NYから その2

昨日に続いて、NYから。


昨日朝9時から夜9時までの
HP社のプレスセミナー&イベントがつつがなく終わり、
(これがどんなすごいイベントだったのか、については
一緒に参加したメディアの方のレポートが早くも上がっているので、
こちらをごらんください。完璧なレポートです。
私がこんな日記を書いている間に、仕事をきちんとやっている方もいるわけですね
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0907/hp.htm
本日は終日フリーということで、久々のNYを楽しんだ。


とはいえ、適当な人間ゆえ行き当たりばったりもいいところで、
日本を出る時に、200ドル換金したのに、いま手元に3ドルしかない。


なぜこんなことになったのか、ちょっと長くなるがお付き合いいただきたい。

 ◆   ◆

今朝、起きたのは7時。昨夜のイベント終了後、部屋に戻り、シャワーを浴び
さあ編集部からきたメールに返信しようと思ったものの
あまりの眠さに「ご、5分だけ横になろう……」と
全裸でベッドに入った瞬間に即落ち……、気づけば本日になっていたという
あまりにもお約束の展開。


加えて激しい頭痛も……。
クーラーつけっぱなしだったのがいけなかったかと思いつつも
8時30分にはロビーに集合しなければならない、
(HP社主催のちょっとクルーズがあるからです。)

というわけで、すかさず、持参したノーシンを飲み、
おなかに何か入れなきゃ……と14階のスカイラウンジに
朝食を食べにいくと、これがなかなかの眺め!
「プリーズテイクミーアピクチャー」と
持参したカメラで撮ってもらったのが右のカット。


こんなことしているうちに電話が鳴って、
HP社の人がもう集合時間だって言うじゃないですか、
あわてて部屋にもどって用意して出たんだけど、
この時、NYの地図とクレジットカードを忘れたのが
今日という長〜い1日の始まりとなった。


それでも、なんだかんだで頭痛がおさまり、
迎えられるままにバスにのり、フェリーにのっていると
こんなアメンボのような乗り物が登場……

なんでもこれがHP社のコンピュータを使って
設計されたものだそうです。

そして、気づけば、さっきまで寝ていた我がリッツが眼前に。
(部屋から眺めていた場所をフェリーが通過したわけです。)

おもわず調子にのって写真を撮りまくったものの、
やはり双子のWTCビルがないとなんだかNYらしくありません。


ま、そんなこんなで11時ごろ、アメンボツアーが終了。


昨日までに使った金額は、タクシー代や乾電池やチップなどで
20ドル程度。ざっくり180ドルはポケットに入っている計算。


フェリー乗り場からとことこと歩きだし、
とりあえずユニオンスクエアを目指す。


妻から「Rのお土産は、ハロウィン用の服で、希望は、
ナイトメアビフォアクリスマスのジャックだからね」といわれていた
お土産探しに出発したわけである。


なにゆえ、ユニオンスクエアなのかというと、
根拠は、アメリカに留学していた義妹の
「ユニオンスクエアの近くに大きな服屋があった」の一言のみ。


マンハッタンの東西は案外狭いんだよね、と訳知り風に
歩き始めたものの、なかなか着かない。


結局20分ほどかかってユニオンスクエアに到着した。

しかし、これがまた広い広場で、しかもどこにその服屋があるか全くわからず。


まあ、考えてみれば当たり前で、これでユニオンスクエアに向かった私も私である。
そんなことは棚に上げ、アドバイスをくれた義妹も義妹だよ、まったく、などと思いながら
ぐるっと広場を一回りすると、そこに「ベビザラス」の看板が!

「ここに違いない!」と入ったものの
あっさり店員に「ここの店は4歳までだよ」と言われ、
すっかりやる気をなくし、仕方ないので、本日会う約束をしていた
NY在住のライター・米田昌浩さん(http://www.masa-prism.com/)に
あうためにMOMAへと向かった。


しかし、その途中、街の洋服屋に目が留まり、
入ってみると、なんと意図どおりのものが……
黒人の男性店員が、「$☆〇#Я£ж%?(全く聞き取れず)」と話かけてくるので、
「アイ ドント スピーク イングリッシュ」といいながら、
「ワン モア サイズ」だの「マイサン イズ 5イヤーズオールド」だの説明していると、
「なんだ おめえ 英語しゃべれるじゃんか うまいよ」(←いやたぶんこんな感じだったと思う)
ってなやりとりがあって、思わず人種のる堝NYで、コミュニケーション成立。


ついでにいとこのKちゃん向けにも土産を買いました。
これで約55ドル使い、残り125ドル。


脱線しますが、実はこれがもしかすると、失敗したかもしれない。
というのも、サイズが4Tってやつなんだけど、
cmに直すとどれぐらいか、全くわからないので、
自分の直感で買ってはみたものの、いまホテルで広げてみると
なんだか小さい感じがするんだよね……

以前にR用にTシャツを買ったときは逆にデカすぎて、着れるようになるまで
2年ぐらいかかったから、その逆ブレで小さく選んでしまった可能性が高いわけです。


もし着られなかったら、スマン!R。父さんは頑張った。
もし入らなかったら、Kちゃんにあげよう!


