2017ライブ10選

2016年末に個人的なちょっとした環境の変化があり、2017年は今までのように馬鹿みたいにライブやらイベントに行けないかもなあ、なんて考えていたのが今年の頭。ところがぎっちょん蓋を開けてみれば行きも行ったり過去最高の58本*1のライブイベントに参加しておりました。そんな中から10組絞るのはしんどいかしらと思ってましたが、選んでみたら意外とあっさり選べてしまって驚いてます。基本全部良いんだけど、その中で特に鮮明に「良かった!!!!」ってイメージが焼き付いてる10組を時系列で振り返ってみましょう。


1. 3/22 Mr.ChildrenNHKホール
そりゃ選ばないわけ無いわよ。ライブに参加するようになってから願ってやまなかったホール会場でのMr.Children体験。3階席ということでメンバーや楽器を視認することには難ありでしたが、かえって音に集中して極上の音楽体験が出来たような気がします。(後にドキュメントで彼らの思う壺であったことを知る。)特にドラムが1曲目からビシっと締まって聞こえるのは基本大箱ばかりのミスチルさんではほぼあり得ないので、その時点で感激してしまいました。レア曲激渋曲織り交ぜたセットリストも文句なし。


2. 4/30 sora tob sakana@恵比寿LIQUIDROOM
リアルアイドルのワンマンライブ初体験。全曲演奏は生バンドという事前の触れ込みもあり非情に楽しみにしておりましたが、音楽面だけでなくてスクリーンを使ったVJの演出も大変素晴らしく、より一層楽曲とオサカナちゃん達の世界観に没頭出来る素晴らしいエンターテインメントでした。CDで聴く少し不安定なボーカルと照井順政氏のバッキバキな楽曲たちとの絶妙なアンバランス感が好きでしたが、メンバー皆CDよりずっと上手くなっていて、ライブとして観るのはこっちも良いなあ、と思ったり。


3. 5/6 KIMONOS@THE MATSURI SESSION
向井秀徳率いるMATSURI STUDIO一門のまさにお祭りとも言えるイベントでしたが、その中でも特に素晴らしかったKIMONOSをチョイス。5月の日比谷野音なので開演時にはまだ明るかったのですが、KIMONOS始まるころにはとっぷりと日も暮れ、怪しいHIBIYA CITYの夜に向井とLEO今井の2人だけで繰り広げられるセッションはまるで達人の洗練された演舞を見ているかのようでありました。音源持ってないし知ってる曲も結成してすぐに公開された2曲くらいしかないんだけど凄い楽しかった…


4. 5/19 Liima@六本木Super Deluxe
もともとEfterklangというデンマークの3人組のエレクトロバンドでしたが、最近はパーカッショニストを加えた4人編成で名前も変えて活動しているLiimaの満を持しての初来日公演。Super Deluxeという箱の特性もあり、まさに目の前でリズムとメロディが作られていく様を見られたのは本当に貴重な体験でありました。パッドだけじゃなくて、灰皿、バケツ、クラフトテープを並べて叩きまくってあれだけのグルーヴを出せるのは本当に見事としか言いようのない名人芸。最近出たアルバムもお気に入りです。


5. 6/17 Mr.Children@札幌ドーム
周年イヤーなので2公演チョイスしてしまうのは仕方ないよね。ということでデビュー25周年と「感謝祭」というテーマを背負ったツアーのドーム公演です。ホールでの選曲とは一転してまさに感謝祭と言うべきミスチルにしては意外と珍しいシングル曲オンパレードなセットリスト。かと思いきや突如織り交ぜられるライブ初披露のカップリング曲「こんな風にひどく蒸し暑い日」やらドラムの鈴木英哉氏大フィーチャーの夏の大アンセム「思春期の夏 〜君との恋が今も牧場に〜」というハードコアなミスチルヲタクもにっこりの無敵のセットリストでこれまた大満足でした。スタジアムの方も参加しましたが、セットリストもやや縮小方向に変わってしまったし、とにかくレーザーの照明・演出がドームでは映えまくりで素晴らしかったのでこちらを選出。


