたいな観客もそうはいませんので、「これ単純すぎかな?」ってレベルのものでも、演出をしっかりすればきちんと受けると思います。
手順に物足りなくなったら、リングとロープの手順などを見直すと、今度はひもだけではない、わっかだのなんだのと連携するようなものがいっぱいあるので、それを組み合わせるのが無駄がなさそうですね。デュラティのは、先日小川勝繁さんのレクチャーがあり、その際にその中の手順のひとつをやられていたのですが、やはり良い手順だなと思いました。ちょっと見直してまとめたいと思います。いつかね。

2016-08-10 すけすけ

propateer2016-08-10

[] Boris Wild 『TRANSPARENCY』


先般来日、日本でもレクチャーツアーをしていたフランスのマジシャン、ボリス・ワイルドの、マークト・デックに関してはおそらく世界で1番詳しく、多岐にわたった作品や解説のあるハードカバー本『TRANSPARENCY』です。2012年の発行で、230ページ、トリックとしては約25作品が解説されています(トリック以外にもそのほかコンテンツがいっぱいあるのです)。あと表紙がレンチキュラー加工で、角度を変えるとカードの裏面が表面に変わったりと、えらい凝ったつくりです。写真だとよく分からないんですよね、この感じ。あ、ご存知かとは思いますが、マークト・デックというのは、"カードを裏から見て、その表が何かが分かるような仕掛けの施されたカード"全般を指す言葉です。フェルトペンで裏面に「ダイヤの5」とか書けばそれも立派なマークト・カードです。……立派かな……?


きっかけがなければ特に自発的に読んだりしなかったのですが(英語読むの面倒症候群に罹患)、とひさんの奸計にはまったT君が、4ヶ月超の長きを経て、日本語で第1稿をあげてくれたので、それをチェックがてら読んだ次第(なお、その4ヶ月超のうち2ヶ月超はさぼっていたという噂)。


いや、これは面白いです。もちろん、3月にボリス氏のレクチャーには行きましたし、そこで自分のマークト・デックの見方はかなり変わったと思っていたのですが、きっちりまとまったものを読むとまたその実感も強まるといいますか。思わずマークト・デック2つ買っちゃいました。「読める、読めるぞ……!」(深夜の自室にて、マークトデックの裏面を眺めながら)


この本には、マークト・デックならエニシングOKなトリックもあれば、ボリス・ワイルド・マークト・デックの特性を利用するものもあります。まあ本人の自画自賛も含むとは思いますけど、BWMDは実際可読性も高いですし、見破られにくく、やはりマークト・デック使うならこれできまりでしょう、という気はします。


序文にもありますが、マークトデックは不当な扱いを受けてきた道具のひとつで、マジシャンによっては「そんなものを使うマジシャンは堕落している」とか、そんな物言いさえされるものです。が、マークト・デックをおそらく世界一使いこなしている人はやはり違うといいますか、直接的な使い方をほとんどしないのですね。さらに、演技中に表面はおろか、裏面もほとんど見ていない、見る機会もなかった、という"状況の創出"、ここに心を砕く感じなのです。そりゃ追えないですわ、という。よく出来た手順が多いです。そしてさらにスタック・システム(メモライズド)をマークト・デックと組み合わせるところまでいきますと、あーこれは追うの絶対無理、と感嘆することしきりでした。ご本人も、「マークトデックの特性にのみ依存する手品は作るべきではないし、やるべきでもない。私は自分のレパートリーではいつもBWMDを使っているが、マークがないといけないトリックは、全体の1/3程度である」と仰っていました。「マークがあるということは、失敗のリカバリーとか本当に正しいカードを抜き出しているかという確認も、その表を見ることなく出来る。これによりトリックの確実性を増したり、演技に自信と余裕をもたらすという効果が大きいのだ」とのことで、大変納得しました。あとBWMDはその特性上、見なければいけない場所が決まっているので、「慣れれば間違いなく、表を見て探すより裏のマークから探すほうが早い」という、この一見「う、嘘だろ承太郎」と思うけど実際そうであるポイントも大変好きです。最近ホントに裏からのほうがカード探すの早くなってきた気がします。


なお私は学生時代、一時期マークト・デックを使っていたことがあります(手品としてはテキトーなやつですが)。「裏に何か印がついてるとか、こすると色が変わるとか、そういう仕掛けはありませんね?」などという決まり文句を言いながら、観客に毎回最初にデックを手渡していましたが、非手品人/手品人の別なく、誰一人気付いていないように見えました。きっと、いま演者自身が言いましたし、それから「そんな単純な解決策をとるわけがない」という先入観があるから、じっくり調べようとも思わないのでしょう。なので、「マークではない、別の解決法を使った手品をこれからするんだな」と勝手に思ってくれたように思います。まあぱっと見で、それが(BW)MDであることを看破するのは多分無理ですし、それに気づくような人は多分そもそもマニアなので、わざわざ頑張って引っ掛けにいく必要もないのですがw


