言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

利己的な地面

経済社会というのは、その地域の地価が上がることを目的に行動しているのでは無いだろうかという仮説。

ニート社会も、少子化も、戦争も、環境破壊も、地価が原因なのではないだろうか。

お金の流れというのは色々難しくて、例えば最初に入った会社ではインターネットサービスを広告収入で運営していたんだけど、広告で生きているというのが凄く不思議だった。一体そのお金はどこから来るのか。

例えば英会話の教材の広告を考える。誰かが教材を買った何割かが広告になる。教材を買った人は、キャリアアップを目指す会社員だとしよう。会社員が広告代理店に勤めていると話がループしてしまうから、玩具メーカーだとして、彼の給料のいくらかはお婆さんが孫の為に買うぬいぐるみから来てるとする。なぜ孫が生まれたかと言うと。。。とどんどん話を進めて行っても終わりが無いので、仮に土地に意思があって、土地がその価値を高めるために行っている行動だと思ったらどうだろうか?

例えば子供を作って人口を増やすというのは地価を高める事に繋がる。子供には玩具が必要だから玩具メーカーが要る。玩具メーカーの会社員が仕事に生かそうと思って英会話の教材を買う。その一部が広告費となってネット代になる。このチェーンはどこまでも続くので土地を出発地点にしなくても良いんだけど、土地が一番安定した財産なので基準として使いやすい。

戦争はなぜ起こるのだろうか? 政治や宗教を原因にしてしまうと話が難しくなる。戦争とは、ある土地が他の民族を呼び込む行動だと考えられないだろうか? つまり戦争の原因は、土地が今住んでる人より他の人に住んでもらったほうが地価が上がるかもと思ってしまうから。

環境破壊も、短期的には地価を上げる行動だ。排ガスを垂れ流してもその地域が活性化すれば地価は上がる。土地は別に人類の未来を考えて行動するわけではない。ニート社会や少子化と地価の関係はどうなのだろう(これはまだ考え中)。

土地以外の全ての価値、建物や自動車や貴金属や住民や文化や歴史も、その地価を上げるためのツールだとみなせる。もちろんこれはあまりにも乱暴すぎる議論だけど、主観を伴う話よりも生産的だろう。例えば社会を良くしたいと思って、今の社会が悪いのはつまらない大人が多いからだと叫んでも何も生起こらない。多くの人が良いと思う土地は地価が上がる。だからここで地価という計測可能な基準を使って、あなたの思う過ごしやすい社会によって地価が上がる事が説明できれば、それは実現可能なのではないだろうか。

僕はお金の事を考えたり計算するのが本当に嫌いなんだけど、その大きな理由は経済の捕らえどころの無さだ。例えば物理だったらエネルギー保存の法則とか、光速不変の法則とか、他はこういう不変項を基準に考えりゃいい。美術だったら自分の趣味が不変項。コンピュータなら書いたとおりにしか動かない。でもお金ってそれ自体の価値が変動するし、わけが分からない。でも経済にとっての不変項を考えたときに、土地というのは割と良いのではないかとジョギング中に思いつき書いてみた。