さいころじすと日記

カスタム検索

2006-04-30 4月の掲示板

[]Bar「さいころじすと」 in 2006/4

f:id:psychologist:20060109134931j:image f:id:psychologist:20050917020741j:image f:id:psychologist:20050809235307j:image

mooさんところみたく、掲示板を作りました。cafeではなくbarにしますwww

マスターtakashiは、きまぐれでいたりいなかったりします。

基本的なマナーは守ってくださいね!

書き込みお待ちしています。

(※Barの日付変更のためコメントを移動させていただきました)

[]

今日、3時ぐらいからスポーツクラブに行っていました。ちょっと体の疲れが残っていたので、

  • ウォーキング20分(1.6km)
  • ウェイト・トレーニング:1セット
  • スイミング30分
  • サウナ35分

をまったりとしましたよ。気がつけば閉店時間の6時。

2006-04-29

[]GWですが----

GWになりましたね----私は10日まで仕事が休みです。

特に何も予定や出かけるところはありません

(T_T)


いや、まあ、論文作成や夏のブリーフサイコセラピー学会の発表の題目決定、また特別執筆論文の投稿に向けての要旨の提出などやることはあるし、その打ち合わせで師匠のところに行く予定もあるのですが----。


まあ、基本的には毎日スポーツクラブになりそうです。


で、仕事の疲労がないこともあり、せっかくなので、GWは、「肉体改造特別強化週間」にして、トレーニング&ワークアウトに励みたいと思います。

2006-04-27

[]とりあえず

心理臨床学会の発表抄録原稿、なんとか提出できました。今日夜に完成させて、中央郵便局に行って、27日23時40分に郵送手続き完了(27日消印になります)という、いつもながらのだらしなさでございます。

発表枠は、「基礎・調査研究」(発表20分・質疑応答10分)にしました。去年はポスター発表をしたのですが、2時間立っているのがやはりきついし、ポスターが荷物になるんだよね。まあ、ギリギリに出したもんだから、ポスターに変更させられるかもしれませんし、内容がダメダメで却下される可能性も大いにあり----。

座長は、運任せで----。

2006-04-25

[]ひだまりの民

TOMYから出ている癒し系・なごみ系グッズ。

ひだまりの民 めばえいろ

ひだまりの民 めばえいろ

ひだまりの民 さくらいろNEW

ひだまりの民 さくらいろNEW

ひだまりの民 きいろNEW

ひだまりの民 きいろNEW

ひだまりの民 ももいろNEW

ひだまりの民 ももいろNEW

太陽電池で、顔がゆっくり揺れます(立っているものは、顔と体が揺れます)。かわいすぎ!! 色もたくさんありますよ。

足のところにメッセージカードなどをはさむことができますよ。

[]映画「トム・ヤン・クン」の壮絶49人連続間接キメが。

こちらのサイトで見ることができます。ヘンな実況中継がついてますがw。

http://cinesc.cplaza.ne.jp/db/review/mo4092/index.html

[][]「医龍」の名を語る医療ドラマのレビュー(第2話)

だいたいさ、原作で数話分の、それも時系列が違う話を1話で収めようとするところが気に入らん。すべて中途半端で、それぞれのエピソードに深みなんて感じられんよ。もっとじっくり丁寧に描けよ!!


それから、相変わらずの緊迫感の無い手術シーン。脚本家や監督、役者は「ER」を見て勉強しろ!

朝田もなー----朝田の魅力というのは「大胆不敵」で「アウトロー」なところなのに、ドラマでは、ただの「キザ」なキャラに成り下がっている。

荒瀬も、ただのラリったジャンキーだし。

鬼頭も----もっとこう、謀略を表面に出さずにめぐらすとか、「敵か味方かつかみどころがない」のが魅力なはずなのに、表に出しまくりで2流敵キャラに成り下がっているし。


で、今回特に気になったのが、バックで流れる音楽。すげえチープ。過剰に付けすぎ。まるでゲーム音楽。特に、ラストの霧島と朝田と里中がすれ違うシーンにガンガン鳴るディストーションのかかったギターサウンドはいらんよ。

このドラマが「医龍」でなかったとしても、ダメダメなのには変わりはない。

[]最近食べたうまいもの

ちょっと真面目な話題が続いたので----久しぶりに食いもん画像でも。


f:id:psychologist:20060425005739j:image ピッツァ マルゲリータ

最近気になっていた店。こじんまりとした店なのに、石釜があるという粋なお店。もちろん注文するのは定番中の定番、私の大好きなマルゲリータ。

激(゚д゚)ウマー


f:id:psychologist:20060425010142j:image マロンケーキ

仕事の関係で鈴鹿に出かけた帰りに寄ったカフェ。いつもこっち方面に行ったときには寄っているお気に入りの店なのだ。

当然、ケーキ+250円のセットで、アイスカフェラテとマロンケーキを頼む。

(゚д゚)ウマー

2006-04-24

[][]臨床心理士やカウンセラーという肩書きが自分の仕事の邪魔になるとき----。 その2

かつての心理臨床は、開業の枠組みで発展してきた。その後、病院臨床、そして司法、福祉、教育などの領域にもニーズが高まり広まっていった----といったような言い回しをよく聞く。

これは、つまりのところ、開業臨床や病院臨床における心理臨床のモデルを学校や福祉に適用する/してきた、あるいは学校や福祉の現場に合わせて開業臨床や病院臨床のモデルを改変して適用する/してきた、ということだと思うし、そういう風に考えている心理士も多いだろう。しかし、これがそもそもとして間違っているような気がしてならない。

「心理臨床へのニーズが他領域に広まっていった」というよりは、「開業や病院とは全く違う新しい枠組みで心理臨床のニーズが少し出てきた」と捉えたほうがいいのではないだろうか。開業、病院の領域から発展的に、連続性を持って広まっていった----実は、発展的にというものでもなく、連続性もないのではないだろうか。さらに言えば、福祉や学校で働く臨床心理士が増えている中では、開業モデルや病院臨床とは全く違うパラダイムの転換が必要であると思う。


実は、ふとこんなことを考えてしまったのは、最近、「軽度発達障害の知識や理解に乏しい臨床心理士/スクールカウンセラーたち」の話題について聞くことがあったからだ。

例えば、場合によっては軽度発達障害の可能性も念頭に置きながら対応すべきケースにおいて、カウンセラーが子どもの問題の見立てを「心理的な問題」とか「母子関係の問題」とか「親の問題」とし、それに基づきカウンセリングをしたり、さらには(「親の問題」と直接的間接的に)親にフィードバック・助言したりして、事態を悪化させる----。

また、軽度発達障害に限らず、「心理療法についてきちんとトレーニングを受けている」ということで、スクールカウンセリングにおいてリストカットの子どもへのカウンセリングを継続的長期的にするとか----。


「守秘義務」の扱いについてもそうだが、学校で働くにしても、参照する知見は基本的に開業・病院臨床モデル、ないしそれに基づいて発展してきたものである。さらには学校や教師に対しても、開業・病院臨床モデルのフィルターを通して対応/評価する----。しかし、これを続けているようじゃ、いつまでたっても、「学校に心理職はいらん」「“臨床”なんだから本来は病院だけで働くべきでしょ」「学校は“学校心理士”が入るべきでしょ」って声は収まらない、というかどんどん強くなっていくのではないだろうか。


最近よく、「生物・心理・社会モデル」なんて言われるが、学校や福祉における心理士の仕事は、この「心理」の部分ではなく「社会」の部分を担うものだと考えている。


それから、臨床心理士の役割として、「臨床心理面接」、「臨床心理アセスメント」、「臨床心理地域援助」(コンサルテーションなど)、「研究」の4つがあげられているが、しかし実際には「臨床心理面接」の位置づけが肥大していて、「臨床心理地域援助」はあくまでも補助的限定的なものとなっている、軽視されている気がしてならない----某学会での研究発表や投稿論文における「1事例報告」がかなり多いことからも、それを伺うことができよう。


うーん、まとまりがなくなってきた----まだ、続きます(続く予定です)。

2006-04-23

[]文献リスト大幅更新!!

2003〜2005年の大学紀要や学会誌に投稿された論文を中心に16本追加!!

