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2009/11/13

つボイノリオアーカイブ(3)雪の中の二人

つボイさんが療養で不在の「つボイノリオの聞けば聞くほど」でワーストに選ばれた曲。なんせ局で決めた公式キャッチコピーこれはひどいだから(笑)。


雪の中の二人

雪の中の二人

ただ、この曲に関しては私の思い(狙い)と違うところで評価されている気がする。今日はその辺りをフォローさせていただこうと思う。



インカ帝国の成立」の次にリリースされることは運命付けられていたが、私の周囲では「リリースしちゃってもいいのか?」というムードが漂っていた。いわく「歌詞の内容がインカ以上に強烈」だと。


実を言うと、この詞をみんなが言うほど酷いと思ったことは一度もない。あまりにつボイさんの音源を聴き込みすぎてマヒしてるのかもしれないが、落語の下ネタ小噺みたいだなと思った程度なのだ。まあ、メロディまで付けて歌う必要があったかは別の議論が必要だけど(笑)。

逆にあんまり周囲が言うもんだから「じゃあ、自分が酷いと思うところまでやってみるか」と思ってアレンジに取り掛かったのだ。


イントロについては「パクリ」とか「パロディ」とか言われているが、正確にはちょっと違う。

つボイさんから「冬○ナみたいに…」とオーダーがあったのは事実だが、私はあの番組にまるで関心がなく、いまだに原曲を聴いたことがない。

参考にしようと局のレコード室へ出向いたが権利問題があってCDは撤去。また周囲の韓流ファンにも所有者ゼロ。結局かつて見たパチンコ台のCMを思い出しながら音色を決めていった。

だから、今もって本当に似てるのかがわからない


ちなみに楽器の弾ける人に試していただきたいが、あのイントロのコード進行はつボイさんの歌の部分とまったく同じである。だから正確に言うとパクりではなく、音色を似せて別メロディを被せただけ。歌で言えば0番に過ぎない。


では「自分が酷いと思うところ」とは何か?

それは8ビートからどんどんシャッフルして軍歌調に仕立てたハチャメチャなリズムアレンジと、最後の「う(ポン)」である。

軍歌っぽいアレンジは、もともと先輩のK氏が作ったライブアレンジ(「インカ帝国の成立」の項参照)を下敷きに、オーケストレーションを派手目にしているが、途中でつボイさんの冬○ナ発言により、前半をジャストにしたために繋がりに苦心した。1コーラスごとに1音ずつ転調するのも含め、3分程度の曲にしては異常な展開だ。

「う(ポン)」はヴォーカル録り以上に時間をかけており、30回ほどテイクした記憶がある。つボイさんも「何もこんなに一生懸命やらなくてもなぁ」と笑いながら遊んでくれた。


ジャケットはつボイさんのご指名で永田研次氏が引き続き登板。ところが「曲を聴くとどうしても冬○ナに引きずられてしまう」とのことで、私が「じゃあ谷内六郎風はどうですか?」とアイディアを投げたところ、あのようなイラストになった次第。

ちなみに今日は本邦初公開となるであろう、幻の裏ジャケット画像を公開。


f:id:pyu-ta:20091113170109j:image


なぜ「幻」かはお察しいただけると思うが、永田氏は"KINTA Ma-Xim MIX"と「インカ帝国の成立」がCD化されたから当然本作もそうなると思っていたようだ(笑)。

まあ実際のところは、楽曲そのものの短さやピー音入り「インカ」のようなバリエーションが作れなかったため、マキシシングルにしづらいという事情もあったけれど。


ところでこの曲はiTunes歌謡曲ジャンルからリリースされたが、これはY氏の提案。当時ベストテン圏内に数曲ランクインしていた強豪・夏川りみを差し置いて、あっという間に首位を奪取したのは笑った。この頃には、私もダウンロード数がなんとなく読めていたし(実際ほとんど予想通りだった)、iTunesユーザーにも「音楽界の田代砲」みたいなノリがあったのかもしれない。


当時のiTunes StoreにはWifi StoreもApp Storeもなく、今ほど普及していない時期だからこそ出来たお遊びだったのかもしれない。

  

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