プヒプヒ日記

 

2017-01-16

文学フリマ京都出店

今度の日曜に開催される第一回文学フリマ京都にわがエディション・プヒプヒも出店します。新刊はレルネット-ホレーニアの短篇「三本羽根」を予定しています。ただいま鋭意翻訳中。例によって例のごとくのドッペルゲンガー社交界小説(?)であります。乞うご期待。

他にも名状しがたい旧刊をいろいろ取り揃えて持っていきます。「こんなのがまだあったのか!」と驚くような昔の出版物も若干あるはずです。なにとぞよろしく。

2016-12-20

読書人の鑑

古書ドリスさんのこんなツイートを見て矢も盾もたまらず森下まで行き、まだ紐で縛ったままなのを無理を言って見せてもらいました。

本に挟み込まれた紙片などから察するに、名古屋で英文学を講じておられたT氏の旧蔵書であったものらしいです。ほとんどは大御所作家の作品で、ミステリやSFは見事に一冊もなし。ただ子細に見ていくと面白いものもチラホラ混じっています。たとえばこんなの。

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すなわち『ユリシーズ』のOdyssey Press版ペーパーバックであります。あと今回は買わなかったけれどロレンス・ダレル『黒い本』のOlympia Press版ダストジャケットつきもありました。興味ある方はいっぺん見に行ってはいかがでしょう。

あとこれは今回本を見せてもらってのなんとなくのカンなのですが、この方は本業の傍らエロティック文学のコレクションをしていた感じがします。『ユリシーズ』や『黒い本』のこれらの版は一種の地下出版で、普通の人がおいそれと手に入れられるようなものではないですから。

その意味で蔵書の残りがどこに流れたかが気になります。ディスプレイ業者でなければいいのですが。

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これは『ユリシーズ』に栞代わりに挟まっていた葉書の一部です。「求めよ国債 銃後の力」とか言われてた世相に背を向けてひとり黙々と『ユリシーズ』を敵国言語で読んでいたというのがすばらしい。それも英米ではこの作品が公然とは出版できなかった時代に。(上に画像をのっけた『ユリシーズ』はハンブルクで出版されたものです)

なんだか植草甚一みたいではありませんか。これぞ読書人の鑑といえましょう。

2016-11-23

文学フリマ報告(その1)

弊スペースまで来てくださった方々、どうもありがとうございました。

新刊はたちまち売り切れてしまい、大勢の方に無駄足を踏ませてしまいました。申し訳ありません! しかしお隣のスペースの『結城昌治読本』よりは長くもったと思います。あれは本当に瞬殺でした。ともあれ次回はもっと大量に作るつもりです。重ね重ね申し訳ありませんでした。

その売り上げを握りしめて「みかんの星」のスペースに行き8000円くらいの大人買い。そのなかの一冊『ここは悪いインターネットですね』をパラパラ見ててちょっと驚いたページがありました。

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「いっちょ噛み」というのは一部の幻文系ツイッターだけの話かと思っていたら、もっとグローバルな現象だったんですね。寡聞にして知りませんでした。いっちょ噛み〜ウィルビーマイエピタフ〜、ガブーリ、ガブーリ、ガブリンチョ。

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こちらは極太フォントがワイルドな小野塚力さんの『絶滅動物のいる文学誌』。限定十部とか二十部とかいわれる超稀覯本です。アナトール・フランスの『ペンギンの島』に出てくるのは実はペンギンではなかったとか、興味深い話題が満載。小野塚さんも自らの鉱脈を掘り当てつつあるのが感じられます。

そうそうそういえば、先日とある局長から聞いたのですが、小野塚さんに呼び出されて行ったら矢野目源一の復刻を出すとかそういった話だったそうな。拙豚なら用があるときには志村坂上まで行くのに、おそれ多くも局長に呼び出しをかけるとはとはさすが大物は違う!と感服つかまつった次第でありました。

2016-11-20

文学フリマ新刊

いよいよ11/23(祝)に迫る文学フリマ。当スペースは「エディション・プヒプヒ」2階のカ‐17です。どうぞ皆様こぞってお越しください。

新刊はレオ・ペルッツの中篇「霰弾(さんだん)亭」を予定しています。72ページ予価500円。

とりあえず表紙はできました。あとはこびとさんだけが頼りです。

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2016-11-12

イチョウ並木の本まつり

というわけで11月9日の日記で言及した 第1回 瀬戸内ブッククルーズ イチョウ並木の本まつりに行ってまいりました。岡山・香川・徳島などの古書店が一堂に会し、イチョウ並木に囲まれて店を開くという大変に嬉しいイベントです。

まず買ったのはこの本です。買った店は斑猫軒というところです。

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この本は復刻版は持ってるのですが、元版は買っていなかったのでした。復刻版では微妙に変わっているところがあるとのこと。いったいどこが変わったのでしょう。これから捜してみようと思います。ちなみに元版・復刻版ともに今では結構な稀覯本なんですよ。アマゾンではすごい値段がついてます。

記念にブックカバー用の「ブッククルーズ」のハンコを押しました。

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次に買ったのはこれ。これも実はいままで持っていなかったのです。これでようやく噂の「あひる」が読めます。

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買ったお店は「迷路のまちの本屋さん」というちょっと変わった名前のところです。これは小豆島の本屋さん。なぜこんな名前かというと、土庄港の近くにクレタ島のクノッソス宮殿みたいに入り組んだ街路があって、そこにある店だからだということです。なんでも南北朝時代に敵を惑わすためにわざと街路を迷宮化したのだとか。

小豆島の本屋さんと「たべるのがおそい」について語り合うという稀有な体験をしてしまいました。でも迷路の中心にこの雑誌があるというのはなかなか似合っているではありませんか。これにも「イチョウ並木の本まつり」のハンコを記念に押しました。

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だがしかし! よく考えてみたらはるばる岡山まで来たのに知り合いのつくった本しか買っていません。これはあまりにもまずい、というので少し気合をいれて物色をはじめたのでありました。(続く)