マスターズの季節

今年もマスターズが開幕。マスターズの週末が来ると、いよいよ春だなと実感させられる。ハイレベルなプレイヤーが全世界から集まる今年最初のメジャートーナメントであることはもちろん楽しみなのだが、それに加えて、オーガスタの新緑が本当にきれいで、この大会に向けて芝を整備する人たちはすごいし、その中でプレイできる選手たちは幸せだと思う。

引くタイミングの決断の難しさ

この1ヶ月くらいの間、断続的に交渉を続けている大規模案件があるのだが、ようやく骨子レベルで先方と折り合い、あとは先方の意思決定プロセスで特段の問題がなければ合意の方向。厳しい要求をしてきたが、調子に乗っていると雑音も入るので、これ以上はあまり深追いせず、「撃ち方ヤメ」を決断。攻撃するときはガンガン攻めて、引くときは欲を出さずにサッと引くというメリハリをきちんとつけることが大事だと思っている。

ただ、どんなことであれ、始めるときはいいとして、いったいどこで引くのかを決断することはとても難しい。今回も、本当にここでやめていいの?と自問自答しつつ、経済的なシミュレーションも参考にしながら最後は直感的に判断したのだが、これがよい判断だったのかどうかはもうちょっと時間が経ってみないと分からない。

景気は上向いている?

景気の先行指数は底入れ感があり、米経済も回復傾向であることから、バーチャルには、日本の景気も徐々に回復しているのだろうなあというのは感じてはいたが、最近、街中を歩いていても、何となく人々の顔色がいいし、買物とか旅行の現場も人の頭数が増えているような気がする。マスコミなどでも「節約疲れ」という言葉が頻繁に登場するようになった。

一方で、牛丼の値下げ競争などの話を聞くと、デフレ圧力がまだまだ強いことも実感させられるが、同業種でもマクドナルドのように、戦略が当たって客単価が上がっているようなところもある。マクロ的にはデフレ傾向であっても、消費者が価値あると考えるモノやサービスに対しては多少高くともお金を払う傾向が昔よりも明確になってきているような気もしており、そうすると、今後の景気は、そのようなモノやサービスを提供できるサプライヤーの活躍にかかっているのだろう。逆に、金太郎飴的なサービスしか提供できないサプライヤーは価格競争に耐えきれずに淘汰されていくということか。行政の世界も同様だが、基本的には潰れないだけにたちが悪い。

日曜開店効果

我が家の近所に昔ながらの商店街があり、洋品屋、着物屋金物屋電気屋など、どうやって売上を立てているのか分からない店が軒を連ねているが、その中で一二を争う売上を得ているであろうクリーニング屋がある。このクリーニング屋、この前までは日曜・祝日休業だったのだが、最近、日曜・祝日も営業するようになった。傍目から見ている限り、この戦略はかなり当たっており、相当程度集客できているようだ。

昔ながらの、旦那が会社へ行き、奥さんが家を守るという伝統的な家族であれば、平日に奥さんが旦那の洗濯物をクリーニング屋へ持って行き、そして受け取ってくることが自在にできたのだろうが、今や、共働き家庭は相当多いし、我が家の近隣にはワンルームマンションもニョキニョキと建っており、独身者も多い。そうすると、平日にクリーニング屋へ行く暇もなければ気力もない。土曜日が唯一のチャンスなわけだが、何らかの都合で行けないと、相当困ったことになってしまう。一方で、土日の両方とも開いていれば、どこかで立ち寄るチャンスはできるし、急いでいれば、土曜日の朝出して日曜日の夕方に受け取るなんてこともできてしまう。

こういうニーズにようやく気づいたのか、このクリーニング屋はバイトを新たに雇って日曜・祝日開店に踏み切ったようなのだが、洗濯物のピックアップ率が高まり、クリーニング屋内に滞留しているものが少なくなったという副次的効果も出ているようだ。この商店街の他の店ももうちょっと周りに目を向けてみればいいのにとも思うのだが、これはなかなか難しいリクエストか。

ハイビジョンデジタル処理のCMが増えてきた

民放の番組を見ていると、番組自体はだいぶ昔にほぼハイビジョン対応が完了して、16:9のサイズにぴったりとはまる高画質の映像が流れてきたが、CMになると、基本的には4:3の低画質の映像となるのが常だった。しかし、このところ、CMの時間になっても16:9サイズの高画質CMがかなりの確率で流れるようになってきた。広告代理店とテレビ局の関係がどういう風になっているのかよく分からないが、これはようやく広告代理店もハイビジョン対応をせざるを得なくなって重い腰を上げたことを意味するのだろうか?ただ、家庭用のビデオカメラでハイビジョン対応がこれだけ普及する中で、そんなに大きな投資が必要とも思えず(特に広告代理店は儲けが多いし)、単なる気合いの問題のような気もする。いったいどこがボトルネックとなっていたのかが興味深い。

哲学の道の桜満開

quechee2010-04-04

久しぶりに哲学の道を歩いてみようということで白川丸太町のあたりから北上する。昨日とは打って変わっての暖かい日、観桜日和ということで、哲学の道も大混雑である。以前、この哲学の道を歩いたのはきっと大学時代の頃だったかと思うが、あの頃は、平日で人のいない哲学の道を歩けるありがたさなど考えることはなかったはずで、相当ぜいたくな日々を送っていたのだなあと思い返す。あの頃から結構哲学の道周辺の風景も変わっており、おしゃれな感じのカフェやお土産物屋などが軒を連ねるようになっている。

それにしてもすごい桜。人が多いのには辟易するが、それ以上に素晴らしい桜である。

嵯峨野と伊右衛門サロン

quechee2010-04-03

野暮用があり、週末は京都へ。寒かったが、ちょうど桜が見頃ということで、大混雑ということは承知の上で最近行っていなかった右京の方を探索することにした。市内をそのまま突っ切るのは危険な香りがしたので、阪急電車で桂を経由して嵐山線というルートを取った。これがなかなか正解で、嵐山線沿線自体が相当な桜満開の状況。電車に乗っているだけで楽しむことができた。そして、嵐山の駅から渡月橋の方向へと向かったわけだが、どうも渡月橋周辺よりもそこに至るまでの道の方が桜の咲き方がよかった。大混雑の渡月橋を渡り(どうして歩行者天国にしないのかが不可解)、野宮神社の方へ。個人的にはこのあたりの竹林の風景が桜よりも好きだったりする。渡月橋周辺に比べれば野宮神社を含めた嵯峨野エリアは人が少なく、ようやく落ち着いて散策できる感じ。

夕方に再び市内へ。烏丸三条から少し西に入ったところにある伊右衛門サロンがお目当て。言わずと知れたサントリーの大ヒット緑茶「伊右衛門」のアンテナショップである。色々な日本茶を楽しむことができるのだが、「日本茶ってこんなにおいしかったの?」って思わずにはいられない味の日本茶を提供してくれる。東京にも進出したらヒット間違いなしだとおもうが、わざと京都に留まっているのだろうか。