All or Nothingでは悲し過ぎる

何か新しい取り組みを行う時や、今までのやり方を変える時によく聞く反論。

  • それを実行しても○×という問題が残る
  • □△という課題は改善出来ない
  • ◇×に効果がないのなら意味がない

確かに指摘の通りで問題が残るのは事実なのだけど、すべての課題を100%完璧に解決できる手段なんて、そもそも存在しないように思う。大方の問題を解決できれば万々歳であり、キーポイントとなる箇所だけでも改善できるのなら、それはそれで嬉しいことではないだろうか?変えられないところが残ってしまう点や有効な範囲が限定されることを認めた上で、「それで良し」と判断するだけの合理性があっても良いように思う。

全てが改善されなければダメ、完璧に改善できないなんて論外、なんて言う意固地な姿勢を貫くから物事が前に進まなくなってしまうと感じる。「銀の弾丸」は存在しないと分かっているはずなのに、知らず知らずのうちに「完璧なる方法」に固執する人が多いのは残念なことだ。解決策のあら探しを行う前に、多少なりとも解消できる問題の方を重視すべきだろう。最終的にはすべての改善を目指すにしても、まず行うべきは、手元の問題に対処していくための地道な方策だと思う。