僕たちがやりました/#9,10(最終話)

脚本:徳永友一 演出:新城毅彦
最終話でトビオ(窪田政孝)が言っていたことは常識的なことだと思うけど、トビオもパイセン(今野浩喜)も、「楽しく生きたいだけ」で取り返しのつかないことをやる人間のことを“クズ”って言うんだよ。んでこいつらのしたことって、充分“許してもらえなくても仕方ないこと”だよね。
窪田君がトビオの考えのなさをすごい正しく演じているので、うっかり「責めたら可哀想じゃん」って思っちゃうけど、よく考えなくったって自業自得以外のなにものでもないよなー。とりかえしがつかないほど馬鹿だったことには同情するけどさ。
不愉快さを圧しても見続けてしまったのはキャストのお芝居が良かったことと、彼らのしたことのとりかえしのつかなさをドラマがなにも考えてないわけじゃないんだよなと思える目配せはあったからだと思う。それでも講談社の倫理観はおばちゃんにはツラかった(θ_θ;
なんだかんだいって、今期つい見ちゃうくらいに面白かったのはフジのドラマだったんだけど(感想は書かなかったけど、「コード・ブルー」もそこそこ面白かった)、有名なタレント(あえて俳優・女優、みたいには言わんけど)とか誰も出てなくても社会現象みたいになるドラマとかは普通にあるわけで、「えー。面白かったと思うよ。頑張ってたと思うけどなあ」と気持ちよく言えないのってなにが悪いんだろうね?
この4人に関していえば、伊佐美(間宮祥太郎)が今も死んだみんなの命日にお参りを続けてることが、今宵(川栄李奈)と子供っていう幸せの対価だと思う。マル(葉山奨之)は良い思いしてるけど、10年後には違うんじゃないかな。水商売そんなに甘くないよ。そういう意味ではトビオを可哀想だと思えないのって、トビオの罪悪感が死んだ子たちに向いてるわけじゃないって見えるからだろうな。学校での懺悔からして、「妹とかかあちゃんとか可哀想」って思うもん。
それはそれとして、蓮子の中の人(永野芽郁)が番組放送中に次の次のNHK朝ドラで今度は佐藤健(28)の同級生役と発表されたもので、若干平常心で見れなくはなりました。脚本は北川悦吏子で役名の鈴愛(すずめ)は「新しい靴を買わなくちゃ」で桐谷美玲が演じた綾野君の彼女の名前ですが、面白くなるのかなあ。心配だなあw。