[]そろそろやらないと----

夏・秋の学会シーズンに向けていろいろとやることが迫ってきたし、論文も出さないとなあ。

一応備忘録としてここに揚げておくと、


1.心理臨床学会の発表抄録

  • 高校での相談・支援システムの構築についての実践活動について取り上げた昨年の発表を踏まえ、3年間の活動の間にどのような生徒が来て、どのような相談をしたか、簡単な統計でまとめ高校生の支援ニーズを明らかにしようかなと思っています。そういや27日が締め切りだな。

2.ブリーフサイコセラピー学会での発表

  • 単一事例の発表ばっかり多いこの学会。「ちょいと風を吹き込んでやる」と勝手に意気込んで研究活動をしています。昨年は、ソリューション・フォーカスト・アプローチを用いている事例研究70本を集め分析した「事例研究の研究」をやりましたが、今年はさらに発展して「メタ分析」に挑戦しようかなと思っております。詳しい内容は秘密w。

3.論文その1

  • まあ、ちょっとこれも秘密です。上のメタ分析に関することです。

4.論文その2

  • ブリーフサイコセラピー学会の軽度発達障害をテーマにした特集論文執筆に挑戦してみようかなと密かに考えています。w

[][]臨床心理士やカウンセラーという肩書きが自分の仕事の邪魔になるとき----。 その1


私は、臨床心理士だし、普段「心理カウンセラー」「スクールカウンセラー」と名乗っている。しかし、どうも最近、「臨床心理士である」ということや、心理カウンセラー/スクールカウンセラーという肩書きが自分の仕事の邪魔になることも多くなった。

これは詳しく言うと、

A.世間や職場の人たちの臨床心理士・カウンセラーに対する認識が、自分の仕事の捉え方、やり方、考え方と違う。ズレている。

B.多くの臨床心理士と自分の、考え方、やり方、拠り所とするところ、視点・捉え方が違う。

C.で、おそらく、「世間や職場の人たち」と「多くの臨床心理士」とのズレよりも、これら2つと私のズレの方が大きい。

という感じになるだろうか。


まあ、前にも書いたけど、私は、大学は非心理だし、大学院も教育心理系だったし、好きな理論・技法はブリーフセラピーや家族療法、ナラティヴ・セラピーだったりと、かなり多くの臨床心理士、特に指定校の学生が歩む道とは大きく違うし、受けたトレーニングも違う、

自称、「日本一臨床心理士らしくない臨床心理士」である。

多くの臨床心理士はミクロの世界に入りそのまま抜けることはないが、私の場合は、マクロの世界(国際政治学、国際関係論、政治学、経済学、社会学)から徐々にミクロの世界に触れるようになった。こうした違いは、例えば、18日のエントリー「教師にどんどん臨床心理士資格を取ってもらえばいい/取らせたらいい」の中の、「名誉臨床心理士」なんてアイデアと、それに対する「正統派」?臨床心理士の反応である。こうした背景を持つ私にとっては至って自然な発想なんだけど----やはり、浮いているみたい。


最近の私は----あまりうまくまとめられないので思いつくまま箇条書きであげると、

  • 心理療法/カウンセリングを極力使わない。むしろ使いたくない。
  • まず、心理療法/カウンセリングを使わないで、問題の解決・改善を図る。
  • 「心理療法そのものに大した効果はない」と思っている。
  • ソーシャルワークの重視
  • 見立ての際には、[環境要因の問題]・「発達障害かどうか」→「精神疾患かどうか」→「もしかしたら“心の問題”かもしれないかな」という順番で検討する。
  • 何でも“脳”のせいにするのはまずいとは思っているものの、脳還元主義にちょっと近くなっている。
  • 積極的なリファー。
  • EBM好き
  • 一方で、上記のズレの状態が良くないとも考え、合わせるようにして仕事をする。

もちろん、心理学/臨床心理学の知見を頭の片隅には入れているけど、それを前面的に出すことはしない、という感じか----。まあ、病院で働いていたらこんなことは言えないかと思うが----。つまり、以上の話は「学校臨床」限定で読んでもらった方がいい。


この話、続きます。

2006-04-22

[]NPOの会議

映画の前に、理事として運営に関わってる、軽度発達障害の子どもとその保護者への支援、教育関係者への啓発活動・研修、教材開発などを行っているNPOの今年度初の会議に参加。


活動3年目に入ったこともあり、徐々に保護者や教育関係者に知られてきたし、病院からのリファーも増えてきた。そういった需要の増加にどう対応するか、仕事に見合う報酬を得られるようどうアピールするか、新しく開発した教材の試作品の検討、大学院生の勉強の機会の提供の在り方、夏休み企画の検討、考案したトレーニング・プログラムなどの著作権保護などについて話し合った。いろいろ課題も多いことがわかったが、今後大きな可能性を秘めていることも実感できた。

[]トム・ヤン・クン Tom-Yum-Goong

うおおおおおおおおー!! *゚Д゚)*゚Д゚)スゲエエエエェェェl!!!

“No CG”“No ワイヤー”“No スタントマン(代役)”“No 早回し”を掲げた「マッハ!!!!!!!」でいきなり格闘技映画界に殴りこみ、香港映画をも超越する超絶ムエタイ・アクションで旋風を巻き起こし&格闘技マニアを唸らせたトニー・ジャー&「マッハ」制作陣による第2弾の作品。タイ映画。

ストーリーは----「マッハ」の“盗まれた仏像を取り返す”が“盗まれた象を取り返す”に変わっただけww。そして、盗んだ悪の組織の人間たちを、次々と容赦なくぶっ倒して壊滅させる。それだけww。いや、でも、最初の象との触れ合いは、「よく象を調教したな」と感心するし(象の演技力がスゴイ!)、「マッハ」でかなり儲けたのか、金をかけまくって映像クオリティも上がっているし、舞台も海外オーストラリアと海外ロケを敢行している。役者たちも中国人、アメリカ人も入り多彩だ。希少動物の密輸問題も取り上げたところも評価できる。


何よりも、ジャッキー・チェンやリー・リンチェイをも超える身体能力と激烈な古式ムエタイ技による命&体張りまくりの格闘&アクションが格段にレベルアップしているのがすげえ!! もう、「驚く」を通り越してとにかく「笑って」しまう。とにかくすごい! えぐい! 激烈! やり過ぎ!


かつてのジャッキーの映画も、格闘シーンは凄かったし、体張っているし、見てて強烈で痛々しい部分もあった。しかし、一方で、打撃場所を考えているし、防御を織り交ぜて「見せている」し、「当てているように見せる技術」も洗練させていったし、安全対策も万全だと作品の中でも感じられた。

しかし、この作品は違う。敵への攻撃も、ジャッキーが「傷害罪級」だとしたら、トニーは「殺人未遂級」だ。とにかくむごい、えぐいw。“人を殺す技”として完成された古式ムエタイを使い、肘打ち、膝蹴り、間接技を「本気で」しまくるしまくる。いや、「本気」という表現すら生ぬるい。頭・胸への肘打ち・膝蹴りは当たり前。「死人が出なかったのが不思議」なぐらいだ。さらに、一方で敵からも殴られまくる、蹴られまくる、投げられまくる----お互い本気で当てあっている。

(※もちろん安全対策はしているのだけど、それを感じさせないのだ)


格闘シーンの見所はとにかくたくさんある。(※ネタバレあり注意)

続きを読む

2006-04-20

[][]Lambert, M. J.の論文

4月17日のエントリーに対しizugaeruさんから

ただ、やっぱ本しかないんですね。一応科学的知見として論拠にするのであれば、査読を経た論文の方が望ましい気がします。結果の有効治療要因の数字だけでガクブルするのでなく、せめて研究プロセスをcritical appraisalした上で議論しないと、議論が建設的にならない気がします。

とイタいところ突かれてしまいました。 Σ(゚Д゚;)

なので、ちょっと調べてみましたよ。17日に紹介したLambertの論文のReferenceをチェックしてみました。

すると、査読論文と思われるものもいくつかありました。


  • Lambert, M. J. 1989 The individual therapist's contribution to psychotherapy process and outcome. Clinical Psychology Review, 9 469-485.
  • Lambert, M. J., & Bergin, A. E. 1973 Psychotherapeutic outcomes and issues related to behavioral and humanistic approaches. Carnell Journal of Social Relations, 8 47-61
  • Lambert, M. J., DeJulio, S. S., & Stein,D. M. 1978 Therapist interpersonal slills:Process, outcome, methodological considerations and recommendations for future research. Psychological Bulletin, 85, 467-489.