原著は割と売れた本のようで、2016年8月現在、ボリス自身のショップには数えるほどと、あとは全世界のマジック・ショップに卸済みの在庫分で打ち止め、この形式で再刷の予定もないそうです。まあ、レンチキュラー加工ありの表紙とか、原価がえっらい高そうですしね(ソフトカバー版とかはいつの日にか出るのかもしれませんが)。で、まあ先にちらっと触れましたが、幸いそんな本書の日本語版が、どこからどういう形式でかは未定ですが、2016年(年度?)中くらいには出るそうなので、これはそれを待つのがいいのだろうなと思いました。


余談ですが、第1章にマークトデックの自作方法が載っていて、「シール転写の方法が一番いいよ」とはあるのですが、家にあった転写シールでカード数枚分試してみて、とてもじゃないですが1デック104箇所にシールを貼っていくまでには耐えられませんでした。「えー、慣れれば大丈夫だよ。私はUSプレイング社から出してもらえるまで、自分で数百個は作ったよ」とかボリス先生は仰っていたようですが、私は3000円程度でいいなら工場でプリント済みのを買いますw 唯一残念なのは、売出しから数年はバイシクルのライダーバックだったので、それこそ99%以上のマジシャンの使う普通のカードとまったく区別のしようがなかったのですが、どういう理由かは分かりませんけれど、いまはマンドリンバックのもののみになっていることです。別にデザインも似ていますし、非手品人にはライダーバックもマンドリンバックも同じではありますが、……出来るなら手品してる人を何食わぬ顔で引っ掛けたかったんですよ〜(ダメな考え)。

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◆原書目次◆
※日本語版が出るときにでも、各トリックの紹介とか、面白かったものについて詳述してみたりしたいと思います。


Chapter 1:Concept of the Boris Wild Marked Deck
Introduction .......................................................................................19
Genesis and Influence ........................................................................21
Principle of the Boris Wild Marked Deck ...........................................23
Customization of a Non-Printed BW Marked Deck ...........................31
Easy Applications ...............................................................................35
Spread on the Table or Between Your Hands ............................... 35
Secretly Determining a Card’s Identity ............................................ 37
Using the BW Marked Deck as “Strengthening of Confidence” ....... 38


Chapter 2:Miracles With a Shuffled Deck
Double Revelation ..............................................................................43
The Ideal Effect ..................................................................................49
The Challenge ....................................................................................59
A Nice Pair .........................................................................................65
Peek Sandwich ...................................................................................69
Intuitions ...........................................................................................75
Made for Each Other .........................................................................83
Out of this Deck ................................................................................87
Impossible Divination ........................................................................97
Invisible… But Marked! .....................................................................103
The Ultimate 21-Card Trick ...............................................................109


Chapter 3:Miracles with a Stacked Deck
The Gravity Shuffle ............................................................................117
Mental Picture ...................................................................................123
Runaway ............................................................................................129
The Missing Link ...............................................................................135
Deceptive Sandwich ...........................................................................141
Double Personality .............................................................................147
Mind Reading ....................................................................................157


Chapter 4:Miracles with the Boris Wild Memorized Deck
Concept of the Boris Wild Memorized Deck ......................................169
Principle of the BW Memorized Deck ............................................. 169
Easy Applications ............................................................................ 175
Name Any Card .................................................................................177
Coincidence .......................................................................................183
Miracle! ..............................................................................................189
X-Rays ...............................................................................................195
Pure Telepathy ...................................................................................199


Chapter 5:Miracles with a Touch of Improvisation
Inexplicable ........................................................................................207
The Art of Improvising and Defying the Chance Factor .....................215
The Spelling
(Simple Improvisation without any Change of the Scenario) ................ 216
The Production
(More Elaborate Improvisation with a Change of the Scenario) ............ 217
The Uncontrolled Chance Factor ..................................................... 220
The Defied Chance Factor ............................................................... 221
Total Improvisation ......................................................................... 222


Credits ...............................................................................................227
Acknowledgements.............................................................................229

2016-06-30 触れずに倒す

propateer2016-06-30

[] John Guastaferro 「Hands Off My Notes」


<宣伝のためちょっと未来日付です。元の投稿は2016年5月28日>

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教授の戯言の物販:John Guastaferro 『Hands Off My Notes』

ジョン・ガスタフェローが2015年に出した、同名のレクチャーノートの日本語完訳版です。「おいおい、原書出版から1年内に訳本出すとか、メキシカンマフィアに家族でも人質に取られてたりするんですか、Tくん?」と聞いたところ「いえ、息災です。私がセルフワーキングが好きだからです」だそうで。
今回の作品集は、演者がほとんど手を触れない、観客の手の中で現象を起こすことを主題に作られ、全10トリックが解説されています。"Gemini Squared"のみ再録です。『Three of a Kind』(の中の『Seven Wonders』(2014))のときとは、少しだけ日本語は変わっていますが。

