本編はパートナーを追い求めるエロい百合小説かなあと思いきや、最後の最後で人前でストリップさせて、全裸芋ようかんプレイさせようとするくだりで頭が爆発しました。いや、何もかもが持ってかれたというか、センスが天才でした。
そして、付き合ってからの生活を書く番外編はH時にどちらから攻めるかで諍う爛れまくりの毎日のようで、「えい、このパカップルめ、良かったね」と砂を吐くしかありません。
何よりもキャラクタ設定がうますぎでした。冷たい綺麗系で澄ましているように振る舞うけれど、周りからは何を考えているかばればれ、Ｓに攻めようとするも抜けていて攻め切れないヒロインと、完璧です。対になるのは可愛い系で野獣のように攻める女の子とマーベラスでした。
その共依存カップリングに適う者は他になく、そこに心を奪う魔女が敗北するのは当然で――
以上。そんなこんなで底抜けにエロくてイチャラブが楽しめるのでお薦めです。ただし読後以降、芋ようかんを真面目な顔で口に出来なくなる可能性もありますが。
384,403km―あなたを月にさらったら (ティアラ文庫)
posted with amazlet at 09.09.16