私も近々仕入れたいと思います。

[][]高いor安い?

ちょっと前、三重県で話題になったニュース。全国のニュースでも取り上げていたところがありましたね。

尾鷲総合病院:やっと確保の産婦人科医、報酬5520万円 市民は“困惑

◇平均の3倍「チームワーク心配」

 医師不足に悩む尾鷲市が独自に確保し、昨年9月から市立尾鷲総合病院に招いている産婦人科医の年間報酬が5520万円に上ることが7日までに分かった。同病院の医師の平均給与は約1500万円。その3倍以上の破格な報酬に市民からは「産婦人科医の存続は有り難いが、市の財政事情から考えると高額すぎるのでは」と困惑する声も出ている。

 6日に開かれた尾鷲市議会の一般質問で、小倉益男・同病院事務長が、産婦人科医の報酬について「年間契約の顧問料として5520万円」と答えた。

 同病院の産婦人科医は、三重大学医学部付属病院から派遣されていたが、付属病院の医師不足に伴い、昨年7月以降、派遣がストップ、常勤の医師がいなくなった。これを受け、市民団体が同科の存続を願う活動を展開、6万人を超す署名を集め、三重大と県に陳情した。しかし、派遣は再開されず、市独自で探した結果、津市の開業医が9月から来てくれることになった。

 伊藤允久尾鷲市長は、今回の待遇について、開業医を閉めて来てもらう特別な事情や本人の希望なども考慮して決めたという。

 これに対し、市民団体のメンバーの一人、高田大礼・尾鷲自治連合会長は「他の医師とあまりにも格差があると医師のチームワークが乱れるのでは」と心配する。また、存続を願う署名をしたという市内の主婦(36)は「お金優先のように思えて悲しい」と話し、市内の別の主婦(61)は「医師の受け入れはお金だけの問題ではない。医療過疎地ではいかに医師を大事にし、育てていくかが重要。今回の報酬問題は、医師を思いやる市民の気持ちも問われている」と話した。

(毎日新聞 2006年3月8日、七見憲一)

報酬5520万円が高いかどうかについては意見が分かれるところだけど、私としては「1年目の報酬としては妥当」かなと思う。これが2年目以降も続くと「高い」と思うかな。でも、産婦人科医は訴訟が多いし、自分のペースで仕事ができないこともあるので、他の科目よりも報酬を高くするのには賛成。


で、医師の場合は、医師が足りない過疎地への勤務については多少なりとも報酬がプラスになることがあるようだ。でも、スクールカウンセラーについてはそういったことはない、というかありえない。まあ、医師と臨床心理士の認知度なり理解度なり地位に圧倒的に違いがあるし、医師の方が業務も明確だし、成果の可否もはっきりでるからね。

実は三重県では、医療だけでなく、経済にしても行政サービスにしても、「北高南低」がひどい。松阪市より南になっていくと急に提供できる場所が少なくなってくる。

臨床心理士も、そのほとんどは松阪市以北に住んでいて、尾鷲市や熊野市といった南部にはいない。伊勢市も少ない。なので、スクールカウンセラーの配置は非常に苦労するみたいで、例年「誰か南の方に行ってくれないか」という話が出てくる。逆に言えば、「南の方をやります」と言えば、いっぱい仕事が回ってくる可能性がグンと上がってくる。三重県全体を見れば、スクールカウンセラーをやりたいという人の数が増えて取り合いになっているのだけど、事実上は松阪以北の枠を争っている状況なのだ。

過疎地の通勤が大変なところに行ったら多少勤務時間を短くしてくれるとか、単価を上げてくれるということになればやる人も出てくるだろうけど----SC制度の問題のひとつは、「等しく報酬も勤務条件も同じ」ということである。1000人規模の学校でも100人規模の学校でも、平和な学校でも荒れている学校でも、通勤に2時間かかるところでも10分かかるところでも、同じなのだ。今はまだ幸いにも交通費は支給されるけど、SC以外の公的な仕事については交通費も出ない状況らしい。


個人的には、単価を下げて、「過疎地手当て」や「大規模校手当て」などなど、各種手当てを充実させたらいいと思うけど----まあ、予算を獲得する側としてはやりにくいわな。

これが、SC制度がいったん終了する19年度以降になれば、報酬や手当ての問題はよりシビアになってくるだろうなあ。


SCやっているみなさん、そろそろ19年度以降を見据えて、地元の国会議員なり県会議員相手に政治活動をされることをお勧めします。

2006-04-18

[][]心理療法を勉強した、資格を取った教師が問題となるとき

心理職として仕事をしているものにとって、教師が心理療法・カウンセリングを勉強したり、さらには臨床心理士や学校心理士の資格を取得することは、大方否定的には見ないと思う。ただ、「教師」というだけで拒否反応を示す者もいるが----。

で、私も学校教育現場で活動をしているので、心理療法・カウンセリングを熱心に勉強されたり、臨床心理士や学校心理士の資格を持っている教師の知り合いも多いし、一緒に学会活動やNPOの運営や研究・実践活動をしている教師もいる。また、私は教育学部の院だったので、教師の同級生や先輩後輩の関係にある人も少なからずいる。

私の場合は、恵まれていて、一緒に学会運営や研究実践活動をしている、言い換えれば私の身近にいる教師たちはみな非常に有能なため、逆にそれを基準にして職場の教師を見てしまって絶望する(苦笑)という副作用が出るぐらいだった。

ただ、学校教育現場で研究実践活動をしていると、それなりに、心理療法・カウンセリングを勉強しているという、あるいは資格を持っている教師によるダメダメ事件に出くわすこともある。ただ、ここでのダメダメ事件というのは、教師に限った話ではなく、ダメ臨床心理士やダメスクールカウンセラーにも当てはまるのでご注意されたし。


いくつか例をあげると----


A:カウンセリングマインドにドップリはまりすぎて、教育指導を否定する。

  • これは、学校の規律や秩序を著しく乱しますね。

B:親の許可なしで勝手に発達検査を子どもに実施する。

  • これは倫理上大問題です。これに、「自分のクラスの子どもにする」というのが加わると、さらに大問題です。

C:自分の力量や領分をわきまえずに、子どもを抱え込んで本格的な治療的行為をする。

  • 「自分ができること」と「自分の仕事としてやること」はイコールではありません。さらにダメなのは、その結果悪化した場合に見放したり、適切なリファーをしなかったり、子どものせいにしたりすること。

D:ちょっとでも気になる子どもがあれば、手当たり次第引っ張ってきて心理療法・カウンセリングをする。

  • まずは、心理療法・カウンセリング以外の選択肢で問題の解決・改善を図るべきでしょう。それから、「自分のやり方に子どもをはめる」のはサイテーです。心理療法やカウンセリングは「自分のため」にするのではありません。

[][]教師にどんどん臨床心理士資格を取ってもらえばいい/取らせたらいい。

no titleのロテ職人さんが、現職の教師が臨床心理資格を取ることについて“否定的”、ないし“やや否定的”?に論じていました。

(※ロテ職人さんは、“「教師だから」といって排除する”という考えを持っているわけではありません。また、以下の話はロテ職人さんのことを指摘しているわけではありません)

また、実際に、臨床心理士試験において、受験者が教師だということで、圧迫面接をしたり落とされたりということもあるようです。私も仕事柄教師の知り合いが多いのですが、直接そういったことで相談を受けたことがあります。


で、私の考えは、「教師にどんどん臨床心理士資格を取ってもらえればいい/取らせたらいい」と思っています。


そもそもとして、仮にも財団法人である資格認定協会が、正当な受験資格があるのにも関わらず、「教師だ」という理由で圧迫面接をしたり、さらには落としたりするのは、明白な「差別」「人権侵害」だと思います。私は「人権屋」ではなく、むしろ嫌っていますが、それでも、常識的に考えて、教師の受験者に対するこういった対応はまずいでしょう。認定協会なり試験関係者がこういった対応が「まずい」とわからないということが不思議でなりません。法的措置に持ってこられたり、それこそ人権関係の団体にでも訴え出られたら、100%認定協会の負けでしょう。

