なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • パートタイム・パートナー (光文社文庫)」制限時間内恋人のようなふるまってくれる、「デート屋」のような仕事をしている男性の話。主人公が、きわめて純粋に女性が好きで、女性に笑っていて欲しい、幸せでいて欲しい、そのための軽口やなぐさめならいくらでも叩こうという生粋のフェミニストな人物像なのが興味深かった。女性の都合で現れた像かもしれないけど、こういう人もいそうな気も少しする。私はこういうサービスを受けたいとは思えないが(そもそも、あまり知らない人と口を聞きたくないし、ほめ言葉も嫌いだし、自分から話すのも好きではない)、責任のない立場で傍から見ているのは面白い、という典型かも。この男性も、責任のない立場だからいろいろとなぐさめられる、ということを言っていて、ごもっとも、と思った。利害関係ない人に話をきいてもらえるのって、いい薬になるかもね。終盤では主人公が痛い目にあって、それでもデート屋を信念として続けようとする。仕事は選べよ〜。