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心の苦しさを解決する方法 このページをアンテナに追加 RSSフィード




 【心の苦しさを解決する方法 目次】

2010-02-22

Lesson 9 「人格障害」という言葉に出合って、身動きがとれなくなってしまったら・・・

ブログ「読むカウンセリング」に最近投稿した一連の記事をご紹介します。

記事には明記していないのですが、一連の記事は、『人格障害』と呼ばれている状態を理解しようとするときに、参考にして頂けると思います。(特に、境界性人格障害境界例、ボーダーライン・パーソナリティ)と呼ばれている状態かな・・・)

人格障害』という言葉は、とてもインパクトのある言葉で、心の苦しみを解決しようとしているときに出合ってしまうと、解決の道の全てが閉ざされてしまったような気持ちにさせられてしまいます。

少なくとも、私は、そうでした。

「自分は、心が出来損なった人間なんだ・・・」と思ってしまい、とてもつらい気持ちになったことを思い出します。

 

しかし、自分の心を深く見つめたり、心のことを色々と考えたり、自分の子供との関わったりする中で、随分、多くのことが分かるようになりました。

そして、『人格障害』なんて意地の悪い言葉は、もう気にしなくても良いことだったということも理解しました。

今から振り返れば、昔の私は無知だったとはいえ、本当にばかばかしい言葉に振り回されてしまったものです。

 

で、『人格障害』と呼ばれている状態は、どういう状態なの?

それを、理解するために参考になりそうな、最近書いたブログ記事のリンクを紹介しておきます。

読んで頂ければ、『人格障害』なんてオドロオドロしいものはなく、普通の人が、ただ苦しくなってしまっただけの状態ということを理解して頂けると思います。

  1. 気付かないうちに心が受けているもう一つのダメージ
  2. これが依存症の原点のような気がします
  3. 親が自分の感情を子供にぶつけてばかりいると、子供の心に与えるかもしれない影響
  4. 「自分の感情」と「他人の感情」の混乱
  5. 「幻の感情による攻撃」が心を苦しめる
  6. 心が「幻の声」を聞くとき、苦しさが生じる
  7. 子供はみんな催眠状態

 

※各記事はそれぞれ少し長めです。

お役に立てることを願って・・・


 

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2009-09-09

Lesson 8 なぜ、人は心の苦しさの原因を見誤るのか?

人は、何らかの問題に直面すると、その問題を解決するために、その原因を探し出そうとします。

これは「原因があるから結果が生じる」という因果律に基づいた思考で、実務的な問題の対処にはとても有効なところがあります。

しかし、この考え方は、感情が絡む問題においては、人を誤った方向に導いてしまいやすいところがあります。(特に、慢性化してしまっているような心の苦しさを解決しようとしている時には要注意です。)

「原因がなければ解決できない」という錯覚

因果律の考え方では、問題のある結果に至ったとき、「問題のある結果には、問題につながる原因があり、その原因を取り除いたり改善することによって、好ましい結果に変えることができる」といった考え方をします。

これを心の苦しさに当てはめれば、「心の苦しさにも原因があり、その原因を解決すれば、心の苦しさは解決する」と理解することができます。

逆に、「原因が分からなければ、心の苦しさを解決できない」という雰囲気も作り出してしまいます。

ですから、心が苦しいと感じる時は、それを解決するために、「何が何でもその原因を見つけ出さなければならない」という気持ちに陥ってしまうのは無理のないことなのです。

しかし、心の苦しさを解消するには、原因は必要ありません。

ただ、心の苦しさを適切に対処すれば良いのです。

1つの出来事には、2つの結果が含まれる

何らかの出来事が起こった時、そこには

  • 出来事として客観的に評価できる結果
  • 自分の感情としての主観的な結果

 

という2つの結果が生じています。

これらは別々のこととして対処する必要があるのですが、現代の人たちは、そこが混乱しがちで、「客観的な出来事を変えることができれば、主観的な感情も変えることができる」と錯覚してしまっていることが多いのです。

