ほとぼりは冷めたのか?

由井寅子氏が学長を務めるホメオパシー統合医療専門校CHhomで2018年7月15日にこんな講義を見つけました。

CHhom プロフェッショナルホメオパス養成コース CH6,7
ホメオパシー助産学」
講師:岡本先生

http://www.homoeopathy.ac/08lectures/part-time/2018715.php

こんな内容。

本日のCHhom6期生、7期生の授業は大阪校からの中継発信で、助産ホメオパスの岡本富士子先生による「ホメオパシー助産学」が行われました。

和歌山にある岡本先生の助産院では、妊娠・出産・授乳期にホメオパシーを活用し、心身のケアをしながら、より自然な形で過ごしていただきたいということで、健康相談会を行ったり、レメディーをとっていただいたりと積極的に取り入れておられるということです。

本日の講義では妊娠期から、分娩期、産褥期に至るまで、その時々に起こる様々な変化や問題に対処するためのレメディーを紹介していただき、それに合わせたケースの紹介もしていただけましたので、とても具体的な臨場感のある内容となりました。

日々お産の現場で活動されている岡本先生ならではのエピソードや症例、ホメオパシーの活用の様子が多く紹介され、中でもお産の様子を撮影した映像が紹介された時には、皆様その貴重な映像に食い入るように見入られ、真剣に学んでおられました。

岡本先生はお産の際、身体的な問題だけでなく、心のケア、インナーチャイルドの問題にも注力されており、妊娠を機に自分の体、自分の心と向き合い、心身ともに健全であることが大事なのだと気付かされました。

岡本先生のようなホメオパシーの知識のある助産師が増え、自然な環境でお産のできる助産院や病院が増えることを願います。これからもお産の現場で末永くご活躍いただくことをお祈りしております。

助産ホメオパス岡本富士子氏は
・「日本ホメオパシーセンター和歌山小雑賀」を運営している認定ホメオパスとして日本ホメオパシー医学協会に所属。

・和歌山の岡本助産院妊娠・出産・授乳期にホメオパシーを活用している(お名前と日本ホメオパシーセンターとして登録されている住所が一致)。

嫌だけど、本題はここから。

助産院のHPに日本助産師会のリンクが貼られています。
確認しました。

岡本助産院は和歌山県助産師会の開業助産所・院名簿に施設名が記載されています。
なので日本助産師会に所属していると判断できます。

もしかしなくても岡本助産師は日本助産師会の会員なのでしょうか?

私は何回でも蒸し返しますよ。

山口県の乳児がビタミンK欠乏性出血症で死亡した事例でホメオパス助産師がK2シロップの代わりにホメオパシーレメディーを与えていたのを受け(ということでもなく前から準備していたそうですが)2010年8月24日付で日本学術会議の会長が談話を発表されました。
その「ホメオパシー」についての会長談話ではホメオパシーを荒唐無稽とし、治療への使用を厳に慎むべきとしています。
日本助産師会も2日後に「ホメオパシー」への対応についてを発表しています。

会員に対し、助産業務としてホメオパシーを使用しないよう徹底いたします。

ところで、岡本助産院HPの掲示場「おしゃべりROOM」とやらを覗くと2010年11月に「ホメオパシーミニ講演会」のお知らせが書き込まれ削除もされていません。書き込みは2015年までされ2014年までホメオパシー関連の講座、セミナーの記述が続いています。

開業助産所助産業務からホメオパシー排除は徹底はされなかったみたいですね。

日本助産師会は2017年に創立90周年を迎え創立 90周年記念誌が発行され、47頁目に「日本助産師会の動き−ホメオパシー問題」として1頁が割かれています。
(読みましたが、もう解決済みらしい)

こういう発言を聞いたことがあります。

日本助産師会は)指導はするが1人1人の助産師のすることを把握できないし強制力も持たない。

であるならば、日本助産師会助産師の代表として日本の周産期政策に係わるには相応しくないように思うんですが…そうでもないですか?