もちろん、教師が心理臨床的な相談・支援活動をする場合における問題点なり留意点はきちんと自覚しておかねばならず、そのことを面接で聞かれてまともな答えが返ってこなければ遠慮なく落とせばいいと思います。しかし、「教師が臨床心理士資格を取るのは否定的だ」などと圧迫面接をするのは、「グレーゾーン」の対応だと思います。


それから、こういった認定協会の対応は、その器の狭さを関連業界や世間に知らしめるだけで、臨床心理士への理解や、国家資格化、地位向上を遠いものにするでしょう。

そもそも教育領域でSC制度などがあるおかげで多くの臨床心理士が「おまんま食えている」のに、その恩を仇で返すのは、たとえ心理臨床の「専門性」を振りかざしても教師に対する説得力はゼロです。

試験でそういった対応をすればするほど、教育関係の臨床心理士に確実に跳ね返ってきますし----はっきり言って、迷惑です。


政治的な話をすれば、医師の数が24万人、看護士が約70万人に対し、教員の数は、小学校:約38万人、中学校:約23万人、高校:24万人を誇ります。幼稚園や養護学校など入れれば、医師+看護士の数を超えます。圧倒的な「組織票」です。

教師たちを味方につければ、国家資格化の話も地位向上もかなり現実味を帯びてくるでしょう。校医や保健関係で医師側も恩恵を受けていますしね。国会議員・政治家も動かざるを得ない。


こっからは非常に過激、でも私としては至って自然な考えですが----私がもし、認定協会なり心理士会の大物だったら、臨床心理士に協力的で理解があったり、心理臨床に理解があったり、熱心に勉強されている教師には「名誉臨床心理士」みたいなのをあげるでしょうね。特に校長、教頭などの管理職には、積極的にあげる。そうすれば、国家資格化や地位向上は一気に加速するかと。

※「積極的にあげる」といっても、乱発するということではなく、それなりに基準なり条件を設定する必要はありますし、またあげた人へ何らかの義務を課すことも考えられるでしょう。あるいは、「名誉博士号」「名誉会員」のように貢献度で判断するのもいいかもしれません。心理臨床の業務への(悪)影響と政治的な影響力はある程度トレードオフの関係にあるので、こういった私の考えに対しては異論反論も多いでしょうが、私としてはもう少し政治的な影響力に気を使うべきだと思っています。たとえば、名誉臨床心理士を出すことをすることで、学校への影響力なり、持った教師のコントロールだってできる可能性を秘めていると思います


ほんとね、臨床心理士とか協会って、つくづく政治的なかけひきなり戦略がヘタクソだと思います。

(※4月18日10:45、加筆・修正)

2006-04-17

[][]Scott. Miller, Ph.D 特別ワークショップから その3 参考資料など

パスワード認証izugaeruさんのリクエストに答えて、関連の資料を少し紹介。

えー、論文ではなくスコットの著作ですが、一連の研究についてはこの本に載っているようです。462ページとめちゃ厚い本です。

それから、最新のではなく(Lambertによる)旧バージョンの有効治療要因については、

Lambert, M. 1992 Psychotherapy outcome reserch : Implications for integrative and eclectic therapists. In J. C. Norcross & M. R. Goldfried(Eds) 1992 Handbook of psychoterapy and behavior change. New York:Wiley.

Lambert, M. & Bergin, A. E. 1994 The effectivenes of psychotherapy. In A.E.Bergin & S.L. Garfield 1994 Handbook of psychoterapy and behavior change(4th ed.). New York:Wiley.

に詳しく載っています。えー、これも厳密には論文ではないですね。分担執筆の中の論文です。

[]やっぱ冒涜だー(ドラマ「医龍」第1話レビュー)。

フジテレビ系列で、13日から木曜22時の枠で放送開始したドラマ「医龍」。録画していたビデオをやっと見た----。


ガクガク(((( ;゜Д゜))))ブルブル

(ノ-_-)ノ~┻━┻ キェェ!!(怒)


ひ、ひでえよ----。怒りの感情が先行してうまく文章化できないので、ツッコミを箇条書きでします----

  • 伊集院君はハリーポッターですか?
  • あの荒瀬は何だ? 阿部サダヲの怪演は認めるけど、あの売れないパンク・ロッカー(それもひと世代前の)みたいな格好&髪は許せん!!
  • (NGO活動のとき、青白く燃えるオペ室の中で手術をしたものの、患者は亡くなってしまったということから)「青色が不吉な色で嫌い」なんて----朝田はなー、そんな縁起に縛られる奴じゃねえ!! おまけに手術着は青色じゃねえか?
  • 霧島を演じる北村一輝さん、「夜王」のホスト役がまだ抜け切ってないんじゃねえの? 心臓外科医というよりはホストです。
  • 霧島と加藤のキスシーンなど見たくないわー。それもエレベーターの中で2回もするな!!
  • スローモーションを多用した演出はいりません。
  • 霧島の「もう一度地獄を見せてやる!」ってセリフ----お昼のドロドロドラマみたいなテイストはやめてくれ!!
  • へんなコメディー場面も要りません。なんだ、あの、双子の看護士と伊集院のやり取りは何だ!?
  • 水川あさみがなぜ里中ミキ役に抜擢されたのか、理解に苦しむ。全然合ってねえよ!!
  • 手術シーンに迫力も緊迫感もない----「ER」とは大違い!
  • 加藤の髪型は「お団子」じゃないと!

こんなものは断じて「医龍」ではない!! 認めはせんぞ!!

2006-04-16

[][][]四日市市の町は----

三重県は地方でありながら、全国的に知られている街が多いというのが私の印象だ。

「伊勢神宮」「伊勢海老」の伊勢市、「松阪牛」の松阪市、日本一地名が短い市の津市、「ホンダ」「鈴鹿サーキット」の鈴鹿市、そして、「四日市喘息」という公害で知られる四日市市----。


今日、NHKの「NHKアーカイヴス」で、1967年(昭和42年)、1970年(昭和45年)、1992年(平成4年)に放送された四日市公害の特集番組3本を見た。

戦後復興期、1959〜63年に全国有数の石油化学工業地帯として急速に発展した四日市市。石油コンビナートから排出される亜硫酸ガスで多くの人々がぜんそくになり、悪臭に苛まれ、また廃液で海が汚染された。排出ガスの量や気象条件で、街は煙で覆われ、小学校では、子どもが教師に引率され空気清浄機が設置された体育館に避難することが日常的な光景だったという。1967年(昭和42年)の乳幼児死亡率は、全国平均の18.1人/1000人に対し、被害のひどかった塩浜地区では実に36.1人/1000人、四日市市全体でも25.6人/1000人と、悲惨な状況だった。

f:id:psychologist:20060417024146j:image 1960年代の四日市市の空

f:id:psychologist:20060417024406j:image 1980年代以降の四日市市の空

(※四日市市HPから)


1964年(昭和39年)頃から喘息に苦しむ人による訴訟への動きが始まり、1967年(昭和42年)に公害認定患者がコンビナート企業相手に訴訟を開始。1972年(昭和47年)、裁判が企業の責任を認める判決が下る。訴えた原告9人のうち2人はこの判決を聞くことなく亡くなっている。


実は、今日は、昼から夕方まで勉強会で四日市に行っていた。国道を走る車から海の方を眺めた景色は、テレビで見た40年前の光景とそれほど大きくは変わっていない。もちろん、大気汚染は企業などの対策で当時に比べはるかに改善し、空もきれいだけど、かといって風向きが悪いと排出ガスが流れてくるため窓を開けて走ることはできないし、JRに乗っても、工業地帯を走るときや、工業地帯内にある駅での停車のときにはガス臭を感じることもある。


環境問題というのを強く意識した1日になった。

2006-04-15

[][]ブリーフ勉強会&タイ料理

昼からブリーフの勉強会のため名古屋へ。前身の勉強会から入れると、参加して8年目に入った。


今回は、私も企画を持ち込んでエリクソニアン・アプローチの練習をした。4年前にエリクソン催眠ワークショップ初級に参加したのだけど、それ以来、日頃仕事場で催眠を使うこともなかったので、ここいらで復習しておかないと。

で、初級ワークショップでも最初にやった、簡単なリラクゼーションのためのトランス誘導をしたのだけど----最初、私がデモンストレーションをすることになったのだけど----見事に失敗----うまくトランス誘導できなかった。

(;゜Д゚i|!)

