Punkchill News このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-01-09

[]アメリカにてフランスギャル

あけましておめでとう。


フランスギャル死んでもうたね。

夢見るシャンソン人形を聴きつつ、ああかわゆらしいなあとほうっとなっていたのだけど、ちょっと。

アメリカ人ってフランスギャル知らないねんで(というのは乱暴で、いや、知ってる人ももちろんいるだろうけども)。

ギャルだけじゃなくて、あんましフランスの音楽とかフランスの映画とかも知らない人が多い。英語以外の言語の映

画は見ない、字幕が嫌とか言う文化的鎖国人も結構多いしな。

そんでこれはわたしの完全なる偏見だけれども、アメリカ人でフランス映画とか文学とかに詳しい人は性格の悪い人

が多い。ねちっとじとーっとした感じの人。

フランスギャルも山田太一も田辺聖子も知らないアメリカ人たちってなんかもう何なの気が合わへんような、いや

むしろ気の毒なような、という気がするけれども、彼らにはダイ・ハードがあるのだから。ブルース・ウィリスが

いるのだから。


きょう、仕事が終わってバス乗り場まで歩いていたら、若くてきれいな女性に声をかけられた。

わたしが去年ターゲットにて5ドルで購入したフェルトのバッグを「かわいいな。PC運ぶのにいいね。

バックパックじゃなくてPC運べるちょうどいいバッグ探しているのだけど」と言うので、

これターゲットで5ドル。それを証拠にこの持ち手の偽物の皮の安っぽさを見よ、

と見せたら、いやしかし、5ドルでこんなの購入したとは凄腕やんか!と大層ほめてくれて、そこから

ぶらぶら歩きながら話をし始め、仕事なにしてんの?みたいなことになり、気づいたらいつのまにか

名刺をもらってリクルートされ、電話番号を交換していた。こんなところも、またアメリカ。


寒いな暗いな。2018年ってどんな年になるのか知ら。日本にもアメリカにもミサイル飛んできませんように。

あたろう

2017-11-13

[]おもそろい テレビと本がおもそろい/友だちがあんまりいない

いま読んでいる本が大層おもしろく、ああおもしろ、おもしろ、と声に出しそうになる。

何というリズム、イメージの氾濫と反乱。

考えてみたら、本とはただの文字の羅列であり、開いて読まなかったら死んでいる、というか

そこに寝そべってじっとしている記号であるにもかかわらず、読み始めると、そんで

それがおもしろいと、急にむくっと起き上がり、立ち上がり、ひらりひらりと踊り始める。

こちらの視覚も聴覚も嗅覚も、何だかわからない感覚もどんどん覚醒し始める。不思議でおそろしいことだ。

寝た子を起こしてしまった。ふたをあけてしまった。



そんで、テレビ番組もおもしろいのがいっぱいある。これも見たいあれも見たいのだが、労働者は毎日

仕事に行かねばならず、ごはん作ったりメールに返信したりおやつ食べたり知人の犬の世話をして

ひねり出されたばかりのほかほかの犬うんこを中腰で拾ってその温かさやわらかさに気が遠くなったり

毎日9時間寝たりせねばならないので、なかなか思うようには見られない。心のこりなことだ。

テレビがこんなにおもしろかった時代って他にあったっけ。何というか、登場人物たちは

どエゴの丸出しでちっとも良い人たちじゃないのだけれど、それが見ていておもしろいのだ。



そうこうしているうちに、あんまし友だちもいないことだし、大人なんだし社会人なんだし

ちょっとは社交っていうものもしなくてはと自分を奮い立たせてはみるけれど、そして武者震い

しながら出かけていったりするけれど大体は、うなだれて帰ることになる。世界は広いが、

良いテレビや映画や本や音楽ほどおもしろい人ってあんましいないんやわね、と思うが、

それは先方とて同じで、むこうも別にわたしと会ってみても別におもしろくもなんともないの

だろうな。きっと別々の帰り道、あー、家でテレビ見てればよかったなあと思い合うことで

はっきりと確認することはないが見えない合意をしているのかもしれない。


あた以知郎

2017-10-03

[]はげましたい

斉藤由貴を励ますために、みんなでカラオケ大会したいな。斉藤由貴の歌だけで数時間。

おんちっちで?