そうそう、講義の感想に

出産はとても神秘的な行為だと思うのですが、レメディーを使うことで色んな緊急事態に対処できるなんて、なんと素晴らしいんだろうと思いました。先生もおっしゃっておられましたが、生まれるまでの時間が限られている中で、悩んでいるひまもなく、瞬時にレメディーを選んで処方していくホメオパス助産師さんはすごいお仕事

とかあって
ヽ(`Д´)ノギャース

ホメオパスの考え休むに似たり

JPHMA日本ホメオパシー医学協会認定ホメオパス*1の方が子宮頸がんを治したと主張されている記事のご紹介です。
『3度の離婚と8人の子を産んだ!ゴッドマザー−私が、子宮頚がんを治した方法 その2

子宮頸がん診断の顛末はこちら

主治医は、体内記憶で有名な「池川クリニック」の池川先生
見つかった時、先生は・・・。
「子宮頚がんだねぇ〜」
「何か、意地になってることない?」
「頑張りすぎてないかい?」
「他人に対して、バリア張りすぎだね」
っと・・・。
「まずはリラックスね、リラックス」っといった感じ(笑)
「原田さんホメオパスだから、分かるよねぇ〜」←当時はまだ、原田です。
と。   先生はこんな感じ
「で、どうする?どうしたい?」
「まっ今、妊婦だからね。どうこう出来るもんじゃないし、消えるかもだから」
「経過見ようか」
自分でレメディ飲んでみてね
と。   笑

池川医師は子宮頸がんが見つかってもレメディーを薦められるんですね。

……それでどうされたかというと、ご自分で治されたそうです。

あっ!
異タンパク・・・。
あっ!
これだ!
っと・・・。
予防接種を作るときに、人間以外のたんぱく質(異タンパク)を使って培養することは
皆さんも、もうすでにご存じだと思います。
この、異タンパクがアレルギーの原因になったり
細胞を変化させてしまう原因だったりするのです。
ということは・・・・。
ははぁ〜〜〜〜〜ん!
子宮頚がんも!
そうかぁ〜ここにヒントがあるのでは?
ないか、ないか、ないかぁ〜〜〜〜っと
閃いてしまったのでした\(*T▽T*)/ワーイ♪

閃いちゃいましたか…。

そう。。。
ココに気づいてしまった私が取った行動とは?!
「夫の精子を使う」でした。
一体、精子を何に?と????
思われた方が大半だと思いますが。
そう、何を隠そう(笑)←隠してないけど
私は、ホメオパス!”
私には、レメディという武器があるではありませんか!

夫の精子からレメディを作ればいいんじゃないか!
という発想が生まれたのでした。

横道に外れますが、以下の部分はホメオパス的予防接種有害論としては参考になるかと思います。
(用語が定義曖昧模糊としたまま利用者の直感だけで自由自在に使われている様は圧巻)

アレルギーや様々な、予防接種の害が、ある原因として
身体に、非自己が入ると、それを排出させようとする反応が出ます。
そして、自分にとって不適切なモノが入ってくると、細胞が戦い始め
自己より強い、非自己が入ってくると・・・。
正のエネルギーより、負のエネルギーの方が残念ながら強いため
元気な細胞も、負に変わってしまう。
しかも、子宮頚がんになってしまった事実があるということは
それに伴う、負の思考や感情、環境要因があるからな訳で
その、負を助長する要因が強い限り、ますます負に負けるのは当然という訳。
ココまでは、
予防接種が異物として身体が認識する影響の仕組みをざっと書きました。

この理論(?)から珍説に拍車が掛かります。

要は、私の子宮頚がんは、夫の精子を非自己であると認識したため、
異タンパクが入ることで細胞が異変を起こし始めたのではないか?

ホメオパシーの考え方の基本である「同種の法則」が閃いたのでありました。

そもそも子宮頚がんがどうしてなるのかというと・・・。
子宮頚がんは、性交から、感染するヒトパピローマウィルスが原因で発症します。
ということは、同種療法的に考えると、なった人の精子を使えば
ホメオパシー的には、同種療法になると考えたのでした。

通常ホメオパシーで、子宮頚がんを治すときは、その人によって
方法はもちろん異なりますが、一般的にはヒトパピローマウィルスのレメディを用います。
が・・・。
なった原因かと明らかに思われる、前夫の精子!!!!
これをレメディ化して試さない事には、気が済まなかった私(笑)
意を決し!200本の試験管を購入し
前夫の精子レメディ化大作戦を決行!