うむむむ----これはイチから出直しだなあ。お金に余裕があれば、今度の初級ワークショップ、さらには中級ワークショップに参加しよう。


勉強会終了後はいつものように飲み会・食事会。今日はいつもの居酒屋ではなく、タイ料理店へ。

f:id:psychologist:20060417004951j:image

手前は、厚揚げにビーナッツの甘ダレをかけた「トーフトー」。基本的に辛いタイ料理の中では、激甘。

f:id:psychologist:20060417005028j:image 「カオソーイ」

タイ料理の定番「カオソーイ」。カレー味のラーメン(ヌードル)で、野菜や豚肉などの上に揚げた麺ものっている。激(゚д゚)ウマー。かなり辛いのだけど、ココナッツミルクも入っていてほのかに甘味も感じる。

f:id:psychologist:20060417005043j:image ココナッツミルクのアイスクリーム

トッピングにトウモロコシが添えられているのがポイントです。

2006-04-14

[]SM診断

末々草(すえ思う故にすえあり)のすえぞうさんが

SM診断

とやらをやっていました。


すえぞうさんは、サディスト度83%、“「サド」ベースの両刀使い”www とのことですが----さて、私は----。


あなたは本物の「マゾヒスト」でございます


あなたはご自分が「マゾヒスト」という事に気づいておりますね。一日も早くあなたが信頼できる「御主人様」をみつけだし調教をしていただき、あなた全てをコントロールしていただき「御主人様」の理想的な「奴隷」として奉仕しあなた自身の心を癒しましょう。

  • マゾヒスト度:75%

あなたの「SMライフ」

  • あなたは「本当のSM」に興味を持つでしょう。「支配と服従」について色々調べてみては・・・

あなたの理想の「御主人様」のイニシャルは

  • 「C」・「H」・「M」・「R」・「Y」さんです

あなたの理想の「奴隷」のイニシャルは

  • 残念ながらおりません

早くご主人様見つけたいです。エロカワイイ年下女性のご主人様を激しく希望しますwww。


にしても----理想のご主人様のイニシャル「C」・「H」・「M」・「R」・「Y」って----。

なんか身近にいるような----。

千尋さん、ぽちこさん(の前のHN)、moo姐さん、ロテさん、yuinoさん----。

ガクガク(((( ;゜Д゜))))ブルブル


どうやら、笑いの神が降臨中のようですwww

2006-04-13

[][]Scott. Miller, Ph.D 特別ワークショップから その2 心理療法によって効果に差があるのか。

引き続き、スコット先生の特別ワークショップからの話題提供。

でも、その前に、昨日のエントリーで訂正があります。

平均すると、セラピーを受けたクライエントは、受けなかった人より80%も改善している。

と書きましたが、ちょっとわかりにくいので、原文(英語版の配布資料)を確認してみたところ、

The avarege treated client better off than 80% of the untreated sample.

セラピーを受けた人は、平均すると、受けなかった人の80%よりも良くなっている。

となっていました。だいぶ意味合いが違いますね。


さて、本題。昨日は、心理療法の効果についてスコットらの研究結果を取り上げたわけですが、今回は、“心理療法の技法・モデルによって差があるのか?”についての彼らの研究結果を紹介しましょう。


昨日紹介した本にも書かれていますが、この40年もの間に、(アメリカでは)400を超える心理療法のモデル・技法が誕生し、10000冊ほどの心理療法関連の本が出版されているとのこと。そして、かつてのスコットもそうですが、どのモデル・技法の提唱者・考案者も、自分たちのやり方の優位性について主張してきました。

しかし、ローセンツァイグ(Rosenzweig, S.)やランバート(Lambert, M. J.)、スコットらの心理療法の効果に関する研究結果が示すのは、“モデル・技法による差はない”ということです。さらに、この結果については、「研究計画」「測定時期」「出版年」のせいにはできないとのこと。研究によって違いが見出されたものもありますが、「偶然で期待できるものを超えない」「せいぜい、違いの中の1%を説明するのみ」、つまり、研究でモデル・技法によって効果に差が出たものがあったとしても、モデル・技法そのものの効果の差によって得られた結果ではない、ということです。

ちなみに、こういった結果については、ローセンツァイグが1936年に既に主張していたそうです。さらに余談ですが、ローセンツァイグは、あの行動心理学の大家スキナーと同級生、さらにロジャースの指導教官だったとのこと。ロジャースのPerson centered Approachは、かなりローセンツァイグの考え方が影響しているとのことです。

(今もご健在です!!)

また、個々の心理療法が持つ特有の、独特の理論・技法が、心理療法の成果に貢献するかどうかについても、彼らの研究は否定的な結果(「よい結果を達成するのに必要とされていない」)を示しています。


次回は、これらを踏まえて、じゃあスコットはどんな実践をしているのか、簡単に紹介しましょう。

2006-04-12

[][]Scott. Miller, Ph.D 特別ワークショップから

7日に参加した、スコット・ミラーの特別ワークショップ、非常に面白かった&勉強になるものでした。クローズドのワークショップなので、詳細内容は倫理上紹介できませんが、大枠の紹介できる部分を少しここで取り上げたいと思います。


スコット・ミラーと言えば、故スティーヴ・ディ(ドゥ)・シェイザーとインスー・キム・バーグとともに、ブリーフセラピーの代表格といえるSolution-Focused Approach(SFA)を考案した方であります。

彼も執筆したこの2冊は、SFAの古典的名著に位置づけられています。


その後、スコットは、スティーヴとインスーの下を離れ、SFAとも距離を置き、独自の活動を展開しています。

テーマとしては----ローセンツァイグ(Rosenzweig, S.)やランバート(Lambert, M. J.)の心理療法の効果研究を踏まえ、エビデンス・ベースドの視点から、心理療法における共通言語の探求や、心理療法の有効治療要因の研究を行っているとのこと。

さらに、近年では、今回のワークショップのタイトル「Using Practice Based Evidence to Guide and Improve Treatment」にもあるように、「Evidence Based Practice:エビデンス・ベースド・プラクティス」(実証に基づく実践)を発展させる形で、「Practice Based Evidence:プラクティス・ベースド・エビデンス」(実践に基づく実証)を唱え、クライエントからのフィードバック、評価のデータを蓄積し、それらを元にクライエントに合った(Fitした)心理療法を構築する、簡単に言えば「クライエントからのフィードバック・評価を心理療法に活かす」研究活動をしています。


ちなみに、2005年2月3日に紹介したランバートの有効治療要因(心理療法の何が効いているか)

1:治療外の要因(Extratherapeutic Change)----40%

  • 偶然の出来事、クライエントが元々持っている強さ・リソース・能力。

2:共通の要因:治療関係の要因(Common Factors)----30%

  • 受容・共感、思いやり、はげまし、クライエントの治療への関与の質、セラピスト・カウンセラーとクライエントとの関係性、治療法についての同意など

3:希望・期待(Expectancy、Placebo effects)----15%

4:モデルと技法(Techniques)----15%

  • 特定のモデル・技法・テクニックが持つ効果

は、最近の追試によれば、

1:治療外の要因----87%

2:治療による要因----13%

 そのうち

  治療関係の要因----60%(全体の8%)

  献身(Allegiance)----30%(全体の4%)

  モデルと技法----8%(全体の1%)