いまではあなたを好きだけど彼とは別れられない と言うからそうかそうか、と思ったら

それでもあなたを忘れない って、わるぅ。悪ッ。

小鳥どころか、ぐるぐる抜け目なき姥ガラスじゃー。

こんなんをあの声で訥々と歌うから、なんか身をよじりたいようなたまらん効果がある。困る。

きっと斉藤由貴はびくともしないのだ。不倫ごときで。

本当はうれしいくせして。

でもこれ夢だから。うふっふー。


アタ湖

2017-09-10

[]夏の来客/気を遣う

はっと気づけばすでに9月で、肌に触れる風が何だか秋の気配である。

ああ。夏は終わったのか。もしかして。


この夏は、遠方からの来客がたくさんあって、気を遣うことになった。


基本的に、アメリカ人は気さくな人が多いので、お客さんでも自分で

台所の戸棚を開けてグラスをとって飲み物をついだり、冷蔵庫を

勝手にあけてくれたりするカジュアルさなので、おもてなしという意味では

楽なのだが。


Jさんはユダヤ教信者である上に、旧石器時代の食事法に従うという、アメリカの都市部で

健康に気を遣う人たちがよくやっているパレオ・ダイエットを実行する人であった。

なので、エビとか蟹とか豚肉は食べられず(ユダヤ教)、パスタやパン、お米等の穀物類はだめ、

加工品も砂糖も乳製品も豆類も食べません(パレオ)、と言われて、エエ、4日間もどうやって

泊まってもらったらいいのか、というかあなた、そんなに制限あったなら、人と会食するのも

難しかろう、ということで、炭水化物と豚肉と砂糖をふだん、好きなだけ食べている自分は

何を出せばいいものか、すっかり困ってしまった。牛肉と鶏肉は食べられるそうなのだが、

わたしはその2つを食べない。


そんで結局は、本人が選べる外食で4日間のほとんどを乗り切ったのであった。


その次に来たSさんと家族に会ったときは、会う前に「義理の兄にトランプ支持者がいるから

政治の話をしてはいけないよ」と言われた。わ、トランプ支持者になんて初めてお目にかかる。

そっか、トランプの悪口言ったらいけないんだな、よし、と唱えつつ会いに行ったら、

「妹はジェンダーフルイド(ジェンダーが流動的)なので、sheって言わないで。彼女の前では

theyを使ってね」と言われた。性別を限定しないためにsheとかheの代わりに単数扱いのtheyを

使うことがある、というのは知っていたけれど、実生活で本当に使ったことはなかった。おお、

気を付けなければ。


その次にやってきたDさんは極度の偏食で、ほとんど何も食べられない人であった。

普段は自分で食事を作り、2種類の献立を毎日繰り返して食べているのだそうである。

これも、下手に手料理など出すとかえってきまずいので、5日間を全部外食で乗り切った。


その次にやってきたGさんは、バイセクシャルもしくはアセクシャル(無性愛者)なので、

そういう話は禁忌であり、しかもものすごくパワフルで、昼間から浴びるようにお酒を飲む。

何というのかこう、そこにいるだけでエネルギーがむんむん充満している感じで、一緒に

いるとこちらのエネルギーまで取り込まれてしまうような感じだった。


咳をしていたGさんが帰っていった後、背中がぞくぞくし始めた。

彼は風邪菌を残していったのである。Gさんから受け取った風邪は、大変にしつこいもので、

2週間治らなかった。


なんか無闇に大らかそうに見えるけれど、アメリカ暮らしも実は結構、気を遣うのである。


あたメロ

2017-06-29

[]いばんか

時間は貴重だ。

何がほしい、と訊かれたら、時間と体力と気力、と答える。

なのだけど、その貴重なはずの時間も体力も気力も、なんでか知らぬがどうでもいいことに無駄遣いしたくなるときがある。たまに。発作のごとく。

昨日がそれだった。なるべくどうでもよくて、何の興味も生産性もないことに時間を使ってやろう、という気持ちがムクムクムクとやってきたので、わたしはイバンカ・トランプのインスタグラムをひたすら見続けるという、半ば拷問のようなことを自分に課してうんうん唸っていた。

ものすごく疲弊した。そもそも、インスタグラムを見るという習性もないのだ。自分には。

なんといったらいいのか、生きる力を奪われる気がするわ。ソーシャルメディアって。

あた麦

2017-06-11

[]自分爆発レディ

40代、50代、60代で、子が巣立ち、自分の時間が出来てこれからは存分に人生を満喫するでー。

自分のために、自分だけのために!

