「助けて」って言えますか?

みなさんが仕事や生活や人生に行き詰った時、誰かに助けを求めることはできますか?「助けて」って言えますか?
最近、このセリフを言わない人が増えているような気がするんですよね。根拠なんて無いし、本当に気のせいかもしれないけど。

こういう話をすると、生活保護の問題やセーフティネットの問題が真っ先に出てくることが多いのですが、実際そこまで切羽詰った話でなくても、「今やっている仕事が、自分の力だけでは間に合いそうにないから手伝って欲しい」とか「一人暮らしなんだけど、高熱が出た上に食糧がないから買ってきて欲しい」とか「大量の買い物に行くので、一緒に付いて来て欲しい」とか。頼まれたほうも、ちょっとの時間と手間を取られるくらいの話で。

与えられた仕事を完璧に実行することを目指して行動している人もいるし、他人に迷惑を掛けないように行動している人もいる。そういう目標を持って行動している人も素晴らしいと思うけど、その目標って命を懸けてまで守らなければならないことなのかな?その目標を達成できないことは、自ら命を絶つほどの絶望なのかな?そこのところがよくわからない。私は、それが命を懸けるような目標であるとは思わないし、"その程度のこと"で命を絶たれたほうが、助けを求められるよりも迷惑だ。

こういう問題の原因って、きっとひとつじゃないんですよね。本当に小さな様々な要因がミルフィーユのように積み重なって大きな壁になっている。だから、要因の一枚を取り去ったところで、壁は壁のまま残っていて問題はなかなか解決できない。特効薬は無くて、長い長い時間をかけて一枚ずつ問題の要因を取り除いていくしかないんだろうと思う。

なんてことを書いていたら、もっと深刻な問題が3年前にNHKで取り上げられていました。
NHK クローズアップ現代

適切に助けを求めるというのも、今後生きていく上で必要な能力なのかもしれない。
ホントに命は大切にしましょう。