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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記
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2012-12-04

[] ミクの肩たたき

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先日 Maker Faire Tokyo 2012 にて『ミクの肩たたき』という発明を発表しましたのでご報告します。

『ミクの肩たたき』とは?

音楽のリズムに合わせて肩をたたいてくれるマッサージ器です。市販のマッサージ器を改造し、モーターを制御するマイコンをハイジャックして Android から制御する事により、ピッタリと音楽に合うタイミングで肩を叩きます。目を閉じると、まるで初音ミクさんが歌いながら自分の肩を叩いてくれるように感じられる大変リラックス効果の高い発明です。

コンセプト

この発明には鍵となる二つのコンセプトがあります。

  • これからの高齢化社会に向けて新世代のヘルスケア製品を探求
  • ソフトウェアとハードウェアの境界の消失

これからの高齢化社会を満たすニーズを理解するために、20年後、30年後の高齢者がどのような物を求めているか想像してみましょう。実はこれは簡単な話で、数十年後の高齢者とは現在三十代、四十代のわたし達がそのまま歳を重ねた姿です。子供の頃からアニメや音楽などのサブカルチャーに親しみ、大人になっても全く卒業する事無く今に至っている未来の高齢者たちは、当然歳をとってもサブカルチャーから離れられません。ただ、体の衰えからヘルスケアへの感心はずっと大きくなります。そこで、ヘルスケア+サブカルチャーを組み合わせた製品のニーズが高まってゆくと考えられます。

また、これからの技術的、ビジネス的トレンドとして、ソフトウェアとハードウェアの境界がますます曖昧になってゆく事が挙げられます。スマートフォンの登場により手のひらに乗る小さな電話器がアプリを変えるだけでゲーム機になったり地図になったり様々な用途に使われる事が当たり前となりました。家電製品や自動車などのハードウェア製品でも、制御に使われるソフトウェアの品質が使い勝手に大きく影響します。そこまで製品に占めるソフトウェアの重要度高まると、今後はハードウェア製品の「アプリ化」が進行してゆくと考えられます。

このような流れの中で、最近のヘルスケア製品、特にマッサージ器が複雑な制御装置を備え、様々な動作パターンを売りにしている事に私達は注目しました。この先にあるのはマッサージのアプリ化です。マッサージ器自体は比較的単純な装置でも、アプリによって複雑なパターンを提供する事で新しい付加価値が生まれます。特に『肩たたき』の歌が存在するように、本来マッサージは音楽との親和性が非常に高い営みです。そこで、音楽とマッサージを組み合わせる事で将来性のある全く新しいエンターテイメントが生まれると考えました。

また、『ミクの肩たたき』はビジネス的にも大きな可能性を秘めています。一度販売すればそれで終わりだった古い収益モデルから、ゲーム機やスマートフォン電子書籍のように音楽とマッサージパターンをアプリとして販売するという新しい収益モデルに変わります。パターンは音楽から自動生成する事も出来るのですが、やはり気持ちのよいマッサージパターンの作成には高いスキルが必要なので、「マッサージコンポーザー」のような新しい職業が生まれる可能性もあります。

Maker Faire Tokyo 2012 を終えて

という壮大な野望を持って出展したのですが、展示が地味だった事もあり両隣に比べて客入りの全然少ない寂しい結果になってしまいました。まあそれでも実際に体験してもらった方には概ね良い印象を持っていただけたのではないかと思います。多くの方々は最初怪訝な顔をされていましたが、『ミクの肩たたき』を肩に当てた瞬間「あ、こういう事だったのね?!」と満面の笑顔で納得顔をして下さったのが印象的でした。

その笑顔と空気を写真やビデオで残すのは不可能ですが、今までの苦労を吹き飛ばす大変嬉しい瞬間でした。ただ、ちらっと見ただけじゃ何のことかわからないのも事実なので、次回はもうちょっと展示に工夫しようかと思っています。というわけで見に来て下さった皆様大変有難うございました。

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