ダライアスバースト 感想

 ダライアスシリーズの12年ぶりの新作。PSPでの横STGですが、操作性は良好で画面も見やすいため携帯機のストレスは殆どありません。


 システムはショット(対空武器)、ボム(対地武器)、アーム(バリア)を強化しつつ面を進んで行くというもので、基本的には今までのを踏襲しています。新しいのは「バースト」という攻撃方法です。長押しで前方への極太レーザー、二度押しで設置武器となります。設置武器の射線は自機と異なる方向へ向けるため広範囲への攻撃になりますし、敵の攻撃を防ぐ盾にもなるため、何時何処に出すかが攻略上の重要な要素となっています。使用時間は攻撃する度に増えていくバーストゲージによります。敵機の攻撃に合わせて設置バーストを置くことで、また敵が複数出る場面で倒しつつ設置することでゲージの消耗をある程度少なく出来るため、道中の工夫の余地があります。
 またボスもバーストを使うのですが、タイミングを合わせてバーストを行うバーストカウンターという攻撃方法もあります。当然一歩間違えると敵の攻撃の真っ只中に飛び込んで行くだけとなって余裕で落ちるのですが、これで倒すとスコア上昇するため、スコアアップを目指すなら必須になります。

 
 ゲームモードは初めはアーケードだけなのですが、条件をクリアするとミッションモードバーストモードが追加されます。ミッションモードは自機のウェポンなどの条件が決まっていて、ボス単体やボス連続などのミッションに挑むことになります。ミッションは複数あり、クリアするごとに特典があります。
 バーストモードは進行はアーケードと同じなのですが、ウェポンレベル最強・自機ストック1・パワーアップアイテム出現0、コンティニュー不可、難易度高とルールがハードになっています。ただしその代わりにプラス要素も色々とあります。ショットの変更が出来るため、弾消しや貫通などの用途によって使い分けられます。またバーストゲージが上がりやすいため惜しみなく使うことが出来ます。
 個人的に一番面白かったのはバーストモード。緊迫感がある設定とバーストほぼ使い放題&ショットの打ち分けというSTGにおける攻撃の妙がありました。


 STG苦手で島田フミカネさんのイラストのみに釣られて買う人はいないでしょうが、取り敢えず言って置くとイラストが活用されるのはEND以外ありませんのでご注意を。
 音楽はゲームのその場その場を盛り上げていて良かった思います。


 シナリオはSFちっくなネタが端的な文章で格好良く語られます。今までの作品の歴史を伝説として臨んで今積み重ねてきたプレイの結果を受け取るのですが、こういうSTGストーリーのは大好物なので、脳内で激しく修飾しつつ、興奮していました。
 英雄になったというストレートさも好きなのですが、一番好きなエンディングは何と言ってもEnd03。AIスキー兼集合知性スキーのSF者にはたまらんであります。

 自分が愛する人類を守るために

 ――それを見送るしか無い我が身(人類)を嘆くのですが、続く一文がまた泣けます。

 
 以上。携帯機の横STGとしては出来が良く、楽しめました。
 

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