この方は3度の離婚がチャームポイントです。
……前夫の方達に何て依頼したら頂けるんでしょうか。

まぁ〜作った時は、大変でしたよ。
複雑で複雑で複雑で(笑)
そして、異・・・物と言ったら、唾液もある!ので
唾液もレメディ化
これが!大ヒット
みるみる、好転反応*2が出る出る
レメディを飲み続け丸6カ月たった頃
子宮頚がん完治!となったわけです。
発症から1年で、見事クリア

そもそも本当に子宮頸がんだったのかもBlog記事からは不明ですし完治も不明です。
ご自分に施術する分には選択の自由もあるでしょう。
しかし

以後、この方法で完治したクライアントさんが
述べ、23人

はい・・・。
各夫君精子&唾液レメディ〜〜〜〜〜を
わたくしが、地味に作って差し上げました。(笑)
この記事見た、完治したクライアントさ〜〜〜ん!
コメくれたら嬉しいなぁ〜〜〜!

この超謎理論で他人を施術したと読める記述が続いています。
23人の方がもしも通常の医療機関で子宮頸がんの診断を受けていらっしゃるのなら通常医療にアクセスしている事を切に祈ります。

あとね・・・。
気づいちゃったことがもう一つありましてね。
オーラルS○Xと子宮頚がんの密接な関係も
分かっちゃったのでありました。

世の女性諸君”!男性の欲求の要求には本能的な意味が隠されている!のです
自分の本能がシャットアウトする男性は要注意
次回は、この関係性を書いてみますね。

刮目して待て………ですかね?

*1:その他資格
●華道池坊教授枝入・盛花
●日文コンサルタント協会認定 着付1級講師
パステルアート「和」準インストラクター&インストラクター
●フラワーデザイナー
●リンパセラピスト
●ハワイアンロミロミ技術者

*2:薬機法違反:厚生労働省「健康食品の正しい利用法(平成25年3月改定)−情報編 健康食品の情報の冷静な受け止め方 Q&A 」

「ビタミンK2シロップ不投与事件」の教訓は生かされたのか?

Facebookでこんな記事を見掛けました。

母乳を飲む前に
ミルクですらない
こんなものを生まれて初めて
口にしておなかに入れている
赤ちゃんがほとんどです(`‐ェ‐´)
・メナテトレノン
安息香酸ナトリウム
クエン酸水和物
ゴマ油水酸化ナトリウム
・ソルビタン脂肪酸エステル
・D-ソルビトール
パラオキシ安息香酸エチル
プロピレングリコール
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
・香料
ケイツーシロップってやつで
一番上のメナテトレノンが
ビタミンKの成分で
その下は全て添加物です。
添加物についての細かい解説はしませんが
下剤だったり人工甘味料だったりします。
ワクチンやフッ素は一応
同意書にサインをしてもらい
親の意思の確認の元に打ったり塗ったり
するでしょ?
このシロップは生まれて初めて口にする
のに親の同意すら得ないことがほとんど。
出血を予防するために必要という名目で
ほぼ全員の赤ちゃんに飲まされています。
飲まなければ9割ほどの新生児が脳出血
や消化管出血を起こして死んじゃったり
後遺症が残ったりするのなら、同意なし
で勝手に飲ませてもいいと思いますが。
(本当はそれでもダメですけどね!)

この成分見て、この世に生まれて来た
我が子に初めて口にさせるべき代物だ
と思いますか?
本当に、脳出血や消化管出血を起こす
わずかな可能性を、こんなもので予防
しなければならないのか?というのは
充分考えてみた方がよいのでは?

毒物だらけの世の中で
生まれたとたんに毒の
洗礼を浴びせるよりは
親の食べている物から
見直した方がいいです。

コメント欄では、まずこんな感じ

必要最低限の
読解力は身に
付けてから
コメントして
くれませんか?(´・_・`)

続いて

まさか、こんな
通り一遍のコメントが
付くとは思ってなかったので
ちょっとビックリ(・_・;

鬼の首取ったように
言ってるそれって
本当にケイツーとやらを
飲まなかったからなの?って話でもあるんですが
表面的な報道鵜呑みにして
ケイツー飲まなきゃ
子供が死んじゃう(´・_・`)と
思ってるのなら
飲んどきゃいいでは
ないですか。
普通は自動的に
盛られるんだから!