になっているとのこと。

ガクガク(((( ;゜Д゜))))ブルブル

心理療法家/カウンセラーにとっては絶望的とも言える数字ですね----(汗)。


でも、安心してください。スコットによれば、

平均すると、セラピーを受けたクライエントは、受けなかった人より80%も改善している。

とのことなので----ただ、いかに我々がささやかなところで勝負しているのかをあらためて痛感します----。


長くなったので、今回はここまで。

2006-04-11

[][]山田花子関連の資料についての補足&その他収集した資料

仕事の空き時間に図書館に行き、山田花子関連の資料を収集しに行った。幸いにも「臨床描画研究」が収蔵してあったので、斜め読みしておもしろそうな論文と合わせてコピー。なお、臨床描画研究は金剛出版(15巻まで)と北大路書房(16巻以降)から出版されており、学会員以外でも購入が可能です。


まずは山田花子関連から。

石川 元 1998 事例研究3─精神病状態・抑うつ・自殺を転帰をとり遡及的にPRS(LD児診断のためのスクリーニング・テスト)で非言語性LDが示唆された一青年女性の病理と描画─ 臨床描画研究13 114-146

  • 「特集 学習障害(LD)と描画」の中の論文。山田花子の非言語性LDおよび精神分裂病(※現在の「統合失調症」)についてのエピソードを取り上げながら、彼女の漫画作品について分析している。

石川 元 2002 「アスペルガー症候群と描画」をめぐる、ある見方・考え方

  • 「特集 発達障害と臨床描画」の中の論文先の論文の続編。今度は、山田花子を自閉症スペクトラムと捉えて論じたもの。併せて、当時の「17歳問題」と絡めてアスペルガー症候群やその周辺についても述べている。

その他、斜め読みしておもしろそうだったのでコピーした論文。

鈴江 毅・石川 元 1999 エリクソン派アプローチによる描画法─学校臨床での応用を中心に 臨床描画研究14 87-103

  • エリクソン派アプローチ(※エリクソニアン・アプローチとも言う)による描画法とソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)を援用した描画法を紹介した後、それらを折衷して実践した事例について論じている。

中島ナオミ 2002 わが国におけるバウムテストの教示 臨床描画研究17 177-189

  • 日本でのバウムテストの実施における教示、教示の変遷過程を紹介し、教示の統一化への見解を述べている。

大御 均 1997 精神的危機に直面した若者たちにマンガはどう読まれているか 臨床描画研究12 48-60


石川 元 1997 マンガ的表現としての棒人間(stick man) 臨床描画研究12 61-71


赤岩保博 2004 児童養護施設における虐待を受けた子どもとの描画臨床 臨床描画研究19 64-78

木谷秀勝 2004 被虐待児の描画に表れる心の世界 臨床描画研究19 39-50

  • 両論文とも、「特集 子どもの臨床現場での描画臨床─虐待事例を中心に」の中に収録されている論文。

2006-04-09

[][]お金の無駄

朝食食べない子 性モラル低い? 県教委調査結果(群馬)

 朝食を食べないと性へのモラルが低くなる――。県教委がまとめた「性に関する意識調査」の結果から、こんな傾向が浮き彫りになった。

 調査は、県内の小学6年生、中学2年生、高校2年生各2000〜2200人と、教師、保護者を対象に実施した。

 その結果、朝食について、「毎朝食べる」と回答した小学生の83・1%が「成人雑誌やアダルトビデオを見たことがない」と答えたのに対し、「ほとんど食べない」と答えた小学生では57・8%にまで比率が下がった。

 「どの位の年齢で性行為をして良いか」との問いでは、朝食摂取率が低いほど低年齢での性行為を認める傾向にあり、「ほとんど食べない」と回答した中学生の42・5%が「中学、高校時代」と回答した。

 さらに、中高生では、1か月の小遣いが多いほど若年齢での性行為を容認する傾向にあった。

 一方、家族との会話が多いほど性行為に対する敷居を高く感じていることも分かり、「家族と話したくない」と回答した児童生徒の中には、性行為の相手にふさわしい人として、「お金をくれる人」と答えるケースもあったという。

 内山征洋教育長は「朝食は基本的な生活習慣を測る指標の一つで短絡的には言えないが、家庭でしっかりと育てられている子どもはちゃんとした考えを持っているということだと思う」と分析。県教委は今後、調査結果を性教育の参考として役立てていく。

(3月30日、読売新聞)

うわーっ!! ひでえ調査だなあ。新聞記事のタイトルも醜すぎるが。「生活の乱れは、性の乱れ」というのを言いたいのだろうけどさ----。

手間・暇・お金を使うのなら、もっとちゃんとした調査をしようよ。最後の家族との会話の多さうんぬんについては、もっときちんとすれば、重要な示唆が得られるような気がするので。

[]成分分析

takashiの73%は勢いで出来ています

takashiの17%は媚びで出来ています

takashiの5%はマイナスイオンで出来ています

takashiの4%は成功の鍵で出来ています

takashiの1%は理論で出来ています

あはははー----まあ、そうとも言えるか----。


「たかし」ではどうなるか

たかしの76%は記憶で出来ています

たかしの10%は税金で出来ています

たかしの9%は言葉で出来ています

たかしの4%は心の壁で出来ています

たかしの1%は理論で出来ています

記憶力には自信はありますが----。それにしても、10%の「税金」って----。


ついでに実名でやってみた

(実名)の50%は大人の都合で出来ています

(実名)の48%は野望で出来ています

(実名)の2%は濃硫酸で出来ています

の、濃硫酸って----。

2006-04-08

[][]Scott. Miller, Ph.D 特別ワークショップ─Using Practice Based Evidence to Guide and Improve Treatment.

えーっ、昨日の「妄想日記」はいかがだったでしょうか?ww


で、実のところは----昨日は、スコット・ミラー博士の特別ワークショップを参加するため、早起きして東京に行っていました。

13:00〜19:00というちと変則的な時間帯で、クローズドで40人弱という少人数でみっちりこってりやってきましたよ。参加者募集も関係者のみのクローズドなものなので、内容については、後日出せる範囲内で紹介したいと思います。

スコット・ミラー先生については、彼の研究所The Institute for the Study of Therapeutic Change (ISTC) のホームページScott D Miller - Founder of the ICCE

をご覧くださいな。彼の研究・実践活動は非常に興味深いので折り見てここでも紹介する予定です。あっ、昨日のツーショット写真に写ってらっしゃる方がスコット・ミラー先生です。


ワークショップ後は、私の誕生日パーティ懇親会。ええ、でも、とてもありがたいことに、私のお祝いもしてもらいました。ありがとうございますー。

♪o(^o^o)(o^o^)o♪

ちなみに、会場となったKKRホテル。名前のアルファベットは何の略だと思ったら----。

  Kirei きれい 」「Kawaii かわいい」「 Romantic ロマンティック」

って----。

ちなみに、最後の夜景の写真は、この会場から見える景色でございました。

(^_^;)


23時まで飲んだ後、一旦ホテルにチェックインして、2次会会場へ。場所は、丸ビルにある丸の内ホテル内のBar。さすが丸ビルなのか、Barはチャージ料だけで2500円----。でも、さすがにいい店です。

気がつけば既に8日----25時でその店が閉店なので、その下の階にあるシガーとお酒をたしなめるBarで3次会に突入。おいしいカクテル&おつまみを飲みまくり食べまくり----。写真のカクテルは、シンガーポール・スリング・ラッフルズホテル・スタイル。

(=^〜^)o∀


散会したのは、28時過ぎ----宿泊先のホテルへ。外は寒い。急にひとりになったのか、中々さびしい気分。そんなさびしいオーラを察知してか、帰り道、やたら風俗店の呼び込みが多くてウザイ。東京って怖いよーww。

f:id:psychologist:20060409014947j:image


ホテルに戻ってシャワーを浴びて、さっそくブログを更新しようとして、ノートPCをホテルの端末につないで接続したら、課金を確認するトップページが----。

おいっ!! ネットつなぐの有料かよ!! 1泊1万超えるのに!!

八●洲ター●ナルホテル、いいのか? それで?

部屋がきれいだけにムカつく!!

