言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

盗み食い、人体、名前、日曜参観。

たまに家に帰ると妻と長女がお昼寝をしていて、次女だけが台所で布団をかぶってゴソゴソしている事がある。「どうしたの?」と布団をめくると、バツが悪そうにわーっとどこかへ逃げてゆく。そのあとには半分空っぽになったお菓子の袋が残っている。次女は最近賢くなって、親がお菓子を入れた鞄や棚を覚えていて、後で一人になった時に盗み食いをするのだ。手の届かないはずの戸棚に入れても、どこからか踏み台を持ってきて取ってしまうので家の中に安全な場所など無い。お菓子を食べるとご飯の前にお腹いっぱいになってしまうので止めないといけないのだが、現場を押さえた時の次女の申し訳なさそうな顔が滑稽でついつい笑って許してしまう。

長女の最近のお気に入りは「人体」だ。少し前に NHK でやっていた山中教授の「NHK スペシャル 人体」に感銘を受けてしまったらしい。特に、臓器同士が情報を交換するという「メッセージ物質」と「心臓ポンプ」という言葉にぐっと来たのか、変な形の物は何でも「メッセージ物質」や「心臓ポンプ」になってしまう。また、義母にもらった古い人体の図解を見ているうちに主要な内蔵の名前は全部覚えてしまい、「心臓」「肺」「胃」「小腸」「大腸」「膵臓」「肝臓」などとよく呟いている。まだ昆虫や電車に興味を持つのは分かるが、内蔵に興味を持つというのは不思議だ。

あと、最近自分の名前を書けるようになった。僕は完全に放置していたが妻が教えたらしい。同級生もそろそろ字を読めるようになって来たので読めた方が良いのだが、同じ形の鞄とか服とか、今まで双子共同で使っていた持ち物に自分の名前が書いてある事を発見してしまって名前の通りに渡さないといけないので面倒になってしまった。

ちなみに、まだオムツが取れていない。長い戦いだ。昼間はトレーニングパンツも卒業してだいたい普通のパンツでいけるが、泣くとお漏らしをしてしまう。食べ物で遊んでいるのを見てついイラッとして怒ると泣いてお漏らしして余計にややこしい事になるので嫌になる。夜もまだおねしょをするのでオムツを付けている。

先週父親参観というのに行ってきた。家ではまず指示どおり動かない双子が、先生の指示を大人しく聞いていてびっくりした。これが集団心理のテクニックなのだろうか? 工作の説明もちゃんと聞くし、一人ひとり材料を配ってる時もちゃんと自分の番を待ってるし、帰るときには自分の荷物をちゃんと持つ。驚いた事に自分の袋を持つのを忘れたと気づくと焦って自分で取りに戻った。家では忘れ物なんか気にしないので、忘れ物で焦る姿を見たのは初めてだ。幼稚園に入園したのはついこないだなのに、集団生活の威力は凄いな。