長谷川豊氏の『殺せ』問題

元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏の透析患者への暴言の問題は、どこが問題とされているのか、未だに全体での統一見解がないバラバラの状態に思える。
まず第一に、「殺せ」という言い方の問題である。しかし、中身については議論の余地がある。自分の健康状態を医師の指導があるにも関わらずコントロールできない患者をどう扱うか。という話が出てきている。
一方、いや、中身についても問答無用で間違っているという意見も支持されている。単純な事実の間違いという話ではなく、そのような自業自得の患者でも、同じ国民なのだから、医療費を使うなと叱りつける権利は誰にもない。という話だ。
全体的に批判意見を見て、効率主義よりも人権を守ろうという意見が多勢かと思っていた。



しかし、以下のような記事に対する反応を読むと首を傾げざるを得なくなった。

はてなブックマーク - “やってしまった”という後悔を理解しない長谷川豊氏(石蔵文信) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://b.hatena.ne.jp/entry/bylines.news.yahoo.co.jp/ishikurafuminobu/20161002-00062776/

元記事は、長谷川豊氏の発言は問題だと。それとは別に、医療費問題よりも危機なのは年金問題だと。自業自得の病気でも早死にする患者にかかる医療費よりも健康で長生きして支払われる年金のほうがヤバイのだと。記事のこういう話が心に突き刺さった人が多いらしく、コメントにも引用している人が多かった。


医療費よりも年金破綻。こっちを問題にしろ。病人よりも老人。こっちを批判しろ。そういう場にしか見えない。老人は現状の社会福祉から排除してもいいんかい。
特にネットでは老人批判が盛り上がる。世代間格差の煽り記事はテレビ以上に人気が出ている。ネットで意見発信する困窮老人が現状少ないからだろう。