素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。
80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。
since 2006.3


水と銀関連/吉田基已

 吉田基已は『水と銀』からほぼ全て読んでいます。出会いは青木君と華海がくっつく話が掲載されたモーニングで、当時僕は小学生でしたが、この絵柄でこんな陰鬱な話を描くのかと吃驚しました。その頃、隣のクラスの子に誘われて30頁くらいの漫画を描いたことがあるのですが、鉄道詩人会を真似たバンドもので、月海のような子が主役でした。と書いてみると自分にとってなかなか大事な漫画ですね。
 前置きが長くなりましたが、水銀関連の作品をまとめて紹介します。

水の色 銀の月(2)

水の色 銀の月(2) (モーニング KC)
 月海メインの話のはずが、気付けばオムニバス……でもこれが水銀だな。森の弱い部分を見たことはとても新鮮でした。
 それにしても等身が低い! こんなにちっちゃかった!??と感じたものです。特に星君なんか小学生じゃないですか笑。当時全く意識してなかったけど、『恋風』でロリ系の趣味の連中がついてきたのも無理ないですね。
 どの話も、思春期などとうに過ぎた男の脆さが滲み出ており、個人的には大変好きな本です。いつか続きを!!

夏の前日

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)
 でこちら、最近存在を知って即買いしました。青木君が美大にいた時の話で、水銀メンバも勿論森と華海くらいしか出ません。ですがこれはやられた!! 絵柄はかなり変わったものの持ち味は消えていないし、寧ろ画力は格段に上がりました。
 ヒロインの晶には浮世離れした印象もあり、この漫画の空気を独特にしています。華海に惹かれる結末になるのはいいとして、ここまで劇的に結ばれた晶とどう離れるのか、青木君若かりし日々の顛末が気になるばかりです。また楽しみな漫画増えた!!