で、こんなことをしているうちに
すっかり時間がたってしまい、米田さんとの待ち合わせまであと30分ほどしかない状況に。


タクシーで行くか、と考えていたところ、
街中の上品なおばあちゃんに
「アイウォントゥゴートゥーMOMA。
 ハウロング ダズイット テイク バイ ウォーキング」
(※注 意図としては、どのぐらいかかるの?と聞きたかった)
ときけば、
「おお、MOMA。25〜30分ぐらいだよん」というので、
「ハウトゥーゴーゼア」
(※注 意図としては、どうやっていくべきか?と聞きたかった)
「2ブロック向こうにいって、バスにのって、
53ストリートまでいき、また2ブロック戻れ」とのこと。
(NYでは、京都のように道が碁盤の目状になっており、
縦の道をアベニュー、横の道をストリートとなっている。)


早速、言われたとおりに、バスにチャレンジする。
バスも地下鉄も2ドルと聞いていたので、
しかし、1ドル札を2枚もって乗り込んだところ、
バスの黒人運転手が「NO!」というではないか。


なぜだめか全くわからず、降りようとした時、
座っていたコリアンのおばちゃんが、
「あんたこっちへ」(いや、たぶんそんな意味だと思う)と引っ張り込まれ
つまり、コインかカードじゃないと駄目だと教えられた。


しかし、そんなこと言われても、コインなんかないからこまっていると
おばちゃんがバスの他の乗客に話しかけてくれて、
1ドルコインをゲット。
ありがとうおばちゃん、
う、う、う、ニューヨークも捨てたもんじゃないね、などと思っていたら、


あっさり、そのおばちゃんは、私と運転手に
「彼は53ストリートでおろしてあげるのよ、私は次で降りるから……」と告げて
さっさっと降りていくのであった……

しかも1ドルまだ払ってないし……


そんなことがあったもんだから、
私は動揺してしまい、バスにかかった路線図の地図を見て
「メトロポリタンミュージアム」(MetroPolitan Museum of Art)を
「MOMA」と思い込んでしまうのであった。
(そしてメトロポリンタンミュージアムは、地図では、53ストリートではなく、
79ストリートに位置していた。)


どうしたものか、と思っていると、
53stに差し掛かったときに、
黒人運転手がツカツカとやってきて、
「降りろ!ここだ」(いや、たぶんそんな意味だと思う)と言うので
53stでおろされてしまったのであった。
(1ドルは結局払わなかった……)


その後なんとか、米田さんとケータイでやり取りし、合流。

(ちなみに米田さんはこんな人)
MOMA近くの、サンドイッチ屋で昼飯を取る。
米田さんと二人で約25ドルを使う。(残り100ドル)


そして、ミュージアムショップをのぞくと、
ちょいと変わったしゃれたモノがあり、
お土産にいいじゃん!とついついいろいろ買った。
・お札をとめておくマネークリップ3個いりを3つ(仕事仲間へのお土産分)
・おしゃれなクリアファイル
・ハリネヅミになるクリップマグネット
・磁石で止めておく、メモ止め
結果的に、これが痛かった!
なんとお土産代が70ドルにもなってしまったのだ。


中でも最も、意味がないのに買ってしまったのが、
↓これ。

天使ブタ。磁石でキスするのが面白いから、2個必要で、ちなみにこれ6ドル×2で12ドル。
(もらった人大切にしてください。)

というわけで、あと30ドルである。
そしてこの時になって初めてクレジットカードを忘れてきたことに気づいたのである……

MOMAに商品を返そうかと思うも、
すでに数ブロック歩いており、
そんな気力もなくなっていた……。


その後、米田さんと分かれた私には、あと1つのミッションがあった。
・最近Rとみたトランスフォーマーを買ってあげたい!というものだ。
日本円で2200円ぐらいだったので、
まあ30ドルあったので、大丈夫だろう、と思い、
タイムズスクエアのトイザラスに向かう。


しかし、タイムズスクエアまでのわずか
数ブロックの間に、私はついつい別のものを購入してしまったのである。

それはこれである。

それも3枚も。

あほか、と思われるかもしれないが、
いや、誰がどう考えてもあほなのだが、
このTシャツが好きなんだから仕方がない。

というわけで、自分と妻と息子の分で3枚。
これが1枚5ドルで約15ドル。
残り15ドルである。


この無謀な買いモノにより、
正直、トランスフォーマーは無理だな、と思ったわけだが、
楽しみに姿がまぶたに浮かぶ息子のことを思うと、
ちょっと悪いなぁと思い、
また本国では安く売っているかもしれない、という一縷の望みを託して、
トイザラスへと向かうのであった。


結局、トイザラスではなんと欲しい商品が売っていなかった。
残念、しかしホッとした私は、
いかにして帰るかを考えた。

なんとここからがまだけっこう長いのだ。

(続く)