(ノ-_-)ノ~┻━┻


というわけで、リアルタイム更新ができませんでした。

まあ、でも、みなさんのおかげで楽しい誕生日を過ごすことができました。

2006-04-07

[]東京で〜素敵な金曜日

今日は、東京です。早朝に起き、11:30頃東京駅に。

f:id:psychologist:20060408123800j:image 駅構内にあるほんのり屋のおにぎり

お米の協会が経営しているおにぎり専門店で軽くお昼。そう、夜のために控えめにしておかないと。


昼からはワークショップです。非常に勉強になりました。


さて、実はワークショップが東京へ行った主目的ではありません。実は、今日は私の誕生日!! ワークショップ終了後、誕生日パーティにご招待されたのです。


f:id:psychologist:20060408124134j:image KKRホテルのパーティー会場

f:id:psychologist:20060408124055j:image 中華ディナー

場所はKKRホテル東京。12階で個室を借りてのパーティです。中華料理の数々を堪能。


f:id:psychologist:20060408124744j:image ツーショット

アメリカから友人も駆けつけてくれました!! 記念に写真を1枚。


f:id:psychologist:20060408125150j:image

2次会は丸ビル内丸の内ホテル13階の、レストラン&バーへ。語り合いました。


2次会の後は----祝ってくれた人たちと別れ----12階のシガー&バーへ。

大切な人と2人きりで記念すべき日を過ごす----至極のときです。

f:id:psychologist:20060408125542j:image


その後は----素敵な夜景の見えるホテルの部屋に戻り----

f:id:psychologist:20060408130625j:image


(※85%のフィクションと15%のノンフィクションと----三十路が書くエントリーじゃねえなwww)

[]東京へ

早朝からワークショップ参加のため東京に向かいます。

2006-04-06

[]久々の報告+あこがれの肉体番外編

sex、暴力、金、アクセサリー----Hip-Hopのビデオクリップは、様々なジャンルの音楽のそれの中でも、人間の根源に持つ欲望を最もストレートにかつ大胆に表現しているものだと言えよう。


しかし、対照的にその表現手法は極めてストイックだ。鍛え上げられた肉体によるダイナミックなダンス----そこに「無駄なぜいにく」は許されない。

f:id:psychologist:20060406190558j:image f:id:psychologist:20060406185945j:image

f:id:psychologist:20060406190003j:image


ただ今、「エロカワイイ」「エロカッコイイ」でブレイク中の“くぅちゃん”こと倖田来未。長い下積み時代の中で、歌唱力だけでなく、ダンスもプロレベルに磨き、肉体も鍛え上げた。しかし、醸し出されるエロさはますます凄いものになっている。ある意味、日本の音楽シーンにはめずらしい、プロ精神溢れる人だと思う。


画像は、私の基準で、一番肉体のバランスがよかった頃のもの。最近はどうも、ポップスや歌謡曲っぽい曲が多いのが残念だけど、このクリップの頃は、けっこう硬派なHip-HopやR&Bをやっていた。踊れないHip-Hop、R&Bのアーティストが多い日本の中では、「歌えて踊れる」古きよき80、90年代のR&Bの精神を持っている点を評価したいところ。

それにしても、腹筋割れてますね----もし、男としての性的な対象ではなく、“女性だったらなりたい体”と質問されたら、彼女と答えますね。

BEST ~first things~ (2CD)(DVD付)

BEST ~first things~ (2CD)(DVD付)

ちなみに、今月のHip-Hopダンスのレッスンは倖田来未の曲で、腰を使った「エロカッコイイ」振り付けをやりまくっていますwww。


で、前置きが長くなりましたが、肉体改造の久々の報告です。

  • 体重:−10.0kg
  • 体脂肪率:18.8%
  • BMI:24.9
  • 基礎代謝量:1557カロリー
  • 体年齢:34歳
  • ウエスト:−12cm

体重、「-10kg」キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!


いい感じで行っています。

2006-04-04

[]山田花子について取り上げた石川元氏の著作・論文

石川元氏の「隠蔽された障害―マンガ家・山田花子と非言語性LD」がamazonマーケット・プレイスで売れ切れました。

それで----この本以外で、山田花子について取り上げている、または山田花子を理解する上で参考になると思われる石川氏の著作を少しですが紹介します。

こころの時限爆弾

こころの時限爆弾

  • 最終章で山田花子について取り上げています。

石川元 1980 自殺の表現病理 精神神経学雑誌82巻 792-802

  • 読売新聞が山田花子について石川氏に取材するきっかけとなった論文です。自殺の予告が絵に現れるということについて述べた研究だそうです。

石川元 1998 学習障害(LD)と描画とのチャーミングな関係 臨床描画研究XIII

  • 山田花子について触れているかどうかわかりませんが、参考になりそう----。

石川元 1998 精神病状態・抑うつ・自殺の転帰を辿り遡及的にPRS(LD児診断のためのスクリーニング・テスト)で非言語性LDが示唆された一青年女性の病理と描画 臨床描画研究XIII

  • タイトルから山田花子を連想させますが、読んでないのでわかりません。なお、臨床描画研究XIIIは、「学習障害(LD)と描画」を特集しています。

[][][]山田花子と石川元─“こころ”から“脳”へ

昨日紹介した、石川元氏の「隠蔽された障害―マンガ家・山田花子と非言語性LD」についてもう少し紹介しよう。ちなみに、ここで紹介した影響かどうかわかりませんが、1冊売れて、残り2冊となったようです。2冊とも4900円----高いなあ----。岩波書店さん、ぜひ再販してください。


この本が興味深く、刺激的なのは、山田花子の作品や、石川氏による彼女の再著述だけではない。山田花子との邂逅が、石川氏の臨床家・研究者としての在り方・方向性を大きく変えることにもなったからである。著名な家族療法家であった石川氏は、現在は、児童の発達障害の専門家としての顔の方が知られるようになっている。


それは、“こころ”から“脳”への転換でもあり、“こころ”との決別とも言える。石川氏は終章「あとがきに代えて」でこのように書いている。

「こころ」を解明するなどという曖昧な生産は、(解明される側ではなく解明する側の)自己表現に過ぎず、所詮、20世紀までの精神医学だと思いました。臨床家・研究者としての人生残り3分の1は、貴重な出会いを通して、「脳」の時代に捧げてみたいと思いました。


「はじめに─個性は素敵、個性は残酷」でも、“こころ”に対する痛烈な批判をしている。

精神科医や心理学者は、こころの在り方を専門用語でたくみに説明でき、あたかも科学的な因果関係が実在するかのように錯覚した。狂気も偏倚も、言葉で構築しなおされると違和感が減少する。

多くの人間にとって、相手の「こころ」が読め感情移入によって誰とも一体感を獲得でき個性を認めながら差別をしない対人態度を取ることを可能にしたのは、脳の構造が互いに似たりよったりだったからにすぎないということが、いつの間にか忘れ去られてしまった。

死後、日記はベストセラーになり、多くの人々が山田花子の「心理」を追体験しようと試みた。その人生はいじめ被害者としての不幸として読み換えられ、生き方は純粋で懸命だとして、賛美と同情で迎えられた。ワーストワンからベストワンに高められた判官贔屓に、山田花子は、あの世で微笑んでいるだろうか?

