重要な情報はメールの中に埋もれる

仕事をしながら、ふと気がついた。あの回答待ちの件はどうなっているのだろう?情報共有用の掲示板にはアップデートが何も載っていないようだ。担当者を捉まえて状況を聞いてみた。

  • 「回答をメールで受け取っています。後で転送します」

チーム外部から問い合わせが来た。あの仕様は結局どうなったのだろう?打合せをして方針を話し合うという所までは聞いていたけど、その結論が回ってきていない。これも掲示板には情報が無いので、担当者に聞いてみた。

  • 「打合せの結論は出て、議事録がメールで来ています。後で転送します」

tracのチケット確認依頼が回ってきたので内容を確認したが、意味不明な記述がある。これではクローズ出来ないので開発者に説明を求めてみた。

  • 「チケットには書かれてないけど○×という理由があって、そのような処理になっている。事情が説明されているメールを転送する」

せっかく情報共有用の掲示板が用意されているのだから、そこへ情報を載せて他の人に見てもらうという姿勢が無いのはどうしてなのだろう?人事に関する情報や特に秘匿性を求める内容ではないし、開発者だけしか閲覧出来ない掲示板なのだから開発情報を全て載せておいても何の問題もないはずだ。開発情報をチーム内に展開してはまずいという理由でもあるのだろうか。

メールのやり取りだけでピンポイントな情報交換を行うことに慣れきった開発者に、情報共有の意義を理解させるのはなかなか難しい。情報公開に積極的なリーダがいると情報が何でもスムーズに回るのだけど、各人のメールボックスの中に情報が点在する状況になってしまうと、何をやるにしてもメールを抱えた人に尋ねる必要が有り、作業効率は極めて悪い。中には「宛先を指定して送ったメールを勝手に開示するな」と怒り出す人もいたけれど、そんな何でもない開発情報を独り占めすることに無上の喜びを見いだす管理者はあまり尊敬出来ないように思う。



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