という女性たちのことを、<自分爆発レディ>というらしい。

なんというネーミング。

博報堂が名付けたのだそうだ。

聞いてみると、彼女たちは自分の時間を楽しみたい、自分ひとりで、または友人と、というのが主流で、

夫婦でいろいろ楽しみたい、というのは少数派ならしい。


「レディ」と言ってはいるが、本当は「自分爆発おばさん」にしたかったのであろう。

爆発、という言葉に、彼女らのこれまでの人生の抑圧重圧うっぷんぶりがうかがえるではないか。

これまでの人生に何度も火種はあった。その度に、くすぶってきたのだ。


いくでー!いったるでー!ドーン!という威勢の良さの先には、何が待っているのだろうか。

わたしの脳裏には、ダイナマイトを胴体にぐるぐる巻きにして(末井昭のおかあさんのような)

自爆し、灰になっていく女たちの姿が浮かぶ。戦死していく女たちの姿だ。


美魔女とか自分爆発レディとか、パッと見はおもろでポップな感じに見せておきながら、実は何となく

女性嫌悪のにおいがプンと鼻につくのだけども。

6月30日からシアトル美術館で草間彌生の展示が始まるのだけれど、何と発売から3日間で9月までの

前売り券は完売してしまった。すごい、彌生人気。でも、何とか当日券を手に入れて見に行きたい。

その後にはアンドリュー・ワイエス展もあるし、楽しみだなあ。


プリンプリン物語、ギャー。見たい。

あのまつ毛。あの世界感。斬新だったよなあ。歌も大好き。

わたしの中では「三国志」の人形劇とセットになって特別な場所を占めている。

しんすけりゅうすけがいたのってどっちだったっけ?

あたヤン

2017-03-24

[]ありのままの自分になるの

誰かに会った帰り道、「あんなこと言うんじゃなかった」「ペラペラ変なこと話してオノレは何というあほたろう」と

後悔ばかりしている。わたしの人生は、ずっとこんなだった気がする。小さいころからずっとそう。

背丈が変わっても、住むところが変わっても、話す言葉が変わっても、何だかなんにも変わらない。

そして最近、さっき言ったばかりのことを同じ会話のなかでもう一度繰り返していることに自分で気付いている。

あっ、脳みそのなかでctrlとVのキーをまた押してしもた、という感じ。と思ったら、変なところで、あ、もう1回

押してしもた。でも、空気中に1度飛び出た言葉は、脳みその中に戻らない。ctrlとZが通じない。

姪っ子がスカイプで、

ありの〜ままのぉ〜 じぶぅぅうんになぁるのぉ〜

と歌ってみせてくれるたびに、泣きそうになる。

3歳で、青い化学繊維の皮膚が痒くなりそうなドレスを着て。

ここにも、えるさが1匹。


あたよ

2017-03-15

[]席を譲られる

はい。

あたろうでげす。

プンク日記が消えたからこれからはここへ書くべし、とのことで来てみた。

しかし、3人でカテゴリー分けしてあるの、どうやって分ければエエのんかえ?

北国のおっちゃんにはわからんよ。適当にやってみるけども。


今日、結構混んでいるバスに乗りこんだ矢先、別々の先に座っていた2人がささッと席を立って「座ります?」と訊いてきた。

30代ぐらいの男の人と、40代後半ぐらいの女の人だった。

いえ、だいじょうぶです。ありがとう、にっこり、と答えたのだけれども、ふと、後から変な気持ちになってきた。


なんで?


杖をついてるわけでなし、怪我していないし、妊婦でもないし。よっぽど疲れてみえたのか。瀕死のごとく。


バスで立っていると、たまに男性が席を譲ってくれようとすることがあるけれども、今回は女性までもが。しかも、明らかに自分より年上の感じの女性であった。


と書いて、はっとする。

もしかして、自分は中年壮年をとっくに駆け抜け、知らぬあいだに老人になったのではあるまいか。

確か3か月くらい前に、ろくに練習もせずにハーフマラソンを悪くないタイムで走って周囲を驚かせたような気がするけれども、あれは3か月ではなく、実は30年ぐらい前だったのかもしれん。わたしのことだ。ありえない話ではない。

職場を出る前にトイレの鏡でうすらぼんやりした自分の顔を見た気がするが、鏡の中の顔が現実の、いまの自分の顔だと誰が知ろう。自分が認識している自分の姿ではない、老婆もしくは老爺が他人の目に映る自分であるかもしれないのだ。

または職場からバス停までの数ブロックを歩くあいだに、時間軸がなんか間違ったところに突入してしまい、急激に年を取ったとか。


というようなことをつらつら考えながら立っていたら、カーブを曲がる時にも全然減速しない運転の粗さにひっくり返りそうになった。何ちゅう運転すんのんよ!


そうそう、とみこ、「寺山修司からの手紙」アマゾンで注文したよ。読むのが楽しみ。


あたピラー