東葉高速戦トーナメント

自宅から都内に出て行くときに東葉高速鉄道をよく利用するのだけれど、路線図を眺めていて、沿線の駅名に含まれる果てしないドラマ性にうっかり気づいてしまったのでうっかり報告していきたい。



こうして並べて見ると、おのずと1つの物語が浮かんでくるはず。「西船橋」、これはもうどう見ても主人公チーム。つまり、弱小「西船橋」が「東海神」「北習志野」ら強豪を次々と倒しトーナメントを勝ち上がっていくというサクセスストーリーが、ここから始まる。最終的には最強「東葉勝田台」を倒し、大団円を迎える。ジャンプで100万部間違いなしの定番スポーツ漫画といえよう。バトル漫画に置き換えてもらっても問題ない。

では、具体的に見ていく。

まず西船橋。こいつは響きからして、明らかに弱そう。「ニシフナ」という略称からして間抜けだし。東西南北の1文字が頭に付いた文字列という時点でどこか庶民的なのに、「西」がどうみても力弱い。(全国の西なんとかさんすみません)キャプ翼で言えば南葛、スラムダンクで言えば湘北に当たる感じ。あと総武快速線が通過するのもなんか腹立つ。

  • 東海神

次に東海神。「西」に対しての「東」なのだから、これはもう無条件に主人公のライバルチームだ。連載開始直後にまず戦うことになり、その後も物語の要所要所で登場。終盤まで主人公らに影響を与えていく存在となる。異論は一切受け付けない。

  • 飯山満

そして、その後に来るのが飯山満。これはどうみたって色モノキャラだ。ライバル「東海神」との伏線を一通り張ったあとの、繋ぎの展開になる。起承転結の「転」だ。「飯」「山」「満」って、全体的になんかデカそうなので、ものすごい贅肉でことごとく主人公らの攻撃を無効化するなどするがあっさり弱点的なものを見つけられて「ひでぶっ!!」など言いつつ退場する的な感じに違いない。

で、前半の山場の「北習志野」が登場。実績も実力もあるイケメンのリーダー格が、正攻法で主人公達を苦しめるイメージ。「北」なのでわりと強い。仲間も1人ぐらい死ぬし、総集編も1回ぐらいやる。ちなみに、駅前にある24時間営業の西友が便利。ここで第1部完。

船橋日大前」は、前回の「北習志野」との死闘から第2部への導入として、若干ゆるい展開のバトルになる。第1部での主人公らの成長を描く目的なので、相手の顔とかも割とモブっぽい感じで手抜き。

  • 八千代緑が丘・八千代中央

ここからは、船橋市から八千代市に突入し、第2部の幕開けとなる。「八千代緑が丘」は、次の「八千代中央」と兄弟関係にあたるので、兄弟ならではのコンビネーションを利用したなんかそれっぽい展開が生まれるっていうかなんかそんな感じ。ism(イズム)緑が丘の寂れ方がとても心配になる。もうちょっと顧客の動線を考えた立地なり売場づくりが出来れば…。駅からどうやって誘導するかが最大のポイントだと思う。

  • 村上

そして、物語は終盤に差し掛かる。「村上」は、本作品を語る上で非常に重要なポジションを占める。「村上」というと一見平凡な名前ではあるが、実は底知れぬポテンシャルを持っており、実に熱い戦いを演じる気がする。読者の人気投票ではよく1位に選ばれるバトルだ。なんか、ほら、村上姓の有名人って結構多いし。

そして、ラスボスの「東葉勝田台」。もうこの5文字からくる安定感と威圧感が、ラスボスとしての風格を見事に湛えている。東西線のホームで目にするたびに、恐れを抱かずにはいられない。


カッとなって書いた。後悔はしていない。
pktn先生の次回作にご期待ください。