発言者は豊受クリニックですのでこれらを書いておられるのは豊受クリニック高野弘之院長ではないかと推察します。
勿論、普通に医師免許をお持ちの小児科医のかたです。

現代医学+代替医療=豊受クリニック
一番上に
東京都世田谷区用賀 現代医学+代替医療=豊受クリニック JPHMA提携クリニック

クリニックはビタミンK2シロップ不投与に関係する助産師が所属していた(る)日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)と住所が同じです。
高野医師は日本ホメオパシー医学協会会長の由井寅子氏が学長のCHhom(カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー)で「救急医学」を受け持つ講師でもいらっしゃいます(ちなみに東京校の住所も一緒)。

山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡問題の時系列はビタミンK不投与事件としてこちらにまとまっています。

新生児のビタミン K 欠乏性出血症は1700〜2000例に1例発症し頭蓋内出血のために半数が死亡、後遺症を残すものです。これを予防するためにビタミンK製剤が新生児に投与されます。

わずかな可能性を、こんなもので予防しなければならないのか?

ええ、私はそう思います。これ以上不幸な親子を生み出さないために。

◆参考資料
ビタミンK欠乏症
ビタミン K 欠乏性頭蓋内出血の新しい予防法

エボラをホメオパシーで治療しようとする人たち

Ernst先生のブログ記事がTweetされてました

Ernst先生の記事はこちら。
Homeopaths certainly help to make the world a more scary place

元はNatural Newsサイトの記事、その名も
Treating Ebola with Homeopathy

この記事は大評判だったらしく翌日だったか削除されました。
最後の方で知らなかったとか言いわ…回避行動していて潔くありません。

エボラにホメオパシーが有効だとぬか……主張が幾つかあるのでご紹介ご紹介。

◆(CURE FOR EBOLA VIRUS)
 ガラガラヘビ、まむし、ブッシュマスター 等々レメディー

◆(The secret study about using homeopathic against Ebola virus)

 そのまま永遠にシークレットで…。

American doctor proffers technology cure for Ebola
Homeopathy eRemedyで治療すると書いてあります(コメント欄でもめっちゃ怒られてる)。
 彼のサイト(Coherence Apps:Homeopathy remedies as audio signals)を確認したところeRemedies(MP3ファイル)を聞くだけのようです。
 ところで、ここナイジェリアのニュースサイト…。

Ebola:Flu Solution
 ガラガラヘビ、アメリカハブ等々レメディー。

Product: Ebola Virus 30C 400 pellets(キャッシュ)

 エボラのノソード(病理組織や病原体などから作られたレメディ)を売ってたんですが削除されてます。
 エボラウィルスはどこから手に入れたんでしょうね?

Homeopathic Remedies for the Ebola Virus Homeopathic medicine can help the body heal naturally from viruses
 ガラガラヘビ、アメリカハブ等々レメディー。
 (顕微鏡で見るとエボラウィルスは蛇みたいに見えることに注意…と書いてあるような)
 エボラの予防も出来るそうです。

WHO: End the suffering of the Ebola crisis. Test and distribute homeopathy as quickly as possible to contain the outbreaks.
 (4,000人の署名が集まってます)

ホメオパシー新聞「JPHMAホメオパシー新聞編集部から、エボラ出血熱について、由井会長にホメオパシー的対処につき見解を求めました。」

Q:エボラ出血熱にはどのレメディーがよいでしょうか?
由井:ホメオパシーの健康相談のケーステイクと同じように、TBR(※注1)で分析してみましょう

結論:
WHOがこうTweetするのもむべなるかな…ですね。

おまけ
国境なきホメオパスは心だけ送るらしい

週刊朝日がホメオパシーレメディーをがんの新薬として紹介してた件

今朝Twitterのリストで見掛けた呟きはこちら。

どれどれと記事を見に行くと

キューバ、社会主義者のための香水を開発

ホメオパシーと超純粋食品・有用細菌のラビオファム社のイザベル・ゴンザレス副社長によれば、「香水は魅力的な香りを放つ。その名称も意味が深い」。
香水の名前は「エルネスト」。もちろん革命家チェ・ゲバラの名。木とシトラスの芳香を放つ。優しい香りが好きな人には「ウゴ」も用意される。こちらはベネズエラの前大統領チャベス氏より命名。マンゴーとパパイヤの香り。
ラビオファーム社長、生物化学者のマリオ・ヴァルデス氏(フィデルおよびラウル・カストロの甥にあたる)によれば、開発にはゲバラおよびチャベスの家族の意見も取り入れたという。
プロパガンダの意図はない。偉大な先人への報恩が目的だ」とヴァルデス氏。
直接開発を担ったのはフランス企業。しかし製造はキューバで行われる。販売はキューバだけでなく全世界で行われる。

