ギャライドのブログ

ストーリーと日常系でやっていきます。

KIRBYTHESTORY59「闇の戦士と闇払い」

「この星か………」
ここはファイナルスターから近い星、エクセドルスター。ダークマター族に侵略され、ゼロの支配下にある星の一つである。
「グライド•ヴィスペリア………」
ダークはこの少年を知っている。ギャライドが支給された食料(支配下の星からの献上物)をこの星、この村に持ってきていたからである。その時ギャライドはこの少年に出会ったのだ。
「いつものとこに居るかな?」
ダークはギャライドとグライドが会っているところへと急ぐ。
少し行くと廃工場を見つける。ここがギャライドとグライドの約束の場所だ。
「ここか」
「誰だ!」
辺りを見回していると後ろから声がかけられる。
「!?」
ダークは少し距離をとり、剣を構える。
「ん?ギャライドじゃないか、剣なんか構えやがって危ないっつーの」
少年が笑いながら電気を付ける。
「グライド………か」
ダークがほっとしたようにグライドに近づく。剣を持ちながら。
「おーっと、そこから近寄らないでくれるかな?」
「は?何言っているんだ?」
「何って………お前さんなら分かってるだろ?ダークさん?」
グライドが意地の悪い笑顔を見せる。
「………いつからだ?」
「いつってのはあれだ、最初からだ。これでも家は闇払いの一族だぜ?」
「ふん、まあいい。ただ殺すのみだ」
ダークがグライドを壁へと蹴り飛ばす。
ドゴ!
壁に当たり、落ちて来たグライドに剣を向ける。
「ちぃ………武術なんて得意じゃねーのによ………」
「死ぬ前にこの世界にさよならでも言っておけ」
剣を突きつける。
「何でこんな事を………」
グライドは今、まさに自分を殺そうとしているダークへと言った。
「上からの命令だ、死んでもらう」
ダークは少し小さな声で呟いた。
グライドの目から涙がこぼれる。
「そんな理由で………」
グライドの顔が怒りへと変わる。
「友を殺すのか!」
「ふん、はは、0様…いや………オレ様を恨みなぁ!」
ダークの剣が勢いよく振りかぶられる。
ザシュ!
「ふん、あっけなかったな」
「一息つくのは早いと思うぞ!」
グライドが腕を振り上げている。
「な!?」
「はぁ!放邪拳(ほうじゃけん)!」
ドゴォ!
グライドの一撃がダークを吹き飛ばす、そしてギャライドの体からダークを飛ばした。