言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

WikiPhone で世界のライブを全て聞く仕組みを作る

なんか今日一日苦労して出来なかった事がアンドレアスのパッチ一行で解決してしまいすっかりやる気を無くしてしまったので現実逃避に野望を語る日記。

WikiPhone で、既存の IP 電話と違うどのようなサービスが可能になるだろうか?まあ、百個くらいは軽く思いつくが、例えばライブ配信の敷居が下がるのではないかと考えている。僕は最近音楽をあまり聴かなくなってしまったが、それでもやはり生の音楽を聴くと、録音には無いわくわく感を感じる。やっぱそれは、その音楽が現れる場に自分が居て、ちょっとかも知れないけど場作りに参加しているという意識があるからだと思う。

WikiPhone で演奏者とインターネットの向こうの観客を繋ぐ事を考える。演奏者の音が WikiPhone から聞こえるのはもちろん、観客の音もちょっとは入るようにしておく。すると客は拍手もできるし、野次を飛ばす事も出来る。

このような仕組みが沢山あって、常時世界のどこかで行われているライブをずっと中継するチャンネルがあるとする。ユーザは居ながらにして、リアルタイムに音の作られる場所に参加する事が出来る。これは今の音楽の聴き方とは全然違う。

技術的には、もしも遅延が5-10秒くらい許されるとしたら、プロキシをかましても大丈夫なので(そのへんの web プロキシが使える) CD 音質で、数千人規模の配信が出来ると思う。ただこれだとカラオケみたいに手拍子を打つのは辛い。今の単純な仕組みはキープしたいので悩む所だ。

難しいのはお金をどうやって取るかだが、無料にしても結果的にライブに足を運ぶ客が増えるのでは無いかと想像している。たとえは変だが、僕がこんなに頻繁にアメリカに行くようになったのはメールと IP 電話があるからだ。顔を合わせる必要性が減るかと思いきや、逆に実は気軽に呼ばれて行く羽目になってしまう。ライブ配信でも、ネット経由で音を知れば知るほど、逆に本物に触れたくなると予想している。