リア・ノーヴォスチ

キューバホメオパシー事情は2007年にレプトスピラ症予防のためにノゾースとバッチフラワーレメディーを国民に配布したという話を聞いてからずっと気にしていました。

取りあえず「ラビオファム」でググります。

がん患者に朗報? サソリの毒を使った新薬

病気は太古の昔から、人類にとって大きな脅威だ。その克服をめざし、地球上では、さまざまな医療が試みられてきた。中南米キューバでは、サソリの“毒”を用いたがん患者向けの薬が開発されているという。ジャーナリストの工藤律子氏が、生物学者、ライネル・オチョアさん(28)*1に解説してもらった

「毒を取り出すには、サソリの体に20ボルトくらいの弱い電流を流して刺激します」

 1匹を取り出し、電流が流れるピンセット2本で掴む。すると、尻尾の先からゴマ粒ほどの毒が数滴にじみ出た。1カ月間で約千ミリリットル。これをハバナの工場へ運び、成分検査を経て生まれるのが自然薬「ビダトックス30CH」だ。開発したのは現地の製薬会社ラビオファム。サソリの毒をアルコール水で希釈して製造している。

 サソリたちはもともと棲んでいたキューバ東部の森へ2年ほどで戻される。その際、ラビオファム社は新たなサソリを捕獲して連れてきて、半永続的に毒を集められるようにしている。毒性は弱く「刺されても、体質によって多少痛かったり腫れたりするだけだ」とオチョアさんは言う。

 この地域では昔から、人々が筋肉痛に襲われた時などにサソリを丸ごと漬け込んだアルコールを患部に塗って、痛みや腫れを癒やしてきた。その慣習にヒントを得た同社が約15年前から毒の成分の研究を始めた。その結果、タンパク質を構成する五つのペプチドに、痛みや炎症のほか、体の免疫機能を高めてがん細胞の増殖を抑える働きがあると判断し、薬の製造に踏み切った。キューバ政府が正式認可して販売されるようになったのは2011年だ。

 服用方法は患者の症状によって異なるが、基本的に食事をする数十分以上前に口の中を清潔にした後、1回5滴を舌の裏に落とし、6時間以上の間隔をあけて服用する。

 効果はどうなのか。同年3月から翌12年9月までに同社が運営するクリニックで診察を受けて服用した18歳以上のがん患者2261人の7割以上に体調の改善と痛みの軽減が認められたという。主任医師のマリエラ・ゲバラ博士(46)は言う。

「がんを完治させるものではありませんが、多くの患者の生活の質を向上させ、延命しています。しかも化学療法と違い、副作用が認められない。ほかの治療法と併用しても問題がなく、患者は安心して痛みの少ない心豊かな生活を送れるのが最大の魅力です」

週刊朝日 2014年1月17日号

週刊朝日が取り上げてる。
……「稀釈」、「1回5滴を舌の裏」。。。何か気になります(妖怪アンテナ的に)。

今度は「labiofam」でググります。

Homeopathic medicine

VIDATOX 30CH
Homeopathic biotherapic whose active principle is the venom from the scorpion Rhopalurus junceus, an endemic Cuban species.

……やっぱりホメオパシーだーー!

中身の説明も、もにょもにょしてるぞ。

・Improved the quality of life
・Improved symptoms
・Relived pain
・Prolonged survival

お願いですから、ちょっと調べましょうよ週刊朝日さん(´・_・`)

*1:ライネル・オチョアさんの年齢必要?

ベルギーのホメオパシーが変わるらしい

ベルギーでホメオパシーに一定の歯止めが掛かった模様です。

由井寅子氏が代表を務める日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)が発行するホメオパシー新聞に詳細が書かれてました。
2014年9月15日 (月) 皆様に知っていただきたいホメオパシーのベルギー問題

確定した内容。

ベルギーでは、2014年5月12日、ホメオパシー療法を規則化する勅令が発行されました。それは以下のものです。
_____________________________

1.ホメオパシー療法を行なう者は、医師、歯科医、助産師でなければならず、そのメインの医業(医師法に制定されている通り)に対する補完的ツールとしてのみ、ホメオパシーを使用する事ができる。

2.もしくは、ホメオパシー療法を行なう者は、ホメオパシーの学校や大学での学位を持っていなければならない。

3.さらに、この法律は、医師、歯科医、助産師は、EBM(Evidence Based Medicine:証拠に基づく医学)によって効果が証明されている症状にのみホメオパシーを使うことを許可している。
_____________________________

