仮面ライダー電王/第46話「今明かす愛と理(ことわり)」

まあ「オトナってヒドイ」に関しては、本人から謝罪があったので善しとしましょう。結局桜井も愛理も、ひどいことなのは承知の上でそれしかないと思ったんだよね。その辺り、今週本編を見た上で先週の若菜さんのインタビューを思い出すと、やっぱりあの人芝居カンが良いなあと思う。脚本の読解力があるっていうか、その辺求めるラインが低すぎて見方が甘くなるあまりに感心するハードルが低くなってるのもあるかも知れないけど(笑。
つーか自分自身を敵に回して失恋する侑斗が不憫で泣けた。今週は冒頭白獅子イマジンにアルツ進行を指摘されてあせるカイにも泣けたんだが、みんな自分の大切なものを守りたいのは一緒なんだよな。その大切なものが愛する人だったり好きな人だったり(それは一緒じゃないのかw)仲間だったり自分自身の存在だったりするだけで。
そういう意味でカイの戦いが「自分の時間」のためなのは、特異点として自分の存在だけは保証されたカイが自分以外のものを得るための戦いなんだし、良太郎の戦いが特異点として自分の存在は保証されて、今また自分の周囲は守られてることが判明したのに、それでも大義のために自分の大切な仲間は犠牲にしなきゃ、って辺りがなんだかなーなんだけど、最終編前にこの種明かしがあったのは当然だよな。
侑斗がらみであげようと思ってまとまらないからずっとあげてなかったエントリがあるんだけど、侑斗の存在って、一応戦いのリスクもなくなにも背負っていない良太郎が、戦いの背負うものを実感するためにあったんだと思うんだ。
まあ手っ取り早いから「子供だから」って言っちゃうけど、別に子供じゃなくったって自分と自分の周りの人のこと以外はそんな関係ないのは当たり前だし、ほんとに子供だっていうんなら、良太郎なんてデンライナーと愛理がいれば全然おっけーなはずなんだよな、ほんとは。
それでもそう思わないのは、自分さえ良ければ良いってもんじゃないという当たり前の理屈なんだけど(w)、それでも良太郎にとって“時の運行”というものが、タロズという大切な仲間を天秤にかけるにはあまりにも実感の薄いものだったのは確かだと思う。
このはなしがあって良太郎と侑斗(あえて一緒にする。侑斗だって、そこまで実感を持って戦っていたわけじゃないと思う)が知ったのは、それが桜井と愛理という“自分の大切な人”たちにとってどれだけ大切だったかってことで、これはやっぱり良太郎たちが戦いの意味っつーか目的を実感するためにあったんだと思う。そう思った時に、やっぱ守るべきものの正体を明かしてもらえなかった良太郎って微妙に可哀想だなって気がする。俺そういう(ry<もう良いっちゅーねん。
今週は視聴中に邪魔が入って今イチ集中して見れなかったんで感想は軽めで。またなんかあったら後であげます。
毛布にくるまる侑斗は良太郎派の私でもクラっとくる萌え映像でありました。今週のタケるんはけっこう蚊帳の外に置かれた良太郎のムッとした気分を中心に演じていた気がするなあ。
冒頭のナオミの短冊の裏にモモが書いた言葉とかがさりげなく良いシーンなんだけど、タロズとナオミのやりとりは愛理と侑斗たち("良太郎たち”って言い方は気分的にできない。舞原監督は侑斗びいきだなあ、とそこはちょっとムッとするw)のシーンにタロズを入れないために用意された出番だろうけどちょっと邪魔だったね。外から覗いているタロズや離れていじけているリュータとかで十分だった気がするけど。
つーかあれが良ちゃんの“仲間”なんですけど見せるわけにはいきませんか。まあいかないわな(笑。
戦闘シーンは侑斗ゼロノスと桜井ゼロノスのWライダーキックやトリプル変身もあって見どころは満載ながらちっとバタバタモタモタしてたかなあ。ここでもライナーフォームがあまり良いとこなかった不満がちょっと。いっそライナーフォームやられかけて良いとこなしとかでも良かったんだけど、一応主役だからラストだけはしめさせてもらいましたみたいなおざなり感がw。
そして来週この予告マジで? つーかキンタがいなくなったらデンカメンソードの効力とかクライマックスフォームとかどうなんの? また気を持たせて実はってんじゃないだろうな?
つーか侑斗のあの格好ってどうなのよおじいちゃん!
<侑斗だから緑なんだね……。