6. 7/2 Taku Inoue@Re:animation X
いわゆるアニクラの野外フェス版のようなイベントでして、中野区役所前とか歌舞伎町でやっていたときに遊びに行ったことがありましたが、今回は10回目ということでお台場の潮風公園という開放的なロケーションでの開催に加えて愛してやまない我らがTaku Inoueが出演ということで迷わず参加。天気も良くてイベントそのものも楽しかったですが、しこたま飲んだ後のただでさえ感情が揺さぶられがちな夕暮れ時にイノタクさんによってエモーショナルなアンセム達を緩急つけてドロップされてしまって私は完全に感情の権化になりました。#ありがとうTaku_Inoue。イベントの終盤には空に虹もかかって、帰りのゆりかもめから見えたそれはとても印象的で象徴的でした。


7. 7/27 Doctor Prats@FUJI ROCK FESTIVAL 2017 前夜祭
フジ前夜祭に出演する日本での知名度そこまで高くない海外バンドにハズレなしの法則が凄い。昨年のCON BRIOに続いて今年はこの人達がやってくれました。今でも覚えてるライブ始まった瞬間デカイ声で「なんだコレ!!!たのしい!!!!」と知能指数低めの声を発したこと。スペインのご陽気な音楽を管楽器入りの大人数編成で演奏するってだけで爆踊り必至なのに、さらに上手いことエレクトロの要素も入ってたりで最高でした。フジそのものはその後雨続きの三日間で荷物が水没したり財布紛失事件があったりしたのでもしかしたら私のテンションはここが最高潮だったかも知れません…


8. 8/18 Shobaleader One@SONICMANIA 2017
スクエアプッシャーの曲をスクエアプッシャー自ら率いるバカテクバンドで生演奏してしまおうという発想からしてすでに異次元なショバさん、噂に違わず異次元の演奏で目にも耳にも刺激的な体験でした。というか、バンドの演奏を見ているというよりも中国雑技団とかシルク・ドゥ・ソレイユとか、そういう超人的肉体的なパフォーマンスを見ているような感覚が終始あったような気がします。しかもこの日は機材が飛行機の運搬トラブルに巻き込まれて日本に届かず、急遽調達した機材達での演奏だった模様(キャンセルにならなくて本当よかった…)。「弘法筆を選ばず」を辞書で引くと用例にShobaleader Oneが出て来る日も近い。


9. 9/23 私立恵比寿中学秩父ミューズパーク
恥ずかしながら今年に入って3回(春ツアー、ファミえん、ちゅうおん)も見てしまっているエビ中さんですが、まあこの日は特に良かった。コーラス・パーカス・管・弦入りの全部のせフルバンドでの生演奏だとか、立ち見禁止・コール禁止・光り物禁止だとか、一曲目まさかのMONDO GROSSOのカバーと言う変化球だとか、そういったスペシャル感もありつつも、運営の狙い通りのエビ中楽曲そのものの素晴らしさが存分に味わえたのが良かったです。「ポップコーントーン」という曲が本当に好きで好きでたまらないのでしで、それをこんなスペシャルなシチュエーションで聴けたのも良かった。あと、単純にメンバーそれぞれが愛おしくて好きです。(暴論)


10. 12/3 クラムボンBillboard Live Tokyo
徳澤青弦氏率いるカルテットとのスペシャルなコラボレーションライブ。いきなり超スローテンポな「シカゴ」からのスタート、本人達もやり過ぎたと思うがそのまま演りますよとわざわざ前置きして演奏されたやっぱりやり過ぎな「はなればなれ」、原曲のイメージが生弦の力で更に強く増幅された「タイムライン」など、総じて素晴らしいライブでした。個人的には「ララバイ・サラバイ」がまさに白眉と言うべきアレンジの仕上がりと呼吸を忘れてしまう程の鬼気迫る演奏でとても印象に残っています。初めてのBillboard Live体験でしたが、申し分ない贅沢な時間でしたね。


おまけ. 10選には入らなかったけど印象的だったライブ達を順不同で。
POLLYANNAレコ発/PANDAS@ソニマニ/イエモン@東京ドーム/沖井塾/ピエール中野(凛として時雨)@KICK OFF VIVA/マツリセッション@野音/MUSE@横アリ/ちんぽやくざ@歌舞伎町CONNECT/トクマルシューゴ@歌舞伎町CONNECT

*1:※舞台・落語・DJのみのイベント含む。フェスは同名の場合1日毎に1本換算。(過去含めソニマニ/サマソニ/MIDNIGHT SONIC/HOSTESS CLUBはそれぞれ独立でカウント。今年はソニマニしか行ってないけど)