それぞれの3.11

あの日から5年。
長いのかあっという間なのか
わたしにはまだまだ答えの出ない年月


息子が産まれたときからときどき、
この子は誰かの生まれ変わりかもしれない、
そんな風に思うことがあります。



あの日から意識しない日はもうないのです。



わたしの知り合いにも、
新婚でその土地にやってきたばかりのお嫁さん、ご両親まで亡くされ、
天涯孤独になってしまった方がいて
もう
もう…



再会したときに、
ありったけの心を振り絞っても、
どの言葉も
彼の現実には到底太刀打ちできなくて
自分は本当に本当に無力で
ただ目を見ることしかできなかった。



生きているだけで幸せ
なのか
でも
それでも
わたしたちは生きていく


疲れてヘコたれて嫌なことがあっても
苦しくても悲しくても
明日が待っているから


お別れができる
それも幸せなことなのだと
知った



もうすぐ春ですね



彼が今、どこでどう暮らしているのか
わたしにはもう知ることはできませんが、
どうかどうか幸せであって欲しいです。


そして、今、懸命に生きていらっしゃる皆さんに
明るい未来が待っていますよう
心よりお祈り申し上げます