愚にもつかない愚の骨頂

信じるということが「裏切られても構わない」という思考に基づくものだと定義するなら、今の僕は多分世界で一番末期的に画期的に詩的に恣意的に自慰的に彼女を“信じ”ているに違いない。それでいいと思うことにした。徹頭徹尾最初から最後まで貫くことに、貫き通すことにした。
果たすは邂逅、翳すは最強。いかに悪辣な辛辣な朱にも染まらず、いかに酷薄な極悪な痕にも怯まず、そのあるがままと対峙できるだけの最強。

そこに立つために命を振るおう。戯言の真似事すら叶わない僕には相応しい。