らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさんの大ファン。

Macro-Tech600の修理

トランジスタも到着し、ようやく通電できる状況となったので電源を入れてみました。両chともひずんでいます。ODEPはCh-2のみ点灯。
故障ですね。ダイオードが破損するまで通電し続けたそうなので、それが原因でしょう。故障範囲がなんとも広そうです。
いろいろ調べると、+15V、-15Vが3端子レギュレータで作ってあるのですが、その-15V系が-10V前後しかない。
ちなみに+15V系は問題ない程度の電圧でした。
で、-15V系の電圧降下の原因を調べるべくいろいろ切り離して調査してみますが、いまいち特定できず。
ODEPの点灯状況からもCH-1に何か故障の原因がありそう。
ふと思いついて7915の出力端子の足を浮かせて電圧を測ると-23V。
ありえない状況です。入力側は-28V程度でした。
てな訳で7915は故障している様子です。
負荷をつなぐと異常に電圧ドロップする様子です。
明日には注文している7915が到着しますので、それからですね。
怪しいとすれば、基板上の電解コンデンサをほぼ全数交換してあったのですが、この基板はスルーホール基板ですので長時間半田ごてを当てていると半田がリード側まで上がってしまいます。
実装状態のままで、ESRメータで電解コンデンサの容量を当たるとリークを示しました。
どうも半田が多かったようで、上がりすぎた半田で電解コンデンサの底部でショートしかかっていた様子です。取り外したところ電解コンデンサ自体は異常なしでした。
スルーホール基板は当たり前ですが半田付けには注意が必要です。
出来れば、取り付けを少し浮かせてリード部の半田の上がり具合を確認しておいたほうが良いでしょう。(本業ではそういう決まりになっております)
こと、部品面が下を向く作業状態では半田が部品側に流れやすくなり、半田によるショート発生の可能性が上がります。
・・・これが問題の原因だと良いんですけどもね。
それにしても、Macro-Tech600のファンは静かです。3600VZのファンは暴力的に五月蝿いです。