個々の脳での問題を(感情移入しやすい)こころの問題へとすり替え、規制のメカニズムをお仕着せて巧妙に説明できるようにする人間理解は、ときに差別撤廃や平等思想といった仮面を被って現われる。そこでは、微妙な脳の障害がありのままに評価されず、本来は無関係な言葉の羅列によって奥深く隠蔽されることになる。そしていたずらに、二次障害だけを加算させていく。


タイトルの「隠蔽された障害」----障害を隠蔽したのは、一般市民だけでなく、他ならぬ精神科医や臨床心理士、カウンセラーでもあるのだろう。

(※4月11日13:30、修正)

2006-04-03

[][]隠蔽された障害―マンガ家・山田花子と非言語性LD

隠蔽された障害―マンガ家・山田花子と非言語性LD

隠蔽された障害―マンガ家・山田花子と非言語性LD

既に絶版になっているため、amazonのマーケット・プレイスで、定価2415円のところを古本なのに4725円出して購入。その印象的・刺激的なタイトルと、著者が家族療法や描画研究、発達障害研究で著名な石川元ということで買ってみた。少し読んで見て、高い金出してGetした甲斐があったと思う、中々の良本の予感。


1992年、5月14日、漫画雑誌「ガロ」などでの独特の作風でカルト的な人気があった山田花子が飛び降り自殺をした。享年24歳。精神分裂病(※当時の名称、現在の統合失調症)で入院し、退院した次の日のことだった。その後、同年8月に「ガロ」で追悼特集が組まれ、遺作、未発表作品、友人・知人の回想の他に、彼女が精神分裂病で入院したことやその経緯を書いた父親の手記、入院前日や入院中の制作物なども掲載された。

(※石川氏も指摘しているが、おそらく、当時まだ「治る病気」ではなく偏見・誤解も今より強かったであろう精神分裂病を告白することは非常に勇気のいることだっただろう)

また、彼女が中学生のときに悲惨ないじめに遭ったことから、12月に読売新聞に彼女の母親への取材が特集記事として掲載される。

その後、1993年7月の「ガロ」で1周忌の記事が組まれ、父親が、入院前後の行動や主治医のコメント、家族の対応について述べつつ、なぜ山田花子が自殺したかについて考察を加えている。さらに、1996年に両親編集による「山田花子日記」が出版され、1993年には「完全自殺マニュアル」の“投身自殺”の項目に彼女が取り上げられた。それを受け、前述の日記を出版社が再編集した「自殺直前日記」がベストセラーになり、NHKやTBSのニュース番組でも特殊として取り上げられた。アンダーグランドの世界の彼女が、一躍「時の人」となった。

山田花子は、幼少の頃から対人関係上の困難を抱えていたという。中学では悲惨ないじめに遭い、高校も1年で退学している。自殺の原因も、自身の作品や創作活動に対する担当者との考えの違いや、担当者との関係の築けなさ、それらによるストレスが原因ではないかとされた。


この本は、読売新聞の取材の関係で山田花子を知ることになった石川氏が、先にあげた資料、彼女の作品、家族への取材、彼女のカルテなどを手がかりに、そして紐解きながら、非言語性LD、アスペルガー症候群という新たな視点を通して、彼女の生涯とその個性、彼女の精神分裂病を捉えなおしたものである。さらには、その作業から得られたものを元に、当時クローズアップされていた「17歳問題」や児童精神医療や学校精神保健のあり方について卓越した持論を展開している。

出版されたのが2001年。当時は、軽度発達障害が少しずつ児童精神科医療や教育現場でクローズアップされるようになり始めた頃だ。その頃に、このような本を書いた石川氏の先見性にはただただ驚くばかり。いや、むしろ、今では絶版になっている状況から、「早過ぎた」とも言えるかもしれない(出版社が岩波書店ということもあるかもしれないが)。おそらく、アンダーグランドな存在の彼女を扱った専門書ということで----山田花子ファンにとっては専門的過ぎる、専門家にとっては山田花子はマニアックすぎる、ということでそれほど注目されなかったのかもしれない。しかし、発達障害や統合失調症の病跡を知る上でも極めて貴重な本だ。


山田花子については、この本を手にするまで全く知らなかったが(私も含め、多くの人は吉本芸人の方だと思うだろう)、折り見て彼女の作品も揃えてみたくなった。


Amazonのマーケット・プレイスで、まだ3冊ほど売られています。欲しい方はお早めに!

自殺直前日記 完全版 (QJブックス)

自殺直前日記 完全版 (QJブックス)

花咲ける孤独

花咲ける孤独

からっぽの世界

からっぽの世界

嘆きの天使

嘆きの天使

神の悪ふざけ (ヤングマガジンワイドコミックス)

神の悪ふざけ (ヤングマガジンワイドコミックス)

(※4月3日11:45、改題・加筆・修正)

2006-04-02

[][]拝啓 梵天様─梵天さんへのリコメント

(※梵天さんのコメントについては、3月30日の「スクールカウンセラー事業に別れを告げよう」を参照のこと)


梵天さん、興味深い&示唆に富んだコメントありがとうございます。

いろいろと考えることがありましたので、返事が遅れました。


現在の、臨床心理士資格を維持するための金銭的・時間的・体力的コストを考えると、それに見合う利益、あるいは維持するために必要な資源・地位を十分得られているとは言えないですね。

資格更新制度というのは画期的で理想的ではありますが、一方でそれが「貧乏」なり「家庭崩壊」なりをもたらすリスクをはらんでいるのは間違いないと思います。私は「1人もん」で「趣味でやっている」部分もあるので、梵天さんのような状況にはないのですが、貯金ができないのはたしかですねw。研修会に行かなければ、年に100万近く貯金できるのでは、と思います。


私も含めて、周りを見ても、現在の臨床心理士の力量はまだまだかなと。

国家資格にはまた早いのかなと感じることもあります。

私の見解としては、臨床心理士は、「国家資格になる要件や条件を満たしていない」、あるいは「国家資格になる資格がない」のでは、と思っています。

もちろん、そもそもとして「現行の国家資格に関するルールなり慣習なり伝統がダメだ」とも言える面もあるのですが、逆に言えば、そういったものを変えていくのであれば相当な努力をしないといけないのですし、相当団結していないといけないわけで----。でも、臨床心理士内の意見統一もできていないし、学問的対立もあるし、他の心理業界なり医師との対立や、今のSC制度なんかみても、およそ逆行している----。多少妥協や改善する動きもあるけど、まだまだ----。

協会がその気になって積極的にがんばって動けばの話ですが----学校心理士や産業カウンセラー、発達臨床心理士、LD教育士といった資格の方が、臨床心理士よりも簡単に国家資格化できるでしょう。


それにしても、資格を更新しなかったその決断・勇気、尊敬いたします。


まとまりのないリコメントですが----。

2006-04-01

[][]ほんまかいな?

【F1】日本GPは1国2開催ではなく富士と鈴鹿の合同開催へ!!

試験走行は、トヨタとホンダの昨年型マシンで実施されている。

富士SWから御殿場インターまでの路面具合を調べるトヨタTF105。

早朝に交通規制を行い、高速道路で走行チェックしている姿をキャッチ!。

コックピット内にはETCを塔載。料金所はもちろんスルー。

 FIAは4月1日、先日発表された07年における日本GPの富士スピードウェイ開催を取り止め、鈴鹿サーキットとの合同開催にすると発表した。

 これは富士スピードウェイと鈴鹿サーキットを東名高速で結んで、両サーキットを使用した前代未聞のグランプリを開催するというもの。

 前述の通り、07年の日本グランプリは富士スピードウェイでの開催が決定していたが、これまで長年開催してきた鈴鹿サーキット側が、1国2開催の配慮では納得できない(この場合、鈴鹿での日本GPの名称は消えてしまうため)との申し出をFIAとFOAに提出。

 その後、FIA、FOA、ホンダ、トヨタ、そして自由民主党モータースポーツ振興議員連盟で話し合いの場が持たれ、今回の決定に至ったとのこと。

 世界中が注目する史上初の興行ということで、F1界のドン、FOAのバーニー・エクレストンの賛成意見が決定への大きな決め手になった模様。

 レースの予選は富士スピードウェイで通常通り行われ、決勝グリッドを決定。決勝は富士スピードウェイからスタート。コースをたった2周してサーキットを飛び出し、片面封鎖された東名高速を経由、鈴鹿サーキットまで全開走行する。鈴鹿サーキット到着後は、サーキット1周のみをラップしてチェッカーフラッグを受ける。

 途中ピットストップするサービスエリアは各チームが自由に選択可能。トップチームは浜名湖SA辺りの利用が見込まれるため、現在浜名湖SAに大規模な観客席の建設工事が進行中。

 なお、グランプリ当日は、東名高速道路の脇への進入も許可され、日本政府から配られる日本の旗を振っての応援も可能だ。

 ちなみに、この世界中が注目する日本での一大イベントの成否を見て、中国が上海サーキットと北京サーキットを結ぶ、世界最長「中国グランプリ」を計画中とのこと

(4月1日、AUTO GALLERY NET)

と思ったら、このネタ、エイプリルフールのウソネタでした。

よく見たら、HPの上を見ると、「AUTO GALLERY NET」ではなく、

「O-USO GALLERY NET」

って書いてある----。


まんまとやられたwww

(※4月1日2:00、加筆・修正)