たんぽぽ娘「河を下る旅」読了。-1。二度は繰り返せない河の旅の途中で出会うはずがないのに出会ってしまった男女の物語。あんまりにもなメタファとメロドラマ共に工夫がなさ過ぎて鼻につく。ちょっとこれは流石に厳しい
たんぽぽ娘所収「神風」読了。+1。異星人との戦争で神風作戦を命じられた軍人は途中で爆弾として生まれた死の女神と出会う――。この”爆弾として生まれた死の女神”のガジェットが素晴らしいし、それを生じさせる設定をでっち上げた意図も上々。イメージ先行型だけど、これは嫌いになれない。
たんぽぽ娘所収「荒寥の地より」読了。+1。丘に隠された真鍮の箱の中には、かつて冬に居候した渡り者の持ち物が入っていた――。設定した時間移動のルールで起こりうることしか書いていないのだけど、そのルールが適応された些細な反応で世界のバックボーンの大きさを予感させる手触りが素晴らしい。
たんぽぽ娘所収「主従問題」読了。0。不動産を営む青年は村全体を売り渡そうとする美女と出会う――。一読、なんじゃそりゃあと突っ込みを入れたくなるバカSF。犬SFの亜流だけど、星の名前と合わせてふざけた小説かと。嫌いではない。
たんぽぽ娘所収「失われし時のかたみ」読了。-1。いつの間にか自分のたどってきた人生にまつわる収集物が置いてある部屋にいた――。またこの発想かとは思う。オチも捻る訳でもないし、捻ろうとせずにあるがままを書くのが目的なんだろうけど、読んで面白くはない
たんぽぽ娘所収「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」読了。?2。世間から離れていた男性は道徳的な腐敗が蔓延したことで異星人の侵略に気づくが――。これは厳しい。
たんぽぽ娘所収「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」読了。0。とある民話のSF解釈。ガジェットがご都合的だけど、まあそれなり
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