全体として、『ToK』のときの原理を発展させたものもありますが、コントロールや特定に関して、中々渋めの技法が散りばめられている印象。手を触れないとか、片手を使わないとか、陰腹した上で演じるとか、とかく縛りをつけるとピーキーな作品が出来たりする反面、手続きありきな感じに陥りがちなのですが(※個人の感想です)、そこはガスタフェロー、上手いバランスでまとめてくるな、という感じです。そもそもガスタフェローの作品は地味に原理を混ぜていることが結構多いので、多分そこまでの縛りプレイではなく、作品の中からそういうものをチョイスして(ものによっては触らずにいけるように多少手直しをして)まとめただけかもしれません。

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"Hands Off Aces"での観客2人がお互いシャッフルとかしてるのにもかかわらずAが出てくるのは、Ultimate Selfworking Card Magicとかそのへんで感銘を受けた記憶がありますが、やはりいいですね。

"Heads Will Roll"では、とある原理を使うのですが、これが昔自分で思いついたことのあるのと同じで(空想ダイスは使いませんでしたが)、ちょっと嬉しかったです。

"High Card"はカットディーパー的な感じで、ジョン・バノンの"Fifty-One Fat Chances"(大好き)のようなトリック。観客がすべてやっているように見えつつ(概ねその通りなのですが)、実はうまいことコントロールされている感じ。これ自体は不思議なんですが、私いつもこういう4枚のエースを出したあとに困るんですよね。ラストトリック以外あんまりやらないので。

"Time Will Tell"は実にいいです。わたし松浦天海のもそうですが、演者「ところでいま何時でしたっけ?」(場のカードがそれを示している) 観客「なっ、ナニイイイイッ!うろたえないッ!プロの観客はうろたえないッ!」が好きなのです。しかもこれはクロックトリック的なオチではあるのですが、使っている原理が極めて単純という。それでいて手法がその単純さを隠蔽している感がたまりません。

"Counterpoint"は『Seven Wonders』でも使われていた原理をブラッシュアップした感じです。よく考えつきますね、こういうの。

"Your Turn To Triumph"は『One Degree』のヤツのほうがいいんじゃないかなと思っていたのですが、何度か演じてみると、結構不思議感も強くいい作品な気がしてまいりました。

"Gemini Squared"は再録ですが、レクチャーでもショーでも演じる本人のお気に入りだけあって、フィナーレ感の強い作品。
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<収録内容>
1 All Three Kings
観客が適当なカードを1 枚抜き出したあと、グーグル検索のように単語をつづっていくことで、彼は自身でフォー・オブ・ア・カインドの残りの3 枚を見つけ出してくるのです。

2 Hands Off Aces
2 人の観客がデックを完全にカットし、シャッフルしますが、2 人が一緒に4 枚のエースを見つけ出します。

3 Twenty
演者は、観客が自分で、ブラックジャックではぴったり20 を、ポーカーではストレートのハンドを配るであろうということを予言します。

4 Heads Will Roll
想像上のダイスを振ってから、観客が4 枚のカードをシャッフルし、更に1枚をひっくり返します。彼のお金がかかっている状況で、演者は正確にカードを予言しているのです。

5 High Card
2 人の観客がハイ・カードのゲームを行います。ですが観客のどちらもエースで勝つことはありませんでした。なぜなら勝負の途中で捨てたカードが、実は4 枚のエースであったのですから。

6 Time Will Tell
薄気味悪くもカードが当たったあと、出してあった3 枚のランダムなカードが現在の時刻を示しているのです。

7 Maverick
観客が、自らよくシャッフルしたデックから、自分にブラックジャックを配ることに成功します……そしてロイヤルフラッシュも。


8 Counterpoint
観客がシークレット・ナンバーに従って4 枚のカードを混ぜたあと、演者は観客が思っただけのカードを見事当てるのです。

9 Your Turn To Triumph
観客がデックを表向き裏向きごちゃごちゃに混ぜます。しかし演者が介入することなしに、すべてのカードの向きは揃ってしまうのです。観客の選んだカード1 枚を除いて。

10 Gemini Squared
2 人の観客が、4 枚の名刺をデックのそれぞれランダムな位置に置いていきますが、幸運の女神は微笑まなかったようで、名刺の隣のカードはエースではありませんでした。ところが意外な展開が待ち受けています。名刺の裏には予言が書いてあり、それが隣接したランダムな4 枚のカードをことごとく予言しているのです。そしてフィナーレ、残りのデックがすべて真っ白だったことが明かされます!


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教授の戯言の物販:John Guastaferro 『Hands Off My Notes』