これが、人が心の苦しさの原因を見誤ってしまう理由です。

感情を解決するステップ

これまでLesson 1 から何度も説明してきましたが、感情は、適切な相手と分かち合ったり、排出して受けとめてもらわなければ、スッキリとした状態には戻りません。

  • 嬉しいことは、誰かに一緒に喜んでもらうとやがて気持ちは落ち着きます。
  • 苦しいことや悲しいことは、その気持ちを誰かにじっくり聴いてもらえば、涙とともに排出されて、楽な気持ちを取り戻していきます。

 

自分ひとりで我慢し耐えていたのでは、嬉しさ・悲しさ・苦しさなどの感情は蓄積されて、やがて怒りという状態に変わり、最後は感情を爆発させてしまうことにつながります。

ですから、問題に適切に対処するためには、

  1. 感情が絡んでいる場合は、まず、感情に対して適切な対処をして、スッキリした気持ちになる(感情処理のステップ)
  2. スッキリした気持ちになった後で、まだ、残っている課題があれば、次に、実務的な対処を行う(問題対処のステップ)

 

という手順を踏むことが大切です。

このことを知っているだけで良いのです。

この 1 のステップ(感情処理のステップ)を知らないと、自分の感情以外のことに対処することで、自分の感情を回復させようとすることになってしまいます。

偽解決

感情処理のステップを経ないと、ほとんどの場合、感情のことは解決しません。

その時は気が済んでスッキリした気持ちになったつもりになっても、やがて、残っていた感情が蘇ってしまうのです。

そして、「過去にその行動によってスッキリした気持ちになった」という経験から、同じような気分を味わおうと、同じ行動を繰り返したり、その行動をエスカレートさせてしまったりしやすくなります。

これらの状況に陥っている時、本人は解決につながると信じて疑うことはありませんが、決して、本当の解決に至ることはありません。

このような、「解決に結びつきそうでも、決して解決に結びつかない解決策」のことを偽解決と呼びます。

感情が絡む問題の場合、

  • 感情処理のステップをスキップしているのなら、考え付く原因や解決策のほとんどは偽解決である

 

と言ってしまっても過言ではありません。

そんな状況の中で、人に本当の気持ちを話さずに、ひとり孤独に解決への努力をしていると、悩みという考えの世界に迷い込んだり、出来事や物事への執着を強めてしまったりすることになってしまいます。

心理的なトラブルのほとんどは、この感情処理のステップを省略してしまう習慣が身についたことによって生じていると理解できると考えています。それが、真の原因なのです。

逆に、その習慣から解放されれば、悩みや執着からも解放されていくのです。

※どのような理由で感情処理のステップを省略する習慣が身についてしまうようになるのかは、また別の機会に説明します。

偽解決の補足説明

例えば、大切に育てていた花を枯らしてしまった時、花屋で同じ種類の花を買ってきても、花が枯れる前の気持ちに戻ることはありません。

  • 枯らせた花 + (    ) = 新しい花  ※ 偽解決

 

この(   )に入るのが感情です。

この感情を吐き出して始めて、新しい花を受け入れることができたり、更には、新しい花を買わなくても気持ちが落ち着いて新しい花を買う必要性が無くなったりするのです。

偽解決に関連する説明ページのご紹介

最後に、偽解決に関連する説明があるページをご紹介しておきます。


ピュアハート・カウンセリングのコンテンツ紹介

 

この心理テストは、「自分の感情以外のどの部分に原因を求める傾向があるか」の目安を提示しているに過ぎません。どんな結果が出たとしても、心の苦しさの解決方法は、「苦しい気持ちを安心な相手に話し、そして、スッキリするまで泣く」ということです。ですから、結果は、あまり気にしないで下さい。

他人を責めたり、自分を責めたり、世の中や環境を恨んだり・・・

それらは、偽解決に陥った時の誤った努力です。すごくパワーのいる努力です。

そんなことにパワーをかけるよりも、「どのようにしたら、自分の気持ちを安心して話す場所を作れるか(見つかるか)?」を考え、そして、実践する方が、意外に簡単で、しかも効果のあることだったりするのです。

 

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