2.に関しては、ベルギーでは、今まで大学では教えられていないので、ホメオパシーの学位をもっているものは誰もいません。したがってホメオパシー療法を行うことができるのは、1.の条件を満たす医師、歯科医、助産師のみとなります。

つまり国家資格を持った医療従事者がEBMの証明されている範囲で施術を許可するということ…(プラセボ以上の効果となると。。。該当する症例があるかな?)。

ベルギーの大学の学部長達は、大学でホメオパシーコースを開始する意向はないと表明しています

ということなので、ホメオパス療法を専門的に行う(ホメオパス)国家資格がベルギーで認められる可能性は薄そうです。

ベルギー政府は慎重を期すためでしょう、政府の科学的保健機関(KCE)で検討した上で結果を出しています。

ベルギーには国が認めた4つの補完療法があります。厚生省は、この4つの療法それぞれ一つずつ、4つの委員会を設立しました。その一つがホメオパシー委員会です。
ベルギーの厚生大臣(Laurette Onkelinx)は、政府の科学的保健機関であるKCEに4つの補完療法を分析し、医師と医師でないものが、その療法を行なった時、どんな危険性があるか調べるように指令を出しました。

KCEのディレクターは医師で、ホメオパシーに対する分析結果は……ホメオパシーは作用しない。プラセボ効果しかない。したがって、患者の病気がアロパシー治療を行なう事無しに死に至らせることは無いと決定するための正しい診断が医師でないホメオパスにできないので、医師でないホメオパスによって患者が治療されるのは大変危険である……というなんとも珍妙なものでした。

妥当な判断だと思います。何が珍妙なのか私にはよく分かりません(あと3つは何でしょうね?)。

◆反論その1

ホメオパシーはクライアントに個別化してレメディーが選択されます。同じかぜのような症状でも一人一人基調が違っていたり、症状の特徴が違っていたりします。したがって単純にかぜにはこのレメディーというように一意的にレメディーが決まるわけではなく、現在のEBMフレームワークにフィットしない医学であることは明白です。まして難病であればなおさらです。治るか治らないかはホメオパスの手腕によるところが大きいということです

通常医療でも「あの医者はヤブだ」はあるでしょう(あるよね?)。でも情報が共有化されているので、どの医師でもほぼ同じ治療を受けることが可能でしょう…大体は。
そんなにキッパリとホメオパスの質で治療結果に差があると言い切られてしまうと…
言われた方が困ってしまいます。

◆反論その2

ホメオパシー治療を行うことができる範囲をEBMによって効果が証明されているものに限定することは、ホメオパシー療法の可能性を閉ざすことになり、それはつまり患者が治癒する可能性を閉ざすことになります。実際、私の発達障害の患者をはじめ、自己免疫疾患など現代医学で治癒不可能な病気がホメオパシーで目覚ましい改善を示しています

語るに落ちるとはこのことですね。効果が証明されてないと告白してどうするんです。

ホメオパス失業とホメオパシー学校閉鎖……これはまぁ避けられないかも知れません。
職業選択の自由を奪うものだと言われても、元々無資格医療ですしね。

スイスを例に出して、ベルギー以外の国から政府に訴えようと呼びかけてます…どうでしょ?
あれは国民投票なのでベルギー国内で世論が盛り上がらないと無駄なように思います。

ホメオパシーの効果がプラセボだというのであれば、ハーネマンの膨大な臨床に基づき生涯をかけて体系化したホメオパシー医学は一体なんだというのでしょうか?

それはね「1800年当時は医学だった」ということです。

(おまけ)
※「ICH(ホメオパシー国際評議会)&ECCH(欧州ホメオパシー中央評議会)」の実態
忘却からの帰還「存在感のないホメオパス団体・専門職業人賠償責任保険・ホメオパシー死亡事件

ほめおぱしーって?

togetterの機能制限を受けた | うさりーぬめも
と言うわけで、ひょっとして突然削除されるかもしれない!と今更思いついたのでお引っ越しすることにしました。
新しいTweetがあればこちらに追加していくことにします。

http://scienceblogs.com/insolence/2009/04/08/best-anti-homeopathy-poster-ever/

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『謎解き超科学』に黒川ゆき名義でホメオパシーの事書いてます。
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番外編

私がししょーと呼ばれるわけ