ネガティブからはネガティブしか生まれないか

人と話をするとき、ネガティブ*1な話題を持ち出す人はまずいない。とくに集団だとそう。一対一だと、たまーにでるかな。もしあるとしても、「笑えるネガティブ」な話であり、「リアルネガティブ」な話題は持ち出さない。それはなぜか、相手をも憂鬱にさせるからだ(と思う)。
人間関係というものは古今東西を問わず大切なもので、関係を構築するために人々は様々な話題を提供する。そのほとんどはポジティブな話題、笑える話題がほとんどで、ネガティブな話題が表に出ることは、まあない。というか、そんな話をすると、まともに聞いてくれないばかりか、次の日から変人扱いされてしまうだろう。生産的な人間関係構築に、ネガティブな話題はそぐわない。
でも一方で、ネガティブな話題は時折、話題の本質的な部分をついている所があり、話を深堀りしようとしている過程で生じてくるものだと思う。人や世界が全てポジティブでできていることはありえず、ネガティブな要素は自分の中で押し殺し、ポジティブな面を出して日々を生きている。
酒に酔ったりすると、愚痴などと呼ばれる形でネガティブな鬱屈したものが吹き出てくることはある。まあしかしそれくらいなもので、日ごろからネガティブオーラだしているタイプと付き合うのはまあ、変わった感覚の人、くらいなのだろう。
ブログの内容も基本的にはポジティブなものが好まれる。読み手は有意義な情報や気持ちよい読後感を求めているのであって、゜д゜)鬱死・・・こんなものを読んでも生産的でないからだ。だから、マンガだってブログだって、この世のあらゆるコンテンツはだいたいにおいてハッピーエンドだし、読者もまたそれを求めている。それは一つの、オチが決まりきったストーリーなのだ。
私は変わり者なので、たまにネガティブな話題を人に問いかけたくなる。まぁかなり仲が深くないと聞いてくれないだろうが。話した後は気分が良くないかもしれないし、何でそんなこと話したのかと後悔することは多々あるが、人と話すことで、そういった話にも新たな気づきが得られることがある。その人の別の一面が垣間見られることもある。そういった意味で、決して絶対話してはならないタブーというほどでもない話題だと、私は思うのである。むろん、人は選びますが。
何でこんなことを書くかというとですね、今日、そのネガティブな話題を友人に振って、ああ振るんじゃなかったと激しく後悔しているところだからです。嫌な気分にさせてどうする俺。悪いクセだなあホント*2。
でも・・・気分は゜д゜)鬱・・・ですが、その人の別の一面、深い面を確かに見ることはできたように思う。ネガティブからはネガティブな気分が生まれてくることが多いが、決してそれだけじゃない何かが出てくると、私は、そんなところだけポジティブに考えています。

*1ネガティブな話題とは、哲学・人生など、答えの出しづらい話題を始め、文字通りくらーい話題です。これらの話題を聞いて気分が良くなる人は、たぶんどMか、現代の変わり者です。

*2たぶん、彼に「こんな話題してゴメン。」といったら、「いや、そんなことないよ。」と彼はたぶん答えてくれるんだろうな・・・・。是非はともかく、それが、人間関係として、正しい、対応だからな・・・。